28 / 134
第28話 広報大使
しおりを挟む 灰色の空に舞う黒い翼
揺蕩う白い煙
混じり合わない二つの影
鳥の巣頭は僕を怒ったりしなかった。
呆れたのなら、もう放っておいてくれればいいのに――。
怪我の手当てを終えても、鳥の巣頭は僕の部屋から動こうとしなかった。風呂に入ってジョイントの匂いを落としておいで、とだけ言って、一人掛けのソファーに辛そうに座ったままだった。
「ベッドに寝転んでいるといいよ、身体、辛いんだろ?」
心配して言ってあげたのに、こいつはむすっとした顔のまま頭を振った。僕は吐息をひとつ吐いて浴室に向かった。
部屋に戻ってもどうせまだあいつがいるのだ、と思うと腹立たしくて、わざとゆっくりと湯船に浸かった。こうしていた方が、ジョイントの夢から覚める時の、あの身体にずっしりとかかってくる重力が幾分マシに感じられるから。
僕たちは、どうしてこの肉の重さに耐えていられるのだろう――。不思議で堪らない。精神はこの白い煙の助けさえあれば、どこまでも高く飛翔することだって可能なのに。
あんな下らない奴らですら、ジョイントの白い煙は愛で包んでくれるのに――。
鳥の巣頭みたいな、馬鹿で頭のカチンコチンに凝り固まった奴には、解らない。
神に近づくことが人として生まれてきた意味だというのなら、この重たくて汚い肉体を引きずるようにして生きるよりも、たとえ、この身体に多少の損傷を及ぼそうとも、ジョイントの力でこの肉体の檻の縛りを解き放ち法悦を得る方が、よほど神の御意志にかなっている。
ゆるゆると揺れるお湯の中で身を捻り窓を覗く。灰色の冬空を。代わり映えのしない陰鬱な空。僕の光は白い煙に導かれるのに、あいつは意地でも邪魔をする。
と、白樺の林を、黒い影が過ぎった。――ような気がした。
片羽の大鴉が僕を嗤った。
飛ぶのに、そんなもの必要ないよ――、って。
部屋に戻ると、鳥の巣頭はもういなかった。
安心してベッドに横たわった。
お腹が空いた。ジョイントを吸うとお腹が空くんだ。
あの大空を飛ぶから、お腹が空くんだ。
学校に戻ってからも、鳥の巣頭とはぎくしゃくしたままだ。ボート部の先輩方は、さすがにもう僕と遊ぶ気はないようだった。
また振り出しだ。
僕が着々と敷いた布石を鳥の巣頭がぶち壊す。いつもそうだ。あいつは僕の疫病神。そのくせしたり顔で僕の生活の全てを支配しようとするんだ。自分が僕の面倒を全てみてあげているような顔をして。
大嫌いだ……。
でも、もう一度あのパブに行きたくて、鳥の巣頭に声をかけた。あんな怖い地区の小汚い店に、一人で行く勇気なんてなかったから。
大鴉はもう、僕の部屋から見える川沿いの林に翼を休めに来ない。代わりに新入生の一団がツリーイングしている。どいつもこいつも大鴉の真似をして、ロープを引っ掛けた木の枝にみっともなく登っている。あんなもの見たって面白くもなんともない。木から降りる時だって、おっかなびっくりで伝い降りるだけ。大鴉みたいに見事なまでに美しく飛ぶ奴なんて一人もいない。
ピーチク煩いこの小雀らのせいで、大鴉はこの林に来なくなったんだ!
