33 / 220
第32話 結婚相手
しおりを挟む
下らない口論がようやく終わり、何とかアクノリッジの待つ応接間にたどり着く事が出来たミディたち。
「さすがミディ様ぁ~ お綺麗で、もうクラクラしちゃうますぅ~☆」
「はいはい、ありがと」
目の前でやたら星マークを炸裂させながら、ハイテンションでミディに話し掛けるのは、先ほど青年―アクノリッジだ。
彼も着替えたのか、ジェネラルと同じような白のブラウスを着、何故か青い蝶ネクタイを付けている。何故蝶ネクタイなのか、そして何故青色なのか、その答えは目の前の青年しか知らないだろう。
今まで出会ったことのない種類の人種に、ジェネラルの表情は相変わらず固まったままだ。青年の言動一つ一つが、未知なるものへの恐怖として少年の精神を蝕んでいく。
だが、ミディは扱いなれた様子で、アクノリッジの精神的攻撃とも言える言葉に表情一つ変えずに対応していた。
凄いというしかない。類は友を呼ぶとは、まさしくこの二人の事を表しているのだろう。
挨拶も終わりアクノリッジは長い足を組むと、にっこりと笑った。
笑顔だけ見るとかっこいいのだが、言葉を口にした瞬間それらが全て崩れ去ってしまうのが、青年の凄いところだ。
「所でミディ様ぁ。今回の『リリアン・ブレードサンダー』どうでしたぁ?」
「今回は中々だったと言っておくわ。でもまだ単体の改良が必要だと思うのよ」
「あっ、それはちょっと痛い意見かもっ☆ 足の改良は大分進んだんですよぉ~! 今まで使用していた素材以上に軽く、丈夫な素材の開発に成功したんですぅ☆」
「軽くっていうのは、あれにとっては諸刃の剣よ。素早く動けるけど、軽くなるし。足場はやっぱりしっかりしていないと」
“会話が成立してる!! 凄すぎる!! てか、あの自動人形に名前がついてるなんて……。そして、全然似合ってないよ……”
意味不明な会話についていけず、ただ心の中でアクノリッジのネーミングセンスのなさを突っ込む魔王。置いてきぼりを食らって寂しいという気持ちはなく、むしろ勝手にやってくださいという思いの方が強い。
だが、そう思っている時に限って、話が振られるものである。
「あれ? そういえば、ミディ様のお隣にいる男の子、誰なんですぅ? 僕、まだ紹介してもらってないんですけどぉ~、お付きの人ですかぁ?」
頬を膨らませ唇を尖らせて、アクノリッジはミディに問い掛けた。
可愛らしく拗ねたつもりなのだろうが、全くと言っていいほど可愛くない。
可愛い仕草をしながら、怒りのオーラを発して剣を振り回すミディといい勝負である。
とりあえず、名前だけは名乗らないと失礼だと思い、ジェネラルが口を開いた瞬間、
「ミディ様、失礼致します」
その声と共に部屋に入ってきたのは、落ち着いた色のドレスを着た少しふくよかな中年女性だった。アクノリッジと同じ金色の髪を結い、複雑な装飾がなされた髪飾りを付けている。瞳は薄い緑色をしているが、アクノリッジと同じく細めの瞳が印象的な女性である。後ろには侍女を2人が、待機していた。
「あっ、お母様☆」
満面の笑みを浮かべアクノリッジが、母と呼んだ女性の元へ走り寄る。
しかし、女性は冷たい視線をアクノリッジに向けると、
「アクノリッジ。ミディ様に失礼でしょう? 早く元の座っていた場所に戻りなさい」
と感情の篭らない冷たい声で言い放った。
母の言葉とは思えない冷たさに、ジェネラルは寒気を覚えた。
だが当のアクノリッジは、気にした様子もなく、笑顔のまま元の場所へ戻っていった。あまりに自然な行動に、青年が日ごろからこのような冷たい仕打ちを受けているのが、ジェネラルには分かった。ちょっとだけ、青年に同情の気持ちを感じる。
