最強両親による彼氏探し!

立花立花

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3章:魔王選抜トーナメント

32話:水晶

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「急で困っちゃうわ」と呟きながらお母様はニコニコしている。目が少しも笑っていないのが少し怖いけど、こういうところが魔王って感じがしてかっこいいんだよなぁ。

「でも、どうしましょう。サクラも魔力検査受けろって言われてしまうわ。そのツノみたら魔族だってこと一発で分かってしまうし…。」
「魔力検査?」
「魔王候補を決める試験みたいなもので、魔力の数値を計るものなの。それを一定以上クリアできたものが魔王選抜トーナメントに出場できるんだけど…。」
「お母様もやったの?」
「えぇ。受けたわよ。」
「痛かった?」

試験内容がどんなのか分からないけど、血液検査とかだったら嫌だなぁ。
私注射大の苦手だったから!

「痛い…?ふふ。どんな想像しているか分からないけど、痛くはないわよ。」
「そうだぞ!魔力検査なら俺もやったことがある!水晶みたいなものに手をかざすだけで数値がでてくるんだ。」
「パパもやってたのね!水晶の色は何色だった?」
「俺のところは白だったな。ママは?」
「私たちの所は黒よ!白なんて、いい水晶使ったのね。」
「一応検査は城でやったしな。」
「あら、そうだったの?」

白とか黒とか、水晶にも色があるの?
それで正確な数値って測れるのかな?

「旦那様、水晶の色とは?」
「そうか!シトリンもサクラも知らないよな!水晶というのは色によって検査できる最大値が変わるんだ。下から順番に黄色・赤・青・黒・白。黒から最大値はかなり上になるし、黒と白の最大値の差はそんなにないんだ。」
「では旦那様も奥様も最大値がかなり高い水晶で検査されたのですね?」
「ま!そういうことだな!」

お父様、どや顔って…。

「今年も黒かは分からないわ。前回私が壊しちゃったから。」
「え、お母様壊しちゃったの!?」
「そうなのよ。測定不能だと、アレ壊れちゃうのよ。だから今回が黒なのかは不明ね。」
「そうだったんだ…。」

驚きすぎて目が飛び出そうだったよ…。
やっぱりこの二人は最強だわ。

「まぁ!試してみようぜ!シトリンもやってみるか?」
「え、でも魔法使えませんよ?」
「使えなくても、体にある魔力量を調べるものだから関係ないな。」
「そうなんですか?」
「あぁ。だから受けるだけはタダだな!ママ、いいだろう?」
「うーん。一応魔王代理に聞いてみるわね?」

そういうとお母様は手を二回叩いた。
すると紫色のワープゾーンがでてきて、二人の魔族?が現れた。

「アビス様どうかなさいましたか?」
「急に呼ぶなよ。元魔王様。」
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