最強両親による彼氏探し!

立花立花

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1章:森の迷い子

6話:男の子の名前

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「傷が…なくなってる…?」


「やった!!できたよ!クロ!」
《素晴らしいです!ご主人!》


って喜びすぎてこの子が喋った事気づかなかった。
怯えさせないよーに。

よっし!



「ねぇ。痛いところもうない?」
「っは、はい。」
「よかったぁ…。」


初めてだから失敗したらどうしようかと思っちゃった。


「…?」



それにしてもこの子。
すっごくキラキラ綺麗な金色の瞳だな。
髪の毛もさっきは汚れで気づかなかったけどお日様みたいに綺麗な金髪!

これは将来イケメンになるぞ!!


ってそうじゃなくて!



「お名前教えてくれる?」
「…え。」


そりゃ怖いか。


「私サクラ!あなたの名前は?」

「ぼ、ぼくの名前は…フェイリュアー。母さんたちがそう呼んでました…。」


え!?
フェイリュアーって出来損ないって意味じゃない!?

この子自分の両親にそんなこと言われてたんだ…。

こんなに動物たちにも愛される子なのに。
どうしてこの子がこんな目に…。



「…それ名前じゃないよ。」
「え?」
「ねぇねぇ!私があなたのあたらしい名前決めてもいい??」
「あたらしい、なまえ?」
「そう!」
「…うん。大丈夫です。」


うーん。
キラキラしてる金色だからゴールド?
なんかお金みたいで却下。

うーんほかに綺麗な金色と言えば…。

そうだ!



「シトリン!」
「え?」
「シトリンってどう??金色の宝石の名前なんだけど…。君の綺麗な髪と瞳の色にピッタリだなーって思って。」
「…。」



やっぱり安直だったかな…?

でもこれ以上ないくらいピッタリだと思ったんだけど…。



「ぼくが宝石の名前を…。いいの?」
「もちろん!!!」
「ありがとう…!サクラ様」
「様づけはいいよ。私の事はサクラって呼び捨てて!」


━ぐぅううう。



「っ!ごめんなさい!」


反射的に謝るなんて、ご飯もまともにあげてないな。


「おなかへったんだ!私も!クロおうちに帰ってシトリンと一緒にご飯たべよ!!!」
《かしこまりました!》

「え、え?」


「ほら行こ!!わがやへレッツゴー!!!」
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