だがミディは、アクノリッジと母親のやり取りに、眉一つ動かさず、笑顔を浮かべて立ち上がった。
「セレステ様、お久しぶりです。急にこのような形で押しかける事となり、申し訳ございません」
ミディは女性―セレステに向かって深々と礼をした。慌ててジェネラルも立ち上がり、ミディにならって礼をする。
「ふふっ、急にこちらにご訪問されるのは、昔からの事ではありませんか。お気になさらず、いつでもいらして」
ようやくセレステの表情に、感情らしきものが浮かび上がった。 セレステは、侍女2人に何か持ってくるように伝えると、アクノリッジの隣へ優雅に腰掛け、口を開いた。
「ミディ様も、お元気そうで何よりですわ。相変わらずお美しく、うらやましい限りです」
「ありがとうございます。セレステ様もお変わりない様子で、安心致しましたわ」
笑顔を添えミディが答える。
表面的な面白くも何とも無い挨拶が繰り返され、ジェネラルが眠くなってきた頃、話の流れが急に変わった。
「そう言えば、ミディ様。まだあの条件で結婚相手を探しておられるのですか?」
先ほどまで穏やかそうだったセレステの視線が鋭くなるのを、ジェネラルは見逃さなかった。
ちらっと横に座っているミディの方へ視線をやったが、相変わらず笑顔を浮かべている。気がついているが、気づいていないフリをしているだけだろう。
相手に悟られず、同じ表情を浮かべてられるのは、さすがというか何と言うべきかもしれない。
ミディは笑顔を少し曇らせ、うつむき加減でセレステの問いに答えた。
「ええ…。ですか…、ようやく私も心が決まったのです」
この言葉に、この場にいた3人の目が点になった。
“心が決まったってどういうこと…? 話の流れから考えると、結婚相手が決まったって事だよね? えっ?えっ?? まさか…、この人に勇者の話するつもりじゃ!”
色々な考えが頭の中をぐるぐる回ったが、歓喜に満ちたセレステの言葉が、さらにジェネラルの思考を混乱に導いた。
「まあ、ミディ様! ようやく、アクノリッジとの結婚を決心して頂けたのですね?」
アクノリッジとの結婚、というパワーワードに、ジェネラルの瞳が零れんばかりに見開かれた。
“ちょっと待って! 今、アクノリッジとの結婚を決心して頂けたのかって、言ったよね!? ってことは、アクノリッジさんはミディの婚約者ってことなの!?”
驚きのあまり、ジェネラルは言葉も出ない。ただ瞳だけは忙しなく瞬きを繰り返している。
アクノリッジはアクノリッジで、
「わーい。ミディ様のお婿さんだぁ☆☆」
と、その場を飛び跳ねんばかりに喜んでいる。
喜びに瞳を輝かせているセレステ。
お婿さんとはしゃいでいるアクノリッジ。
衝撃的事実に固まっているジェネラル。
絵にするには、あまりにもバランスが悪すぎる構図は、ミディの一言により一瞬にして崩れ去った。
「あら? 私、アクノリッジと結婚を決意したなんて、一言も申しておりませんわ」
「何ですって!? まさか…、シンクをお選びになったのですか!?」
もう少しで頂上につくという所で足を踏み外してしまったかのように、喜びに満ちていたセレステの表情が一変する。手のひらを反すようなその変わりようが非常に怖い。
半分睨むかのように見つめるセレステの視線を平然と受けながら、彼女は口を開いた。
「いいえ。確かに、私が結婚相手を選べなかった場合は、モジュール家のアクノリッジ、弟のシンクのどちらかを迎える、と非公式ながらもお約束はしておりますが……。でも私は見つけてしまったのです。結婚相手を……」
「ええ~、僕じゃないんですかぁ? ミディ様ぁ」
「だっ…誰ですか…その相手とは…!」
“僕も初耳だよ!! やっぱり勇者の話を……、いやいやいや!! それだけは絶対に駄目だよ!!”
