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2章:王国でのパーティー
28話:魔族の力
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お城からでて馬車に乗る。
パーティーに来た時の道を戻っていくが、夜の街は昼と違い少し違った賑わい方をしている。
それにしても疲れたぁ…。
疑問はいっぱいでてくるし、慣れないパーティーでずっと猫かぶってるし、それにこのドレス。
早く脱いでいつものワンピースに戻りたい。切実に。
どれだけ綺麗でもやっぱりこのコルセットには慣れないなぁ…。はぁ。
「疲れちゃったか?」
「うん、少しだけ。お父様は?」
「あー。俺は慣れちまったからなぁ~。」
そう言うお父様はいつも通りの親ばかの姿になっていた。
「そういえばお父様にずっと聞きたかったんだけど。」
「え!なになに??」
「元勇者メンバーって何人いるの?」
今日のパーティーで結構名前が出たけど、実際に顔を合わせたのは総隊長さんとティナさんだけ。
それ意外のノワールさんだったりとかは名前だけでいまいちどういう人か知らない。
「パーティーメンバーは6人だな。」
「パーティーメンバーは?」
「えっとな。パーティーメンバーは一緒に魔王城に投入したメンバーって意味で、その時以外にも一緒に旅をした人たちもいれば、ギルドのメンバーだっている。ただ王様から褒美をもらった点でいえば、魔王城に投入したメンバーだけだからな。それで言ったら6人ってわけだ。」
「なるほど。」
確かにRPGのゲームしたりすると、その時だけ仲間になる人とかいるよね!
お父様ちゃんとしてるなぁ。
「さっきのパーティーにいたティナとライ…あー。ライアン。さっき名前があがったノワールは王国専属の黒魔導士。フィルはテイマー。メリッサは…うん。あの隠密だったりする感じの奴ね。」
隠密って、それって暗殺者って言うんじゃ…。
知らないフリしとこ。
「あとはお父様ってことだね。」
「そういう事だ。お!そんな事言ってたらついたぞ。後はワープ出して貰おうか。」
「うん!」
お母様のワープは本当にこういう時便利だよね!
それにしても何でこんな便利な魔法誰も使わないんだろう??
「この辺だよな。いつものワープゾーンは…。」
森の中を少し歩くがワープがない。
こんなに歩いたっけ?
「っかしーな?この辺のはずだけど。」
「ワープの出し忘れかな?」
「いや、そんなこと滅多にないんだけどな…。うーん、家が心配だな。こっから走ってもいいけど…。」
そう言って私を見る。
そっか。私に気を使っているんだ。
でも確かに慣れない事で疲れて走る気力はないし、このドレスでは走りにくい。
早く帰りたい。
というか、私元魔王の娘だよ?ワープくらい魔法で出来ないのかな??
確かクロはイメージすれば大丈夫って言ってたけど。
ワープの時お母様、何か小さく呟いていたな。なんだっけ?確か…。
「空間の歪み。」
お母様の言葉を思い出しながら真似をする。
すると、私の手から紫色のワープゾーンが生まれた。
お母様より少し歪だけど…うん。上出来じゃない!?さっすが元魔王の娘!!
「お父様!出来たよ!帰ろ!」
上機嫌にお父様に伝える。
けど、お父様は口をポッカーンと開けてこちらをみているだけ。
そんなに驚く事?
そう思いながら催促しようとするがそれより早くお父様の口が開く。
「サ、サクラ。そ、そのツノ。」
え?ツノ?
パーティーに来た時の道を戻っていくが、夜の街は昼と違い少し違った賑わい方をしている。
それにしても疲れたぁ…。
疑問はいっぱいでてくるし、慣れないパーティーでずっと猫かぶってるし、それにこのドレス。
早く脱いでいつものワンピースに戻りたい。切実に。
どれだけ綺麗でもやっぱりこのコルセットには慣れないなぁ…。はぁ。
「疲れちゃったか?」
「うん、少しだけ。お父様は?」
「あー。俺は慣れちまったからなぁ~。」
そう言うお父様はいつも通りの親ばかの姿になっていた。
「そういえばお父様にずっと聞きたかったんだけど。」
「え!なになに??」
「元勇者メンバーって何人いるの?」
今日のパーティーで結構名前が出たけど、実際に顔を合わせたのは総隊長さんとティナさんだけ。
それ意外のノワールさんだったりとかは名前だけでいまいちどういう人か知らない。
「パーティーメンバーは6人だな。」
「パーティーメンバーは?」
「えっとな。パーティーメンバーは一緒に魔王城に投入したメンバーって意味で、その時以外にも一緒に旅をした人たちもいれば、ギルドのメンバーだっている。ただ王様から褒美をもらった点でいえば、魔王城に投入したメンバーだけだからな。それで言ったら6人ってわけだ。」
「なるほど。」
確かにRPGのゲームしたりすると、その時だけ仲間になる人とかいるよね!
お父様ちゃんとしてるなぁ。
「さっきのパーティーにいたティナとライ…あー。ライアン。さっき名前があがったノワールは王国専属の黒魔導士。フィルはテイマー。メリッサは…うん。あの隠密だったりする感じの奴ね。」
隠密って、それって暗殺者って言うんじゃ…。
知らないフリしとこ。
「あとはお父様ってことだね。」
「そういう事だ。お!そんな事言ってたらついたぞ。後はワープ出して貰おうか。」
「うん!」
お母様のワープは本当にこういう時便利だよね!
それにしても何でこんな便利な魔法誰も使わないんだろう??
「この辺だよな。いつものワープゾーンは…。」
森の中を少し歩くがワープがない。
こんなに歩いたっけ?
「っかしーな?この辺のはずだけど。」
「ワープの出し忘れかな?」
「いや、そんなこと滅多にないんだけどな…。うーん、家が心配だな。こっから走ってもいいけど…。」
そう言って私を見る。
そっか。私に気を使っているんだ。
でも確かに慣れない事で疲れて走る気力はないし、このドレスでは走りにくい。
早く帰りたい。
というか、私元魔王の娘だよ?ワープくらい魔法で出来ないのかな??
確かクロはイメージすれば大丈夫って言ってたけど。
ワープの時お母様、何か小さく呟いていたな。なんだっけ?確か…。
「空間の歪み。」
お母様の言葉を思い出しながら真似をする。
すると、私の手から紫色のワープゾーンが生まれた。
お母様より少し歪だけど…うん。上出来じゃない!?さっすが元魔王の娘!!
「お父様!出来たよ!帰ろ!」
上機嫌にお父様に伝える。
けど、お父様は口をポッカーンと開けてこちらをみているだけ。
そんなに驚く事?
そう思いながら催促しようとするがそれより早くお父様の口が開く。
「サ、サクラ。そ、そのツノ。」
え?ツノ?
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