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10 空港
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光る太陽と澄んだ青空。その中をひっきりなしに飛び交う飛行機……、の重い音もかき消されるほど賑わうターミナルビルに、暖雪はやっとの思いで到着した。
一時間近くの大幅な時間ロスである。
「……羽田と成田を間違えて飛行機逃しかけるってのはあるあるかもしれないけど、迎えの人間に違う方伝えるミスって新しいよな」
疲れた顔で、暖雪は飲食店などが並ぶエリアへ足を進める。
道中、電車内で空港の発着情報を眺めていた暖雪だったが、事前に聞いていたはずの飛行機の情報がないことに気が付いたのだ。
慌てて翔子叔母さんに電話で確認したところ、大海に聞かされていた空港が間違いだったことが判明し、引き返した結果がこれだ。
「別に今日は他に予定ないからいいけどさ。なるほど叔母さんが心配するだけのことはあるな」
やはり誰かがついていてやらないといきなりの日本生活は難しいのかもしれない……、という思いを胸に抱きながら、暖雪はやってきたショッピングエリアをキョロキョロと見回す。
“適当な店に入って時間つぶしてるね!ごめん!”という大海からのラインに、“今羽田着いたぞ”と返信したのが5分前。まだ既読はついていない。トイレにでも行っているのだろうか。
フロア内は、誰もが大きなスーツケースを携えて似たような恰好をしている。オフシーズンながら人が多く、見渡すのも一苦労だ。
大海の姿がないか探し歩く暖雪は、ふと視界に飛び込んできたものに目を留める。
水色と白のチェックのワンピースを着た、小さな女の子だった。くるくるカールした髪にグリーンの綺麗な瞳。そして褐色の肌。明らかに日本人ではない。
非常に愛らしい少女だったが、暖雪が彼女に注目したのはそれが原因ではなかった。
(……あの子。迷子なのかな?)
少女の周りには保護者らしき人物の姿が見えず、彼女は不安げな表情でキョロキョロしている。足取りはおぼつかず、今にも転んでしまいそうだ。ハラハラして見ていられない。
周囲は忙しく行き来する人たちばかりだ。このままでは誰かにぶつかってケガをしてしまうかもしれない。そう感じた暖雪は、大急ぎで少女の元へ走った。
人込みに紛れて見失いそうになる直前、彼女に追いつきそっと声をかける。
「ハ、ハロー?」
少女が顔を上げ、二つの目がこちらを捉えた。暖雪はそこでぐっと言葉に詰まってしまった。
(な、何を言えばいいか分からない……)
市役所にも外国人が訪れることが増えてきたから、英語の勉強は家でしている。が、よく考えれば迷子の小さな子供を落ち着かせ、さらに状況を解決へ導けるようなことを英語でなんて言えない。賞味な話、暖雪はどちらかというと小さな子供へ接するのが苦手だ。だから、そもそも同じ内容のことを日本語で言えるかもだいぶ怪しい。そんなことに遅ればせながら気づくのだった。
さらに悪いことに。
暖雪がまごついているうち、少女の丸い二つの目に涙が浮かんできた。知らない人に声をかけられて驚いてしまったのだろうか。数秒後、少女はわああんと声を上げて泣き出していた。
「ええっ。ど、どうしよう……!」
その時、慌てる暖雪の耳に不意に大きな外国語が聞こえた。
「え?え?え?」
視線を上げると、少女と同じ肌の色と髪質をした女性が、憮然とした表情で仁王立ちしている。そのうえ彼女は、眼鏡の奥からきついまなざしをこちらに向け、怒鳴るように話しかけてくるではないか。それはとにかく攻撃的で、おまけに早口で、ほとんどがなり立てるような喋り方だった。
(やべえ、一切聞き取れない)
思わぬ場所で思わぬピンチに陥った暖雪は、とりあえず必死で女性に耳を傾けることに集中した。だが、女性の話す言語が何なのかも分からない有り様だ。
しかしながら、この状況である。
“お前は一体誰で、うちの娘に何をしているんだ”的なことを言われている気がものすごくする。
(もしかしなくても、クレームつけられてる……?)
