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目覚め編
第9話 弟子は怒った
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「……ツマ(⤴)?」
「……添え物じゃないです、お師匠様」
お師匠様の斜め上行く反応に、俺は思わず呆れた返答をしてしまいました。
ずっと思い続けてきた気持ちを、鈍いお師匠様でも、
ちゃんと、
しっかり、
分かり易く、
伝えたはずなのに、なんで添え物のツマと間違えるんですか。というか、愛しているという部分はスルーですか?
俺はそんな突っ込みを抑えるかわりに、お師匠様の肩をがっちりと掴みました。これから発言する言葉で、逃げないように。そして、思いっきり顔を近づけて言いました。一言一句、聞き洩らされないように。
「妻(⤵)の方です。つまり、俺の奥さんになってくれって事です。結婚してくれってことです! 子どもをたくさん作って、賑やかな家族を作りましょうってことです‼」
ようやく言葉の真意が理解できたようで、みるみるうちにお師匠様の顔が赤くなっていくのが分かりました。
ここまではっきり伝えないと駄目なのですね、心に刻んでおきます。
俺の気持ちが伝わって、ホッとしたのもつかの間、
「ふふっ……、あはははははははははっ‼ もう少しでひっかかるところだったわ! 大人になって意地悪になったねー、シオンは。今まで眠りこけてた私に対する仕返し?」
何故か大笑いをするお師匠様。
次の言葉に、俺は足元がぐらつき、崩れ去る様な気持ちに襲われました。
お師匠様は、俺の気持ちを全く理解して下さっていなかったのですから。
冗談だなんて……、あなたこそ何の冗談ですか……。
気持ちを伝え、それを受け止めて頂いたうえでのお断りならいいのです。こちらも諦めが付きます。そりゃ人間ですからね、好き嫌いの好みはあるでしょう。
……まあ実際そうであっても、絶対に諦めるつもりはないんですけど。
しかし、お師匠様の考えは違いました。
俺の発言をまず冗談だと全否定。
俺がお師匠様に対して、恋愛感情を抱く事などありえない発言。
たちが悪い事に、お師匠様はそれを本心から言っているのです。
挙句の果てには、ご自身を『優秀な血を残すための道具』だと。
何ですか、それ。
人を好きになるのに、メリットや見返りがないと駄目なのですか?
そんなものが理由としてなければ、信じて頂けないのですか?
お気づきだと思うのですが、お師匠様はご自身を大切になさっていません。
魔王との戦いで死ぬ。自分が死ぬことで世界が救われるなら安い物。そういう発言を平気でされる方です。
そういう発言をされた時、俺はずっとその考えを否定してきました。
もっと、ご自身を大切にして欲しいと。
もっと、ご自身の為に生きて欲しいと。
ですが、お師匠様が考えを変える事はありませんでした。その結果がこれです。
愛していると伝えても、その気持ちを受け入れるどころか、冗談だと笑い飛ばし理解すらして貰えない。
勇者になったら一夫多妻が認められる?
どんな女も選びたい放題?
知ってますよ、そんなこと。
でも俺は、そんなものの為に戦ってきたわけじゃない。
傍にいて欲しい人は、たった一人――あなただけなのに。
気が付いたら、怒りの気持ちをそのまま言葉にし、お師匠様に伝えていました。
するとお師匠様も、売り言葉に買い言葉といったように反論されました。言っている事が分からないから、ちゃんと自分にも分かるように口で説明しろってことらしいです。
ええ、分かりました。口で説明すればいいんですよね。
俺はお師匠様の肩を寄せると、その唇を塞ぎました。
何でって? ここまで来たら、言わなくても分かりますよね。
少しすると、お師匠様が暴れ出しました。どうやら、口をふさがれて息が出来ない様子です。
だからお師匠様、キスの際は鼻で息を。
でもやっぱり息を吐き出す声は、やばいくらいそそられます。
お師匠様がキスの度に苦しそうにするのは可哀想ですが、甘い反応が見られる、どちらを優先すべきか迷います。
お師匠様は肩で息をし、上手く言葉が紡げなさそうな挙動で、自分にされた事の確認をされました。
「きっ、きっ、きっ、キス⁉」
「はい、口で説明しろって言われましたから」
俺、間違った事してませんよね?