3人が見守る中、ミディの頬がみるみるうちに赤く染まっていく。
ミディを知らない人は、今から口にする言葉を恥じらっている、というように受け取るだろうが……、ミディの本性を知るジェネラルにとっては、不気味の一言に尽きる。
緊張しながら、彼女の言葉を待っていると、不意にジェネラルの肩にミディの手が置かれた。
何事かとミディに視線を向けると、彼女もこちらを見ていた。
…いつもと違う、潤んだ瞳で。
「彼の名前はジェネラル。私が見つけた結婚相手ですわ」
「さすがミディ様ぁ~ お綺麗で、もうクラクラしちゃうますぅ~☆」
「はいはい、ありがと」
目の前でやたら星マークを炸裂させながら、ハイテンションでミディに話し掛けるのは、先ほど青年―アクノリッジだ。
彼も着替えたのか、ジェネラルと同じような白のブラウスを着、何故か青い蝶ネクタイを付けている。何故蝶ネクタイなのか、そして何故青色なのか、その答えは目の前の青年しか知らないだろう。
今まで出会ったことのない種類の人種に、ジェネラルの表情は相変わらず固まったままだ。青年の言動一つ一つが、未知なるものへの恐怖として少年の精神を蝕んでいく。
だが、ミディは扱いなれた様子で、アクノリッジの精神的攻撃とも言える言葉に表情一つ変えずに対応していた。
凄いというしかない。類は友を呼ぶとは、まさしくこの二人の事を表しているのだろう。
挨拶も終わりアクノリッジは長い足を組むと、にっこりと笑った。
笑顔だけ見るとかっこいいのだが、言葉を口にした瞬間それらが全て崩れ去ってしまうのが、青年の凄いところだ。
「所でミディ様ぁ。今回の『リリアン・ブレードサンダー』どうでしたぁ?」
「今回は中々だったと言っておくわ。でもまだ単体の改良が必要だと思うのよ」
「あっ、それはちょっと痛い意見かもっ☆ 足の改良は大分進んだんですよぉ~! 今まで使用していた素材以上に軽く、丈夫な素材の開発に成功したんですぅ☆」
「軽くっていうのは、あれにとっては諸刃の剣よ。素早く動けるけど、軽くなるし。足場はやっぱりしっかりしていないと」
“会話が成立してる!! 凄すぎる!! てか、あの自動人形に名前がついてるなんて……。そして、全然似合ってないよ……”
意味不明な会話についていけず、ただ心の中でアクノリッジのネーミングセンスのなさを突っ込む魔王。置いてきぼりを食らって寂しいという気持ちはなく、むしろ勝手にやってくださいという思いの方が強い。
だが、そう思っている時に限って、話が振られるものである。
「あれ? そういえば、ミディ様のお隣にいる男の子、誰なんですぅ? 僕、まだ紹介してもらってないんですけどぉ~、お付きの人ですかぁ?」
頬を膨らませ唇を尖らせて、アクノリッジはミディに問い掛けた。
可愛らしく拗ねたつもりなのだろうが、全くと言っていいほど可愛くない。
可愛い仕草をしながら、怒りのオーラを発して剣を振り回すミディといい勝負である。
とりあえず、名前だけは名乗らないと失礼だと思い、ジェネラルが口を開いた瞬間、
「ミディ様、失礼致します」
その声と共に部屋に入ってきたのは、落ち着いた色のドレスを着た少しふくよかな中年女性だった。アクノリッジと同じ金色の髪を結い、複雑な装飾がなされた髪飾りを付けている。瞳は薄い緑色をしているが、アクノリッジと同じく細めの瞳が印象的な女性である。後ろには侍女を2人が、待機していた。
「あっ、お母様☆」
満面の笑みを浮かべアクノリッジが、母と呼んだ女性の元へ走り寄る。
しかし、女性は冷たい視線をアクノリッジに向けると、
「アクノリッジ。ミディ様に失礼でしょう? 早く元の座っていた場所に戻りなさい」
と感情の篭らない冷たい声で言い放った。
母の言葉とは思えない冷たさに、ジェネラルは寒気を覚えた。