想像するしかできないが、とてつもない状況に追い込まれてしまったのは確からしい。少女は相変わらず泣いている。
まずいことになってしまったと、暖雪は怖じ気づくように後ろに一歩下がった。
だが、その時……。
「あっ、雪ちゃん!」
遠くから聞こえてきたそんな声。
ばっとその方角に目をやると同時に、暖雪の口から自然に彼の名前が零れ出ていた。
「おう、……み」
だがその呼びかけは、中途半端なところで喉に引っかかる。
なんで。
(なんで、空港にいる人はみんな似たような恰好だ、なんて思ったんだろう……)
胸に沸き上がったそんな思いが、たちまち暖雪の中を満たす。
ブルーのスーツケースを片手に、白地のポロシャツと緩めのグレーのボトムスをシンプルに着こなす彼は、その場にいた誰よりもくっきりと目立っていた。
やはり、学生の時とはファッションの傾向が違っているようだ。今の彼はだいぶシンプルなアイテムを好んで身につけているらしい。
とは言え、よく見ればポロシャツの襟元には柄が入っているし、ピアスも個性的なデザインのものだ。なのにガチャガチャした印象はなく、四年前と同じで不思議なまとまりを感じる。
髪色のせいで、ぱっと見は派手なのだ。なのに、むしろ全体で見ると品の良さすら感じてしまう。
(デザイナー志望だとこういうところも人と違うのか……)
そんな風に彼のセンスに感嘆する一方で、暖雪は自らの内に衝動的に湧き上がる激しい何かを感じていた。
瞬きもできず、暖雪はその場に立ち尽くして大海を穴が開くほどに見つめていた。少しの呼吸のしづらさを覚える。そしてそれに相反するような、どこかふわふわしたまるで夢の中のような感覚も一緒に。
彼が。
大海が、こちらに向かって走ってくる。「ごめん雪ちゃ~ん!」と叫んで手を大きく振っているその姿は、のびのびと駆け回る大きなゴールデンレトリバーを彷彿とさせるようだった。
(どうして……)
トクン、トクン、という自身の心臓の音が、やたらと大きく聞こえる。
(どうして……。こんなに目が離せないんだろう)
ずっとずっと、ずっと彼を見つめていたい……。なのに、眩しくてとても見ていられない。ああ、なんで。
あいつは、ずっと前から見知っていた、従弟なのに。
ぼんやりとそんなことを考えていた暖雪だったが、目の前の女性が今だこちらに鋭い眼光を投げつけていることを思いだし、はっと現実に戻される。
(そ、そうだどうしよう。この状況を何とかしないと……)
おちおち大海との再会を噛み締めることもできない。そんな感情が外に向けて表れてしまう。暖雪は、困り果てた表情を大海の方へ浮かべた。大海のも何事か察したらしい。足を止めて、こちらを伺っている。
「……どうしたの?」
首を傾げてそう問われるが、正直どうしたもこうしたもないというのが本音だ。
「い、いやこの人の言ってることが分かんなくて……、あ、この女の子が迷子みたいだから声かけたんだけど、そ、そしたらこの人が来て怒られて……」
ごちゃごちゃの頭では口を開いても現状の整理すらできずに、しどろもどろな説明になってしまう。しどろもどろな説明をしているそんな自分にさらに焦りが募るという悪循環だ。こんなので伝わるわけはないと頭では分かっているのに、どんどん冷静さからは遠ざかっていく一方である。
そんな暖雪を黙って見ていた大海は、何やら思案顔で暖雪、女性、少女とを順に見つめる。そしてわんわんがなり立てている女性に、横からそっと日本語ではない言語で語りかけた。
女性は一瞬虚を突かれたようだったが、今度は大海に向かってまたも怒涛の勢いで話し始める。大海は目をぱちくりさせ、片手を口元に当てまた何かを思案した後に、柔和な表情で女性に受け答えしだした。
暖雪は成り行きを見守ることしかできない。今目の前で繰り広げられている会話は英語でなされていることだけはやっと分かった。だがどの教材でも登場することはないシチュエーションな上に、ネイティブ同士の会話では口語独特の表現も混じってリスニング問題としては上級者向けすぎる。
だが、やがて驚くべきことが起きた。大海と話す女性の表情が段々と柔らかくなり、ついには白い歯を見せて笑い始めたではないか。
(えええ、え、マジ?)