確かめたかった。天使くんがまだあの店にいるかどうか。僕の大鴉に近づいたりしていないかどうか。
休日の外出時は私服の着用が推奨されているのに、あの時の新入生は制服だった。休み明けで気が緩んでいるかもしれないし気になるんだ、と言うと、鳥の巣頭は驚いたように目を大きく見開いて僕の顔を見つめ、それからぱぁっと嬉しそうに笑った。久しぶりだ、こいつのこんな顔。
「そうだね、きみの言う通りだ。少し前にもあの辺りの地区で恐喝事件があったんだよ。見まわりがてら行ってみようか」
鳥の巣頭はうきうきと背筋を伸ばす。
「そんなふうに下級生のことを心配してくれていたなんて、ちっとも知らなかったよ」
そして、また以前のように饒舌に喋り始めた。
名家の子弟ばかりが通う有名私立校である僕たちの母校は、街の不良どもに目をつけられやすい。
もともと外出時は制服着用だったのを、公立校の連中や、地元のならず者とのトラブルを少しでも避けるようにと、休日時の私服着用を許可して欲しいと進言したのはソールスベリー先輩なのだそうだ。特に、まだ学校にも不慣れで狙われやすい下級生のうちは、上級生が外出につき添って警護するように規則で定めるよう申しで、規則化したのも彼の派閥の功績なのだ、と鳥の巣頭は、まるで自分の手柄でもあるかのように自慢げに喋っていた。
こいつ、いつの間に白い彼の信奉者に成りさがっていたんだ? でも、その彼が後見をする大鴉は、夜ごと、その危険な区域を遊び歩いている――。
この事実に鳥の巣頭はきゅっと口元を引きしめて、厳しい表情を示した。
「なんとかしないとね」
どうせ取りしまったって、あの大鴉のことだから、ひらりひらりと飛び立って逃げるに決まっている。それよりも天使くんだ――。いまだに大鴉を追いかけ回しているのか、その方が気になる。
答えは案の定だ。
天使くんは、相変わらず壁際の古びたピアノを弾いていた。
前に来たときよりも音が明るい。
僕にはそれが腹立たしくて堪らない。
その日は空いていたから、僕たちは窓辺の席に座った。鳥の巣頭はカレーを頼まなかった。壁の黒板に、白いチョークで大きく売り切れの文字が書かれていたから。
紅茶を注文し、しばらく顔を見合わせたまま、黙ってその場に座っていた。刻々と、ステンドグラスが一部嵌め込まれた窓ガラスの向こう側が、薄らと広がる闇に沈んで行く。窓外を通りすぎた一団に、鳥の巣頭は緊張した面持ちで立ちあがりかける。僕はこいつの腕を掴み、耳許で囁いた。
「馬術部の先輩がいる。僕がここに残って様子を探るから、彼を送ってあげて」
「でも……」
「きみじゃ警戒される。それに、これ以上新入生が巻きこまれたりしたら、大ごとになりかねないだろ? 送って、すぐに迎えにきて」
カラカラーン、と勢いよくドアが開く。どやどやと踏み込んで来た一団を一瞥することもなく、鳥の巣頭はピアノを弾いている天使くんに歩み寄り、天使くんは素直に頷き立ちあがった。
店の主人と喋っていたその一団は、がやがやと騒がしく厨房に続く扉を開け、階段を上がって行った。足音と、古い階段の軋む音が僕の席にまで大きく響いていた。
けれど、その中の一人がにやっと笑い、顎をしゃくって僕に合図をするのを、見逃しはしなかった。
馬術部の先輩ではないけれどね。だって、馬術部から生徒会に入った人なんていないもの――。
鳥の巣頭と天使くんが店を出るのを見送ってから、僕はこの店の主人に声をかけた。
「ご主人、二階にも部屋があるのですか? さっきの一団に友人がいたもので。僕も上がっても、かまわないでしょうか?」
揺蕩う白い煙
混じり合わない二つの影
鳥の巣頭は僕を怒ったりしなかった。
呆れたのなら、もう放っておいてくれればいいのに――。
怪我の手当てを終えても、鳥の巣頭は僕の部屋から動こうとしなかった。風呂に入ってジョイントの匂いを落としておいで、とだけ言って、一人掛けのソファーに辛そうに座ったままだった。
「ベッドに寝転んでいるといいよ、身体、辛いんだろ?」
心配して言ってあげたのに、こいつはむすっとした顔のまま頭を振った。僕は吐息をひとつ吐いて浴室に向かった。
部屋に戻ってもどうせまだあいつがいるのだ、と思うと腹立たしくて、わざとゆっくりと湯船に浸かった。こうしていた方が、ジョイントの夢から覚める時の、あの身体にずっしりとかかってくる重力が幾分マシに感じられるから。
僕たちは、どうしてこの肉の重さに耐えていられるのだろう――。不思議で堪らない。精神はこの白い煙の助けさえあれば、どこまでも高く飛翔することだって可能なのに。
あんな下らない奴らですら、ジョイントの白い煙は愛で包んでくれるのに――。
鳥の巣頭みたいな、馬鹿で頭のカチンコチンに凝り固まった奴には、解らない。
神に近づくことが人として生まれてきた意味だというのなら、この重たくて汚い肉体を引きずるようにして生きるよりも、たとえ、この身体に多少の損傷を及ぼそうとも、ジョイントの力でこの肉体の檻の縛りを解き放ち法悦を得る方が、よほど神の御意志にかなっている。
ゆるゆると揺れるお湯の中で身を捻り窓を覗く。灰色の冬空を。代わり映えのしない陰鬱な空。僕の光は白い煙に導かれるのに、あいつは意地でも邪魔をする。
と、白樺の林を、黒い影が過ぎった。――ような気がした。
片羽の大鴉が僕を嗤った。
飛ぶのに、そんなもの必要ないよ――、って。
部屋に戻ると、鳥の巣頭はもういなかった。
安心してベッドに横たわった。
お腹が空いた。ジョイントを吸うとお腹が空くんだ。
あの大空を飛ぶから、お腹が空くんだ。
学校に戻ってからも、鳥の巣頭とはぎくしゃくしたままだ。ボート部の先輩方は、さすがにもう僕と遊ぶ気はないようだった。
また振り出しだ。
僕が着々と敷いた布石を鳥の巣頭がぶち壊す。いつもそうだ。あいつは僕の疫病神。そのくせしたり顔で僕の生活の全てを支配しようとするんだ。自分が僕の面倒を全てみてあげているような顔をして。
大嫌いだ……。
でも、もう一度あのパブに行きたくて、鳥の巣頭に声をかけた。あんな怖い地区の小汚い店に、一人で行く勇気なんてなかったから。
大鴉はもう、僕の部屋から見える川沿いの林に翼を休めに来ない。代わりに新入生の一団がツリーイングしている。どいつもこいつも大鴉の真似をして、ロープを引っ掛けた木の枝にみっともなく登っている。あんなもの見たって面白くもなんともない。木から降りる時だって、おっかなびっくりで伝い降りるだけ。大鴉みたいに見事なまでに美しく飛ぶ奴なんて一人もいない。
ピーチク煩いこの小雀らのせいで、大鴉はこの林に来なくなったんだ!
