86 / 134
第85話 予定はすでに入っていた
しおりを挟む
「ソラ君、優勝おめでとうね。私も鼻が高いわ」
高速でティナに追いつき、そのままラキシエール伯爵家の馬車へと乗ると、カトレアさんから祝福の言葉がかけられた。
「ありがとうございます。なんとか優勝することができました」
「私には余裕そうに見えましたけどね。手紙で夫も試合を観戦したいと言っていたけど、領地をあけられなくて来れなかったのを残念がっていたわ。それにみんなも可愛かったわよ?あの踊り家で見せてくれないかしら」
俺への賛辞とエドさんに触れるとすぐに、うちの子のエンジェルリングについて話しだすカトレアさん。
今も、あの踊りをどのように考えたのか、ティナと会話している。
「テトちゃんとモコちゃんが考えたのっ」
「あら、そうなのね。偉いわー」
「えへへー」
さらっとティナはテトモコが考えたと言っているが、それに何も疑問を抱かないカトレアさんもどうかと思うぞ?
まあ、子供がペットに教えてもらったのって言えば、そのぐらいの対応になるかもしれないが、じゃー、どのように教わったのかが普通疑問に思うだろ?
テトモコシロが賢いのは知っていると思うが、どう考えて普通じゃありえないほど意思疎通ができている。
今も、きゃっきゃ、うふふのやり取りをしている二人を暖かい目で見守るフィリアと俺。
フィリアはチロを抱っこして、家に帰ったら教えてもらおうねーとチロに言っている。
どうやらエンジェルリングにチロも参加させる予定らしい。
チロもきゅうーと元気に体をくねくねさせているので乗り気なのだろう。
フィリアの目が少し狂気じみて怖いが、俺はそのまま見ないふりをする。
チロが不満に思っていないならそれでいいのだ。
子供の育て方に口を出すと、喧嘩になりかねないからね。
カトレアさんとうちの子たちの会話はラキシエール伯爵家の屋敷につくまで止まらなかった。
馬車から降り、そのままみんなで食堂へと入る。
「ソラ君。そういえばルイから話は聞いたわよ。あの子やっとクロエちゃんと向き合うことにしたようね。私からもありがとうね。ルイはいい子なのだけど、少し熱くなるところがあるからね、ソラ君が相談に乗ってくれて助かったわ」
「いえいえ、感謝の言葉なんていりませんよ。それに相談と言っても、話し聞いて、素直になれぐらいにしか言ってないつもりです」
「それでもよ。主人も心配していたのよ。ルイの気持ちは嬉しいのだけど、いつまでもそのままとはいかないでしょ?それにクロエちゃんともお話しして聞いてたからね。私も嬉しいわ」
「クロエさんとも仲がよろしいのですね」
「クロエちゃん可愛いでしょ?妹みたいな子なの」
確かに、可愛いらしい見た目で、ルイの話をしている時の表情なんて女性っぽさ全開だったが。
訓練場でのクロエさんは攻撃的で獰猛なまもの……
「はい。素敵な女性で、優しいティナの先生です」
「そうなのよ。あの子、お風呂上りに髪といてあげたら寝ちゃったのよ?可愛いでしょ?」
「はぁ……そうですね」
「ティナも時々ねちゃうー」
「あらー、そうなの?ちゃんと乾かしてから寝るのよ?」
「はぁーい」
元気に右手をあげ、わかったと表現していティナ。
お風呂上がりの体温ほっかほかのティナの背もたれになるのは嬉しいからいつでも寝ていいからね。
でも、男性と違って、髪の長さがある女性は髪が乾いていないと風邪をひくと聞いたな。
前言撤回、風邪はダメ。
まあ、寝てても俺たちが髪を乾かしてあげるんだけどね。
「そうだった。私ったら大事なことを忘れていたわ。ソラ君たちは明日からなにする予定?お友達がソラ君たちに会いたいみたいなの。人数が多かったからお茶会形式で呼ぼうと思うのだけど、いつが空いているかしら」
あー、その話か。やはりお茶会は避けては通れない道と。
まあ、一、二回なら行くと伝えたしな。気持ちはできている。
と言いたいが、少し時間が欲しい。
戦闘続きの三日間で体力的には疲れていないが、精神的に疲れている。やっぱり人の視線を浴びるのは疲れるものなのかもしれない。
