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アカデミー侵入編
第29話 お師匠様は出席した
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「リーベル、こっちこっち!」
私はアーシャの手招きする方に向かった。
ここは入学式が行われる広いホールだ。
確か私が勇者候補だった時は、大規模な作戦会議なんかでここ使われてたっけ。
平和になったよなぁー。
そんな事を思いながら、私とアーシャは置いてあった椅子に腰を掛けた。私たちの左右前後の空席も、どんどん埋まっていく。
私たちは色々と話しながら、式の開始を待った。
「私はね、勇者候補の相手を見つけるためじゃなくて、純粋に魔法を学びたくてここにやってきたの」
「へえー。確かに、勇者候補を養成している学校だもんね。魔法を学ぶ場としては最高の場所だと思うよ」
「そうでしょ? リーベルはどうなの? あ、でもここに来た目的も知らなかったんだから、きっと勇者候補のお相手目的じゃないかしら?」
「え? そうなの?」
「だって結婚相手探しが目的でしょ? 好きな人がいたら、絶対にアカデミーに入りたくないじゃない? だから両親が目的を伏せて連れて来るのよ。入学させればこっちのものだもの」
「そっ、そうなんだ……」
貴族の闇を垣間見た気がした。こわい。
サリアお嬢様はそんなこと……ないよね……。
見知らぬお嬢様に想いを馳せていると、拡声珠によって大きくなった声がホールに響き渡った。
式典を開始する案内だ。
この案内に合わせて、今までしゃべくりまくっていた人々の声が一斉に静かになった。私たちも、視線を前方に向ける。
ステージの上には、一人の髪の茶色い中年男性が現れた。
あの人は……、理事長……だったような。外で依頼ばかり受けていたから、あんまり知らないんだよね。確か、バレータだっけ?
「初めまして。ここ勇者候補研究養成機関理事長バレンタ・サフィアだ。こうして世界が平和になり、君たちのような一般の人々をアカデミーに迎えることが出来て、とても嬉しく思う」
バレンタだった。惜しい。
あまりアカデミーにはいなかったとはいえ、この人とは何度か会った事がある。とても優しい人で、私がたくさん依頼を失敗しても、怒るどころか励ましてくれたっけ。
懐かしい記憶を思い出しながら、バレンタ理事長の話に耳を傾けた。が……、眠い。
こういう長くて難しい話は……、私には子守歌でしかないよー。3行で頼む。
頭がぐらぐらなっているのにアーシャが気づいて、何度も私の肩を叩いてくれた。ありがとう、アーシャ。
しかしバレンタ理事長の挨拶が終わり、次に出てきた人物を見た瞬間、私の睡魔は吹っ飛んでしまった。
周りの人々も、式典中に関わらず声を上げて、出てきた人物に注視していた。
(しっ、シオンっ!!)
私の弟子が、ステージ上に現れたのだ。
遠目だからそこまでよく見えるわけじゃないんだけど、不機嫌そうなのは超伝わって来る。
アカデミーに呼び出されてるって……、この為だったのね。
シオンは大股でステージ上を歩くと、拡声珠の前に立った。そしてほんとめんどくさそうオーラを出しながら、ぺらっと一枚の紙を出して読みだした。
うぉいっ!! そういう挨拶って、普通覚えてくるもんじゃないの!?
あからさまに、今日突然言われて無理やり読まされてる感を出しながら、シオンの言葉が続いていく。弟子の態度に、私は思わず耳を塞ぎたくなった。
失礼すぎるやろ、こんなんっ!!
めっちゃ注意しに行きたいけれど、ここで出てしまって怒られるのは私になってしまう。ここはぐっと我慢だ……。
周りもシオンの態度に引いているだろうと、恐る恐る見回したんだけど……、あれ? 全然皆引いてない。てか、何かうっとり……してる……だとっ!?
あり得ないっ!!
