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zakura

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とあるスタジオ。

一面ピンクで囲まれた世界の真ん中。

まっピンクなソファに座った、フリフリ衣装の私。

似合わないことはわかっている。

気分が乗らない私に楽しそうにシャッターをきるカメラマン。

こいつ、この服が私に似合ってると思ってんのかよ。

固めた笑顔のまま、私は心のなかで悪態付いていた。

隣にはまさにピンクの似合う女の子がにこにこしながら私に寄りかかってくる。

私はそいつをみて、思わず顔をしかめそうになった。

なんとか撮影を終えた私は急いでスタジオをあとにする。

こんな重い服、早く投げ捨ててしまいたい。

「くそ」

もう一人の女の声も聞かず、楽屋へと向かう。

どんっ！

なにかにぶつかって私はたおれこんだ。

みられた、、、、

私は顔を伏せる。

「大丈夫？」

手をさしのべてきた。

その手を払って立ち上がる。

「大丈夫です、すいません。。」

「似合ってないなぁ」

「りくー？どこいんのー？いくよー」

「はーい。」

声は彼女には聞こえない。

これは二年前の思い出。

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