暖雪が目を疑ったのも無理はない。何しろ、大海がこの場に現れてから一分と経っていない。時おりこちらに目配せしたり、何やらスマホの写真を見せあいながら話す大海と女性の間には、和やかとも言える空気が漂いだしている。ちらりと見えた女性のスマホには、横にいる少女も一緒に写っている、楽しそうな家族写真でいっぱいだった。
女性の声は相変わらずでかいが、それは陽気で開放的なニュアンスの意味合いである。先ほどと同一人物とは思えないほどだった。
じきに大海と女性はどちらからともなく手を振り、「バイバーイ」と笑顔で言い合う。女性は少女の手を引いて去って行く、……と思いきやくるりと暖雪の方を振り向く。
思わずびくりとなってしまった暖雪だが、女性は楽しそうに何かこちらに向かって言い残しただけで、今度こそ少女と二人でビルの奥へと消えていった。
(……何言われたか結局最後まで分からなかったな)
そんな悲しさが若干残るも、しかしながら当座の危機を脱したことの安堵感はじわじわ満ちていく。
思わず「ふう~」とため息をついた暖雪の耳に。
「雪ちゃ~ん!!やっと会えた~~!!」
「どうわっ!?」
一時間近くの大幅な時間ロスである。
「……羽田と成田を間違えて飛行機逃しかけるってのはあるあるかもしれないけど、迎えの人間に違う方伝えるミスって新しいよな」
疲れた顔で、暖雪は飲食店などが並ぶエリアへ足を進める。
道中、電車内で空港の発着情報を眺めていた暖雪だったが、事前に聞いていたはずの飛行機の情報がないことに気が付いたのだ。
慌てて翔子叔母さんに電話で確認したところ、大海に聞かされていた空港が間違いだったことが判明し、引き返した結果がこれだ。
「別に今日は他に予定ないからいいけどさ。なるほど叔母さんが心配するだけのことはあるな」
やはり誰かがついていてやらないといきなりの日本生活は難しいのかもしれない……、という思いを胸に抱きながら、暖雪はやってきたショッピングエリアをキョロキョロと見回す。
“適当な店に入って時間つぶしてるね!ごめん!”という大海からのラインに、“今羽田着いたぞ”と返信したのが5分前。まだ既読はついていない。トイレにでも行っているのだろうか。
フロア内は、誰もが大きなスーツケースを携えて似たような恰好をしている。オフシーズンながら人が多く、見渡すのも一苦労だ。
大海の姿がないか探し歩く暖雪は、ふと視界に飛び込んできたものに目を留める。
水色と白のチェックのワンピースを着た、小さな女の子だった。くるくるカールした髪にグリーンの綺麗な瞳。そして褐色の肌。明らかに日本人ではない。
非常に愛らしい少女だったが、暖雪が彼女に注目したのはそれが原因ではなかった。
(……あの子。迷子なのかな?)
少女の周りには保護者らしき人物の姿が見えず、彼女は不安げな表情でキョロキョロしている。足取りはおぼつかず、今にも転んでしまいそうだ。ハラハラして見ていられない。
周囲は忙しく行き来する人たちばかりだ。このままでは誰かにぶつかってケガをしてしまうかもしれない。そう感じた暖雪は、大急ぎで少女の元へ走った。
人込みに紛れて見失いそうになる直前、彼女に追いつきそっと声をかける。
「ハ、ハロー?」
少女が顔を上げ、二つの目がこちらを捉えた。暖雪はそこでぐっと言葉に詰まってしまった。
(な、何を言えばいいか分からない……)
市役所にも外国人が訪れることが増えてきたから、英語の勉強は家でしている。が、よく考えれば迷子の小さな子供を落ち着かせ、さらに状況を解決へ導けるようなことを英語でなんて言えない。賞味な話、暖雪はどちらかというと小さな子供へ接するのが苦手だ。だから、そもそも同じ内容のことを日本語で言えるかもだいぶ怪しい。そんなことに遅ればせながら気づくのだった。
さらに悪いことに。
暖雪がまごついているうち、少女の丸い二つの目に涙が浮かんできた。知らない人に声をかけられて驚いてしまったのだろうか。数秒後、少女はわああんと声を上げて泣き出していた。
「ええっ。ど、どうしよう……!」
その時、慌てる暖雪の耳に不意に大きな外国語が聞こえた。
「え?え?え?」
視線を上げると、少女と同じ肌の色と髪質をした女性が、憮然とした表情で仁王立ちしている。そのうえ彼女は、眼鏡の奥からきついまなざしをこちらに向け、怒鳴るように話しかけてくるではないか。それはとにかく攻撃的で、おまけに早口で、ほとんどがなり立てるような喋り方だった。
(やべえ、一切聞き取れない)
思わぬ場所で思わぬピンチに陥った暖雪は、とりあえず必死で女性に耳を傾けることに集中した。だが、女性の話す言語が何なのかも分からない有り様だ。
しかしながら、この状況である。
“お前は一体誰で、うちの娘に何をしているんだ”的なことを言われている気がものすごくする。
(もしかしなくても、クレームつけられてる……?)
