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第四話
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外は雪が降り続いている。とうとう、本格的な冬が到来したのだ。
家に引きこもる日が多くなると、自然とヴィンセンと話す機会が多くなった。その多くは、ヴィンセンが今まで見てきた外の世界の話だった。
見知らぬ土地の話を聞くと、サヨの頭の中は、想像の景色で一杯になり、ワクワクした。
サヨは、自分がもっている薬草学の話をすることが多かった。ヴィンセンは、自分の身体を癒やしてくれたサヨの薬に興味を抱いたようで、マニアックな話でも真剣に、時には瞳を細めて最後まで話を聞いてくれた。
だが、彼が倒れていた理由が語られることも、サヨが過去を語ることもなかった。
毎年、たった一人で、春を迎えられるか不安を抱えながら過ごすサヨにとって、ヴィンセンの存在は心強い。そして何より、楽しかった。
しかしこの楽しさも、春まで。
そう思うと、気持ちが何故か沈む。
(何故、こんな気持ちになるのでしょうか? 以前と同じ暮らしに戻るだけなのに……)
鳩尾辺りに重いものを感じながら、自身に問い続けたが、答えは見つからなかった。
そんなある夜。
猛烈な寒波が村を襲った。
室内の暖炉で火を焚いているが、それでも室温は下がる一方だった。
何枚毛布を重ねても、身体が温かくはならず、サヨはベッドの中で身体を丸めた。足先が痛いほど冷えている。
その時、
「寒くて寝れないのか、サヨ」
部屋の隅に簡易的に作った手製のベッドで眠っていたヴィンセンが、身体を起こす気配がした。サヨは毛布から顔を出すと、少し震えた声で答える。
「ええ、とっても寒くて……ヴィンセンは大丈夫ですか?」
「私は今のところ大丈夫だが、多分これからもっと冷えるだろうから、少し不安だな」
たしかに、とサヨは思った。
夜中が一番冷えるからだ。このままだと、最悪二人とも凍死、という可能性だってある。心臓がわしづかみされたような恐怖に襲われる。
これだから冬は嫌いなのだ。
ちょっとした気候の変化や、準備不足によって、命を失う可能性があるのだから。
どうしたものかと考えていると、ヴィンセンの少し躊躇いがちな声色が響いた。
「サヨ。良かったら……一緒のベッドで身を寄せ合って寝ないか?」
「それは……互いの体温で温め合うってことでしょうか?」
「そういうことだ」
悪い案ではないかもしれない。
異性と一緒のベッドに入る恥ずかしさよりも、死の不安の方が上回り、サヨは小さな声で承諾した。
少しの間ののち、ヴィンセンが動く気配がしたかと思うと、サヨのベッドがきしみ音を立てた。端に寄り、入ってきた男を迎え入れると、小さなベッドは一杯になった。
「こっちだ、サヨ……」
もっと近付くようにと、ヴィンセンがサヨの肩に触れると、そのまま自分の元へと引き寄せた。先ほどまで、死の恐怖を感じていたサヨだったが、今になって羞恥がそれを越えた。
間近にある彼の顔が恥ずかしくて見れられず、ヴィンセンとひっつく前に背中を向けた。
ヴィンセンは何も言わず、そのままサヨを後ろから抱きしめる。互いの肌が布を通して、当初の目的通り触れ合い、体温を伝え合う。
心臓が、苦しいほど脈動している。
「大丈夫か? 苦しくないか?」
「……はい、とっても温かい、です。やはり、身体の鍛え方が違うからでしょうか?」
「そうかもしれないな。サヨは、こんなに小さくて柔らかいから……」
そう言って、ヴィンセンはギュッと抱きしめる腕に力を込めた。益々互いの身体が密着する。
その時、サヨは自分の臀部辺りに硬い何かの存在を感じた。気のせいかと思い、モゾモゾとお尻でそれを突くと、
「ぁっ……」
後ろから、ヴィンセンの掠れた艶声が聞こえ、ドキッとした。彼の反応を見て、自分に当たるモノがが、何かを悟る。
「ご、ごめんなさいっ!」
サヨは慌てて彼から離れようとした。しかし、逃すまいと力が籠もった男の腕から逃れることはできなかった。
