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3章:命を救う真っ赤な苺ゼリー
21話:姉御は虫に弱い
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天狐様からの忠告があり、妖怪について思い直しながら日々を過ごしていた。
相変わらず牡丹ちゃんは家に来ている。
だけど前みたな浮ついた気持ちはなく、一人の友達として接するようになった。
そんな毎日を過ごしていたある日。
「っぎゃぁああああ!」
「は、服部?」
「どうしたの?」
授業中に突然服部が大きな悲鳴をあげる。
クラス全員が彼女を見つめ、口々に心配する言葉を紡ぐ。
そんな彼女は自分の机を指差しながら再度大きな声で叫びだす。
「く、蜘蛛がぁあ!」
「く、蜘蛛?」
え?
ただの蜘蛛だよな?
毒もってたり、やばい蜘蛛じゃなくてよくみかける蜘蛛だ。
もしかして服部は虫が苦手なのか?
そう思いながら席に近づき自分のノートに蜘蛛を誘導し教室をでる。
一階までいくと窓の外へノートをだし蜘蛛を壁に誘導させ任務完了。
神社の掃除しているとよくでるからなぁ。
蜘蛛も含めいろんな虫がでるし慣れてるんだよね。
そのまま足早に教室に戻ると服部がこっちに凄い勢いで近づいてきて僕の両手を握る。
「社本当にありがとう!! まじで助かった!!」
「いやただの蜘蛛だし…。 全然平気だから」
「がちで苦手だから本当助かったわ。 後でお礼にお菓子奢る」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟じゃないから! とにかく昼休憩購買ね!」
「うん。 分かったよ」
「よーし! 問題解決したら授業再開するぞー! 席もどれー!」
と先生に言われ席に戻り授業が再開する。
にしても服部が虫ダメなのは意外だったなぁ。
森は虫が大丈夫だったし、てっきり服部も大丈夫だと思ったけど違ったんだ。
チラっと二人を見ると席が前後だらか「大丈夫?」とコソコソ話しているのが見える。
本当にあの二人は正反対なのに仲がいいよなぁと改めてそう感じた。
相変わらず牡丹ちゃんは家に来ている。
だけど前みたな浮ついた気持ちはなく、一人の友達として接するようになった。
そんな毎日を過ごしていたある日。
「っぎゃぁああああ!」
「は、服部?」
「どうしたの?」
授業中に突然服部が大きな悲鳴をあげる。
クラス全員が彼女を見つめ、口々に心配する言葉を紡ぐ。
そんな彼女は自分の机を指差しながら再度大きな声で叫びだす。
「く、蜘蛛がぁあ!」
「く、蜘蛛?」
え?
ただの蜘蛛だよな?
毒もってたり、やばい蜘蛛じゃなくてよくみかける蜘蛛だ。
もしかして服部は虫が苦手なのか?
そう思いながら席に近づき自分のノートに蜘蛛を誘導し教室をでる。
一階までいくと窓の外へノートをだし蜘蛛を壁に誘導させ任務完了。
神社の掃除しているとよくでるからなぁ。
蜘蛛も含めいろんな虫がでるし慣れてるんだよね。
そのまま足早に教室に戻ると服部がこっちに凄い勢いで近づいてきて僕の両手を握る。
「社本当にありがとう!! まじで助かった!!」
「いやただの蜘蛛だし…。 全然平気だから」
「がちで苦手だから本当助かったわ。 後でお礼にお菓子奢る」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟じゃないから! とにかく昼休憩購買ね!」
「うん。 分かったよ」
「よーし! 問題解決したら授業再開するぞー! 席もどれー!」
と先生に言われ席に戻り授業が再開する。
にしても服部が虫ダメなのは意外だったなぁ。
森は虫が大丈夫だったし、てっきり服部も大丈夫だと思ったけど違ったんだ。
チラっと二人を見ると席が前後だらか「大丈夫?」とコソコソ話しているのが見える。
本当にあの二人は正反対なのに仲がいいよなぁと改めてそう感じた。
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