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お隣の仲良しショタにオナニーのやり方を教えてほしいとせがまれ実演するはめになるだけの話

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 「びえ~ん有希(ゆき)兄ィ~!!聞いてよ~~~!!!」

 隣に住む小学四年生の日向(ひゅうが)が、そう叫んで我が家に飛び込んできたのはもうすっかり日暮れの早くなった10月の放課後だった。
 日向といえば本当に幼い頃から知っていて、十歳年上の俺にとってはほとんど弟と言っていい存在。さらさらヘアーにくりくりした目がたまらなく可愛い。そんな可愛い日向が泣きそうな顔をしている。

 「こらっ日向!リアルで“びえ~ん”って言うのは止めなさいって何度も言ってるでしょっ!?お前だけだぞ目ン玉×←コレにしてそうな声で泣いてんの!」
 突然のことにうろたえる俺と、ぶすくれる日向。
 「むー!そんなのいいの!有希兄!俺の話聞いてよ!」
 「はいはい、なんだ?あとお前んとこ今日夕飯何時だ?もうどら焼きはその辺にしとけ」
 「あー!!ちょっとやだ!やめてよ有希兄!」
 この短いやり取りの間に既に三個ものどら焼きを口に押し込んでいた日向から菓子盆を取り上げると、日向は今度は“ギイイイイ”みたいな声で呻いた。何パターンの泣き声出せるんだお前は。
 日向は今度はふんぞり返った。何か見たことあるその格好。こないだ聴いたボカロ曲のサムネ絵でそんなの見た気がする。日向が今座ってるのは玉座じゃなくて座布団の上だけど。 

 フンッと鼻を鳴らし、腰に手を当てて日向はこう言った。
 「有希兄ィ!“おなにー”教えて!!」

 その時の俺の顔と言ったら、宇宙猫の一億倍は宇宙猫だったと思う。何を言っているのか分からないと思うが、大丈夫だ。俺も何言ってんのか分からん。
  
 「ひぅっ、おな、おなっ、おな、にー!?」
 お、な、に、ー、という四つの音を発するだけなのに三回くらい噛んでしまったよ。日向が俺を冷たい目で見ている。おいやめてくれそんな地を這う虫に向けるような視線は。
 「何言ってんの有希兄ィ、しっかりして?」
 「それが年上に対する態度かっ!」
 性格はややきついんだけど、見た目はとても華奢で線が細くて、ちょっぴりワガママなんだけどそこがよくて。にっこり微笑むとそんじょそこらのアイドルなんて太刀打ちできない。可愛い。すんごいカワイイ。ぎゃんわいい。日頃そう思っているのにそんな風にされたら、そりゃだいぶ凹む。
 「てか誰だー!!俺の日向にそんな汚らしい単語を教えたやつは!俺が探し出して八つ裂きにしてやるー!!!」
 「俺のクラスメイトだよ」
 「あやっべ危うく子供を手にかける大学生になるところだった」
 「今日の休み時間!一緒に遊んでたらマキダイが言うんだ!」
 「エグ○イル?」
 「は?マキダイって言ったら俺のクラスの牧野大樹のことに決まってんだろ!」
 「そうですか」
 長くなりそうだなぁ。

 「ちゃんと聞けって!マキダイがさー!『おなにーって知ってる?俺なんてハマっちゃって昨日五回もしたぜー』とか『知らないなんて人生損してる』とか馬鹿にしてきたんだ!」
 そして日向は、あれのジェスチャー(手を筒型にして上下に振るあれ)をしながら、「マキダイがさー、『こうすると気持ちいいんだぜー、まっお前らに言っても上手くできないだろうけど!』・・・・・・だって!!!!」と喚いた。目ン玉が×になっている。

