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3 旅の道々
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大陸一の大きさを誇る帝国でも、そこから一歩も出たことがなかったら田舎者と同じじゃない?
皇女だった頃に親しい令嬢から言われた言葉が胸を突く。
令嬢曰く、どんなに大国でもどんなに発展した都会に住んでいても、その世界しか知らないなんて田舎の狭い世界で生きているのと変わらないそうだ。そのときは面白いこと言う子だわって笑っていたけど、今なら彼女の言っている意味が少し分かる気がする。
……緊張して一人でお店で物を買えない。
私は今、とっても困っている。
馬車に揺られて国境近くの街まで来たところで矢庭にとてつもない空腹が襲ってきた。ターニャさんからもらった食料も底を突いてしまったので出店で挽肉の包み焼きを購入しようと思ったのだけど……、
恥ずかしくて店主に声を掛けられないわ!
立派な平民になるためにターニャさんから家の外での常識も教え込まれたのだけど、いざ実践となると緊張して身体が動かなくなってしまうのだった。声を上げようとしても、恐怖で掠れてしまう。ならばジェスチャーで示そうと思っても、氷みたいにガチガチに固まった肉体は言うことを聞かないのだった。
平民ってこんなに難しいことを平然とやっているのね。私は本当になにも知らない田舎者と同じだったわ。帝都で威張っていたのが恥ずかしい!
「どうしよう……」
私はかれこれ半刻近く出店の近くをウロウロしながら悩んでいた。その間もお腹はどんどん凹んでいく。早く食べたい。でも、怖い。
「店主、三つ頼む」
私が逡巡していると、隣をすっと男の人が通り過ぎて迷わず出店へ向かってさっと買い物を終えた。彼は両手に包み焼きを持って踵を返す。
私はため息をつく。いいなぁ、あんな風に簡単に買い物ができるなんて。なんて羨ま――、
「はい。一つどうぞ」
「ほぇ?」
気が付くと、買い物を済ませた彼が私の眼前に立っていた。そして笑顔で包み焼きを一つ手渡してくれる。
「あ、あの……!」
次の瞬間、私は目を見張った。
なんて整った顔立ちかしら!
絹のように上品に煌めく金色の髪に宝石のような輝きを内包した藍色の瞳。磨かれた彫刻のようなのに冷たい気配はなくて、ふわりと柔らかい優しい雰囲気が周囲まで明るく灯す。その芸術のような姿に思わず虜になった。
「いや、君がさっきからずっとあの出店を見てたからさ。良かったら食べてくれ」と、彼は私の手に包み焼きを押し込んだ。自身の無様な姿を見られていたと思うと羞恥心で途端に顔が赤くなる。
「あ、ありがとうございます。そ、その、私、田舎から出てきて、か、買い物の仕方が分からなくて……」と、私は慌てふためいて聞かれてもいない言い訳を並べた。
「はははっ、誰だって初めての買い物は緊張するよね。僕も同じ経験があるからよく分かるよ」と、彼は可笑しそうに声を上げて笑った。
「本当に助かりました。あの、お代を」
私が懐から財布を出そうとすると彼は片手を上げて遮って、
「これは僕からのプレゼントだよ。次は一人で頑張ってみてね」と、ニッコリと笑った。
「あ……ありがとうございます、貴族の方!」
「えっ!?」にわかに彼の美しい顔が引きつった。「僕は……貴族に見えるのかな?」
「えっ、違うのですか?」
私と彼は目をぱちくりしながら互いを見つめ合った。
この高貴さを隠せない立ち振舞は紛うかたなく貴族だと思うけど……それも高位の。言ったらいけなかったかしら?
