最強両親による彼氏探し！

1章：森の迷い子

8話：パパとママの帰宅

ドキドキする。

こっちの世界では初めての料理だし！
一応前世で自炊はしてたけど栄養失調の子に食べさせる料理とかは作ったことないし！

美味しいかな？
大丈夫かな？？

やっぱりもっとドロドロまで煮た方が良かったかな？



｢お…。｣
｢お？｣

｢…美味しい。｣

｢良かったぁー！｣


口にあったみたいでホッとした。
これくらいの固形なら食べれそうで安心安心！


｢おかわりもあるからね！｣
｢…はい。ありがとうございます…！｣


それからは無言で黙々と食べるシトリン。
なんか弟が出来た見たいで嬉しいな。

前世は一人っ子だったし。

実は弟とか妹欲しかったんだよねー！



─チリン。


《御二方が帰って来られましたぞ？》
｢お出迎えに行こうか！｣
《…そうですね！》


シトリンについてなんて説明しよう…。

なんだかんだ私に甘いから怒らないとは思うけど…。勝手に料理しちゃったし大丈夫かな？？



｢おかえりなさい！パパ！ママ！｣
｢おう！ただいま！｣ 
｢サクラ、いい子にお留守番してたかしら？｣
｢うん。｣


子ども拾っちゃったけど。


｢お腹空いたでしょ？すぐに作り…あら？｣


気づかれた！
まだシトリンはご飯食べてるし、私も食べかけ。
片付けも出来てないし…。


｢…クロちゃん、これ貴方が作ったの？｣
｢…クロあのガキは何処のガキだ？｣

《ええと！火はボクが付けましたが、料理はサクラ様が！あそこの人間の雄はサクラ様が怪我をしている所発見しまして、治療魔法にてサクラ様が治療しました！》

｢それで飯まで食わしたと…。｣

《は、はい。》



ヤバい。
なんだかんだいけると思ったけどパパとママの顔がすっごい真顔。
どうしよう！？



｢｢サクラ…。｣｣



どうしよう…！？










｢｢お祝いしないと！！！｣｣ 



へ？



｢サクラがお料理した記念日に！｣
｢サクラが人を助けた記念日だな！！｣
｢それから治癒魔法が出来た記念日もあるわよ！｣  
｢そうだな！今日はご馳走だ！もう1回買い物に行ってくる！｣
｢頼んだわよ！｣





訂正。


パパとママは私に甘いんじゃない。

パパとママは私に凄く凄く甘いんだ。