 「マキダイすっげえ女子にモテなそう」
 「後ろ向いてるときに親に隠れてやりまくるのがイイ!とかも言ってた」
 「小学生男子なんてそんなものなのかもしれない」
 「とにかくさっ、『お前ら遅れてる』『あの時から俺の世界が変わった』とか散々言ってくるんだぜっ!」
 ふんすふんすと鼻息を荒くする日向。
 「俺よりちょっと背が高くてちょっと足が速くてポケモンパンシールたくさん持ってるからってムカつくー!!」
 「あーキレてるとこもかわいい・・・・・・」
 「そういうの心の声に収めておいといてよ」
 「ああ~、ジト目のショタいいなあー・・・・・・」
 「あー心の声だからこそ外に漏れちゃうんだな」
 「それで?日向もその・・・・・・、“ソレ”に興味が出てきちゃったってことか?」
 「さっきまで実在する青少年に聞かせられないこと言ってたのに急にぼかしたような表現すんなや」
 「え、いやだって・・・・・・は、恥ずかしいし。日向の前でそんな」
 「有希兄ィが運営してるネタbotのスベリっぷりよりかは恥ずかしくないよ」
 「なんだとー!」
 「いいからさ早くおなにーのやり方教えてよ!」

 「ぐ・・・・・・」と言ったまま俺は固まってしまった。
 恥ずかしい。やりたくない。そんなこと本当なら。
 だが俺の頭に“性の低年齢化”という言葉がよぎった。こんないたいけな児童が性に興味を持っているのに、周りが何もしなければいきなりAVなんかを観て過激な性行為に触れ、認知が歪んでしまいかねない。そうなる前に俺が導いてやらねばならない。誰より日向が慕ってくれている、この俺の役目だ。クッソどうでもいいけど『いきなりAV』ってパロディAVありそう。エロマイレージとかいうオリジナル単語出てきそう。

 だがしかし俺に“正しい自慰行為”など教えられるものなのか。荷が重くないか。
 ぐぐぐ、となっていると日向とぱちっと目が合った。その汚れなき瞳。足元がぐらつく(誇張表現)。

 やはり俺にとってこの日向は特別なのだ。しり込みをしている場合ではない。

 「ち、・・・・・・分かったよ。俺のやり方で良ければ、教えてやる」
 途端にきらっと光る日向の目。
 「やったー!有希兄ィサンキュー!」
 「ったく・・・・・・」
 悪態をつくが、嬉しそうな日向を見ると、やっぱり俺の選択は間違ってなかったと思えるから不思議だ。

 俺はジーパンと下着を脱いだ。上半身だけ服を着ていて、ちんこと尻が丸出しという何とも間抜けな格好だ。かと言って上も脱ぐ気にはなれず、そのまま目の前の日向に向かって足を開いてみせる。

 ―――うう、それにしてもなんだこの状況・・・・・・。
 黙っているのも恥ずかしいので何か日向に声をかけようとしたが、当の日向は何とも言えない面持ちでいる。驚くでも緊張するでもなく、何かに見とれるような表情で俺の剥き出しになった股間を見ている。
 「な、何の感情なのかなそれは」
 「え?あ、ああ・・・・・・」
 俺に言われてはっとしたような顔をする日向。微かに笑ってみせる。
 「ちっちゃい頃、よく一緒に風呂入ったよなあって。なんか思い出しちゃって・・・・・・」
 「そんなこと考えながら俺のちんこをじっと見るな!う、うう・・・・・・、ほらさっさとやるぞ!ちゃんと見とけ!」
 いたたまれなさにそう言い捨て、俺は右手でちんこを軽く握って上下に擦り始めた。オカズ的なものが何もないからちゃんとできそうにないが、手順だけさくっと見せて終わろう。
 見られてるのをなるべく意識しないようにして、深く呼吸をしてちんこに視線を集中させる。下腹部からゆっくり力を抜いて、強弱をつけながら数回しごいた。