私は、隣のアーシャに同意を求めようと彼女を見たんだけど、
「シオン様……、あの時と変わらずかっこいいお姿……。今日、ここでお姿を拝見出来るとは思いませんでしたわ……」
アーシャ――――っ!! しっかりしろ――――っ!!
あれはただの態度の悪い青年だぞ――――っ!!
しかしアーシャだけでない。同じような反応をしている女性たちが、大量に発生している。さらに言うなら、男性もうっとりではないけれど、どこか尊敬に満ちた視線をシオンに向けている。
何? あれが、勇者なの!? 皆の目、勇者ブランドによって、過大フィルターがかけられてんの⁉ 態度が悪くても許されるのが勇者なの!?
弟子の態度の悪さに恥ずかしさを感じているのは、今のところ私ぐらいしかいないみたい。
そうしているうちに、シオンの言葉が止まった。どうやら、原稿を全て読み上げたらしい。しかしやつは、とんでもない行動に出た。
何と、手にしていた原稿をくしゃっと丸めると、ぽいっと私たち新入生に向かって投げつけたのだ。
うおおおおおおいっ‼ なんて奴だ――――――っ‼
私は、あまりの失礼な態度に叫びそうになったけど、思わず両手で口を塞ぎ、それを阻止した。危うく声が漏れそうになったけど、多少漏れても……、いや多分叫んでも全く問題なかった。
というのも、キャーッという叫び声が上がると、その丸めた原稿を手にしようとたくさんの女性たちが立ち上がって大騒ぎになったからだ。
シオンはそんな彼女たちの尻目に、一言低い声で付け加えた。
「茶番はここまでだ。ここに入って来た以上、甘い気持ちは捨てろ。守りたいものがあるなら、強くなれ。でなければ奪われるだけだ。以上だ」
原稿になかったシオン自身の言葉。
私の心が跳ね上がった。呼吸が早くなり、息が苦しくなる。その言葉が発される理由が、嫌と言う程分かった。
シオンは、守れなかった。
あの時、私を連れて逃げる事しか出来なかった。
それに対する自戒の念が込められてるんだ。
昨日の夜、シオンが部屋にやって来たときの事を思い出す。
後悔と不安に10年間、ずっと苛まれていた弟子。
それを抱えながら、辛い修行を続けた弟子。
こんな苦痛を、課したくはなかった。私はただ……、彼には魔王のいない平和な世界で、幸せになって欲しかっただけなのに……。
……私も、守れなかったんだ。
自分の不甲斐なさに、私は俯いた。唇を噛み、膝に視線を落とす。そして、心の中で呟いた。
(私は……、世界を愛している)
心に温かいものが広がった。落ち込んだ気持ちが不思議と溶けて、気持ちが穏やかになる。もう私は大丈夫。
まだ原稿争奪戦が繰り広げられている中、シオンはちらっと私たちに視線を向けると、始めと同じように大股でステージから立ち去って行った。
弟子の姿が見えなくなると、私は今までの気持ちを吐き出すように、大きなため息をついた。私のため息を勘違いしたアーシャが、少し頬を赤くした状態でこっそりと話しかけてきた。
「リーベル、ため息なんかついちゃって……。ほら、シオン様かっこ良かったでしょ?」
「カッコよさにため息をついたんじゃないんだけど……」
ため息違いだよっ!!
まあ、かっこよくなった事は……、否定はしない。
……悔しいけどっ‼
周りはまだざわつきが収まらない。
綺麗なお嬢様たちが、名残惜しそうにステージに視線を向けている。
自分の弟子がモテてる嬉しい気持ちと、何か私の事が好きだったと散々言いまくっていたけど、もっと可愛い子が現れたら、私の事なんか忘れてしまうんじゃなか、という不安な気持ちが入り交じる。
ん? 不安な気持ちになるって……、何かおかしくない?