お師匠様は、めちゃくちゃ何か言いたそうにされていました。突っ込みを入れたかったのに、入れる心の余裕がなかったんですね。
まあ、俺も分かってましたよ。口頭で説明しろって意味だってことぐらい。
これは、ご自身を軽視しているあなたへの意地悪です。
まだ現状が把握できず、混乱する頭を抱えていらっしゃいましたが、その隙に俺はお師匠様を抱き上げました。
抵抗どころか声を上げる間もなく、俺によってお師匠様の身体はベッドの上に運ばれ、ゆっくりその小さな身体を横たえました。
そしてその上に、覆いかぶさるように俺の身体を乗せました。
これでようやく、先ほどの体勢に戻ってきました。
さっきも寝起きのお師匠様に同じような説明をし、妻になってくれとお伝えしたところであなたがぼーっと止まったので、チャンスとばかりに既成事実を作ろうとして失敗して頭にたんこぶを作ったわけですが、今度はしくじりません。
今度は、お師匠様の意識もはっきりされています。
その証拠に、俺を見上げるお師匠様の顔には、戸惑いが浮かんでいました。しかし、意を決した表情に変わると右手を動かされました。
何をされようとしているのかは、分かっています。
「魔力で身体能力を最大限に引き上げたあなたの手で、俺の首をへし折りますか? いいですよ? 俺の事を拒絶するなら、このまま俺を殺してください」
「こっ、殺してって……。そっ、そんなこと……」
お師匠様は、言葉を濁すとそのまま右手を力なくベッドの上に下されました。
先ほどのように、俺を脅すつもりだったのでしょう。
ただ本気で俺の首をへし折るつもりはないことは、分かってます。だからこちらの本気を見せることで、脅しが無駄だという事を分かって頂きたかったのです。
俺も本気なんです、すみませんが。
身体の下にいるお師匠様を見ていると、再びこうして話せる事が本当に夢のようです。この10年間、冷たい結晶に閉じ込められ、触れる事すら許されなかったのですから。
そして同時に思い出すのは、あの日お師匠様の時間が止まった時からこの時までずっと抱き続けてきた自分の無力さと、
「……俺、ずっと後悔していたんです。あなたに、愛していると伝えられなかった事を」
弟子だからと気持ちを伝えられなかった、後悔を。
だからもう二度と、後悔したくない。どのような結果に転ぼうとも、あなたが目覚めた時、この気持ちを伝えようと決めていたのです。
お師匠様の頬が、再び赤く染まりました。
しかし激しく瞬きを繰り返しながらも、頑張って俺の話を聞こうと、こちらに視線を向けて下さっています。もう、俺の言葉を否定したり笑ったりする様子はありませんでした。
これからあなたは、とても困ることになります。
俺の妻となること。それは勇者候補としてあなたが持つ、その強大な力を失う事に他ならないのですから。
「……添え物じゃないです、お師匠様」
お師匠様の斜め上行く反応に、俺は思わず呆れた返答をしてしまいました。
ずっと思い続けてきた気持ちを、鈍いお師匠様でも、
ちゃんと、
しっかり、
分かり易く、
伝えたはずなのに、なんで添え物のツマと間違えるんですか。というか、愛しているという部分はスルーですか?
俺はそんな突っ込みを抑えるかわりに、お師匠様の肩をがっちりと掴みました。これから発言する言葉で、逃げないように。そして、思いっきり顔を近づけて言いました。一言一句、聞き洩らされないように。
「妻(⤵)の方です。つまり、俺の奥さんになってくれって事です。結婚してくれってことです! 子どもをたくさん作って、賑やかな家族を作りましょうってことです‼」
ようやく言葉の真意が理解できたようで、みるみるうちにお師匠様の顔が赤くなっていくのが分かりました。
ここまではっきり伝えないと駄目なのですね、心に刻んでおきます。
俺の気持ちが伝わって、ホッとしたのもつかの間、
「ふふっ……、あはははははははははっ‼ もう少しでひっかかるところだったわ! 大人になって意地悪になったねー、シオンは。今まで眠りこけてた私に対する仕返し?」
何故か大笑いをするお師匠様。
次の言葉に、俺は足元がぐらつき、崩れ去る様な気持ちに襲われました。
お師匠様は、俺の気持ちを全く理解して下さっていなかったのですから。
冗談だなんて……、あなたこそ何の冗談ですか……。
気持ちを伝え、それを受け止めて頂いたうえでのお断りならいいのです。こちらも諦めが付きます。そりゃ人間ですからね、好き嫌いの好みはあるでしょう。
……まあ実際そうであっても、絶対に諦めるつもりはないんですけど。
しかし、お師匠様の考えは違いました。
俺の発言をまず冗談だと全否定。
俺がお師匠様に対して、恋愛感情を抱く事などありえない発言。
たちが悪い事に、お師匠様はそれを本心から言っているのです。
挙句の果てには、ご自身を『優秀な血を残すための道具』だと。
何ですか、それ。
人を好きになるのに、メリットや見返りがないと駄目なのですか?
