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「リース……」
彼女のいじらしい言葉に、胸が詰まった。
ただ快楽を得たいだけなら、このまま自身の指で達せばいい。それをせずに自分を求めてくれたことが、嬉しくて堪らなかった。
同時に、少し意地悪し過ぎたと心の中で反省する。
彼女の頬にキスをし深緑の髪を撫でると、じんわりと汗を纏わせる身体を強く抱きしめた。溢れんばかりの愛おしさを込めて、言葉を紡ぎ出す。
「分かった……、リース、一緒に……」
「うれしい……、レフ……」
涙が溜まった瞳を細め、リースが微笑む。
自分を抱きしめる大きな手をとると、唇を寄せた。手の甲から舌を這わし、指先に吸い付く。
柔らかく蕩ける舌を指先に感じながら、レフはベルトを解いた。穿いていた衣服を取り除くと、熱く勃ったモノをリースの臀部に押しつけた。
「ぁん……、あつい……」
指とは違う熱くそそり立つ存在を感じ、リースの唇から艶めかしい吐息が洩れた。求める物を与えられる期待感から、吐息は熱と欲が混じった荒いものへと変わっていく。
彼女の高まりを息遣いから感じたレフも、同様だった。
白く柔らかい肌に自身があたり、言葉に出来ない刺激が思考を満たしていく。
まともに働かない頭は、ただ本能のままにリースに擦りつけ、自身の存在を彼女の身体に刻み込もうと動いた。
彼の先端から溢れたものが、リースの肌を穢していく。それに気づき、男の身体についてまだ無知な彼女は、素直にその疑問を口にした。
「レフ……、んっ、なにか……出てる……?」
「リースが可愛すぎるから……な。今度、ゆっくり教えてあげる。でも今は……、もっとあなたを感じさせて……」
質問をはぐらかすと、レフは自身をリースの秘所に擦りつけた。十分潤ったそこは、すぐに熱い欲望を濡らし、潤滑油となって肌の上を滑っていく。
彼が動くに合わせて、リースが可愛らしい反応を漏らした。
「はぁはぁ……、んはぁっ、あ、当たってるの……、んっ……」
花弁が彼を咥え、押しつけられるたびに、敏感な愛芽を擦る。
すっかり膨らみ、覆うものがなくなった尖りは、より直接的で強い刺激でリースの身体を翻弄する。
「んっ……、リースのここ、熱くてトロトロで……、溶かされそうだ……。きもち……いい……」
後ろから彼女を抱きしめ、熱に浮かされた様なレフの声が響く。振り返れば、彼が苦しそうに眉根を寄せているのが分かっただろう。
息を切らす口元が、幸せそうな笑みを作っていることも。
「リース、こっちに……」
レフは、十分潤った自身の動きを止めると、彼女の腰を抱き、自分のところに引き寄せた。リースの身体が前かがみになり、腰から下を彼の方に突き出す形になってしまう。
自分がどのような恰好になっているか気づき、リースの頬が羞恥で染まった。
(は、恥ずかしい……、こんな体勢……)
岩肌に手を付き、ぎゅっと瞳を閉じる。
しかし身体は、恥ずかしさの奥にある期待感を、蜜穴から滴り落ちる愛液として伝えてくる。
恥ずかしいのに、期待して待っている浅ましい自分。
相反する感情が混ざり合い、胸の中がぐちゃぐちゃになったが、彼の指が後ろから秘所を撫でた瞬間、全てが吹き飛びどうでもよくなる。
レフの指が場所を確かめるように蜜穴を確認すると、指の代わりに熱く固いモノが入口に当たった。
(レフが……すぐそこに……)
ずっと欲しいと思っていたモノが、ずっと欲しいと切望していた場所を探り、リースの心が期待で震える。
下腹部の熱が苦しいほど暴れ出し、今すぐにでも彼自身を飲み込もうと収縮し始めた。
蜜穴に自身を突き立てながら、レフが囁く。