忘れられてもいいじゃない。シオンが良い人を見つけて、幸せになってくれたらそれで。元々、シオンが告白してくれた時も、始めはあり得ないって、冗談だって笑い飛ばしたじゃない、私。
だから私なんかよりも綺麗で可愛くて優しくて、財力もあって権力もあって、そういういい人が見つかったら、ちゃんと師匠として祝福してあげないと。……うん、あげないとね。
色々と考え込んでたら、リーベルがニヤニヤしながら私を見ていた。
かわいい子は、ニヤニヤしてても可愛い。
「まあどっちでもいいけれど、シオン様を狙うならリーベルも頑張らなくちゃねっ! 一夜だけでも共にしたいって思っている女性は多いと思うわよ」
「えぇー……」
乱れておるっ‼︎ 10年前よりも、性の乱れを感じるぞっ‼︎
ダメだよ‼︎ そんな理由で身体を許しちゃっ‼︎ そう言う事は、大好きな人と……って、まんまとシオンに流されかけた私が言えることじゃなかった――っ‼︎
私は再び大きなため息をつくと、両手で顔を覆って俯いた。突然の謎の行動に、アーシャが少し引いたのが気配でわかる。
「リーベル? 大丈夫?」
「うっ、うん……。ちょっと、前世からの罪を懺悔してただけ」
「えっ? ごめんなさい、リーベルの言ってることが分からない……」
うん、私が一番わかんない。ごめんね。
一夜を共にしたいって、そんなに皆、シオンのことがいいのかなー。だって……。
私は声のトーンを落として尋ねた。
「仮になんだけど……、もしシオン……様が、服を舐めてきたり、自分のシャツを着させて喜んで押し倒すような変な人だったら……、どうする?」
「えっ……? 何それ? 凄く具体的なんだけど、リーベルはそんなことされたいの?」
「ちっ、ちが――――うっ‼︎」
むしろされた方だよ! 被害者だよっ‼︎
さすがにアーシャも、そんなことしてくるやつだと知ったら引くかなって思ったんだけど……、なんか顔が赤くなって、私から視線を外してボソッと呟いた。
「うーん……、でもまあ……あり寄りのありかな?」
無し一択だよっっっっっっっっ‼︎
私はアーシャの手招きする方に向かった。
ここは入学式が行われる広いホールだ。
確か私が勇者候補だった時は、大規模な作戦会議なんかでここ使われてたっけ。
平和になったよなぁー。
そんな事を思いながら、私とアーシャは置いてあった椅子に腰を掛けた。私たちの左右前後の空席も、どんどん埋まっていく。
私たちは色々と話しながら、式の開始を待った。
「私はね、勇者候補の相手を見つけるためじゃなくて、純粋に魔法を学びたくてここにやってきたの」
「へえー。確かに、勇者候補を養成している学校だもんね。魔法を学ぶ場としては最高の場所だと思うよ」
「そうでしょ? リーベルはどうなの? あ、でもここに来た目的も知らなかったんだから、きっと勇者候補のお相手目的じゃないかしら?」
「え? そうなの?」
「だって結婚相手探しが目的でしょ? 好きな人がいたら、絶対にアカデミーに入りたくないじゃない? だから両親が目的を伏せて連れて来るのよ。入学させればこっちのものだもの」
「そっ、そうなんだ……」
貴族の闇を垣間見た気がした。こわい。
サリアお嬢様はそんなこと……ないよね……。
見知らぬお嬢様に想いを馳せていると、拡声珠によって大きくなった声がホールに響き渡った。
式典を開始する案内だ。
この案内に合わせて、今までしゃべくりまくっていた人々の声が一斉に静かになった。私たちも、視線を前方に向ける。
ステージの上には、一人の髪の茶色い中年男性が現れた。
あの人は……、理事長……だったような。外で依頼ばかり受けていたから、あんまり知らないんだよね。確か、バレータだっけ?
