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見てなどない
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つまらない飲み会ではやることもないしで、やけくそで強い酒を飲みそうになりがちだが、今日はあの程度で止めておいて本当によかった。記憶がなくなるまで飲んで、明日酷い二日酔いなんてことになったらいよいよ目も当てられないだろう。
こんな時間になってもまだその辺にはキャッチの声が飛びかっている。俺は駅への道すがら、都会のビルの合間に窮屈そうに収まる月を見上げた。
昔はもっと俺もこう、将来とか目標とかって言葉に心を躍らせていたなあと思う。昔っていつだっけと考えたらまだ大学に入学した頃のこと・・・・・・ほんの一年ちょっと前のことだと気づいて愕然とした。どっと老け込んだ気分になる。
いつから自分はこんなになってしまったのだろう。不幸なことに俺の周りは日々勉学だったりバイトや趣味だったり・・・・・・、忙しく何かに打ち込んでいるやつが多くて、そんなやつらに囲まれていると目まぐるしく時間が過ぎていっているような気がするのに、自分は何も変わっていない。周りに置いていかれている自覚がある。足取り重くネオンに照らされた通りを歩いていると、もう自分はこのままどこにも行けないのではないかという思いがふつふつと湧き、心の中に重い泥が溜まるような感覚に襲われる。
ふと、渋谷の顔が浮かんだ。
俺の周りには活発な人間が多いと言ったが、その中でも特にあいつだ、あいつのあの口調と、同じように軽いフットワーク。
あいつにはこんな気持ち理解できないんだろうな。女にも男にもモテて、いつも人に囲まれてて、行くところもやることもたくさんあって、それで・・・・・・。
そのことを、当然のことと疑いもせず受け入れて生きている。
こんな俺だから、教室でワイワイやってるやつらを見ると無性に胸の奥がヒリつく。だがその輪の中に渋谷が交じっている時の心のざわつきは格別だ。おそらく外見、喋り方、全てが派手で、俺とは相容れない存在であると心が叫んでいるのを感じているせいだろう。
あんなのと関わってはいけない。どうせろくでもない結果が待っているに決まっている。弄ばれて無駄に顔色を伺って、結果振り回されて・・・・・・。残るのはきっと後悔だけだ。
・・・・・・どうして、あんなにいつも明るくいれるんだろう。
俺が、あいつみたいなのと少しでも楽しく接することのできる人間だったら、・・・・・・人生少し違ったかな。
腹が立つ、とも、羨ましい、とも違う不思議な感情が俺の中に生まれた。もやもやした気持ちを、吐き出す息と一緒に外気に混ぜ合わせた、その時だった。
「大前くーん、待って待って~」
背後から、間延びした声が響いた。驚いて振り返る。
蜂蜜色の髪が、夜空へ届くネオンすらも跳ね返して、ふわふわ靡く。
「しぶ・・・・・・、や・・・・・・」
何度目を瞬かせても向こうから駆けてくるのは、今しがた居酒屋で仲間と談笑していたはずの渋谷だった。
「は?え?なんで?」
なんでお前がここにいるのか。全く理解できない。なんで今、俺の名を呼んでこちらにやってきているのかはさらに理解できない。俺を追いかけてきたのか?めちゃくちゃ盛り上がってたじゃん。それにさっき俺が帰る時、一秒だってこいつ俺のことを認めたか?
なんでそんなに・・・・・・。まるで以前からずっと親しい友人かのような、そんな顔で・・・・・・、本来ならその顔女に向けるはずだろ。なんで俺に向けているんだ、そのとろける笑顔を。
呆然とする俺の目の前へ、渋谷はたったったっとやってきて、その足取りと同じく軽やかな声でこう言った。
「大前くんっ、はあっ、よかった追いついて!ねえどこ行くの?」
それはまるで、美少女が「ごめーん、待った?」とデート相手の元へ駆け寄ってきたかのような・・・・・・。
くらりときた。決して渋谷の笑顔に魅了されたわけではない。思っていたより酔いが回っていたのと、このような事態に困惑したからだ、きっとそうだ。それ以外何があるというんだ。
「ど、どこ行くって・・・・・・。帰るに決まってんだろ!」
まだ多少のふらつきを覚えながらも、俺はそう返して再び歩き出そうとする。大丈夫だろうか。今ちゃんと俺はそっけない態度でいれただろうか。声が少し震えていたような気がした。いや、アルコールのせいだ。そうに決まっている。
歩く足に力を入れる俺の肩のカバンを、渋谷が軽く引っ張ってくる。並んで歩こうとする彼の頭のてっぺんが、俺の肩とちょうど同じ高さで揺れた。
「ちょちょちょ、ちょっと・・・・・・。大前君、帰らないでよ。もっと俺と話そ!」
「な、何言ってんだお前・・・・・」
もっとも何も、今日の今日までお前とは碌な会話はなかったはずだ。
「からかいに来たのか?全く、暇なこったなトップ人気読者モデル様は!」
「何怒ってんの。いいじゃんほら、華金だよ?スマイルスマイル!」
ムカつく~~~~~~~~~~。
「うっせえ!離せよ!俺は帰って課題やるんだ」
「そんなこと言わずに~。ほら、さっき俺のことすげえ目でじーっと見てたじゃん。俺も大前君と話したいからここまで来たんだよ」
声までがころころと可愛く甘く、それがやたらと俺のカンに触る・・・・・・、いやちょっと待て。
こいつ今とんでもないこと言わなかったか?