「やっぱりバレバレじゃないですか、ご主人様」
不意に彼の後ろから人影が現れた。こちらも一目で貴族だと分かる。ただ、彼よりかは身分は低そうだ。
「まさか、その身なりや立ち振舞いでお忍びのつもりだったのですか?」
私は思わず吹き出した。
たしかに服装の質は落としているようだけど細部まで手入れが行き届いているし、発音や立ち姿も貴族そのものだ。ターニャさんに一年間みっちり教育されて完璧な平民となった私には程遠いわね。現に二人とも私が元皇女だって微塵も思っていないわ。
「う~ん……庶民に擬態できていると思ったのだが……」と、彼は困ったように苦笑いをした。
「あなたのようなキラキラした方は平民にはいませんよ」
「ほらね、ご主人様」
「そうか」彼はがっくりと項垂れて「もっと研究して次は上手くやれるようにするよ」
「うふふ、次も見つけて差し上げますよ」
「それは参ったな」
私たちは互いの旅の無事を祈って別れた。
聞けば彼らはアレクサンドル連邦国へ向かう途中だったらしい。連邦はそろそろ春が訪れて過ごしやすい季節がやってくるが、その前にあの雪解けのドロドロが待っているのよね。あれはあまりいい景色ではないわ。彼らが連邦を気に入ってくれるといいけど。
美味しい包み焼きを食べたあと、私は思い切って宿屋の門をくぐった。
さっきの彼らのお陰で少しは緊張が解れたみたい。ちょっと勇気を出して最初の一声を掛けるとあとは案外すいすい事が運ぶものなのね。宿泊の手続きを済ませて、一階の食堂で夕食をいただいて、部屋に入るなりベッドにゴロンと倒れ込んだ。
「ふぅ~、疲れた……」
多くの体験をした一日だった。あんなに座り心地の悪い馬車は初めて乗ったし、旅先で素敵な出会いもあったし、一人で宿屋に泊まることができたし。これでまた平民としての経験値を積んだわね。
私はいっぱいの充実感を胸に抱きながら目を閉じた。
少し休んで、おもむろに起き上がる。そして机に便箋を出してペンを取った。
◇◇◇
親愛なるフレデリック様
ついにリーズ王国へ向かうことになりました。あなたの国に伺えるのをとても楽しみでしたので、本当に嬉しく思います。
今日は旅の道中でたくさんの初めての経験をいたしました。ただ一人旅をするだけなのに戸惑うことでいっぱいです。自分は物事を全く知らなくて、なんて狭い世界で生きていたのだろうと酷く思い知りましたわ。
………………
………………
◇◇◇
少し書いてペンをそっと脇に置いた。
意味のない手紙。
私はアレクセイさんの家に厄介になってからもずっとフレデリック様に手紙を書き続けている。もう決して彼に届くことはないのに、何通も何通も。
我ながら滑稽だと思うけど、それは習慣になってしまって止められなくて、今では日記のようなものだと割り切っている。
「馬鹿馬鹿しいわね……」
私はおもむろに立ち上がり、書きかけの手紙を放置してベッドに戻った。
皇女だった頃に親しい令嬢から言われた言葉が胸を突く。
令嬢曰く、どんなに大国でもどんなに発展した都会に住んでいても、その世界しか知らないなんて田舎の狭い世界で生きているのと変わらないそうだ。そのときは面白いこと言う子だわって笑っていたけど、今なら彼女の言っている意味が少し分かる気がする。
……緊張して一人でお店で物を買えない。
私は今、とっても困っている。
馬車に揺られて国境近くの街まで来たところで矢庭にとてつもない空腹が襲ってきた。ターニャさんからもらった食料も底を突いてしまったので出店で挽肉の包み焼きを購入しようと思ったのだけど……、
恥ずかしくて店主に声を掛けられないわ!
立派な平民になるためにターニャさんから家の外での常識も教え込まれたのだけど、いざ実践となると緊張して身体が動かなくなってしまうのだった。声を上げようとしても、恐怖で掠れてしまう。ならばジェスチャーで示そうと思っても、氷みたいにガチガチに固まった肉体は言うことを聞かないのだった。
平民ってこんなに難しいことを平然とやっているのね。私は本当になにも知らない田舎者と同じだったわ。帝都で威張っていたのが恥ずかしい!
「どうしよう……」
私はかれこれ半刻近く出店の近くをウロウロしながら悩んでいた。その間もお腹はどんどん凹んでいく。早く食べたい。でも、怖い。
「店主、三つ頼む」
私が逡巡していると、隣をすっと男の人が通り過ぎて迷わず出店へ向かってさっと買い物を終えた。彼は両手に包み焼きを持って踵を返す。
私はため息をつく。いいなぁ、あんな風に簡単に買い物ができるなんて。なんて羨ま――、
「はい。一つどうぞ」
「ほぇ?」
気が付くと、買い物を済ませた彼が私の眼前に立っていた。そして笑顔で包み焼きを一つ手渡してくれる。
「あ、あの……!」
次の瞬間、私は目を見張った。
なんて整った顔立ちかしら!