「初めまして。ここ勇者候補研究養成機関理事長バレンタ・サフィアだ。こうして世界が平和になり、君たちのような一般の人々をアカデミーに迎えることが出来て、とても嬉しく思う」
バレンタだった。惜しい。
あまりアカデミーにはいなかったとはいえ、この人とは何度か会った事がある。とても優しい人で、私がたくさん依頼を失敗しても、怒るどころか励ましてくれたっけ。
懐かしい記憶を思い出しながら、バレンタ理事長の話に耳を傾けた。が……、眠い。
こういう長くて難しい話は……、私には子守歌でしかないよー。3行で頼む。
頭がぐらぐらなっているのにアーシャが気づいて、何度も私の肩を叩いてくれた。ありがとう、アーシャ。
しかしバレンタ理事長の挨拶が終わり、次に出てきた人物を見た瞬間、私の睡魔は吹っ飛んでしまった。
周りの人々も、式典中に関わらず声を上げて、出てきた人物に注視していた。
(しっ、シオンっ!!)
私の弟子が、ステージ上に現れたのだ。
遠目だからそこまでよく見えるわけじゃないんだけど、不機嫌そうなのは超伝わって来る。
アカデミーに呼び出されてるって……、この為だったのね。
シオンは大股でステージ上を歩くと、拡声珠の前に立った。そしてほんとめんどくさそうオーラを出しながら、ぺらっと一枚の紙を出して読みだした。
うぉいっ!! そういう挨拶って、普通覚えてくるもんじゃないの!?
あからさまに、今日突然言われて無理やり読まされてる感を出しながら、シオンの言葉が続いていく。弟子の態度に、私は思わず耳を塞ぎたくなった。
失礼すぎるやろ、こんなんっ!!
めっちゃ注意しに行きたいけれど、ここで出てしまって怒られるのは私になってしまう。ここはぐっと我慢だ……。
周りもシオンの態度に引いているだろうと、恐る恐る見回したんだけど……、あれ? 全然皆引いてない。てか、何かうっとり……してる……だとっ!?
あり得ないっ!!
私は、隣のアーシャに同意を求めようと彼女を見たんだけど、
「シオン様……、あの時と変わらずかっこいいお姿……。今日、ここでお姿を拝見出来るとは思いませんでしたわ……」
アーシャ――――っ!! しっかりしろ――――っ!!
あれはただの態度の悪い青年だぞ――――っ!!
しかしアーシャだけでない。同じような反応をしている女性たちが、大量に発生している。さらに言うなら、男性もうっとりではないけれど、どこか尊敬に満ちた視線をシオンに向けている。
何? あれが、勇者なの!? 皆の目、勇者ブランドによって、過大フィルターがかけられてんの⁉ 態度が悪くても許されるのが勇者なの!?
弟子の態度の悪さに恥ずかしさを感じているのは、今のところ私ぐらいしかいないみたい。
そうしているうちに、シオンの言葉が止まった。どうやら、原稿を全て読み上げたらしい。しかしやつは、とんでもない行動に出た。
何と、手にしていた原稿をくしゃっと丸めると、ぽいっと私たち新入生に向かって投げつけたのだ。
うおおおおおおいっ‼ なんて奴だ――――――っ‼
私は、あまりの失礼な態度に叫びそうになったけど、思わず両手で口を塞ぎ、それを阻止した。危うく声が漏れそうになったけど、多少漏れても……、いや多分叫んでも全く問題なかった。
というのも、キャーッという叫び声が上がると、その丸めた原稿を手にしようとたくさんの女性たちが立ち上がって大騒ぎになったからだ。
シオンはそんな彼女たちの尻目に、一言低い声で付け加えた。
「茶番はここまでだ。ここに入って来た以上、甘い気持ちは捨てろ。守りたいものがあるなら、強くなれ。でなければ奪われるだけだ。以上だ」
原稿になかったシオン自身の言葉。
私の心が跳ね上がった。呼吸が早くなり、息が苦しくなる。その言葉が発される理由が、嫌と言う程分かった。
シオンは、守れなかった。
あの時、私を連れて逃げる事しか出来なかった。