 「・・・・・・・・・・・・」
 揉んで、すりあげて、扱いて・・・・・・。
 「んっ・・・・・・」
 オカズ的なものが何もなくてちゃんと気持ちよくなれるだろうかと思ったのもつかの間、俺は自らの指が生み出すちんこへの快感をピリピリと感じ始めていた。
 「それがおなにーなんだ・・・・・・」
 「ん、・・・・・・そ、そうだ、こうやって、こう、こうだ!指の強弱を意識して、・・・・・・んっ!ゆ、指の力の入れ具合が大事なんだ」
 「そうなの~!?」
 真面目に聞いている日向。なんか変な感じだ。

 「そ、そうだよ。力を入れすぎると、将来普通のセックスでイけなくなったりするからな」
 つい余計な知識を植えつけてしまった。
 「せっ・・・・・・?」と首をひねる日向に、「い、いやそのっ、つまりどんどん強い力を入れないと満足できなくなっていくから、ほどほどにしておけってこと!」と俺は慌てて言う。
 「ふーん・・・・・・」
 一応納得したみたいだけど・・・・・・。こんな会話を、俺はちんこを扱きながらしているのだ・・・・・・。恥ずかしさから逃れるように、俺は無心になれと自分に言い聞かせてちんこに指を絡ませる。
 「あっ、なんか有希兄ィ、ちんこおっきくなってきた!」
 「え」
 大きな声で指摘されてしまう。その言葉通り、俺の手の中にある俺自身は、さっきと比べて明らかにムクムクと成長していた。
 「すっ、すげえ~!そんな風になるんだね!」
 「そっ、そうだ・・・・・・。ちゃんと見とけよ!・・・・・・あぁっ!!」
 ハアハアと俺は荒い息を漏らす。身体がくたっとなってきた。

 ・・・・・・なんか、変だ。俺は普段、女の裸でしか抜いたことないのに。

 「ねっ、ねえ有希兄ィ、その指輪っかにしてちんちんゴシゴシするの気持ちいいの?」
 「え・・・・・・」
 覗き込んできた日向に尋ねられ、俺は言葉につまる。
 恥ずかしい。
 恥ずかしい。
 けど、日向のために、ちゃんと本当のことを言わなきゃ・・・・・・。

 「うんっ・・・・・・。気持ちいいよ・・・・・・。こうして、指で軽くするのも、少し強く擦るのも、・・・・・・すごく気持ちいいっ!」
 「ふえー・・・・・・、そ、そうなんだ・・・・・・」
 「うう・・・・・・」
 恥ずかしすぎて涙が出そうだ。思わず目を伏せる俺。それなのに・・・・・・。
 ちんこを擦る手が、ぜんぜん止められない・・・・・・。

 「はあっ、はあぁぁあ・・・・・・」
 さっきまではためらいがちだった喘ぎ声も、だんだんあからさまになっていく。もう俺は夢中になって、興奮が募るばかりだ。
 日向の様子を伺うために顔をそっと上げると、ばっちり目が合ってしまった。

 「・・・・・・っ!」
 こいつ、快感にふける俺の顔をじっと見つめていたんだ。
 「おいっ!お、俺の顔ばっか見てないで、・・・・・・ちゃんとちんこ見ろよっ!」
 「ん、わ、わかった・・・・・・」
 「お前が頼むからやってるんだぞ・・・・・・!」

 はあはあと、部屋の中には俺の湿った喘ぎ声だけが響いていた。
 それに触発されたような様子で、日向がまた聞いてくる。

 「有希兄ィ、気持ちいいの?」
 「ふえ・・・・・・。うう、き、気持ちいい・・・・・・」
 
 おかしい。日向に見られてるのに。日向に、見られて・・・・・・っ。

 「気持ちいいんだ・・・・・・」
 「うん、気持ちいいよ・・・・・・。ぁんっ!こ、ここを、はあっ、ここ、こうやって指でくるくるすると、すごく気持ちい、あああっ!」
 言いながら俺は露出してきた亀頭のでっぱりを、左手の人差し指でなぞるように触って見せる。
 「ああうっ、ああっ、ああああん!!!」
 あまりの気持ちよさに背筋をそらし、ビクンビクンと痙攣してしまう。
 「す、すげえ・・・・・・。有希兄ィ・・・・・・」
 もう今日向がどんな顔をしているのか、俺には見えない。いや、見れない。