それに武闘大会の熱意が冷めないままにお茶会をすると、お貴族様の興味が高いままだろうからね。
「一週間は休息に当てたいと考えています。武闘大会が終わった後なので、帝都で行動するわけにもいかないので、外に出てゆっくりしようかと」
「あら。でも休憩は必要ね。それではそれ以降にお茶会にしましょうか。お友達にもそう伝えときますね」
「遅らせてしまってすみません。ありがとうございます」
会話が終わるとカトレアさんはサバスさんとお茶会での出し物を話し始めた。
「にゃにゃにゃ?」
「うん。外でまったりだよー。せっかくだしもう一つのダンジョン迷いの森に行ってみよっか」
「わふわふ?わふわふわん」
「たぶん休憩になるんじゃないかな?死の森よりレベルが低いなら、他の魔物も近寄ってこないと思うけど」
テトモコは二匹顔を見合わせ、目で会話をしているみたいだ。
「にゃっ」
「わふ」
テトモコもどうやら俺の提案に賛成らしい。
一週間の休みをダンジョンで過ごす。一般人が聞けば頭がおかしいと認定される話だが。
正直、死の森で狩りをしていた俺たちに森型のダンジョンはそこらへんの草原と変わらないと思う。
もちろん中心に行けば話は変わってくるが、そんなに深く潜るつもりはない。
本音は少しだけ自然が恋しい。日本ではシティーボーイだったが、この世界にきて二年間。
死の森という自然あふれる環境にいたからね。
あの木々が織りなす葉の音。誰の話声もしない俺たちだけの空間。そして時折聞こえる魔物の声。そんなことでさえ懐かしく、恋しいものとなっている。
「旅行っ?」
「きゅう?」
「んー。旅行じゃないけど、しいて言うならピクニックかな。お外で遊んでごはん食べるの。夜はテントで遊ぶんだよ」
「ぴくにっく……楽しそうっ」
「きゅうきゅう」
ティナはわからないと首をかしげたが、楽しそうなのは伝わったみたいだ。
ピクニックという単語はこの世界にないのかな?
この世界で生活していても不思議と日本語英語が通じる場面が多いから、どの単語が地球産なのか忘れてしまいそうになる。
そもそも、外で飲食や遊びを楽しむなんて、一般人がすることないからピクニックという言葉がはやっていないのか。
「お外でドーラを呼んでみよっか」
「ドーラっ、呼ぶ呼ぶっ。いつ呼ぶ」
「きゅうきゅう」
シロはうちの子たちとの話を聞いてドーラの事を知っているからなのか、ドーラに会うことをしっぽを大きく振って喜んでいる。
このメンバーで唯一ドーラに会ったことないからね。
どんな反応するんだろうなー。俺の時なんかびびりすぎて早く飛んでくれないかなって神頼みだったしな。
テトモコでさえあの警戒の仕方だ。あの数分だけでどれだけの精神力を持っていかれたか。
「待って。明日、ソラはこの家でお留守番よ。ねっ、ティナちゃん」
「あっ、そうだった。忘れてたー。ソラお家でいい子にしててね」
おー?フィリアが急に会話へ入ってきたが、俺はそんな話聞いてないぞ?
それにティナが俺のマネをしている気がする。可愛い。
ティナが可愛い事について言及すると、数日必要になるから、とりあえずおいといて。
「何するの?」
「ソラ、起立。サバスやりなさい」
「起立っ」
「かしこまりました」
俺の質問に答えることなく、サバスさんに立たされ紐を当てられている。
んー。わからん。
「ソラ君、腕を水平に広げてください」
「……はい」
「ありがとうございます」
サバスさんはテキパキと俺に紐をあて、何かを紙に書いているが。俺ってもしかして今採寸でもされているのか?
その考えは正しいようで、股下やウエスト。あらゆるところを採寸された。
「あのー。フィリア?なんでさ「だまってなさい」いす……」
俺の質問は途中でかき消され、目線でティナを見ろとフィリアに伝えられる。
ティナは目をキラキラさせ、幻想であるがしっぽが揺れているほど楽しそうにしている。
これはあれか……またプレゼントなのかな?