想像するしかできないが、とてつもない状況に追い込まれてしまったのは確からしい。少女は相変わらず泣いている。
まずいことになってしまったと、暖雪は怖じ気づくように後ろに一歩下がった。
だが、その時……。
「あっ、雪ちゃん!」
遠くから聞こえてきたそんな声。
ばっとその方角に目をやると同時に、暖雪の口から自然に彼の名前が零れ出ていた。
「おう、……み」
だがその呼びかけは、中途半端なところで喉に引っかかる。
なんで。
(なんで、空港にいる人はみんな似たような恰好だ、なんて思ったんだろう……)
胸に沸き上がったそんな思いが、たちまち暖雪の中を満たす。
ブルーのスーツケースを片手に、白地のポロシャツと緩めのグレーのボトムスをシンプルに着こなす彼は、その場にいた誰よりもくっきりと目立っていた。
やはり、学生の時とはファッションの傾向が違っているようだ。今の彼はだいぶシンプルなアイテムを好んで身につけているらしい。
とは言え、よく見ればポロシャツの襟元には柄が入っているし、ピアスも個性的なデザインのものだ。なのにガチャガチャした印象はなく、四年前と同じで不思議なまとまりを感じる。
髪色のせいで、ぱっと見は派手なのだ。なのに、むしろ全体で見ると品の良さすら感じてしまう。
(デザイナー志望だとこういうところも人と違うのか……)
そんな風に彼のセンスに感嘆する一方で、暖雪は自らの内に衝動的に湧き上がる激しい何かを感じていた。
瞬きもできず、暖雪はその場に立ち尽くして大海を穴が開くほどに見つめていた。少しの呼吸のしづらさを覚える。そしてそれに相反するような、どこかふわふわしたまるで夢の中のような感覚も一緒に。
彼が。
大海が、こちらに向かって走ってくる。「ごめん雪ちゃ~ん!」と叫んで手を大きく振っているその姿は、のびのびと駆け回る大きなゴールデンレトリバーを彷彿とさせるようだった。
(どうして……)
トクン、トクン、という自身の心臓の音が、やたらと大きく聞こえる。
(どうして……。こんなに目が離せないんだろう)
ずっとずっと、ずっと彼を見つめていたい……。なのに、眩しくてとても見ていられない。ああ、なんで。
あいつは、ずっと前から見知っていた、従弟なのに。
ぼんやりとそんなことを考えていた暖雪だったが、目の前の女性が今だこちらに鋭い眼光を投げつけていることを思いだし、はっと現実に戻される。
(そ、そうだどうしよう。この状況を何とかしないと……)
おちおち大海との再会を噛み締めることもできない。そんな感情が外に向けて表れてしまう。暖雪は、困り果てた表情を大海の方へ浮かべた。大海のも何事か察したらしい。足を止めて、こちらを伺っている。
「……どうしたの?」
首を傾げてそう問われるが、正直どうしたもこうしたもないというのが本音だ。
「い、いやこの人の言ってることが分かんなくて……、あ、この女の子が迷子みたいだから声かけたんだけど、そ、そしたらこの人が来て怒られて……」
ごちゃごちゃの頭では口を開いても現状の整理すらできずに、しどろもどろな説明になってしまう。しどろもどろな説明をしているそんな自分にさらに焦りが募るという悪循環だ。こんなので伝わるわけはないと頭では分かっているのに、どんどん冷静さからは遠ざかっていく一方である。
そんな暖雪を黙って見ていた大海は、何やら思案顔で暖雪、女性、少女とを順に見つめる。そしてわんわんがなり立てている女性に、横からそっと日本語ではない言語で語りかけた。
女性は一瞬虚を突かれたようだったが、今度は大海に向かってまたも怒涛の勢いで話し始める。大海は目をぱちくりさせ、片手を口元に当てまた何かを思案した後に、柔和な表情で女性に受け答えしだした。
暖雪は成り行きを見守ることしかできない。今目の前で繰り広げられている会話は英語でなされていることだけはやっと分かった。だがどの教材でも登場することはないシチュエーションな上に、ネイティブ同士の会話では口語独特の表現も混じってリスニング問題としては上級者向けすぎる。
だが、やがて驚くべきことが起きた。大海と話す女性の表情が段々と柔らかくなり、ついには白い歯を見せて笑い始めたではないか。
(えええ、え、マジ?)
暖雪が目を疑ったのも無理はない。何しろ、大海がこの場に現れてから一分と経っていない。時おりこちらに目配せしたり、何やらスマホの写真を見せあいながら話す大海と女性の間には、和やかとも言える空気が漂いだしている。ちらりと見えた女性のスマホには、横にいる少女も一緒に写っている、楽しそうな家族写真でいっぱいだった。
女性の声は相変わらずでかいが、それは陽気で開放的なニュアンスの意味合いである。先ほどと同一人物とは思えないほどだった。
じきに大海と女性はどちらからともなく手を振り、「バイバーイ」と笑顔で言い合う。女性は少女の手を引いて去って行く、……と思いきやくるりと暖雪の方を振り向く。
思わずびくりとなってしまった暖雪だが、女性は楽しそうに何かこちらに向かって言い残しただけで、今度こそ少女と二人でビルの奥へと消えていった。
(……何言われたか結局最後まで分からなかったな)
そんな悲しさが若干残るも、しかしながら当座の危機を脱したことの安堵感はじわじわ満ちていく。
思わず「ふう~」とため息をついた暖雪の耳に。
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「どうわっ!?」
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