最強両親による彼氏探し!

立花立花

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2章:王国でのパーティー

14話:マナーとドレス

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あれから私はマナーとドレスに慣れるための特訓の日々が始まった。
その際に、すごくシトリンに助けられた。
背丈もほとんど変わらないシトリンの方がやりやすい為、パパがシトリンにマナーとダンスを教えたのだ。

私と違って覚えのいいシトリンに嫉妬しつつも頑張っていた。


「クロ…貴族って大変なんだね。」
《詳しく知らないですけど、そのようですね!お疲れ様です!》


物語で見ていた綺麗なドレスがこんなにも窮屈で動きにくいとは思はなかった…。

よく令嬢たちはこれをきてお茶会なんてできるよね。
やっぱりワンピースの方が何倍も動きやすいよ。


「お疲れ様です。サクラ様」
「シトリン…。」


私と同じメニューをやっているのに私より全然疲れていない彼。


「なんでそんなに疲れてないの?」
「バトラーになるための特訓ですから!」
「あぁ、そう。」
「それにサクラ様と違って僕はドレスを着てませんから。動きやすいんですよ。」


そうやって私のフォローをしてくれるシトリンが完璧超人に見えてきた。
やっぱりシトリンを雑に扱っていた人たちの気が知れない。
こんなに優秀なのに。

いや、別に優秀じゃなくてもいいんだけどさ。


「フォローありがとう。シトリン。」
「事実ですよ。それからサクラ様、奥様から当日のドレス選びをするために明日王都にお出かけするから準備しとくようにとの事です。」
「王都に!?」
「サクラ様は行かれた事ないんですか?」
「ないよ。基本的に王都に行くのはママとパパ…じゃなかった、お母様とお父様だけよ?私はいつもお留守番だったから。」


魔王と勇者の娘で魔力が桁違いにある私が町中で覚醒でもしたら、被害が尋常じゃないからな。
仕方がないけど、今回は行ってもいいのかな?
ちょっとどころかかなり不安なんですが…。


「左様でしたか。では、初めての王都楽しんできてくださいね。」
「あ…うん。楽しむ余裕があったらね…。」


ドレス選びってことは何着もドレスを着るんでしょ?
どっちかっていうと憂鬱なんだけど…。
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