彼の唇が、耳元へ寄せられる。
「すまない、サヨ。どうにか耐えられると思ったんだ。でも……」
そう言いながら、彼の両手が、サヨの腹と腿を撫でた。今まで、他人が触れたことのない場所に触れられ、反射的に肌が粟立った。服の上から愛撫しながら、耳元も寄せられた唇が、そっとサヨの耳たぶをなぞると、
「んっ……」
ピクンと身体が震え、喉の奥から今まで発したことのないような甘い声が洩れ出た。
彼の手が肩を掴むと、互いに横になりながら向き合う体勢に変えられた。暖炉の光がユラユラと揺れながら、こちらを見つめるヴィンセンの顔を映し出す。
「命を救われたあの日からずっと……堪らなく惹かれていた。だが、春には旅立つ身だ。だから、気持ちを伝えずにいようと思っていた。でも……やっぱり駄目だ。想いを伝えずに去るなど……」
「ヴィンセ――」
彼の名を、最後まで口にすることは出来なかった。
温かい唇が、サヨの唇を塞いでいる。その存在を確かめ合うように、ヴィンセンは啄むように何度もキスを繰り返した。
鼓動が早鐘を打っている。
恥ずかしさと驚きで、息が上がる。
なのに、気持ちは何故か穏やかだった。
彼から求められ、それを喜ぶ自分がいるのことに気付いたとき、何故春が来てヴィンセンが去ると思うと寂しい気持ちになったのかの理由が分かったのだ。
(彼をベッドに迎え入れたのも……こうなることを期待していたからかもしれません)
自分は一生伴侶など持てない、隠れなければならない存在だ。
春になれば離ればなれになるのなら、冬の間だけでも、仮初めの恋人として愛し合ってもいいのではないか。
その想い出を胸に、これから先一人で生きていけば――
サヨは、彼の首に腕を絡めた。そして告白に答えるように、自分から唇を繋げると、負けじとばかりに、唇の隙間から彼の舌が侵入してくる。
決して共有することのない部分が触れ合い、ゾクゾクした。今まで動くことのなかった女の部分が、ムクリと首をもたげ、もっと欲しいと舌を絡める。
クチュクチュと、唾液が混ざり合う音が口内に響き渡った。それを聞いているだけで、気持ちの昂ぶりが抑えられなくなってしまう。
貪り合っていた舌が離れた。銀色の糸が、ぷつりと切れるのを感じながら、ヴィンセンの胸に顔を埋めた。上から、少し躊躇いがちな声色で、彼が問う。
「……いいのか? これ以上先に進むなら……もう止められないぞ」
「……はい。春が来て私がまた一人になっても寒くならないように、一杯温めて欲しい……です」
自分の中に、強烈に誰かを求める気持ちがあるなど、知らなかった。
こんな言葉で、男を誘う自分など、知らなかった。
だけど、今サヨを突き動かすのは、目の前の男に対する渇望。
彼を受け入れ、一つになりたいという欲望だけ。
「サ、ヨ……そんな寂しいことを言うな。必ず……必ず戻ってくる。それまでお前が凍えないように、たくさん温めてやる」
少し寂しげにヴィンセンは言うと、再び唇を重ね合わせた。
彼の舌が口内を探りながら、サヨの寝衣をたくし上げる。下には何も身につけていないため、彼の手はすぐに柔らかな膨らみへと伸ばされた。
少し小ぶりだが、形の良い乳房が揉まれ、大きな手の内で形を変える。サヨの唇から悩ましげな声が洩れた。
「あっ、はぁっ……」
「サヨの胸は、可愛らしいな。手の中にすっぽり入ってしまう」
「小さくて、は、恥ずかしい、です……」
村の女性たちからも、男性は大きな胸が好きだから、もっとしっかり食べろ、と言われていたことを思い出す。あの時は、どうでもいいと思っていたが、こんなことなら少しでもアドバイスを聞き入れておけば良かったと後悔がよぎった。
ヴィンセンが、クスリと笑う。
「恥ずかしがることはない。それに小さい方が、感度が良いと言うしな」
「よく聞きますけど、その噂に根拠はありませんからね?」
薬草学を扱う身として、そういう根拠のない噂は信じていない。鵜呑みにした結果、間違った治療法で亡くなった人々を、たくさん知っているからだ。
サヨの反論を聞いた彼の目が、スッと細められた。唇が、何か企んでいるかのように上を向く。
「ならば、その噂が本当か、今、確認してみよう」
家に引きこもる日が多くなると、自然とヴィンセンと話す機会が多くなった。その多くは、ヴィンセンが今まで見てきた外の世界の話だった。
見知らぬ土地の話を聞くと、サヨの頭の中は、想像の景色で一杯になり、ワクワクした。
サヨは、自分がもっている薬草学の話をすることが多かった。ヴィンセンは、自分の身体を癒やしてくれたサヨの薬に興味を抱いたようで、マニアックな話でも真剣に、時には瞳を細めて最後まで話を聞いてくれた。
だが、彼が倒れていた理由が語られることも、サヨが過去を語ることもなかった。
毎年、たった一人で、春を迎えられるか不安を抱えながら過ごすサヨにとって、ヴィンセンの存在は心強い。そして何より、楽しかった。
しかしこの楽しさも、春まで。
そう思うと、気持ちが何故か沈む。
(何故、こんな気持ちになるのでしょうか? 以前と同じ暮らしに戻るだけなのに……)
鳩尾辺りに重いものを感じながら、自身に問い続けたが、答えは見つからなかった。
そんなある夜。
猛烈な寒波が村を襲った。
室内の暖炉で火を焚いているが、それでも室温は下がる一方だった。
何枚毛布を重ねても、身体が温かくはならず、サヨはベッドの中で身体を丸めた。足先が痛いほど冷えている。
その時、
「寒くて寝れないのか、サヨ」
部屋の隅に簡易的に作った手製のベッドで眠っていたヴィンセンが、身体を起こす気配がした。サヨは毛布から顔を出すと、少し震えた声で答える。
「ええ、とっても寒くて……ヴィンセンは大丈夫ですか?」
「私は今のところ大丈夫だが、多分これからもっと冷えるだろうから、少し不安だな」
たしかに、とサヨは思った。
夜中が一番冷えるからだ。このままだと、最悪二人とも凍死、という可能性だってある。心臓がわしづかみされたような恐怖に襲われる。
これだから冬は嫌いなのだ。
ちょっとした気候の変化や、準備不足によって、命を失う可能性があるのだから。
どうしたものかと考えていると、ヴィンセンの少し躊躇いがちな声色が響いた。
「サヨ。良かったら……一緒のベッドで身を寄せ合って寝ないか?」
「それは……互いの体温で温め合うってことでしょうか?」
「そういうことだ」
悪い案ではないかもしれない。
異性と一緒のベッドに入る恥ずかしさよりも、死の不安の方が上回り、サヨは小さな声で承諾した。
少しの間ののち、ヴィンセンが動く気配がしたかと思うと、サヨのベッドがきしみ音を立てた。端に寄り、入ってきた男を迎え入れると、小さなベッドは一杯になった。
「こっちだ、サヨ……」
もっと近付くようにと、ヴィンセンがサヨの肩に触れると、そのまま自分の元へと引き寄せた。先ほどまで、死の恐怖を感じていたサヨだったが、今になって羞恥がそれを越えた。
間近にある彼の顔が恥ずかしくて見れられず、ヴィンセンとひっつく前に背中を向けた。
ヴィンセンは何も言わず、そのままサヨを後ろから抱きしめる。互いの肌が布を通して、当初の目的通り触れ合い、体温を伝え合う。
心臓が、苦しいほど脈動している。
「大丈夫か? 苦しくないか?」
「……はい、とっても温かい、です。やはり、身体の鍛え方が違うからでしょうか?」
「そうかもしれないな。サヨは、こんなに小さくて柔らかいから……」
そう言って、ヴィンセンはギュッと抱きしめる腕に力を込めた。益々互いの身体が密着する。
その時、サヨは自分の臀部辺りに硬い何かの存在を感じた。気のせいかと思い、モゾモゾとお尻でそれを突くと、
「ぁっ……」
後ろから、ヴィンセンの掠れた艶声が聞こえ、ドキッとした。彼の反応を見て、自分に当たるモノがが、何かを悟る。
「ご、ごめんなさいっ!」
サヨは慌てて彼から離れようとした。しかし、逃すまいと力が籠もった男の腕から逃れることはできなかった。
彼の唇が、耳元へ寄せられる。
「すまない、サヨ。どうにか耐えられると思ったんだ。でも……」
そう言いながら、彼の両手が、サヨの腹と腿を撫でた。今まで、他人が触れたことのない場所に触れられ、反射的に肌が粟立った。服の上から愛撫しながら、耳元も寄せられた唇が、そっとサヨの耳たぶをなぞると、
「んっ……」
ピクンと身体が震え、喉の奥から今まで発したことのないような甘い声が洩れ出た。
彼の手が肩を掴むと、互いに横になりながら向き合う体勢に変えられた。暖炉の光がユラユラと揺れながら、こちらを見つめるヴィンセンの顔を映し出す。
「命を救われたあの日からずっと……堪らなく惹かれていた。だが、春には旅立つ身だ。だから、気持ちを伝えずにいようと思っていた。でも……やっぱり駄目だ。想いを伝えずに去るなど……」
「ヴィンセ――」
彼の名を、最後まで口にすることは出来なかった。
温かい唇が、サヨの唇を塞いでいる。その存在を確かめ合うように、ヴィンセンは啄むように何度もキスを繰り返した。
鼓動が早鐘を打っている。
恥ずかしさと驚きで、息が上がる。
なのに、気持ちは何故か穏やかだった。
彼から求められ、それを喜ぶ自分がいるのことに気付いたとき、何故春が来てヴィンセンが去ると思うと寂しい気持ちになったのかの理由が分かったのだ。
(彼をベッドに迎え入れたのも……こうなることを期待していたからかもしれません)
自分は一生伴侶など持てない、隠れなければならない存在だ。
春になれば離ればなれになるのなら、冬の間だけでも、仮初めの恋人として愛し合ってもいいのではないか。
その想い出を胸に、これから先一人で生きていけば――
サヨは、彼の首に腕を絡めた。そして告白に答えるように、自分から唇を繋げると、負けじとばかりに、唇の隙間から彼の舌が侵入してくる。
決して共有することのない部分が触れ合い、ゾクゾクした。今まで動くことのなかった女の部分が、ムクリと首をもたげ、もっと欲しいと舌を絡める。
クチュクチュと、唾液が混ざり合う音が口内に響き渡った。それを聞いているだけで、気持ちの昂ぶりが抑えられなくなってしまう。
貪り合っていた舌が離れた。銀色の糸が、ぷつりと切れるのを感じながら、ヴィンセンの胸に顔を埋めた。上から、少し躊躇いがちな声色で、彼が問う。
「……いいのか? これ以上先に進むなら……もう止められないぞ」
「……はい。春が来て私がまた一人になっても寒くならないように、一杯温めて欲しい……です」
自分の中に、強烈に誰かを求める気持ちがあるなど、知らなかった。
こんな言葉で、男を誘う自分など、知らなかった。
だけど、今サヨを突き動かすのは、目の前の男に対する渇望。
彼を受け入れ、一つになりたいという欲望だけ。
「サ、ヨ……そんな寂しいことを言うな。必ず……必ず戻ってくる。それまでお前が凍えないように、たくさん温めてやる」
少し寂しげにヴィンセンは言うと、再び唇を重ね合わせた。
彼の舌が口内を探りながら、サヨの寝衣をたくし上げる。下には何も身につけていないため、彼の手はすぐに柔らかな膨らみへと伸ばされた。
少し小ぶりだが、形の良い乳房が揉まれ、大きな手の内で形を変える。サヨの唇から悩ましげな声が洩れた。
「あっ、はぁっ……」
「サヨの胸は、可愛らしいな。手の中にすっぽり入ってしまう」
「小さくて、は、恥ずかしい、です……」
村の女性たちからも、男性は大きな胸が好きだから、もっとしっかり食べろ、と言われていたことを思い出す。あの時は、どうでもいいと思っていたが、こんなことなら少しでもアドバイスを聞き入れておけば良かったと後悔がよぎった。
ヴィンセンが、クスリと笑う。
「恥ずかしがることはない。それに小さい方が、感度が良いと言うしな」
「よく聞きますけど、その噂に根拠はありませんからね?」
薬草学を扱う身として、そういう根拠のない噂は信じていない。鵜呑みにした結果、間違った治療法で亡くなった人々を、たくさん知っているからだ。
サヨの反論を聞いた彼の目が、スッと細められた。唇が、何か企んでいるかのように上を向く。
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