絹のように上品に煌めく金色の髪に宝石のような輝きを内包した藍色の瞳。磨かれた彫刻のようなのに冷たい気配はなくて、ふわりと柔らかい優しい雰囲気が周囲まで明るく灯す。その芸術のような姿に思わず虜になった。
「いや、君がさっきからずっとあの出店を見てたからさ。良かったら食べてくれ」と、彼は私の手に包み焼きを押し込んだ。自身の無様な姿を見られていたと思うと羞恥心で途端に顔が赤くなる。
「あ、ありがとうございます。そ、その、私、田舎から出てきて、か、買い物の仕方が分からなくて……」と、私は慌てふためいて聞かれてもいない言い訳を並べた。
「はははっ、誰だって初めての買い物は緊張するよね。僕も同じ経験があるからよく分かるよ」と、彼は可笑しそうに声を上げて笑った。
「本当に助かりました。あの、お代を」
私が懐から財布を出そうとすると彼は片手を上げて遮って、
「これは僕からのプレゼントだよ。次は一人で頑張ってみてね」と、ニッコリと笑った。
「あ……ありがとうございます、貴族の方!」
「えっ!?」にわかに彼の美しい顔が引きつった。「僕は……貴族に見えるのかな?」
「えっ、違うのですか?」
私と彼は目をぱちくりしながら互いを見つめ合った。
この高貴さを隠せない立ち振舞は紛うかたなく貴族だと思うけど……それも高位の。言ったらいけなかったかしら?
「やっぱりバレバレじゃないですか、ご主人様」
不意に彼の後ろから人影が現れた。こちらも一目で貴族だと分かる。ただ、彼よりかは身分は低そうだ。
「まさか、その身なりや立ち振舞いでお忍びのつもりだったのですか?」
私は思わず吹き出した。
たしかに服装の質は落としているようだけど細部まで手入れが行き届いているし、発音や立ち姿も貴族そのものだ。ターニャさんに一年間みっちり教育されて完璧な平民となった私には程遠いわね。現に二人とも私が元皇女だって微塵も思っていないわ。
「う~ん……庶民に擬態できていると思ったのだが……」と、彼は困ったように苦笑いをした。
「あなたのようなキラキラした方は平民にはいませんよ」
「ほらね、ご主人様」
「そうか」彼はがっくりと項垂れて「もっと研究して次は上手くやれるようにするよ」
「うふふ、次も見つけて差し上げますよ」
「それは参ったな」
私たちは互いの旅の無事を祈って別れた。
聞けば彼らはアレクサンドル連邦国へ向かう途中だったらしい。連邦はそろそろ春が訪れて過ごしやすい季節がやってくるが、その前にあの雪解けのドロドロが待っているのよね。あれはあまりいい景色ではないわ。彼らが連邦を気に入ってくれるといいけど。
美味しい包み焼きを食べたあと、私は思い切って宿屋の門をくぐった。
さっきの彼らのお陰で少しは緊張が解れたみたい。ちょっと勇気を出して最初の一声を掛けるとあとは案外すいすい事が運ぶものなのね。宿泊の手続きを済ませて、一階の食堂で夕食をいただいて、部屋に入るなりベッドにゴロンと倒れ込んだ。
「ふぅ~、疲れた……」
多くの体験をした一日だった。あんなに座り心地の悪い馬車は初めて乗ったし、旅先で素敵な出会いもあったし、一人で宿屋に泊まることができたし。これでまた平民としての経験値を積んだわね。
私はいっぱいの充実感を胸に抱きながら目を閉じた。
少し休んで、おもむろに起き上がる。そして机に便箋を出してペンを取った。
◇◇◇
親愛なるフレデリック様
ついにリーズ王国へ向かうことになりました。あなたの国に伺えるのをとても楽しみでしたので、本当に嬉しく思います。
今日は旅の道中でたくさんの初めての経験をいたしました。ただ一人旅をするだけなのに戸惑うことでいっぱいです。自分は物事を全く知らなくて、なんて狭い世界で生きていたのだろうと酷く思い知りましたわ。
………………
………………
◇◇◇
少し書いてペンをそっと脇に置いた。
意味のない手紙。
私はアレクセイさんの家に厄介になってからもずっとフレデリック様に手紙を書き続けている。もう決して彼に届くことはないのに、何通も何通も。
我ながら滑稽だと思うけど、それは習慣になってしまって止められなくて、今では日記のようなものだと割り切っている。
「馬鹿馬鹿しいわね……」
私はおもむろに立ち上がり、書きかけの手紙を放置してベッドに戻った。
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