だが当のアクノリッジは、気にした様子もなく、笑顔のまま元の場所へ戻っていった。あまりに自然な行動に、青年が日ごろからこのような冷たい仕打ちを受けているのが、ジェネラルには分かった。ちょっとだけ、青年に同情の気持ちを感じる。
だがミディは、アクノリッジと母親のやり取りに、眉一つ動かさず、笑顔を浮かべて立ち上がった。
「セレステ様、お久しぶりです。急にこのような形で押しかける事となり、申し訳ございません」
ミディは女性―セレステに向かって深々と礼をした。慌ててジェネラルも立ち上がり、ミディにならって礼をする。
「ふふっ、急にこちらにご訪問されるのは、昔からの事ではありませんか。お気になさらず、いつでもいらして」
ようやくセレステの表情に、感情らしきものが浮かび上がった。 セレステは、侍女2人に何か持ってくるように伝えると、アクノリッジの隣へ優雅に腰掛け、口を開いた。
「ミディ様も、お元気そうで何よりですわ。相変わらずお美しく、うらやましい限りです」
「ありがとうございます。セレステ様もお変わりない様子で、安心致しましたわ」
笑顔を添えミディが答える。
表面的な面白くも何とも無い挨拶が繰り返され、ジェネラルが眠くなってきた頃、話の流れが急に変わった。
「そう言えば、ミディ様。まだあの条件で結婚相手を探しておられるのですか?」
先ほどまで穏やかそうだったセレステの視線が鋭くなるのを、ジェネラルは見逃さなかった。
ちらっと横に座っているミディの方へ視線をやったが、相変わらず笑顔を浮かべている。気がついているが、気づいていないフリをしているだけだろう。
相手に悟られず、同じ表情を浮かべてられるのは、さすがというか何と言うべきかもしれない。
ミディは笑顔を少し曇らせ、うつむき加減でセレステの問いに答えた。
「ええ…。ですか…、ようやく私も心が決まったのです」
この言葉に、この場にいた3人の目が点になった。
“心が決まったってどういうこと…? 話の流れから考えると、結婚相手が決まったって事だよね? えっ?えっ?? まさか…、この人に勇者の話するつもりじゃ!”
色々な考えが頭の中をぐるぐる回ったが、歓喜に満ちたセレステの言葉が、さらにジェネラルの思考を混乱に導いた。
「まあ、ミディ様! ようやく、アクノリッジとの結婚を決心して頂けたのですね?」
アクノリッジとの結婚、というパワーワードに、ジェネラルの瞳が零れんばかりに見開かれた。
“ちょっと待って! 今、アクノリッジとの結婚を決心して頂けたのかって、言ったよね!? ってことは、アクノリッジさんはミディの婚約者ってことなの!?”
驚きのあまり、ジェネラルは言葉も出ない。ただ瞳だけは忙しなく瞬きを繰り返している。
アクノリッジはアクノリッジで、
「わーい。ミディ様のお婿さんだぁ☆☆」
と、その場を飛び跳ねんばかりに喜んでいる。
喜びに瞳を輝かせているセレステ。
お婿さんとはしゃいでいるアクノリッジ。
衝撃的事実に固まっているジェネラル。
絵にするには、あまりにもバランスが悪すぎる構図は、ミディの一言により一瞬にして崩れ去った。
「あら? 私、アクノリッジと結婚を決意したなんて、一言も申しておりませんわ」
「何ですって!? まさか…、シンクをお選びになったのですか!?」
もう少しで頂上につくという所で足を踏み外してしまったかのように、喜びに満ちていたセレステの表情が一変する。手のひらを反すようなその変わりようが非常に怖い。
半分睨むかのように見つめるセレステの視線を平然と受けながら、彼女は口を開いた。
「いいえ。確かに、私が結婚相手を選べなかった場合は、モジュール家のアクノリッジ、弟のシンクのどちらかを迎える、と非公式ながらもお約束はしておりますが……。でも私は見つけてしまったのです。結婚相手を……」
「ええ~、僕じゃないんですかぁ? ミディ様ぁ」
「だっ…誰ですか…その相手とは…!」
“僕も初耳だよ!! やっぱり勇者の話を……、いやいやいや!! それだけは絶対に駄目だよ!!”