それに対する自戒の念が込められてるんだ。
昨日の夜、シオンが部屋にやって来たときの事を思い出す。
後悔と不安に10年間、ずっと苛まれていた弟子。
それを抱えながら、辛い修行を続けた弟子。
こんな苦痛を、課したくはなかった。私はただ……、彼には魔王のいない平和な世界で、幸せになって欲しかっただけなのに……。
……私も、守れなかったんだ。
自分の不甲斐なさに、私は俯いた。唇を噛み、膝に視線を落とす。そして、心の中で呟いた。
(私は……、世界を愛している)
心に温かいものが広がった。落ち込んだ気持ちが不思議と溶けて、気持ちが穏やかになる。もう私は大丈夫。
まだ原稿争奪戦が繰り広げられている中、シオンはちらっと私たちに視線を向けると、始めと同じように大股でステージから立ち去って行った。
弟子の姿が見えなくなると、私は今までの気持ちを吐き出すように、大きなため息をついた。私のため息を勘違いしたアーシャが、少し頬を赤くした状態でこっそりと話しかけてきた。
「リーベル、ため息なんかついちゃって……。ほら、シオン様かっこ良かったでしょ?」
「カッコよさにため息をついたんじゃないんだけど……」
ため息違いだよっ!!
まあ、かっこよくなった事は……、否定はしない。
……悔しいけどっ‼
周りはまだざわつきが収まらない。
綺麗なお嬢様たちが、名残惜しそうにステージに視線を向けている。
自分の弟子がモテてる嬉しい気持ちと、何か私の事が好きだったと散々言いまくっていたけど、もっと可愛い子が現れたら、私の事なんか忘れてしまうんじゃなか、という不安な気持ちが入り交じる。
ん? 不安な気持ちになるって……、何かおかしくない?
忘れられてもいいじゃない。シオンが良い人を見つけて、幸せになってくれたらそれで。元々、シオンが告白してくれた時も、始めはあり得ないって、冗談だって笑い飛ばしたじゃない、私。
だから私なんかよりも綺麗で可愛くて優しくて、財力もあって権力もあって、そういういい人が見つかったら、ちゃんと師匠として祝福してあげないと。……うん、あげないとね。
色々と考え込んでたら、リーベルがニヤニヤしながら私を見ていた。
かわいい子は、ニヤニヤしてても可愛い。
「まあどっちでもいいけれど、シオン様を狙うならリーベルも頑張らなくちゃねっ! 一夜だけでも共にしたいって思っている女性は多いと思うわよ」
「えぇー……」
乱れておるっ‼︎ 10年前よりも、性の乱れを感じるぞっ‼︎
ダメだよ‼︎ そんな理由で身体を許しちゃっ‼︎ そう言う事は、大好きな人と……って、まんまとシオンに流されかけた私が言えることじゃなかった――っ‼︎
私は再び大きなため息をつくと、両手で顔を覆って俯いた。突然の謎の行動に、アーシャが少し引いたのが気配でわかる。
「リーベル? 大丈夫?」
「うっ、うん……。ちょっと、前世からの罪を懺悔してただけ」
「えっ? ごめんなさい、リーベルの言ってることが分からない……」
うん、私が一番わかんない。ごめんね。
一夜を共にしたいって、そんなに皆、シオンのことがいいのかなー。だって……。
私は声のトーンを落として尋ねた。
「仮になんだけど……、もしシオン……様が、服を舐めてきたり、自分のシャツを着させて喜んで押し倒すような変な人だったら……、どうする?」
「えっ……? 何それ? 凄く具体的なんだけど、リーベルはそんなことされたいの?」
「ちっ、ちが――――うっ‼︎」
むしろされた方だよ! 被害者だよっ‼︎
さすがにアーシャも、そんなことしてくるやつだと知ったら引くかなって思ったんだけど……、なんか顔が赤くなって、私から視線を外してボソッと呟いた。
「うーん……、でもまあ……あり寄りのありかな?」
無し一択だよっっっっっっっっ‼︎
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