「リース……、いっぱい感じて……、いっぱい気持よくなって……」
荒い息をしながらも優しく言葉をかけられたと同時に、濡れた入口が広げられナカに侵入する圧迫感がリースを襲った。
一度では入りきらず、その都度愛液をナカで擦りつけながら、強く確実に進んで行く。
「んぁは……、あっ、あぁぁっ!」
先ほどの行為による痛みが残っていたが、それを超える熱がリースの身体全体を駆け巡った。散々焦られ溜まった欲求が解き放たれ、解放感で頭も心も一杯になる。
彼の硬い欲望が肉壁で全て包まれると、新たな刺激を求めるように、深い振動を奥へと与えるために動き出した。
後ろからの激しい突き上げに、子宮が心地よく揺らされる。
(こんな……、こんな獣みたいな交わりなのに……)
後ろから支配されているようで、興奮が収まらない。
全ての決定権を彼に明け渡し、ただただ後ろから自分本位に突かれて与えられる快楽の連続を、甘受するしかない。
このままレフの思うがままに身体を弄ばれる自分を想像し、背筋がゾクゾクと震えた。
突き上げられるたびに、目の前が真っ白になる。
ナカが悦びで締まり、レフ自身を絞り上げるように絡みついて離さない。
もっと彼を感じたい気持ちが、悩まし気な腰遣いとなって現れた。恥ずかしいという気持ちよりも、こうして繋がれた悦びが快楽となって貪欲に彼を求める。
「くっ……リース、すごい……。ナカが熱くて……はぁ……柔らかくて……、すごく……すごくきもちいい……」
苦しそうに息を吐きながら、レフは欲望に突き動かされながら腰を振り続けた。ナカを擦れば擦る程、彼自身が硬く太くなっていくのが分かる。
彼女の腰を掴み、奥へと届くように何度も自身に打ち付けた。熱を纏う背中が彼の動きに合わせて跳ねるたび、ナカが締め付けられ彼を狂わせる。
レフの頭の中は、目の前の女性を激しく愛する事しか考えられなくなった。
彼女のいじらしい言葉に、胸が詰まった。
ただ快楽を得たいだけなら、このまま自身の指で達せばいい。それをせずに自分を求めてくれたことが、嬉しくて堪らなかった。
同時に、少し意地悪し過ぎたと心の中で反省する。
彼女の頬にキスをし深緑の髪を撫でると、じんわりと汗を纏わせる身体を強く抱きしめた。溢れんばかりの愛おしさを込めて、言葉を紡ぎ出す。
「分かった……、リース、一緒に……」
「うれしい……、レフ……」
涙が溜まった瞳を細め、リースが微笑む。
自分を抱きしめる大きな手をとると、唇を寄せた。手の甲から舌を這わし、指先に吸い付く。
柔らかく蕩ける舌を指先に感じながら、レフはベルトを解いた。穿いていた衣服を取り除くと、熱く勃ったモノをリースの臀部に押しつけた。
「ぁん……、あつい……」
指とは違う熱くそそり立つ存在を感じ、リースの唇から艶めかしい吐息が洩れた。求める物を与えられる期待感から、吐息は熱と欲が混じった荒いものへと変わっていく。
彼女の高まりを息遣いから感じたレフも、同様だった。
白く柔らかい肌に自身があたり、言葉に出来ない刺激が思考を満たしていく。
まともに働かない頭は、ただ本能のままにリースに擦りつけ、自身の存在を彼女の身体に刻み込もうと動いた。
彼の先端から溢れたものが、リースの肌を穢していく。それに気づき、男の身体についてまだ無知な彼女は、素直にその疑問を口にした。
「レフ……、んっ、なにか……出てる……?」
「リースが可愛すぎるから……な。今度、ゆっくり教えてあげる。でも今は……、もっとあなたを感じさせて……」
質問をはぐらかすと、レフは自身をリースの秘所に擦りつけた。十分潤ったそこは、すぐに熱い欲望を濡らし、潤滑油となって肌の上を滑っていく。
彼が動くに合わせて、リースが可愛らしい反応を漏らした。