スレイロンにいた時に一回だけこういう場面があったからね。
テトモコを見ると頷いているので、そういうことなんだろう。
なら、邪魔をするわけにはいかないな。
でも、帝都でフィリアが一緒にいるといってもティナと離れるのは不安なんだけど……
「にゃにゃ」
テトが肩に乗ってきて、耳元で小さく鳴く。
どうやら今回は影世界から見守るのは許されるようだ。
伝えてくれたテトの頭を撫で感謝を伝える。
ゴロゴロともっと撫でてほしいと催促してくるテト。
もちろん全力で甘やかします。ここがいいかな?
「おっ。モコもか?」
テトを撫でていると、足に体当たりしてきた小さなモコ。
足に体を当てながらくねくねしているので、今は甘えん坊タイムらしい。
『いにしえの神よ、長き眠りから目覚め、我に数本の聖なる腕を与えたまえ』
心の中で呪文をとなえ、人間をやめようとしてみるが。
もちろん俺にはそんな超能力は存在しない。
こういう時はティナシロも撫でて―とうちの子の列ができるからね。腕がたらんのよ。人間。
結局腕が増えるはずもなく、そのまま腕二本で可愛い天使たちを撫でまくりました。
高速でティナに追いつき、そのままラキシエール伯爵家の馬車へと乗ると、カトレアさんから祝福の言葉がかけられた。
「ありがとうございます。なんとか優勝することができました」
「私には余裕そうに見えましたけどね。手紙で夫も試合を観戦したいと言っていたけど、領地をあけられなくて来れなかったのを残念がっていたわ。それにみんなも可愛かったわよ?あの踊り家で見せてくれないかしら」
俺への賛辞とエドさんに触れるとすぐに、うちの子のエンジェルリングについて話しだすカトレアさん。
今も、あの踊りをどのように考えたのか、ティナと会話している。
「テトちゃんとモコちゃんが考えたのっ」
「あら、そうなのね。偉いわー」
「えへへー」
さらっとティナはテトモコが考えたと言っているが、それに何も疑問を抱かないカトレアさんもどうかと思うぞ?
まあ、子供がペットに教えてもらったのって言えば、そのぐらいの対応になるかもしれないが、じゃー、どのように教わったのかが普通疑問に思うだろ?
テトモコシロが賢いのは知っていると思うが、どう考えて普通じゃありえないほど意思疎通ができている。
今も、きゃっきゃ、うふふのやり取りをしている二人を暖かい目で見守るフィリアと俺。
フィリアはチロを抱っこして、家に帰ったら教えてもらおうねーとチロに言っている。
どうやらエンジェルリングにチロも参加させる予定らしい。
チロもきゅうーと元気に体をくねくねさせているので乗り気なのだろう。
フィリアの目が少し狂気じみて怖いが、俺はそのまま見ないふりをする。
チロが不満に思っていないならそれでいいのだ。
子供の育て方に口を出すと、喧嘩になりかねないからね。
カトレアさんとうちの子たちの会話はラキシエール伯爵家の屋敷につくまで止まらなかった。
馬車から降り、そのままみんなで食堂へと入る。
「ソラ君。そういえばルイから話は聞いたわよ。あの子やっとクロエちゃんと向き合うことにしたようね。私からもありがとうね。ルイはいい子なのだけど、少し熱くなるところがあるからね、ソラ君が相談に乗ってくれて助かったわ」
「いえいえ、感謝の言葉なんていりませんよ。それに相談と言っても、話し聞いて、素直になれぐらいにしか言ってないつもりです」
「それでもよ。主人も心配していたのよ。ルイの気持ちは嬉しいのだけど、いつまでもそのままとはいかないでしょ?それにクロエちゃんともお話しして聞いてたからね。私も嬉しいわ」
「クロエさんとも仲がよろしいのですね」
「クロエちゃん可愛いでしょ?妹みたいな子なの」
確かに、可愛いらしい見た目で、ルイの話をしている時の表情なんて女性っぽさ全開だったが。
訓練場でのクロエさんは攻撃的で獰猛なまもの……
「はい。素敵な女性で、優しいティナの先生です」
「そうなのよ。あの子、お風呂上りに髪といてあげたら寝ちゃったのよ?可愛いでしょ?」
