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3章:魔王選抜トーナメント
37話:戦意喪失
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いやかかってきなさい!って言われても木刀なんて初めて触るのに!
あ、いや。小学生の時の修学旅行で触ったわ木刀。お土産屋さんにあって、めちゃくちゃ欲しくなるんだよね。
買わなかったけど。
でも木刀を振り回したことがないのは事実。
どうしたら…。
「…シトリン。どうする?」
「そうですね。まず真正面から向かっても勝ち目はありません。」
「え!勝つこと考えてるの?」
「え?考えてないんですか?」
考えてないんですかって言われても…。
考えようともしなかったっていうか…。
だって元勇者だよ?しかも元魔王に打ち勝った元勇者だよ?
それが最近魔法が使えるようになった子どもと、戦ったことのない子どもの二人で組んだからって勝てるわけが。
「勝てるわけないとは僕も思います。でも、勝てる確率が少しでもあるんじゃないかとも思います。」
「え?」
「僕は馬鹿正直に真正面から戦おうと思います。サクラ様は、後ろから隙をついて切りかかってください。」
「不意打ちってこと?」
「はい。少ないですけど、勝率はあがると思います。」
確かに何も考えないよりは意味があると思うけど。
でも、だって。相手は最強だよ?
勝てるわけが…。
「それに勝てなくても、これは修行なのでどんな結果になっても大丈夫だと思いますよ!」
そう笑顔で手を差し出してくるシトリンの手を握る。
「それでも勇気が出なかったら、僕が勇気をサクラ様にあげます。今できることを精一杯やりましょう!!」
その言葉に勇気が湧いてくる。
キラキラ輝いているシトリンは完全に光属性だった。ゲームでいう主人公なんだろう。
子どもながらの強気かもしれないけど、それももうどうでも良くなった。
出来る限りやる!
どんな結果になっても、頑張って一生懸命ぶつからないと分からない。
「どーした!二人ともかかってこないなら、こっちから行っちゃうぞー!!!」
お父様と戦うことが怖くなったわけじゃない。
今でも戦いたくないと思ってる。
でも、戦はないと何も始まらない。痛いのも嫌いだけど…、今は行動するしかない!
「わかった。私は隙をついて攻撃する。」
「…サクラ様!はい!では、僕が先に行ってきますね!!とりゃああああああ!」
叫び声と共にシトリンは走り出した。
木刀の持ち方も何も知らない子どもの一生懸命な動き。
でも気迫だけは立派な剣士だった。
あ、いや。小学生の時の修学旅行で触ったわ木刀。お土産屋さんにあって、めちゃくちゃ欲しくなるんだよね。
買わなかったけど。
でも木刀を振り回したことがないのは事実。
どうしたら…。
「…シトリン。どうする?」
「そうですね。まず真正面から向かっても勝ち目はありません。」
「え!勝つこと考えてるの?」
「え?考えてないんですか?」
考えてないんですかって言われても…。
考えようともしなかったっていうか…。
だって元勇者だよ?しかも元魔王に打ち勝った元勇者だよ?
それが最近魔法が使えるようになった子どもと、戦ったことのない子どもの二人で組んだからって勝てるわけが。
「勝てるわけないとは僕も思います。でも、勝てる確率が少しでもあるんじゃないかとも思います。」
「え?」
「僕は馬鹿正直に真正面から戦おうと思います。サクラ様は、後ろから隙をついて切りかかってください。」
「不意打ちってこと?」
「はい。少ないですけど、勝率はあがると思います。」
確かに何も考えないよりは意味があると思うけど。
でも、だって。相手は最強だよ?
勝てるわけが…。
「それに勝てなくても、これは修行なのでどんな結果になっても大丈夫だと思いますよ!」
そう笑顔で手を差し出してくるシトリンの手を握る。
「それでも勇気が出なかったら、僕が勇気をサクラ様にあげます。今できることを精一杯やりましょう!!」
その言葉に勇気が湧いてくる。
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出来る限りやる!
どんな結果になっても、頑張って一生懸命ぶつからないと分からない。
「どーした!二人ともかかってこないなら、こっちから行っちゃうぞー!!!」
お父様と戦うことが怖くなったわけじゃない。
今でも戦いたくないと思ってる。
でも、戦はないと何も始まらない。痛いのも嫌いだけど…、今は行動するしかない!
「わかった。私は隙をついて攻撃する。」
「…サクラ様!はい!では、僕が先に行ってきますね!!とりゃああああああ!」
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