最強両親による彼氏探し!

立花立花

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3章:魔王選抜トーナメント

31話:魔王選抜トーナメント

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「うーん。どこからどう見てもサクラのツノは、魔族のツノね。このツノ出たとき何か魔法使った?魔族系列か、もしくは黒魔法なんだけど…。」
「ワープ魔法を使った!ママと一緒のやつ!」
「あら!まぁ~、じゃあ闇魔法を使ったのね。凄いわ。これでサクラも立派な魔族よ。」


ん?立派な魔族って?
というか魔法なら、シトリンが怪我していた時に使った魔法があるけど。まぁそれ以来使うタイミングなくて全く使ってませんが…。


「お母様、その闇魔法って?」
「そっか!サクラは知らないのよね?魔法には、大きく分けて四つに分かれるの。」
「種類ってこと?」
「そうよ。一つ目がパパの得意とする白魔法。」
「うーん。ちょっと違うな。勇者のみが使える光魔法っていうのがあるんだよ。白魔法の進化版みたいなもんだな。」
「へぇ。光魔法…。」
「パパはまた別格だもの!」
「白魔法以外はどんな魔法なの?」
「黒魔法、自然魔法、闇魔法があるわよ。この闇魔法っていうのは魔族のみが使える魔法なの。だから闇魔法が使えると魔族であるツノや尻尾などが現れるんだけど、サクラも目覚めちゃったみたいね。てっきりパパの魔法で相殺されちゃったのかと思ったけど。不思議よね。」


え、じゃあ私のツノって、闇魔法が使えたから生えたって事?
それじゃあこのままずっとツノ生えたままってこと?あ、でもお母様は人に変化?してるよね。
なら私もツノを消せば大丈夫ってことか!

あれ?でも。


「クロはワープ使えないよ?」
「それはクロちゃんは魔族じゃなくて、魔物だもの。自然魔法しか使えなわよ?」
「魔族と魔物って違うの?」
「えぇ。どう説明していいのか難しいけど、闇魔法が使えるのが魔族。自然魔法を使うのが魔物ね。まぁ人間も自然魔法は使えるけどね。」
「そうなんだ。」


ということはお母様は魔族で、その血がちゃんと私にも受け継がれていたってことか。
人を治療する魔法は光魔法で、パパの魔法。つまりは勇者だけが使える魔法ってことか。
二人の力が使えるなんてチートじゃん!!


「ところでママ、魔王選抜トーナメントってなんだ?」
「あら!パパ知らなかったっけ?」
「あぁ。だからママに何かあったかと思って心配しちゃったよ。大丈夫そうで安心したよー!」
「そうだったのね。心配させてしまってごめんなさい。」
「いや!いいんだ!ママが無事ならそれで!!」
「パパ…!」


あ、ダメだ。ラブラブモードに入っちゃった。


「旦那様、サクラ様。お茶をお持ちしました。」
「お!シトリン、サンキュ。」
「ありがとうね!それで、お母様魔王選抜トーナメントというのは?」


シトリン、ナイスタイミング!
軌道修正出来たよ!


「魔王選抜トーナメントっていうのはね。その名の通り、魔王を決める大会なのよ。私が引退しちゃって、魔王の席がずっと空いたままになっちゃっててね。」
「それとお母様に何の関係があるの?お母様引退したんだよね?」
「そうだったんだけどね。魔王選抜って所謂バトルトーナメントだから審判が必要なのよ。その審判は簡単に死んじゃうような雑魚じゃだめでね?私にその白羽の矢が当たっちゃったってわけなの。」
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