「はぁ……そうですね」
「ティナも時々ねちゃうー」
「あらー、そうなの?ちゃんと乾かしてから寝るのよ?」
「はぁーい」
元気に右手をあげ、わかったと表現していティナ。
お風呂上がりの体温ほっかほかのティナの背もたれになるのは嬉しいからいつでも寝ていいからね。
でも、男性と違って、髪の長さがある女性は髪が乾いていないと風邪をひくと聞いたな。
前言撤回、風邪はダメ。
まあ、寝てても俺たちが髪を乾かしてあげるんだけどね。
「そうだった。私ったら大事なことを忘れていたわ。ソラ君たちは明日からなにする予定?お友達がソラ君たちに会いたいみたいなの。人数が多かったからお茶会形式で呼ぼうと思うのだけど、いつが空いているかしら」
あー、その話か。やはりお茶会は避けては通れない道と。
まあ、一、二回なら行くと伝えたしな。気持ちはできている。
と言いたいが、少し時間が欲しい。
戦闘続きの三日間で体力的には疲れていないが、精神的に疲れている。やっぱり人の視線を浴びるのは疲れるものなのかもしれない。
それに武闘大会の熱意が冷めないままにお茶会をすると、お貴族様の興味が高いままだろうからね。
「一週間は休息に当てたいと考えています。武闘大会が終わった後なので、帝都で行動するわけにもいかないので、外に出てゆっくりしようかと」
「あら。でも休憩は必要ね。それではそれ以降にお茶会にしましょうか。お友達にもそう伝えときますね」
「遅らせてしまってすみません。ありがとうございます」
会話が終わるとカトレアさんはサバスさんとお茶会での出し物を話し始めた。
「にゃにゃにゃ?」
「うん。外でまったりだよー。せっかくだしもう一つのダンジョン迷いの森に行ってみよっか」
「わふわふ?わふわふわん」
「たぶん休憩になるんじゃないかな?死の森よりレベルが低いなら、他の魔物も近寄ってこないと思うけど」
テトモコは二匹顔を見合わせ、目で会話をしているみたいだ。
「にゃっ」
「わふ」
テトモコもどうやら俺の提案に賛成らしい。
一週間の休みをダンジョンで過ごす。一般人が聞けば頭がおかしいと認定される話だが。
正直、死の森で狩りをしていた俺たちに森型のダンジョンはそこらへんの草原と変わらないと思う。
もちろん中心に行けば話は変わってくるが、そんなに深く潜るつもりはない。
本音は少しだけ自然が恋しい。日本ではシティーボーイだったが、この世界にきて二年間。
死の森という自然あふれる環境にいたからね。
あの木々が織りなす葉の音。誰の話声もしない俺たちだけの空間。そして時折聞こえる魔物の声。そんなことでさえ懐かしく、恋しいものとなっている。
「旅行っ?」
「きゅう?」
「んー。旅行じゃないけど、しいて言うならピクニックかな。お外で遊んでごはん食べるの。夜はテントで遊ぶんだよ」
「ぴくにっく……楽しそうっ」
「きゅうきゅう」
ティナはわからないと首をかしげたが、楽しそうなのは伝わったみたいだ。
ピクニックという単語はこの世界にないのかな?
この世界で生活していても不思議と日本語英語が通じる場面が多いから、どの単語が地球産なのか忘れてしまいそうになる。
そもそも、外で飲食や遊びを楽しむなんて、一般人がすることないからピクニックという言葉がはやっていないのか。
「お外でドーラを呼んでみよっか」
「ドーラっ、呼ぶ呼ぶっ。いつ呼ぶ」
「きゅうきゅう」
シロはうちの子たちとの話を聞いてドーラの事を知っているからなのか、ドーラに会うことをしっぽを大きく振って喜んでいる。
このメンバーで唯一ドーラに会ったことないからね。
どんな反応するんだろうなー。俺の時なんかびびりすぎて早く飛んでくれないかなって神頼みだったしな。
テトモコでさえあの警戒の仕方だ。あの数分だけでどれだけの精神力を持っていかれたか。
「待って。明日、ソラはこの家でお留守番よ。ねっ、ティナちゃん」
「あっ、そうだった。忘れてたー。ソラお家でいい子にしててね」
おー?フィリアが急に会話へ入ってきたが、俺はそんな話聞いてないぞ?