 「はあ、はあ、んんんっ!そ、そんでこの、裏筋を指でこうすると、・・・・・・んんんんんーーーーっっっ!!!!!」
 その部分を軽く指で突くと、またも俺はびくびくと身体を震わせた。
 「有希兄ィ、それにはどんな意味があるの?」
 「ふあ・・・・・・、すぐにイくよりこうして焦らしたほうが気持ちい、あああっっっ!!!」
 危うくイきそうになってしまった。焦らすところを見せるはずだったのに。
 どうして、どうして俺はこんなに興奮してるんだ。こんなオナニー、今までしたことない・・・・・・。

 日向がまた俺の顔をじっと見ていた。止めさせようと思ったが、それができない。それだけ俺に余裕がなくなってきたということか。それとも・・・・・・。
 背中にゾクゾクと何かが走りぬけ、俺はもう自分が引き返せないところまで来たと知った。もうイくことしか考えられない。

 「はあ、はあっ、はあああぁあぁん!!!」
 ちんこを擦り上げながら喘ぐ俺に、日向もまた興奮した声で再度聴いて来る。
 「有希兄ィ、気持ちいいの?ねえ気持ちいいのっ?」
 「あん!あん!気持ちいい!!!」
 俺に言えることはもうそれだけだった。
 「ああ、日向!!日向に、見られてると、ああんっっ!!気持ちいいーーーーー!!!!!!」

 もう我慢できない。
 一際強く数回扱いて、俺は果ててしまった。ティッシュの使い方も教えようと思っていたのに、そんな猶予もなかった。

 「はあっ、あぁ、ああ・・・・・・」
 ちんこ丸だしのまま、どさりと後ろに倒れる俺。疲労でぐるぐるする頭の中で、オナニーってこんなに気持ちいいものだっけ、と考えていた。今までしてきたオナニーとは明らかに何かが違う。俺がやってきたオナニーって、一体なんだったんだ?と思うほど、今日のは衝撃的なものだった。
 虚ろな目をしている俺を、日向が覗き込んできた。一体どんな顔をしているのかと思えば、やつは微笑んでいるではないか。全てのオナニーを過去にした俺だから、もしかして悟りが開けて菩薩が見えているのかな。

 「これが・・・・・・オナニーなんだね。有希兄ィ、見せてくれてありがとう」
 あ、違った。日向だった。俺の日向だった。
 世界一可愛い、弟みたいな存在。可愛い可愛い、俺の日向。
 日向は顔を上気させ、興奮のあまりちょっと舌が回っていない。
 「有希兄ィ、すげえエロくて可愛くて、俺もオナニーやってみたい!って思ったよ!本当にありがとう!」
 キラキラと効果音が聞こえてきそうな笑顔で、日向はそう言った。
 「ん・・・・・・、そか。よか、・・・・・・った。また、わかんないことあったら、何でも聞けよ」
 だから俺もそう返し、軽い足取りで帰っていく日向を見送ったのだが・・・・・・。

 「なんかあいつ、さっき“可愛い”とか言ってなかったか・・・・・・?」
 奴の台詞の微かな違和感が、じわじわと俺の中で大きくなりつつあったが。
 「あいつは小四で・・・・・・。俺は大学生だよな?」
 ま、気にするほどのことでもない、・・・・・・よな?
 あいつの明るい健全な性の道に多少なりとも貢献できたなら何よりだ。そう思って俺は、めでたしめでたしとばかりにシャワーを浴びにいったのだった。

 数日後、日向がこう叫びながら俺の部屋に走りこんできた。
 「有希兄ィーーーーー!“ちくびかいはつ”教えて!!!!!!!」

 日向くん・・・・・・。
 俺は、・・・・・・明るい健全な性の道に、・・・・・・貢献できてる、のかな?
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