最強両親による彼氏探し!

立花立花

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2章:王国でのパーティー

21話:要注意人物

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「あそこにいるのが侯爵で、あちらにいるのが王族専属の騎士様。あとは…。」

そう一人一人教えてくれるリリィはとっても頼もしく、姉が出来たような感覚だった。
まぁ、前世も入れたら私の方が年齢は上なんだけど…ね。はは。


「あそこにいる女わかる?」
「女?…えっと、あの真ん中にいる女の子のこと?」
「そうだ。レーナ嬢つって侯爵の一人娘なんだが、かなりの男好きだ。レーナ嬢が気に入った男と親密にでもなればめんどくせぇことになるな。まぁ陰湿ないじめってとこだな。」
「関わらない方がいいって事ね。」
「っば、ちげーよ。逆だよ。逆!アイツと親しくなってどんな奴が気になってるか確認すんだよ。それに男好きってことは裏を返せば男から情報得てるってことだ。つまりレーナ嬢はかなりの情報通になる。」
「へぇ…。あんな小さいのに。」
「小さいつったてアタイたちと変わらねぇだろう。」
「そ、そうね。」


危ない。
確かに一緒ぐらいだよね。

それにしても貴族の娘って…流石ね。情報通とかそんなのがあるんだ…。


「正面右端に立ってる男いるよな。」
「えぇ。騎士みたいな恰好してる男の子よね?」
「騎士みてぇって、そりゃ見習い騎士だからな。」
「見習い騎士?」
「王族専属の騎士の総隊長の息子だ。今後の為に招待されたんだろう。あの真っ赤な髪が特徴だな。得意魔法は代々炎系だ。ちなみに総隊長は母さんと同じで勇者パーティーの元メンバーだ。」
「え!」
「声がでけぇよ!」
「ご、ごめんね。」
「王族と一緒に後から来るからそん時顔を確認しとけ。いいか、特徴は真っ赤な髪な。」
「う、うん。」
「あと総隊長もそうだが、あそこの見習い騎士も頭がかてぇから気をつけろよ。」
「えぇ。分かったわ。」


ここにきてお父様と同じパーティーメンバーが見れるなんて…!
確かに功績があるから呼ばれるか!

後でしっかり確認しよう!


「後要注意したほうがいいのは、聖女だな。」


聖女ってシトリンの双子の妹…だよね。
確かに聖女となればパーティーに呼ばれる…。シトリン本当に来なくてよかった…。


「聖女様の事知ってるの…?」
少し緊張してリリィに問いかける。


「いんや、最近就任したとは聞いたがそれだけだな。前情報も何もねぇから要注意ってだけだ。」
「な、なるほど…。」
「後はサクラの為にいい男を教えてやる。」
「え!」
「その代わり、レーナ嬢の傍に行くとき話合わせろよ。」
「は、はい。」
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