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物語の終わり編

第104話 私は目覚める

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「……シオン」

 彼の名を口にした瞬間、目の前の景色に変化が起こった。

 過去の回想が消え、さっきまでいた闇の空間へと視界が切り替わった。しかしすぐさま私の周囲を取り囲む闇の中にひびが入り、音もなく崩れ落ちる。

 光のない闇から一変、視界一杯に広がったのは、一面真っ青な空間だった。この空間に白い椅子が置かれ、そこに私は座っていた。
 空間には果てがなくて、どこまで続いているのか私の位置からは分からない。

 分かるのは、空間を覆うその青は、私が大切な人の無事を祈ったあの日の空と同じ色だという事。
 今まで私が作り続けた魔力によって、満たされているという事。

 そして……、私一人ではないという事。

 視線は、自然と目の前にいる人物へと向けられた。

 私と同じように、白い椅子に腰かけてこちらを見つめる、彼の姿を。

 目つきの悪い細く青い瞳と、いつまで経っても抜けない目の下のクマ。少年時代よりも伸びた紺色の髪の毛。たくさん厳しい修行を積み、たくさん戦い続けてきた、少し陰を帯びた青年の顏に、すっかり鍛えられ私よりもずっと大きくなってしまった身体。

 もう一度、彼の名を呼ぶ。

「シオン……」

「……お師匠……様」

 向き合う形で椅子に座るシオンが、声を詰まらせながら私を呼んだ。
 青い瞳に涙を溜め、唇は小刻みに震えているのが見える。

 しかし彼は、ニッコリと笑った。細い瞳に溜まった涙が、零れ落ち、頬を伝うのを拭いもせず。

 それを見て、私は悟った。
 彼が、私を目覚めさせるためにどれだけ大変な思いをしてきたかを。

 手段も分からずゴールが見えない分、私が魔王の呪いで倒れた時よりも、辛かったかもしれない。

 きっと、諦めたいと思った時もあったかもしれない。
 きっと、全てを投げ出したいと思った時もあったかもしれない。

 だけど……、最後まで傍にいてくれた。
 そして、私を目覚めさせてくれた。

(ごめん……、本当にごめんなさい……)

 今までの彼の想いを想像すると、胸が締め付けられる。
 もう……、シオンに辛い思いをさせないって、させたくないって思っていたのに……。

 でもきっと彼は、私の謝罪の言葉を望んでない。
 だから前を向く。

「ありがとう、シオン……。私を目覚めさせてくれて……。私の無茶なお願いを……聞いてくれて……」

 そう言う私の声も、凄く震えていた。喉の奥がつっかえて、上手く息が流れない。

 でもシオンは私の言葉に対し、いつものように首を横に振った。罪悪感に駆られている私を安心させるように、柔らかな微笑みを浮かべて。

「……いいえ。俺は大したことをしていませんから……」

 絶対に嘘だ。
 嘘に決まってる。

 でも……、その出来事が大変であればあるほど、苦労や苦悩を私には見せようとしない。
 シオンはそう言う人だ。

 彼に触れたくて、ゆっくり手を伸ばした。
 シオンと私との距離は近い。互いに手を伸ばせば、触れられるはず……、だった。

「……なんで?」

 思わず声が洩れてしまう。
 何故なら、シオンが伸ばした手と私の手は触れ合わず、まるで実態がないようにするっと互いの手が抜けたからだ。

「……お師匠様が俺を認識して下さったので姿が見えるようにはなりましたが……、元々俺たちの身体はここにはありません。だから触れ合う事が出来ないのです」

 シオンが寂しそうに顔を伏せると、触れられない理由を教えてくれた。

 ……まあ、そうか。
 ここは、そう言う空間だもんね……。
 
「それにしても、どうして? もう俺の声は届かなかったはずなのに……」

 今になって涙を拭いながら、シオンが尋ねて来る。

 恥ずかしさが上がって来て、私はふっとシオンから視線を外した。モジモジと手元を弄りながら、ちっちゃな声で答える。

「……名前、呼ばれたから……」

「……え?」

「なっ、名前! 私の名前、呼んだでしょ⁉ だから……、だから恥ずかしすぎて目覚めたの‼」

「……それってあれですか? あなたが、アーシャと相談していた時に仰ってた……」

 うんうん、それ……って‼
 その話を知ってるってことは、私が何を相談していたかの内容も知ってるってわけで……。

 ……あ。

 ああああああああああああああああああああああっっっっっっっ‼

 って事は、バレてるよね? 私がシオンに返事をしようとしてたこと、バレてるよね?

 ってか、私がシオンの事好きだってことも、バレてるよね⁉

 うん、覚えてる。
 めっちゃシオンの事好きだって語ったの、覚えてるっ‼
 
 ぎゃあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ――――っ‼

 その時、恥ずかしさで頭を抱える私の上に、明るい笑い声が響き渡った。

「ははっ……、あははははははっ‼ そうですよね……、確かに仰ってましたよね? 『どんな精神状態にあっても、名前呼びされたら一発で正気を取り戻すレベルの破壊力だよっ!』って……」

「言わないでっ! それ以上言わないで、恥ずかしいからっ‼」

 だってその話、シオンと結婚後の妄想の時の話なんだよ⁉
 あまりの恥ずかしさに、無理だと分かっていても彼の口を手で塞ぎにかかろうと身体が動いた。

 その時、

「……いつまでイチャついてんのよ! このバカップル‼」

 怒りに満ちる少女声が、空間に響き渡った。
 
 声がした方を見ると、そこには私と同じくらいの背丈の女の子が、腕を組んで経っていた。
 艶を放つ深緑の髪を下の方で二つくくりにした、可愛らしい少女だ。歳は……、多分少年シオンよりも少し年上ぐらいかな?
 
 細っそりしてすっごく可愛いんだけど、ふさふさなまつ毛で縁取られた深緑の瞳が、めっちゃこっちを睨んできてる。

 え?
 年下みたいけど、なに、この圧倒的威圧感! 怖い!

 怯える私が口を開くよりも、シオンの不機嫌そうな声のほうが早かった。

「……なんだ、フィーン。羨ましいなら正直にそう言え」

「うっ、羨ましくなんてないもんっ‼ あんたみたいな変態に好かれても、微塵も嬉しくないんだからねっ‼ この衣装プレイ好きのド変態っ‼」

「自分の事を天才美少女勇者とか言って、自身の容姿も能力も客観視出来ないお前に言われてもな。これほどの強大なお力を持ち、なおかつ愛らしいお姿でありながらも、ご自身に謙虚すぎるお師匠様を、少しは見習ったらどうだ?」

 シオンの毒舌に、フィーンと呼ばれた少女は、キィィっと金切り声を上げた。
 
 いやいや、別に謙虚なんじゃなくて、ほんとにもっと綺麗になれたらって思ってるんだけどなぁ……。
 それにしても天才美少女勇者かぁ……、ちょっとそれを自分で名乗るのは、恥ずかしいかなぁ……。

 ……ん? 勇者?
 そういえばフィーンって、聞いたことがあるような……。

「まあまあ、シオンさん、フィーンさん、落ち着いてください。リベラさんが目覚めたのですから、今はそれを喜ぶべきではないですか?」

「ったく、さっさとしろ。こっちは切羽詰まってんだ。そんな悠長に話をしている暇なんてねぇぞ」

 今度は落ち着いた少年声と、低くいおっさん声が響き渡った。
 いつの間にかフィーンの後ろに、彼女よりも少し高めの人影と、体格的にがっしりとした人影が現れていた。

 二人はフィーンの横に立つと、私たちに姿を晒した。

 片一方は、ノリスと同じ年齢くらいの男性。童顔で声が少し高いから、少年っぽい雰囲気が強い。彼の青い瞳と視線が合うと、肩まで伸ばした金髪の髪の毛を揺らしながら、軽く会釈をしてきた。柔らかい物腰に、アーシャを思い出す。

 もう片一方は、ここにいる誰よりもでかいおっちゃんだ。
 めちゃくちゃ身体が鍛えられて、とにかく筋肉が分厚い。シオンも鍛えられてるほうだけど、それよりもさらに鍛えられている。
 整えられていないボサボサの黒い髪が、ものすんごいワイルドだ。露出した焼けた肌には、至る所に戦いでついたと思われる傷跡も見える。それもワイルドさに拍車をかけている気がする。

 不思議そうに3人を見ていると、シオンがそれに気づき、ああ、と言った感じで興味薄く紹介した。

「お師匠様との再会に水をさすこいつらは、アレグロ、フィーン、ハインです。名前……、あれだけ勉強したんですから、覚えてますよね?」

「えっともしかして……、歴代の……勇者たち?」

「やっと……、やっと覚えたか、この女は! お前も勇者を目指してたんなら、もうちったー俺たちに興味持てよっ‼ 歴代の勇者の名ぐらい覚えてるもんだろっ、普通はよっ‼」

 いかついおっちゃん、もとい2代目勇者アレグロが呆れたように叫んだ。
 ちなみに3代目勇者フィーンは、アレグロの影で拳を嬉しそうに上げ、4代目勇者ハインは嬉しそうな笑みを浮かべている。

 そっ、そんなに嬉しかったんだ……。私が歴代勇者たちの名前を憶えて……。
 確かに、中々覚えられなかったけど、そもそも戦いに歴代勇者の名前なんて必要ないし、今でも何で覚えなきゃいけないのか、謎なんだけどな。

 でも、何で歴代勇者たちがここに?
 随分昔の人物たちなんじゃ……。

 私の視線を受けたアレグロは、その赤く細い瞳をさらに鋭くした。

「俺たちの事を疑問に思ってるようだが、説明は後だ。……お前、今自分がどうなってるか、理解してるか?」

 低く問う声に、私の心がズキリと痛んだ。
 ふと視線をシオンに戻すと、彼は少し俯き、辛そうに瞳を伏せている。

 私がここで眠りについてから、どれだけ経ったのか分からない。
 でも……、自分がどんな状況になっているのか、それは全て思い出している。

 だから、シオンに尋ねなければならなかった。

 私の身に起こった事。
 それが私の記憶違いでないのか。

 そして、それによって世界にどんな影響を与えているのか……。

 怖い。
 でも……、確認しなくちゃ……。

「シオン、正直に答えて欲しいの」

「……はい」

 シオンの表情が緊張に満ちた。
 私が一体何を答えさせようか、きっと彼には分かっているのだろう。

 その緊張感が、私にも伝わって来る。

 ゆっくりと深い呼吸をすると、私は口を開いた。

 自分が覚えている、この身に降りかかった最悪の事態を。

「私……、今、魔王になっているのね?」

 シオンは少しの沈黙の後、ぎこちなく一つ頷いた。

「魔王リーベ……、それが今、この世界であなたに与えられている名です」
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