そんなものが理由としてなければ、信じて頂けないのですか?
お気づきだと思うのですが、お師匠様はご自身を大切になさっていません。
魔王との戦いで死ぬ。自分が死ぬことで世界が救われるなら安い物。そういう発言を平気でされる方です。
そういう発言をされた時、俺はずっとその考えを否定してきました。
もっと、ご自身を大切にして欲しいと。
もっと、ご自身の為に生きて欲しいと。
ですが、お師匠様が考えを変える事はありませんでした。その結果がこれです。
愛していると伝えても、その気持ちを受け入れるどころか、冗談だと笑い飛ばし理解すらして貰えない。
勇者になったら一夫多妻が認められる?
どんな女も選びたい放題?
知ってますよ、そんなこと。
でも俺は、そんなものの為に戦ってきたわけじゃない。
傍にいて欲しい人は、たった一人――あなただけなのに。
気が付いたら、怒りの気持ちをそのまま言葉にし、お師匠様に伝えていました。
するとお師匠様も、売り言葉に買い言葉といったように反論されました。言っている事が分からないから、ちゃんと自分にも分かるように口で説明しろってことらしいです。
ええ、分かりました。口で説明すればいいんですよね。
俺はお師匠様の肩を寄せると、その唇を塞ぎました。
何でって? ここまで来たら、言わなくても分かりますよね。
少しすると、お師匠様が暴れ出しました。どうやら、口をふさがれて息が出来ない様子です。
だからお師匠様、キスの際は鼻で息を。
でもやっぱり息を吐き出す声は、やばいくらいそそられます。
お師匠様がキスの度に苦しそうにするのは可哀想ですが、甘い反応が見られる、どちらを優先すべきか迷います。
お師匠様は肩で息をし、上手く言葉が紡げなさそうな挙動で、自分にされた事の確認をされました。
「きっ、きっ、きっ、キス⁉」
「はい、口で説明しろって言われましたから」
俺、間違った事してませんよね?
お師匠様は、めちゃくちゃ何か言いたそうにされていました。突っ込みを入れたかったのに、入れる心の余裕がなかったんですね。
まあ、俺も分かってましたよ。口頭で説明しろって意味だってことぐらい。
これは、ご自身を軽視しているあなたへの意地悪です。
まだ現状が把握できず、混乱する頭を抱えていらっしゃいましたが、その隙に俺はお師匠様を抱き上げました。
抵抗どころか声を上げる間もなく、俺によってお師匠様の身体はベッドの上に運ばれ、ゆっくりその小さな身体を横たえました。
そしてその上に、覆いかぶさるように俺の身体を乗せました。
これでようやく、先ほどの体勢に戻ってきました。
さっきも寝起きのお師匠様に同じような説明をし、妻になってくれとお伝えしたところであなたがぼーっと止まったので、チャンスとばかりに既成事実を作ろうとして失敗して頭にたんこぶを作ったわけですが、今度はしくじりません。
今度は、お師匠様の意識もはっきりされています。
その証拠に、俺を見上げるお師匠様の顔には、戸惑いが浮かんでいました。しかし、意を決した表情に変わると右手を動かされました。
何をされようとしているのかは、分かっています。
「魔力で身体能力を最大限に引き上げたあなたの手で、俺の首をへし折りますか? いいですよ? 俺の事を拒絶するなら、このまま俺を殺してください」
「こっ、殺してって……。そっ、そんなこと……」
お師匠様は、言葉を濁すとそのまま右手を力なくベッドの上に下されました。
先ほどのように、俺を脅すつもりだったのでしょう。
ただ本気で俺の首をへし折るつもりはないことは、分かってます。だからこちらの本気を見せることで、脅しが無駄だという事を分かって頂きたかったのです。
俺も本気なんです、すみませんが。
身体の下にいるお師匠様を見ていると、再びこうして話せる事が本当に夢のようです。この10年間、冷たい結晶に閉じ込められ、触れる事すら許されなかったのですから。
そして同時に思い出すのは、あの日お師匠様の時間が止まった時からこの時までずっと抱き続けてきた自分の無力さと、
「……俺、ずっと後悔していたんです。あなたに、愛していると伝えられなかった事を」
弟子だからと気持ちを伝えられなかった、後悔を。
だからもう二度と、後悔したくない。どのような結果に転ぼうとも、あなたが目覚めた時、この気持ちを伝えようと決めていたのです。
お師匠様の頬が、再び赤く染まりました。
しかし激しく瞬きを繰り返しながらも、頑張って俺の話を聞こうと、こちらに視線を向けて下さっています。もう、俺の言葉を否定したり笑ったりする様子はありませんでした。
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