思わず目を見開き足を止める。そんな俺にお構いなく渋谷は言葉を続けた。
「大前君あんま飲んでなかったでしょ?ウーロンハイ二杯だけだよね?どっかで飲みなおそっ」
「・・・・・・よく、・・・・・・見てたな」
引き攣った顔の俺に、渋谷はなぜか嬉しそうに腕を絡ませてくる。頭がパニックだ。
「うん。大前君のことならよく見てる。学校でも毎日俺のことチラチラ見てくることもね」
「え」
絶句する俺。
「よく見てるよねえ、ううむ実によく見ている」
芝居がかかった口ぶりで、なぜか渋谷はうんうんと満足げに頷いている。
「み、見てない!」
思わず大声で否定する俺に、彼はまたも大げさな身振りで驚いた。
「ええー?ほ、本当~?」
「見てないって言ってんだろ!」
お前は俺の生活圏外の存在だ、見ているわけなどないのに。血相変えて必死なのは俺ばかり。何がおかしいのか渋谷は、その形の良い唇を緩く持ち上げて笑って見せる。
よく手入れされた、薄ピンクの唇だ。
「こういう細かいとこまで気を抜かないのがモデルの務め」と以前どこかで彼が豪語しているのを聞いたことがある。その言葉通り、常日頃から彼は大学の講義前など女子達に混じって美容トークを繰り広げ、情報収集を欠かさないようだった。
昨日は冬の紫外線対策について。
先週の火曜はプチ断食のこと。
その前の金曜はホットヨガの話をしていた。
どこそこの教室は体験コースが充実していて良いとか、いやTVでよく見かけるカリスマ講師監修のあそこの教室の方がとか、そういったことをやたらと甲高い声でキャーキャー話しているうちに教授が来て、慌てて蜘蛛の子を散らすように自席に戻っていく。そういった光景は日常茶飯事だ。よくもまあ飽きもせずにそんなことばかりで盛り上がれるなと思うが、その実彼は成績も悪くなかった。課題提出日に慌てていることも今までほとんどない。小テストの時も大抵早々と解き終わり、見直しも終えて余った時間で爪の甘皮チェックなどに勤しんでいる姿を、俺はよく後ろの席から見・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見っ、!」
「見てるねえ~」
硬直する俺を、指差して笑う渋谷。
「やっと思い当たった?遅すぎだよ・・・・・、てか俺がそのことに気づいていることには気づいていなかったの?にぶちん」
「・・・・・・に、にぶちんて」
「いやもうちょっと、・・・・・・マジかよ、あんだけ毎日見つめてきといてそのにぶさはちょっと笑っちゃうね。あんな視線毎日浴びせられてる俺の身にもなってよね。たまったもんじゃないよ」
そう言って渋谷は俺に顔を近づけ、品定めするように言う。
「ん~・・・・・・。俺の好みとは実はびみょ~に外れてるんだけど・・・・・・」
息がかかるような距離で言われ、俺の鼓動が早鐘を打つ。そんな艶っぽい顔できるのかお前。
「あのね大前君」
ありえないほど目の前に、渋谷の顔がある。近くでよく見ると、彼はやや三白眼気味だということを俺は知った。
「な、なんだよ・・・・・・」
「ほんとね・・・・・・、俺の身にもなって?」
こんな時間になってもまだその辺にはキャッチの声が飛びかっている。俺は駅への道すがら、都会のビルの合間に窮屈そうに収まる月を見上げた。
昔はもっと俺もこう、将来とか目標とかって言葉に心を躍らせていたなあと思う。昔っていつだっけと考えたらまだ大学に入学した頃のこと・・・・・・ほんの一年ちょっと前のことだと気づいて愕然とした。どっと老け込んだ気分になる。
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ふと、渋谷の顔が浮かんだ。
俺の周りには活発な人間が多いと言ったが、その中でも特にあいつだ、あいつのあの口調と、同じように軽いフットワーク。
あいつにはこんな気持ち理解できないんだろうな。女にも男にもモテて、いつも人に囲まれてて、行くところもやることもたくさんあって、それで・・・・・・。
そのことを、当然のことと疑いもせず受け入れて生きている。
こんな俺だから、教室でワイワイやってるやつらを見ると無性に胸の奥がヒリつく。だがその輪の中に渋谷が交じっている時の心のざわつきは格別だ。おそらく外見、喋り方、全てが派手で、俺とは相容れない存在であると心が叫んでいるのを感じているせいだろう。
あんなのと関わってはいけない。どうせろくでもない結果が待っているに決まっている。弄ばれて無駄に顔色を伺って、結果振り回されて・・・・・・。残るのはきっと後悔だけだ。
・・・・・・どうして、あんなにいつも明るくいれるんだろう。
俺が、あいつみたいなのと少しでも楽しく接することのできる人間だったら、・・・・・・人生少し違ったかな。
腹が立つ、とも、羨ましい、とも違う不思議な感情が俺の中に生まれた。もやもやした気持ちを、吐き出す息と一緒に外気に混ぜ合わせた、その時だった。
「大前くーん、待って待って~」
背後から、間延びした声が響いた。驚いて振り返る。
蜂蜜色の髪が、夜空へ届くネオンすらも跳ね返して、ふわふわ靡く。
「しぶ・・・・・・、や・・・・・・」
何度目を瞬かせても向こうから駆けてくるのは、今しがた居酒屋で仲間と談笑していたはずの渋谷だった。
「は?え?なんで?」
なんでお前がここにいるのか。全く理解できない。なんで今、俺の名を呼んでこちらにやってきているのかはさらに理解できない。俺を追いかけてきたのか?めちゃくちゃ盛り上がってたじゃん。それにさっき俺が帰る時、一秒だってこいつ俺のことを認めたか?
なんでそんなに・・・・・・。まるで以前からずっと親しい友人かのような、そんな顔で・・・・・・、本来ならその顔女に向けるはずだろ。なんで俺に向けているんだ、そのとろける笑顔を。
呆然とする俺の目の前へ、渋谷はたったったっとやってきて、その足取りと同じく軽やかな声でこう言った。
「大前くんっ、はあっ、よかった追いついて!ねえどこ行くの?」
それはまるで、美少女が「ごめーん、待った?」とデート相手の元へ駆け寄ってきたかのような・・・・・・。
くらりときた。決して渋谷の笑顔に魅了されたわけではない。思っていたより酔いが回っていたのと、このような事態に困惑したからだ、きっとそうだ。それ以外何があるというんだ。
「ど、どこ行くって・・・・・・。帰るに決まってんだろ!」
まだ多少のふらつきを覚えながらも、俺はそう返して再び歩き出そうとする。大丈夫だろうか。今ちゃんと俺はそっけない態度でいれただろうか。声が少し震えていたような気がした。いや、アルコールのせいだ。そうに決まっている。
歩く足に力を入れる俺の肩のカバンを、渋谷が軽く引っ張ってくる。並んで歩こうとする彼の頭のてっぺんが、俺の肩とちょうど同じ高さで揺れた。
「ちょちょちょ、ちょっと・・・・・・。大前君、帰らないでよ。もっと俺と話そ!」
「な、何言ってんだお前・・・・・」
もっとも何も、今日の今日までお前とは碌な会話はなかったはずだ。
「からかいに来たのか?全く、暇なこったなトップ人気読者モデル様は!」
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ムカつく~~~~~~~~~~。
「うっせえ!離せよ!俺は帰って課題やるんだ」
「そんなこと言わずに~。ほら、さっき俺のことすげえ目でじーっと見てたじゃん。俺も大前君と話したいからここまで来たんだよ」
声までがころころと可愛く甘く、それがやたらと俺のカンに触る・・・・・・、いやちょっと待て。
こいつ今とんでもないこと言わなかったか?
思わず目を見開き足を止める。そんな俺にお構いなく渋谷は言葉を続けた。
「大前君あんま飲んでなかったでしょ?ウーロンハイ二杯だけだよね?どっかで飲みなおそっ」
「・・・・・・よく、・・・・・・見てたな」
引き攣った顔の俺に、渋谷はなぜか嬉しそうに腕を絡ませてくる。頭がパニックだ。
「うん。大前君のことならよく見てる。学校でも毎日俺のことチラチラ見てくることもね」
「え」
絶句する俺。
「よく見てるよねえ、ううむ実によく見ている」
芝居がかかった口ぶりで、なぜか渋谷はうんうんと満足げに頷いている。
「み、見てない!」
思わず大声で否定する俺に、彼はまたも大げさな身振りで驚いた。
「ええー?ほ、本当~?」
「見てないって言ってんだろ!」
お前は俺の生活圏外の存在だ、見ているわけなどないのに。血相変えて必死なのは俺ばかり。何がおかしいのか渋谷は、その形の良い唇を緩く持ち上げて笑って見せる。
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「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見っ、!」
「見てるねえ~」
硬直する俺を、指差して笑う渋谷。
「やっと思い当たった?遅すぎだよ・・・・・、てか俺がそのことに気づいていることには気づいていなかったの?にぶちん」
「・・・・・・に、にぶちんて」
「いやもうちょっと、・・・・・・マジかよ、あんだけ毎日見つめてきといてそのにぶさはちょっと笑っちゃうね。あんな視線毎日浴びせられてる俺の身にもなってよね。たまったもんじゃないよ」
そう言って渋谷は俺に顔を近づけ、品定めするように言う。
「ん~・・・・・・。俺の好みとは実はびみょ~に外れてるんだけど・・・・・・」
息がかかるような距離で言われ、俺の鼓動が早鐘を打つ。そんな艶っぽい顔できるのかお前。
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