確かめたかった。天使くんがまだあの店にいるかどうか。僕の大鴉に近づいたりしていないかどうか。
休日の外出時は私服の着用が推奨されているのに、あの時の新入生は制服だった。休み明けで気が緩んでいるかもしれないし気になるんだ、と言うと、鳥の巣頭は驚いたように目を大きく見開いて僕の顔を見つめ、それからぱぁっと嬉しそうに笑った。久しぶりだ、こいつのこんな顔。
「そうだね、きみの言う通りだ。少し前にもあの辺りの地区で恐喝事件があったんだよ。見まわりがてら行ってみようか」
鳥の巣頭はうきうきと背筋を伸ばす。
「そんなふうに下級生のことを心配してくれていたなんて、ちっとも知らなかったよ」
そして、また以前のように饒舌に喋り始めた。
名家の子弟ばかりが通う有名私立校である僕たちの母校は、街の不良どもに目をつけられやすい。
もともと外出時は制服着用だったのを、公立校の連中や、地元のならず者とのトラブルを少しでも避けるようにと、休日時の私服着用を許可して欲しいと進言したのはソールスベリー先輩なのだそうだ。特に、まだ学校にも不慣れで狙われやすい下級生のうちは、上級生が外出につき添って警護するように規則で定めるよう申しで、規則化したのも彼の派閥の功績なのだ、と鳥の巣頭は、まるで自分の手柄でもあるかのように自慢げに喋っていた。
こいつ、いつの間に白い彼の信奉者に成りさがっていたんだ? でも、その彼が後見をする大鴉は、夜ごと、その危険な区域を遊び歩いている――。
この事実に鳥の巣頭はきゅっと口元を引きしめて、厳しい表情を示した。
「なんとかしないとね」
どうせ取りしまったって、あの大鴉のことだから、ひらりひらりと飛び立って逃げるに決まっている。それよりも天使くんだ――。いまだに大鴉を追いかけ回しているのか、その方が気になる。
答えは案の定だ。
天使くんは、相変わらず壁際の古びたピアノを弾いていた。
前に来たときよりも音が明るい。
僕にはそれが腹立たしくて堪らない。
その日は空いていたから、僕たちは窓辺の席に座った。鳥の巣頭はカレーを頼まなかった。壁の黒板に、白いチョークで大きく売り切れの文字が書かれていたから。
紅茶を注文し、しばらく顔を見合わせたまま、黙ってその場に座っていた。刻々と、ステンドグラスが一部嵌め込まれた窓ガラスの向こう側が、薄らと広がる闇に沈んで行く。窓外を通りすぎた一団に、鳥の巣頭は緊張した面持ちで立ちあがりかける。僕はこいつの腕を掴み、耳許で囁いた。
「馬術部の先輩がいる。僕がここに残って様子を探るから、彼を送ってあげて」
「でも……」
「きみじゃ警戒される。それに、これ以上新入生が巻きこまれたりしたら、大ごとになりかねないだろ? 送って、すぐに迎えにきて」
カラカラーン、と勢いよくドアが開く。どやどやと踏み込んで来た一団を一瞥することもなく、鳥の巣頭はピアノを弾いている天使くんに歩み寄り、天使くんは素直に頷き立ちあがった。
店の主人と喋っていたその一団は、がやがやと騒がしく厨房に続く扉を開け、階段を上がって行った。足音と、古い階段の軋む音が僕の席にまで大きく響いていた。
けれど、その中の一人がにやっと笑い、顎をしゃくって僕に合図をするのを、見逃しはしなかった。
馬術部の先輩ではないけれどね。だって、馬術部から生徒会に入った人なんていないもの――。
鳥の巣頭と天使くんが店を出るのを見送ってから、僕はこの店の主人に声をかけた。
「ご主人、二階にも部屋があるのですか? さっきの一団に友人がいたもので。僕も上がっても、かまわないでしょうか?」
0
お気に入りに追加
1,724
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる