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アカデミー騒動編
第75話 お師匠様は相談した
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泣くだけ泣いて少し落ち着いた頃、アーシャが温かいお茶を出してくれた。
温かさが、じんわりとカップを持つ手と胃の中に広がる。自分の身体、どんだけ冷えてたんだろう。
「リーベル……、少しは落ち着いた?」
「……うん。ごめんね、驚かせちゃって……」
「いいのよ、気にしないで。……それで、何があったの? あんなに大泣きして……」
ベッドに腰を掛け、同じようにお茶を口にしていたアーシャが、少し遠慮がちに尋ねた。
話をしようとすると、シオンに抱き着くイリアの姿が頭を過ぎて、また目頭が熱くなってくる。
さっき、散々泣いたんだから、今は……、こらえなきゃ。
震える喉にぐっと力を入れると、深い呼吸を挟みながら、ゆっくりと何があったのかを説明した。
シオンの様子がおかしい事。
イリアとシオンが一緒にいるところが目撃されている事。
そして……、イリアがシオンに抱き着き、二人一緒に特別寮へ入って行った事。
目撃した部分を話す時、何度も泣きそうになり、その度に言葉が詰まった。
ゆっくり説明したつもりだけど、途中から考えがまとまらず、上手く話せたか自信はない。
最後まで話しきり口を閉ざした瞬間、私の身体は再びアーシャに抱きしめられていた。
「リーベル……、辛かったわね……。ごめんなさい……、本当にごめんなさい……」
「あー……しゃ? 何で……、何で謝るの?」
不思議だった。
シオンとイリアのことなのに、彼女が必死で謝る理由が分からなかった。
アーシャは私から身体を離すと、視線を逸らし気まずそうに理由を話してくれた。
「私……、知ってたの。イリアとシオン様の事……。でも、リーベルが知ったら絶対にショックを受けると思ったから、黙ってたの……。あなたにばれる前に、早急に片を付けようと……」
アーシャは今まで、イリアの妬みによって色んな妨害や虐めを受けて来た。
今まで黙ってされるがままになっていたけど、私とノリスの存在が、このままやられっぱなしは駄目だと、彼女を振るい立たせたらしい。
今まで自分がされてきた事、それによって周囲が被った被害などなど、イリアがアーシャを妨害する為に行った全てを調査させているんだとか。
その過程で、シオンの件を知ったんだという。
ここ最近、続けてアカデミーを休んでいたのは、この為だったんだって。
私の両肩を掴むと、アーシャは真剣な表情で訴えた。
「シオン様のお気持ちが、イリアに変わったなんてこと、絶対にないわ! リーベル、これだけは信じて欲しいの」
「そう断言できる何かを、アーシャは掴んでいるの? それなら、小さなことでもいいから教えて!」
少しでもいい。
どんな些細なことでもいい。
シオンの事が分かるきっかけがあれば……。
「事態の核心に迫る情報じゃないけど……、いいわ。イリアはね、どうやらシオン様の会話を盗聴してたみたいなの。通信珠を使って……」
……通信珠で盗聴?
つまりそれって……、
「繋げて発動させた通信珠の片方を、シオンに分からないよう紛れ込ませていたって事?」
「そう。シオン様は弱味を握られ、イリアと共にいるよう強要されている。まだ証拠はないけど……、私はそう確信しているわ」
シオンの会話を盗聴。
それによって握られた弱み。
もしかして……、私が生きていることをイリアに知られたんじゃ……。
そう思った時、私の予想を裏付けるかのようにディディスの話が思い出された。
『あいつさ……、俺といる時、絶対にリベラ様の話をしなくなったんだよ。話題にしようとすると、あからさまに話題を変えてきてさ』
これってもしかして、イリアからの盗聴を気にしてたんじゃないの?
シオンはアカデミーに私の存在がばれる事を、もっとも警戒していた。
私の予想が当たっているなら……、シオンはイリアの言いなりになって、私を守っているってことに……。
温まった身体から、血の気が引いた。
カップを持つ手が細かく震え出し、温かい部屋が寒くて仕方がない。
私の生活を守る為、イリアの言いなりになっている。
私だけでなく、大切な友人すらも遠ざけ、孤独になっている。
(心が……、苦しい)
強い苦しみと後悔に苛まれた心を、何か良く分からないものがそれ以上進むなと引き戻す感覚がする。
ノリスの町が襲われた時、深く悲しむことが出来ず、自身が薄情なのかと不安に思った時と同じ感覚だ。
でも今はその感覚すら、私の心を引き戻すことはできない。
深く深く、心の奥につき進んで行く。
「リーベル? リーベル⁉」
突然肩を揺すられ、ハッと意識を取り戻した。
視線の先には、不安そうに様子を伺うアーシャの顏があった。
「リーベル……、本当にごめんなさい……。シオン様の件をあなたに黙ってて……。私がちゃんと伝えていれば、こんな悲しい思いをさせることもなかったのに! 考えが足りなかった私を、許して……」
どうやら私の様子は彼女にとって、
『シオンとイリアの件を知ってて黙ってたアーシャ、許さん』
と受け取られているらしい。
私は慌てて首を横に振ると、安心させるために笑顔を浮かべた……つもり。上手く笑えたかどうかは、分かんないけど……。
「そんなことないわ、アーシャ。私のために気をつかってくれて、ありがとう。それで……、調査は後どれくらいで終わりそう?」
アーシャは少し私から身体を離すと、ベッドに座り直して少し上を向いた。ブツブツ呟きながら、指を一本ずつ折っている。
「そうね……、私が動かせるもの総動員して急がせているけど、早くても2週間はかかるかもしれない……。でもお願い、私を信じて待ってて欲しいの。必ず……、シオン様を取り返してみせるから!」
2週間……。
その時間が客観的に見て、長いか短いかは分からない。
でも、私にとっては……とても長い。
(……私も調査の助けになるような情報があれば……、あっ、そうだ)
「アーシャ、あのね。私も黙ってた事があるの」
「え? 何、黙ってた事って……」
「私……1ヶ月程前に、イリアの友達からアーシャから離れるように脅されたの」
「……え? どっ、どういうこと、リーベル⁉」
上ずった声をあげ、アーシャが身を乗り出した。よく見ると、彼女の細い肩が細かく震えている。
かなり、衝撃を受けているみたい。
こんな彼女を見たくなかったから、黙っていたんだけど……、もう言ってしまった事だ。
続けるしかない。
意を決し、イリアの友達から襲われた事、全てを話した。
私の話が進むたびに、彼女の頬から血の気がなくなっていく。
話が終わる頃には、アーシャは真っ青になって両手で顔を覆っていた。
「……ほんとうに……、本当にごめんなさいっ‼ わたし……、私のせいで、こんな怖い目に遭わせてしまって‼ あなたに、なんてお詫びをしたらいいのか……」
「絶対にそうやって自分を責めるから、秘密にしてたの! 悪いのは襲ってきた人たちであって、アーシャじゃないでしょ? 私を襲ったマーテッドさんも改心して、ヘイドリック家で超頑張ってくれてるし、結果オーライだよ!」
「え? リーベル、襲ってきた相手を、お家で雇っているの⁉ どれだけお人よしなの、あなたはっ‼」
「まっ、まあそれは置いといて……。とにかく、一度マーテッドさんに話を聞いてみたらどうかな? あの人、結構色んなことやらされてたらしいし、何か目新しい情報があるかも」
「……リーベルを襲った人と冷静に話が出来る自信はないけど……、分かったわ」
アーシャは怒りを抑えつつ、私の提案に頷いた。
これが終わったら、ヘイドリックさんのところに行って、話し合いの場をセッティングしないとね。
ああ、後もう一つ伝えないと。
口止めされていたから、とっても心苦しいけど……、きっとノリスなら分かってくれるはず。
「それとね。丁度同じ時期に、ノリスが勇者候補たちに襲われてたらしいの」
アーシャの動きがピタリと止まった。
いつもは穏やかな光を湛え、笑みのカーブを形づくる事が多い瞳は、半眼になってこちらをまるで睨みつけるかのような鋭いものへと変わっている。
こっ、怖い……。
私は、アーシャと付き合うなという理由で、ノリスが勇者候補たちに襲われた事を話した。
一応、イリアとの関係は分からないと前置きはしたけど、話が進むたびに、華奢な身体が纏う怒りのオーラが濃くなっていく。
こっ、怖い……。
「……ありがとう、リーベル。ノリスにも……、話を聞いてみるわ」
全ての話が終わった時、アーシャが発した言葉はたったこれだけだった。
こっ、怖い……。
でも少しだけ、解決への道筋が見えてきた気がする。
本当は今すぐにでも、シオンと会って全てを聞きだしたい。
辛い思いをしているなら、そこから救い出してあげたい。
でも、落ち着かなきゃ。
今のままだと、きっとシオンにはぐらかされてしまう。
私の事を守っているなら、尚更心配をかけまいと誤魔化すに違いない。
でも……。
でももしシオンがイリアの事を好きになって、自分の意思で彼女と共にいるなら……。
胸に、ズキリと痛みが走る。
呼吸が乱れ、深く息が吸えなくなる。
(皆がシオンの事を信じているのに……、私が信じないでどうするの?)
私にとっての最悪を振り払うと、すっかり冷めたお茶を口にした。
荒れる気持ちが少しだけ落ち着きを取り戻した時、懸念すべき事柄がもう一つあったことを思い出した。
それは、
(もしシオンが脅されている理由が、私の事なら……、アーシャに私がリベラだとばれるかもしれない)
私の正体を知った時、アーシャはどう思うだろう?
騙されたと怒るかな?
両翼だと恐れるかな?
歳を取っていないと不気味がられるかな?
……私も、覚悟を決めた方がいいかもしれない。
温かさが、じんわりとカップを持つ手と胃の中に広がる。自分の身体、どんだけ冷えてたんだろう。
「リーベル……、少しは落ち着いた?」
「……うん。ごめんね、驚かせちゃって……」
「いいのよ、気にしないで。……それで、何があったの? あんなに大泣きして……」
ベッドに腰を掛け、同じようにお茶を口にしていたアーシャが、少し遠慮がちに尋ねた。
話をしようとすると、シオンに抱き着くイリアの姿が頭を過ぎて、また目頭が熱くなってくる。
さっき、散々泣いたんだから、今は……、こらえなきゃ。
震える喉にぐっと力を入れると、深い呼吸を挟みながら、ゆっくりと何があったのかを説明した。
シオンの様子がおかしい事。
イリアとシオンが一緒にいるところが目撃されている事。
そして……、イリアがシオンに抱き着き、二人一緒に特別寮へ入って行った事。
目撃した部分を話す時、何度も泣きそうになり、その度に言葉が詰まった。
ゆっくり説明したつもりだけど、途中から考えがまとまらず、上手く話せたか自信はない。
最後まで話しきり口を閉ざした瞬間、私の身体は再びアーシャに抱きしめられていた。
「リーベル……、辛かったわね……。ごめんなさい……、本当にごめんなさい……」
「あー……しゃ? 何で……、何で謝るの?」
不思議だった。
シオンとイリアのことなのに、彼女が必死で謝る理由が分からなかった。
アーシャは私から身体を離すと、視線を逸らし気まずそうに理由を話してくれた。
「私……、知ってたの。イリアとシオン様の事……。でも、リーベルが知ったら絶対にショックを受けると思ったから、黙ってたの……。あなたにばれる前に、早急に片を付けようと……」
アーシャは今まで、イリアの妬みによって色んな妨害や虐めを受けて来た。
今まで黙ってされるがままになっていたけど、私とノリスの存在が、このままやられっぱなしは駄目だと、彼女を振るい立たせたらしい。
今まで自分がされてきた事、それによって周囲が被った被害などなど、イリアがアーシャを妨害する為に行った全てを調査させているんだとか。
その過程で、シオンの件を知ったんだという。
ここ最近、続けてアカデミーを休んでいたのは、この為だったんだって。
私の両肩を掴むと、アーシャは真剣な表情で訴えた。
「シオン様のお気持ちが、イリアに変わったなんてこと、絶対にないわ! リーベル、これだけは信じて欲しいの」
「そう断言できる何かを、アーシャは掴んでいるの? それなら、小さなことでもいいから教えて!」
少しでもいい。
どんな些細なことでもいい。
シオンの事が分かるきっかけがあれば……。
「事態の核心に迫る情報じゃないけど……、いいわ。イリアはね、どうやらシオン様の会話を盗聴してたみたいなの。通信珠を使って……」
……通信珠で盗聴?
つまりそれって……、
「繋げて発動させた通信珠の片方を、シオンに分からないよう紛れ込ませていたって事?」
「そう。シオン様は弱味を握られ、イリアと共にいるよう強要されている。まだ証拠はないけど……、私はそう確信しているわ」
シオンの会話を盗聴。
それによって握られた弱み。
もしかして……、私が生きていることをイリアに知られたんじゃ……。
そう思った時、私の予想を裏付けるかのようにディディスの話が思い出された。
『あいつさ……、俺といる時、絶対にリベラ様の話をしなくなったんだよ。話題にしようとすると、あからさまに話題を変えてきてさ』
これってもしかして、イリアからの盗聴を気にしてたんじゃないの?
シオンはアカデミーに私の存在がばれる事を、もっとも警戒していた。
私の予想が当たっているなら……、シオンはイリアの言いなりになって、私を守っているってことに……。
温まった身体から、血の気が引いた。
カップを持つ手が細かく震え出し、温かい部屋が寒くて仕方がない。
私の生活を守る為、イリアの言いなりになっている。
私だけでなく、大切な友人すらも遠ざけ、孤独になっている。
(心が……、苦しい)
強い苦しみと後悔に苛まれた心を、何か良く分からないものがそれ以上進むなと引き戻す感覚がする。
ノリスの町が襲われた時、深く悲しむことが出来ず、自身が薄情なのかと不安に思った時と同じ感覚だ。
でも今はその感覚すら、私の心を引き戻すことはできない。
深く深く、心の奥につき進んで行く。
「リーベル? リーベル⁉」
突然肩を揺すられ、ハッと意識を取り戻した。
視線の先には、不安そうに様子を伺うアーシャの顏があった。
「リーベル……、本当にごめんなさい……。シオン様の件をあなたに黙ってて……。私がちゃんと伝えていれば、こんな悲しい思いをさせることもなかったのに! 考えが足りなかった私を、許して……」
どうやら私の様子は彼女にとって、
『シオンとイリアの件を知ってて黙ってたアーシャ、許さん』
と受け取られているらしい。
私は慌てて首を横に振ると、安心させるために笑顔を浮かべた……つもり。上手く笑えたかどうかは、分かんないけど……。
「そんなことないわ、アーシャ。私のために気をつかってくれて、ありがとう。それで……、調査は後どれくらいで終わりそう?」
アーシャは少し私から身体を離すと、ベッドに座り直して少し上を向いた。ブツブツ呟きながら、指を一本ずつ折っている。
「そうね……、私が動かせるもの総動員して急がせているけど、早くても2週間はかかるかもしれない……。でもお願い、私を信じて待ってて欲しいの。必ず……、シオン様を取り返してみせるから!」
2週間……。
その時間が客観的に見て、長いか短いかは分からない。
でも、私にとっては……とても長い。
(……私も調査の助けになるような情報があれば……、あっ、そうだ)
「アーシャ、あのね。私も黙ってた事があるの」
「え? 何、黙ってた事って……」
「私……1ヶ月程前に、イリアの友達からアーシャから離れるように脅されたの」
「……え? どっ、どういうこと、リーベル⁉」
上ずった声をあげ、アーシャが身を乗り出した。よく見ると、彼女の細い肩が細かく震えている。
かなり、衝撃を受けているみたい。
こんな彼女を見たくなかったから、黙っていたんだけど……、もう言ってしまった事だ。
続けるしかない。
意を決し、イリアの友達から襲われた事、全てを話した。
私の話が進むたびに、彼女の頬から血の気がなくなっていく。
話が終わる頃には、アーシャは真っ青になって両手で顔を覆っていた。
「……ほんとうに……、本当にごめんなさいっ‼ わたし……、私のせいで、こんな怖い目に遭わせてしまって‼ あなたに、なんてお詫びをしたらいいのか……」
「絶対にそうやって自分を責めるから、秘密にしてたの! 悪いのは襲ってきた人たちであって、アーシャじゃないでしょ? 私を襲ったマーテッドさんも改心して、ヘイドリック家で超頑張ってくれてるし、結果オーライだよ!」
「え? リーベル、襲ってきた相手を、お家で雇っているの⁉ どれだけお人よしなの、あなたはっ‼」
「まっ、まあそれは置いといて……。とにかく、一度マーテッドさんに話を聞いてみたらどうかな? あの人、結構色んなことやらされてたらしいし、何か目新しい情報があるかも」
「……リーベルを襲った人と冷静に話が出来る自信はないけど……、分かったわ」
アーシャは怒りを抑えつつ、私の提案に頷いた。
これが終わったら、ヘイドリックさんのところに行って、話し合いの場をセッティングしないとね。
ああ、後もう一つ伝えないと。
口止めされていたから、とっても心苦しいけど……、きっとノリスなら分かってくれるはず。
「それとね。丁度同じ時期に、ノリスが勇者候補たちに襲われてたらしいの」
アーシャの動きがピタリと止まった。
いつもは穏やかな光を湛え、笑みのカーブを形づくる事が多い瞳は、半眼になってこちらをまるで睨みつけるかのような鋭いものへと変わっている。
こっ、怖い……。
私は、アーシャと付き合うなという理由で、ノリスが勇者候補たちに襲われた事を話した。
一応、イリアとの関係は分からないと前置きはしたけど、話が進むたびに、華奢な身体が纏う怒りのオーラが濃くなっていく。
こっ、怖い……。
「……ありがとう、リーベル。ノリスにも……、話を聞いてみるわ」
全ての話が終わった時、アーシャが発した言葉はたったこれだけだった。
こっ、怖い……。
でも少しだけ、解決への道筋が見えてきた気がする。
本当は今すぐにでも、シオンと会って全てを聞きだしたい。
辛い思いをしているなら、そこから救い出してあげたい。
でも、落ち着かなきゃ。
今のままだと、きっとシオンにはぐらかされてしまう。
私の事を守っているなら、尚更心配をかけまいと誤魔化すに違いない。
でも……。
でももしシオンがイリアの事を好きになって、自分の意思で彼女と共にいるなら……。
胸に、ズキリと痛みが走る。
呼吸が乱れ、深く息が吸えなくなる。
(皆がシオンの事を信じているのに……、私が信じないでどうするの?)
私にとっての最悪を振り払うと、すっかり冷めたお茶を口にした。
荒れる気持ちが少しだけ落ち着きを取り戻した時、懸念すべき事柄がもう一つあったことを思い出した。
それは、
(もしシオンが脅されている理由が、私の事なら……、アーシャに私がリベラだとばれるかもしれない)
私の正体を知った時、アーシャはどう思うだろう?
騙されたと怒るかな?
両翼だと恐れるかな?
歳を取っていないと不気味がられるかな?
……私も、覚悟を決めた方がいいかもしれない。
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