それにティナが俺のマネをしている気がする。可愛い。
ティナが可愛い事について言及すると、数日必要になるから、とりあえずおいといて。
「何するの?」
「ソラ、起立。サバスやりなさい」
「起立っ」
「かしこまりました」
俺の質問に答えることなく、サバスさんに立たされ紐を当てられている。
んー。わからん。
「ソラ君、腕を水平に広げてください」
「……はい」
「ありがとうございます」
サバスさんはテキパキと俺に紐をあて、何かを紙に書いているが。俺ってもしかして今採寸でもされているのか?
その考えは正しいようで、股下やウエスト。あらゆるところを採寸された。
「あのー。フィリア?なんでさ「だまってなさい」いす……」
俺の質問は途中でかき消され、目線でティナを見ろとフィリアに伝えられる。
ティナは目をキラキラさせ、幻想であるがしっぽが揺れているほど楽しそうにしている。
これはあれか……またプレゼントなのかな?
スレイロンにいた時に一回だけこういう場面があったからね。
テトモコを見ると頷いているので、そういうことなんだろう。
なら、邪魔をするわけにはいかないな。
でも、帝都でフィリアが一緒にいるといってもティナと離れるのは不安なんだけど……
「にゃにゃ」
テトが肩に乗ってきて、耳元で小さく鳴く。
どうやら今回は影世界から見守るのは許されるようだ。
伝えてくれたテトの頭を撫で感謝を伝える。
ゴロゴロともっと撫でてほしいと催促してくるテト。
もちろん全力で甘やかします。ここがいいかな?
「おっ。モコもか?」
テトを撫でていると、足に体当たりしてきた小さなモコ。
足に体を当てながらくねくねしているので、今は甘えん坊タイムらしい。
『いにしえの神よ、長き眠りから目覚め、我に数本の聖なる腕を与えたまえ』
心の中で呪文をとなえ、人間をやめようとしてみるが。
もちろん俺にはそんな超能力は存在しない。
こういう時はティナシロも撫でて―とうちの子の列ができるからね。腕がたらんのよ。人間。
結局腕が増えるはずもなく、そのまま腕二本で可愛い天使たちを撫でまくりました。
0
お気に入りに追加
1,727
あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
追い出された万能職に新しい人生が始まりました
東堂大稀(旧:To-do)
ファンタジー
「お前、クビな」
その一言で『万能職』の青年ロアは勇者パーティーから追い出された。
『万能職』は冒険者の最底辺職だ。
冒険者ギルドの区分では『万能職』と耳触りのいい呼び方をされているが、めったにそんな呼び方をしてもらえない職業だった。
『雑用係』『運び屋』『なんでも屋』『小間使い』『見習い』。
口汚い者たちなど『寄生虫」と呼んだり、あえて『万能様』と皮肉を効かせて呼んでいた。
要するにパーティーの戦闘以外の仕事をなんでもこなす、雑用専門の最下級職だった。
その底辺職を7年も勤めた彼は、追い出されたことによって新しい人生を始める……。

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜
アノマロカリス
ファンタジー
主人公のテルパは、Sランク冒険者パーティーの有能なサポーターだった。
だが、そんな彼は…?
Sランクパーティーから役立たずとして追い出された…訳ではなく、災害級の魔獣にパーティーが挑み…
パーティーの半数に多大なる被害が出て、活動が出来なくなった。
その後パーティーリーダーが解散を言い渡し、メンバー達はそれぞれの道を進む事になった。
テルパは有能なサポーターで、中級までの攻撃魔法や回復魔法に補助魔法が使えていた。
いざという時の為に攻撃する手段も兼ね揃えていた。
そんな有能なテルパなら、他の冒険者から引っ張りだこになるかと思いきや?
ギルドマスターからの依頼で、魔王を討伐する為の養成学園の新人講師に選ばれたのだった。
そんなテルパの受け持つ生徒達だが…?
サポーターという仕事を馬鹿にして舐め切っていた。
態度やプライドばかり高くて、手に余る5人のアブノーマルな女の子達だった。
テルパは果たして、教え子達と打ち解けてから、立派に育つのだろうか?
【題名通りの女の子達は、第二章から登場します。】
今回もHOTランキングは、最高6位でした。
皆様、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる