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ハーレム第4章 ショタと俺
俺のことを好きすぎるショタたちに集団で襲われてハーレムウエディング
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「・・・・・・いや、六人全員のお嫁さんは、・・・・・・ちょっと無茶じゃないかなー?」
大量の卵と生クリームが、塩コショウ、バターと合わさってつやつやふっくら輝いている。熱いフライパンの中程よく固まったそれを食卓の真ん中、我が家で一番大きな皿に流し込み、そのまま棒立ちになった俺は子供たちに曖昧に笑ってみせる。
「は?言っただろひかり。あんなにおっきな声で。なりますーっ!て」
ふかふかのトーストと湯気を立てるコンソメスープの向こうで、赤火が頬を上気させている。
「そうそう!俺ら全員聞いてたからな」
スプーンを片手に梨黄が援護射撃を喰らわせてきた。視線を今しがた供されたスクランブルエッグに奪われながらも俺を追い詰める。
「ひっ、ひーちゃん・・・・・・、まさか、やっぱり止めます、とか言うんじゃ・・・・・・」
グラスに注いだジュースを全員にセッティングし終えた緑葉が、またもガーンという効果音の幻聴と共に俺を見上げてきた。
「あー、いやいやいや、違うよ!?まさか!そんなことはない!ない、・・・・・・けど!」
朝、目覚めた俺が最初に見たのは、裸のままくっついている六人の子供たちと自分の姿だった。
ずっと離れずにいてくれたんだな、と俺はたまらない気持ちになった。昨夜俺に惜しみない愛情をくれた一人一人の身体を思いっきり抱いてその体温を確認したい衝動に駆られたが、すやすやと眠り続ける彼らを邪魔できずそっと布団を抜け出し、あの幸福な記憶を反芻しながら、時々堪えきれず一人笑ってしまったりしながら朝食作りに精を出していたのだが・・・・・・。
行為の最中、自分が彼らの前で叫んでしまった言葉が脳をよぎり、ん?と手が止まったのだった。
「んふふっ。録音する機械、用意しとくべきだったかなあ。後で色々使えるしねえ~」
真白がそう言ってジュースをゴクリと飲んだ。色々、何に使う気なんだ。いや、そのこともだけど!
「違うって!そんなつもりはない!そんなつもりはないけど!」
「ひかりにいちゃん、座んなよ」
バターナイフを操りながら紫音が言う。力なく椅子に腰掛けた俺に、「で、何が違うの?」とねっとり問いかけてくる。
「い、いやーだって・・・・・・、ほら、しょ、将来七人で暮らすってこと?無茶すぎるだろ!その頃にはみんなの身体も大きくなってるし・・・・・・。今と同じようにはいかないよ?」
おろおろと視線を彷徨わせる俺の前で、青太が大仰に頷きながら例のノートを取り出した。
「うん。そのことなんだけどねー?将来俺たちとひーくんがどう一緒に暮らすか、ざっくりとだけど計画立てたよ」
「は?」
「とりあえず場所はできるだけここの近くにするとしてー・・・・・・。ひーくんはみんなのお嫁さんになるわけだからなるべく家にいる時間が多いほうがいいでしょ?つまりみんなでひーくんを養うくらいのつもりでいたほうがいいよね」
びっしりと年表と何かの数字が書かれたノートを覗き込み、もう片手でトーストを取り上げる青太に、俺は完全に置いてけぼりにされる。
「家賃の相場とか、みんなが将来どんな仕事に就く可能性があるかとか合わせてシュミレーションしたものがあるから、後でひーくんも見てくれる?意見聞かせてほしいな」
満足げに青太は俺を見つめる。呆然とする俺の表情をどう解釈したのか、ゆっくりと頷いて笑った。
「あ、ひーくんが外に出て働きたいっていう希望があるならもちろん考慮するからね。遠慮せず言ってね」
「・・・・・・え」
硬直する俺。
「おい!広い庭は絶対だからな!天気が良い日はひかりにいちゃんの料理、みんなで外で食べようぜ!」
梨黄の声が上がる。そのまま勢い余ってスプーンとフォークを両方床に落っことした。
「あっ、俺海のそばに住んでみたい!毎朝ひかりと泳ぐんだー!」
続いて赤火が挙手した。俺泳げないって前話したことあるよな?
「俺はー、森の中の赤い屋根の白い大きな洋館に住みたいなー。そこでお兄ちゃんとお姫様ごっこするの!」
真白、お前は今さら純真ぶっても無駄だ。
「大きいベッドは何個か欲しいな!・・・・・・みんなでするのも好きだけど、たまには俺一人でひかりにいちゃんとエッチしたい。ひかりにいちゃんに、俺のテクニックもーっといっぱい味わってほしいからね」
「た、確かに・・・・・・。うう、ひーちゃんのこと大好きなはずなのに、き、昨日ひーちゃんの泣き顔見てたら・・・・・・、おちんちんムズムズしてきちゃった」
紫音と緑葉の会話である。お前らまだ朝だ。
「ちょっとみんな!!好き勝手言い過ぎ!!予算とか自分の進路とかと照らし合わせて現実性を考えて発言して!!!」
憤慨する青太。現実性、という単語がここまで空しく聞こえる状況はちょっと初めてだ。
「お前が遠慮するなって言ったんだろー!」「俺一人に全部押し付けるのは止めてよー!」「ねー二人ともご飯冷めるよー?」と、喧々諤々続く彼らの議論をぼんやり聞きながら、俺は一旦落ち着こうと淹れ立てのコーヒーに手を伸ばした。
苦い液を、一口喉の奥に流し込むと、彼らが初めて俺に襲い掛かってきてからのこの一ヶ月間のことが、ふと思い出される。
そして俺は、何度目かのこの感想を心に抱いたのだった。
この子たち、末恐ろしいってレベルじゃない・・・・・・。
大量の卵と生クリームが、塩コショウ、バターと合わさってつやつやふっくら輝いている。熱いフライパンの中程よく固まったそれを食卓の真ん中、我が家で一番大きな皿に流し込み、そのまま棒立ちになった俺は子供たちに曖昧に笑ってみせる。
「は?言っただろひかり。あんなにおっきな声で。なりますーっ!て」
ふかふかのトーストと湯気を立てるコンソメスープの向こうで、赤火が頬を上気させている。
「そうそう!俺ら全員聞いてたからな」
スプーンを片手に梨黄が援護射撃を喰らわせてきた。視線を今しがた供されたスクランブルエッグに奪われながらも俺を追い詰める。
「ひっ、ひーちゃん・・・・・・、まさか、やっぱり止めます、とか言うんじゃ・・・・・・」
グラスに注いだジュースを全員にセッティングし終えた緑葉が、またもガーンという効果音の幻聴と共に俺を見上げてきた。
「あー、いやいやいや、違うよ!?まさか!そんなことはない!ない、・・・・・・けど!」
朝、目覚めた俺が最初に見たのは、裸のままくっついている六人の子供たちと自分の姿だった。
ずっと離れずにいてくれたんだな、と俺はたまらない気持ちになった。昨夜俺に惜しみない愛情をくれた一人一人の身体を思いっきり抱いてその体温を確認したい衝動に駆られたが、すやすやと眠り続ける彼らを邪魔できずそっと布団を抜け出し、あの幸福な記憶を反芻しながら、時々堪えきれず一人笑ってしまったりしながら朝食作りに精を出していたのだが・・・・・・。
行為の最中、自分が彼らの前で叫んでしまった言葉が脳をよぎり、ん?と手が止まったのだった。
「んふふっ。録音する機械、用意しとくべきだったかなあ。後で色々使えるしねえ~」
真白がそう言ってジュースをゴクリと飲んだ。色々、何に使う気なんだ。いや、そのこともだけど!
「違うって!そんなつもりはない!そんなつもりはないけど!」
「ひかりにいちゃん、座んなよ」
バターナイフを操りながら紫音が言う。力なく椅子に腰掛けた俺に、「で、何が違うの?」とねっとり問いかけてくる。
「い、いやーだって・・・・・・、ほら、しょ、将来七人で暮らすってこと?無茶すぎるだろ!その頃にはみんなの身体も大きくなってるし・・・・・・。今と同じようにはいかないよ?」
おろおろと視線を彷徨わせる俺の前で、青太が大仰に頷きながら例のノートを取り出した。
「うん。そのことなんだけどねー?将来俺たちとひーくんがどう一緒に暮らすか、ざっくりとだけど計画立てたよ」
「は?」
「とりあえず場所はできるだけここの近くにするとしてー・・・・・・。ひーくんはみんなのお嫁さんになるわけだからなるべく家にいる時間が多いほうがいいでしょ?つまりみんなでひーくんを養うくらいのつもりでいたほうがいいよね」
びっしりと年表と何かの数字が書かれたノートを覗き込み、もう片手でトーストを取り上げる青太に、俺は完全に置いてけぼりにされる。
「家賃の相場とか、みんなが将来どんな仕事に就く可能性があるかとか合わせてシュミレーションしたものがあるから、後でひーくんも見てくれる?意見聞かせてほしいな」
満足げに青太は俺を見つめる。呆然とする俺の表情をどう解釈したのか、ゆっくりと頷いて笑った。
「あ、ひーくんが外に出て働きたいっていう希望があるならもちろん考慮するからね。遠慮せず言ってね」
「・・・・・・え」
硬直する俺。
「おい!広い庭は絶対だからな!天気が良い日はひかりにいちゃんの料理、みんなで外で食べようぜ!」
梨黄の声が上がる。そのまま勢い余ってスプーンとフォークを両方床に落っことした。
「あっ、俺海のそばに住んでみたい!毎朝ひかりと泳ぐんだー!」
続いて赤火が挙手した。俺泳げないって前話したことあるよな?
「俺はー、森の中の赤い屋根の白い大きな洋館に住みたいなー。そこでお兄ちゃんとお姫様ごっこするの!」
真白、お前は今さら純真ぶっても無駄だ。
「大きいベッドは何個か欲しいな!・・・・・・みんなでするのも好きだけど、たまには俺一人でひかりにいちゃんとエッチしたい。ひかりにいちゃんに、俺のテクニックもーっといっぱい味わってほしいからね」
「た、確かに・・・・・・。うう、ひーちゃんのこと大好きなはずなのに、き、昨日ひーちゃんの泣き顔見てたら・・・・・・、おちんちんムズムズしてきちゃった」
紫音と緑葉の会話である。お前らまだ朝だ。
「ちょっとみんな!!好き勝手言い過ぎ!!予算とか自分の進路とかと照らし合わせて現実性を考えて発言して!!!」
憤慨する青太。現実性、という単語がここまで空しく聞こえる状況はちょっと初めてだ。
「お前が遠慮するなって言ったんだろー!」「俺一人に全部押し付けるのは止めてよー!」「ねー二人ともご飯冷めるよー?」と、喧々諤々続く彼らの議論をぼんやり聞きながら、俺は一旦落ち着こうと淹れ立てのコーヒーに手を伸ばした。
苦い液を、一口喉の奥に流し込むと、彼らが初めて俺に襲い掛かってきてからのこの一ヶ月間のことが、ふと思い出される。
そして俺は、何度目かのこの感想を心に抱いたのだった。
この子たち、末恐ろしいってレベルじゃない・・・・・・。
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