「はぁはぁ……、んはぁっ、あ、当たってるの……、んっ……」
花弁が彼を咥え、押しつけられるたびに、敏感な愛芽を擦る。
すっかり膨らみ、覆うものがなくなった尖りは、より直接的で強い刺激でリースの身体を翻弄する。
「んっ……、リースのここ、熱くてトロトロで……、溶かされそうだ……。きもち……いい……」
後ろから彼女を抱きしめ、熱に浮かされた様なレフの声が響く。振り返れば、彼が苦しそうに眉根を寄せているのが分かっただろう。
息を切らす口元が、幸せそうな笑みを作っていることも。
「リース、こっちに……」
レフは、十分潤った自身の動きを止めると、彼女の腰を抱き、自分のところに引き寄せた。リースの身体が前かがみになり、腰から下を彼の方に突き出す形になってしまう。
自分がどのような恰好になっているか気づき、リースの頬が羞恥で染まった。
(は、恥ずかしい……、こんな体勢……)
岩肌に手を付き、ぎゅっと瞳を閉じる。
しかし身体は、恥ずかしさの奥にある期待感を、蜜穴から滴り落ちる愛液として伝えてくる。
恥ずかしいのに、期待して待っている浅ましい自分。
相反する感情が混ざり合い、胸の中がぐちゃぐちゃになったが、彼の指が後ろから秘所を撫でた瞬間、全てが吹き飛びどうでもよくなる。
レフの指が場所を確かめるように蜜穴を確認すると、指の代わりに熱く固いモノが入口に当たった。
(レフが……すぐそこに……)
ずっと欲しいと思っていたモノが、ずっと欲しいと切望していた場所を探り、リースの心が期待で震える。
下腹部の熱が苦しいほど暴れ出し、今すぐにでも彼自身を飲み込もうと収縮し始めた。
蜜穴に自身を突き立てながら、レフが囁く。
「リース……、いっぱい感じて……、いっぱい気持よくなって……」
荒い息をしながらも優しく言葉をかけられたと同時に、濡れた入口が広げられナカに侵入する圧迫感がリースを襲った。
一度では入りきらず、その都度愛液をナカで擦りつけながら、強く確実に進んで行く。
「んぁは……、あっ、あぁぁっ!」
先ほどの行為による痛みが残っていたが、それを超える熱がリースの身体全体を駆け巡った。散々焦られ溜まった欲求が解き放たれ、解放感で頭も心も一杯になる。
彼の硬い欲望が肉壁で全て包まれると、新たな刺激を求めるように、深い振動を奥へと与えるために動き出した。
後ろからの激しい突き上げに、子宮が心地よく揺らされる。
(こんな……、こんな獣みたいな交わりなのに……)
後ろから支配されているようで、興奮が収まらない。
全ての決定権を彼に明け渡し、ただただ後ろから自分本位に突かれて与えられる快楽の連続を、甘受するしかない。
このままレフの思うがままに身体を弄ばれる自分を想像し、背筋がゾクゾクと震えた。
突き上げられるたびに、目の前が真っ白になる。
ナカが悦びで締まり、レフ自身を絞り上げるように絡みついて離さない。
もっと彼を感じたい気持ちが、悩まし気な腰遣いとなって現れた。恥ずかしいという気持ちよりも、こうして繋がれた悦びが快楽となって貪欲に彼を求める。
「くっ……リース、すごい……。ナカが熱くて……はぁ……柔らかくて……、すごく……すごくきもちいい……」
苦しそうに息を吐きながら、レフは欲望に突き動かされながら腰を振り続けた。ナカを擦れば擦る程、彼自身が硬く太くなっていくのが分かる。
彼女の腰を掴み、奥へと届くように何度も自身に打ち付けた。熱を纏う背中が彼の動きに合わせて跳ねるたび、ナカが締め付けられ彼を狂わせる。
レフの頭の中は、目の前の女性を激しく愛する事しか考えられなくなった。
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