3人が見守る中、ミディの頬がみるみるうちに赤く染まっていく。
ミディを知らない人は、今から口にする言葉を恥じらっている、というように受け取るだろうが……、ミディの本性を知るジェネラルにとっては、不気味の一言に尽きる。
緊張しながら、彼女の言葉を待っていると、不意にジェネラルの肩にミディの手が置かれた。
何事かとミディに視線を向けると、彼女もこちらを見ていた。
…いつもと違う、潤んだ瞳で。
「彼の名前はジェネラル。私が見つけた結婚相手ですわ」
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢の断罪現場に居合わせた私が巻き込まれた悲劇
藍生蕗
ファンタジー
悪役令嬢と揶揄される公爵令嬢フィラデラが公の場で断罪……されている。
トリアは会場の端でその様を傍観していたが、何故か急に自分の名前が出てきた事に動揺し、思わず返事をしてしまう。
会場が注目する中、聞かれる事に答える度に場の空気は悪くなって行って……
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
【完結】王甥殿下の幼な妻
花鶏
ファンタジー
領地経営の傾いた公爵家と、援助を申し出た王弟家。領地の権利移譲を円滑に進めるため、王弟の長男マティアスは公爵令嬢リリアと結婚させられた。しかしマティアスにはまだ独身でいたい理由があってーーー
生真面目不器用なマティアスと、ちょっと変わり者のリリアの歳の差結婚譚。
なんちゃって西洋風ファンタジー。
※ 小説家になろうでも掲載してます。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
(完)私の家を乗っ取る従兄弟と従姉妹に罰を与えましょう!
青空一夏
ファンタジー
婚約者(レミントン侯爵家嫡男レオン)は何者かに襲われ亡くなった。さらに両親(ランス伯爵夫妻)を病で次々に亡くした葬式の翌日、叔母エイナ・リック前男爵未亡人(母の妹)がいきなり荷物をランス伯爵家に持ち込み、従兄弟ラモント・リック男爵(叔母の息子)と住みだした。
私はその夜、ラモントに乱暴され身ごもり娘(ララ)を産んだが・・・・・・この夫となったラモントはさらに暴走しだすのだった。
ラモントがある日、私の従姉妹マーガレット(母の3番目の妹の娘)を連れてきて、
「お前は娘しか産めなかっただろう? この伯爵家の跡継ぎをマーガレットに産ませてあげるから一緒に住むぞ!」
と、言い出した。
さらには、マーガレットの両親(モーセ準男爵夫妻)もやってきて離れに住みだした。
怒りが頂点に到達した時に私は魔法の力に目覚めた。さて、こいつらはどうやって料理しましょうか?
さらには別の事実も判明して、いよいよ怒った私は・・・・・・壮絶な復讐(コメディ路線の復讐あり)をしようとするが・・・・・・(途中で路線変更するかもしれません。あくまで予定)
※ゆるふわ設定ご都合主義の素人作品。※魔法世界ですが、使える人は希でほとんどいない。(昔はそこそこいたが、どんどん廃れていったという設定です)
※残酷な意味でR15・途中R18になるかもです。
※具体的な性描写は含まれておりません。エッチ系R15ではないです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる