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3章:魔王選抜トーナメント
29話:お母様の行方
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お父様が私の頭を見て驚いている。
確かに私は魔王の娘だから、魔族の血を引いている。
けど、お母様のように紫色の肌もしてないしツノも尻尾もない。どちらかと言うと人間よりの私。お父様の血が強かったのかな?と思っていた。
なのに、お父様は指を指して驚いている。
恐る恐る頭に手を持っていくと、そこには小さな突起物がある。
これは…ツノ?
自分の目では見えないから分からないけど、このツルツルとした感触…。
完全にツノだ。
もしかしてと思いお尻らへんを触るが、尻尾はない。
安心して、お父様を見るとまだ驚いているようだった。
「なんかツノ生えちゃった。」
そう言う私をお父様は横抱きにしてワープゾーンに入る。
「うわ!お、お父様!?」
「マ、ママ!!!!サ、サクラにツノが!!ツノが!!!!」
そう言いながら、思いっきり扉を開ける。
でも明かりが灯っていない…?
なのによく見える。
「…お母様いないよ?」
「みたいだな。気配がない。」
お父様の言葉に唖然とする。
お母様が夜に家から出る事なんてめったにない。
それこそ急な用事がない限り。
あたりを見渡すと、机の上に置手紙があった。
お父様は気づいていない。
「お父様、机の上にお手紙が。」
「手紙?…サクラ、見えるのか?」
「え、うん。なんかよく見える。」
「…サクラ。その手紙読んでくれるか?」
「うん。えっと、《魔王城に行かなくていけなくなりました。シトリンもつれていきますので、貴方も後から来てください。ワープゾーンは私たちの寝室にあります。使ったら消えるので注意してください。》だって。」
「魔王城?」
「って書いてあるよ。」
「…サクラ急いで動きやすい服装に着替えれるか?俺も着替える。」
「分かった!」
いつもとは違うお父様の真剣な表情にすぐに寝室に行く。
湖に行くとき用のワンピースを取り出し、着替える。
さっきまでの疲れたという気持ちはなくなっていた。
着替え終わって、お父様の所へ向かおうとしたときにふと気づく。
「クロがいない…?」
私の部屋でいつも待っているクロの姿がない。
お母様の手紙にはシトリンは連れていくとあったが、クロを連れていくという言葉はなかった。
不安になる。
私の傍にいつもいてくれたクロ。なんでいないの?
無意識に走り出す。
「お、お父様!!クロが!クロがいない!!」
そう大きな声で伝える私の異常さに気づいたのか、お父様も真剣な表情だ。
大きな手で私の頭を撫でながら「大丈夫。俺は元勇者だ。そしてママは元魔王だ。そうそう勝てる奴はいない。」そう安心させるように優しく言ってくれた。
確かに私は魔王の娘だから、魔族の血を引いている。
けど、お母様のように紫色の肌もしてないしツノも尻尾もない。どちらかと言うと人間よりの私。お父様の血が強かったのかな?と思っていた。
なのに、お父様は指を指して驚いている。
恐る恐る頭に手を持っていくと、そこには小さな突起物がある。
これは…ツノ?
自分の目では見えないから分からないけど、このツルツルとした感触…。
完全にツノだ。
もしかしてと思いお尻らへんを触るが、尻尾はない。
安心して、お父様を見るとまだ驚いているようだった。
「なんかツノ生えちゃった。」
そう言う私をお父様は横抱きにしてワープゾーンに入る。
「うわ!お、お父様!?」
「マ、ママ!!!!サ、サクラにツノが!!ツノが!!!!」
そう言いながら、思いっきり扉を開ける。
でも明かりが灯っていない…?
なのによく見える。
「…お母様いないよ?」
「みたいだな。気配がない。」
お父様の言葉に唖然とする。
お母様が夜に家から出る事なんてめったにない。
それこそ急な用事がない限り。
あたりを見渡すと、机の上に置手紙があった。
お父様は気づいていない。
「お父様、机の上にお手紙が。」
「手紙?…サクラ、見えるのか?」
「え、うん。なんかよく見える。」
「…サクラ。その手紙読んでくれるか?」
「うん。えっと、《魔王城に行かなくていけなくなりました。シトリンもつれていきますので、貴方も後から来てください。ワープゾーンは私たちの寝室にあります。使ったら消えるので注意してください。》だって。」
「魔王城?」
「って書いてあるよ。」
「…サクラ急いで動きやすい服装に着替えれるか?俺も着替える。」
「分かった!」
いつもとは違うお父様の真剣な表情にすぐに寝室に行く。
湖に行くとき用のワンピースを取り出し、着替える。
さっきまでの疲れたという気持ちはなくなっていた。
着替え終わって、お父様の所へ向かおうとしたときにふと気づく。
「クロがいない…?」
私の部屋でいつも待っているクロの姿がない。
お母様の手紙にはシトリンは連れていくとあったが、クロを連れていくという言葉はなかった。
不安になる。
私の傍にいつもいてくれたクロ。なんでいないの?
無意識に走り出す。
「お、お父様!!クロが!クロがいない!!」
そう大きな声で伝える私の異常さに気づいたのか、お父様も真剣な表情だ。
大きな手で私の頭を撫でながら「大丈夫。俺は元勇者だ。そしてママは元魔王だ。そうそう勝てる奴はいない。」そう安心させるように優しく言ってくれた。
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