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第11話 初夜⑥
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突然の異物の侵入に息が止まった。同時に、入って来た侵入者を拒むようにナカが締まる。
「サラサ……大丈夫だ。俺の指だから」
「あうっ……ゆ、び?」
「ああ、少しでも痛くない様に慣らさないとな。もしキツかったら……言えよ?」
「ま、待って――うっ、んあぁああっ」
サラサの言葉は、奥へと突き進む指の感覚によって奪われてしまった。
狭い肉壁の間を、彼の太い指が割り入っていく。ナカの感覚を確かめるように時折指先が壁を擦り、上部を押しながら彼女が善がり狂う部分を探っている。
再び秘所の尖りに刺激が加わり、サラサの身体に再び快楽の連続が始まった。
彼女がどれだけ気持ち良くなっているのか、収縮する肉壁が彼の指へと伝えてしまう。
「指、締め付けすぎ」
意地悪く笑いながら、レイは指を引き出した。吸い付くように張りついていた肉襞が、名残惜しそうにひくつく。
濡れた自分の人差し指を見ながら、こんなに俺の指を濡らしてと呟くと、舌先で愛液を拭った。まるで挑発するように、顔を真っ赤にしている彼女を横目で見つめながら。
再び、彼の指が蜜穴の中へズブズブと入り込んでいく。
でも、ナカを押し広げる違和感が、先ほどよりも強い。
理由はすぐに分かった。
「あぁんっ、ゆ……び……が……」
「悪い、苦しいか? 指を二本に増やした。でもすぐ慣らしてやるから……」
レイの顔が視界から消えたと思うと、茂みの奥で真っ赤に膨れた芯芽に、再びざらっとした刺激が走った。
肉壁割り進む違和感に硬くなった身体が、舌先からもたらされる気持ち良さによって解けていく。違和感よりも、外から与えられる卑猥な痺れのほうが大きくなっていく。
「れいっ……あぅっ、だめなのっ! そこは……おかしくっ、なっちゃうか、らっ!」
お腹の奥から込み上げてくる熱いものの存在が怖くなり、サラサは瞳を潤ませながら彼の動きを止めようとした。
が、そんな言葉で彼が止まるわけがない。むしろ陰核に吸い付き、舌の上で転がす動きが激しくなった。時折、舌先でぎゅっと押し付けるようにグリグリと擦り付けられると、堪らないほどの快楽が脳天まで駆け抜けていく。腰を浮かし、強すぎる刺激から逃れようとしても、彼に腰を引き寄せられ、益々深く密着することを許してしまう。
二本の指が、絶え間なくナカを擦り続けた。クチャクチャと愛液が指でかき混ぜられる音と、唾液まみれの舌で弄ばれる音が、サラサの心と身体を高みへと導いていく。
「い、やぁ……レイ……何か、くるのっ、ひっ、気持ちいいのが、きちゃうっ!」
「大丈夫だ、サラサ。ほら、そのまま一度イっとけ」
「あっ、ああっ、れ……いっ、あ、ああぁあああっ‼︎」
目の前の景色がチカチカと明減した。
同時に陰核と指で擦られているナカから与えられる快楽が、熱く昂ぶった何かへと変わって噴き出す。腰が浮き、指をこれでもかというほど締め上げた。
初めて達した彼女を、男としての自信に満ちた表情で見つめるレイ。だが劣情に塗れた視線に気づくことなく、サラサは押し寄せては引いていく絶頂の波に、身体を震わせながら耐えていた。
何が起こったのか、分からなかった。
「お前のイキ顔、最高に可愛いな」
ナカに入っていた指を引き抜くと、レイは空ろな瞳を宙に向けているサラサの額の汗をぬぐった。
イク、という意味が分からないが、恐らく性的な快楽の限界を身体が超えて感じることを指すのだろう、と己の身をもって理解する。
(彼と夫婦になったけど……身体を重ねるたびにあんな気持ち良さを与えられたら、私……おかしくなりそう……)
男女の交わりは気持ちの良いものだ、という世間一般のイメージの理由が分かった気がした。
(まるで、中毒性のある薬みたい)
温かくて、
幸せで、
一度知ってしまったら逃げられない。
甘美な薬――
「サラサ……悪いが……もうこっちも限界だ」
切なそうに震える声が響いた。
無理やり奪いたい欲を必死で押し留めるような声色に、冷静さを取り戻しかけていた身体が再び熱を帯びる。
そう。
まだ終わっていない。
今まで与えられた快楽は、彼を受け入れるための準備にすぎない。
レイにとっては、これからが本番なのだ。
サラサ自身にとっても。
「んっ……ごめんなさい」
暴走しそうな欲望を堪えながら、サラサの身体をゆっくりと解きほぐしてくれた罪悪感が、謝罪の言葉となった溢れた。
寄って皺になった眉の間を伸ばすように、グリグリと彼の指が押し付けられる。
「サラサ……大丈夫だ。俺の指だから」
「あうっ……ゆ、び?」
「ああ、少しでも痛くない様に慣らさないとな。もしキツかったら……言えよ?」
「ま、待って――うっ、んあぁああっ」
サラサの言葉は、奥へと突き進む指の感覚によって奪われてしまった。
狭い肉壁の間を、彼の太い指が割り入っていく。ナカの感覚を確かめるように時折指先が壁を擦り、上部を押しながら彼女が善がり狂う部分を探っている。
再び秘所の尖りに刺激が加わり、サラサの身体に再び快楽の連続が始まった。
彼女がどれだけ気持ち良くなっているのか、収縮する肉壁が彼の指へと伝えてしまう。
「指、締め付けすぎ」
意地悪く笑いながら、レイは指を引き出した。吸い付くように張りついていた肉襞が、名残惜しそうにひくつく。
濡れた自分の人差し指を見ながら、こんなに俺の指を濡らしてと呟くと、舌先で愛液を拭った。まるで挑発するように、顔を真っ赤にしている彼女を横目で見つめながら。
再び、彼の指が蜜穴の中へズブズブと入り込んでいく。
でも、ナカを押し広げる違和感が、先ほどよりも強い。
理由はすぐに分かった。
「あぁんっ、ゆ……び……が……」
「悪い、苦しいか? 指を二本に増やした。でもすぐ慣らしてやるから……」
レイの顔が視界から消えたと思うと、茂みの奥で真っ赤に膨れた芯芽に、再びざらっとした刺激が走った。
肉壁割り進む違和感に硬くなった身体が、舌先からもたらされる気持ち良さによって解けていく。違和感よりも、外から与えられる卑猥な痺れのほうが大きくなっていく。
「れいっ……あぅっ、だめなのっ! そこは……おかしくっ、なっちゃうか、らっ!」
お腹の奥から込み上げてくる熱いものの存在が怖くなり、サラサは瞳を潤ませながら彼の動きを止めようとした。
が、そんな言葉で彼が止まるわけがない。むしろ陰核に吸い付き、舌の上で転がす動きが激しくなった。時折、舌先でぎゅっと押し付けるようにグリグリと擦り付けられると、堪らないほどの快楽が脳天まで駆け抜けていく。腰を浮かし、強すぎる刺激から逃れようとしても、彼に腰を引き寄せられ、益々深く密着することを許してしまう。
二本の指が、絶え間なくナカを擦り続けた。クチャクチャと愛液が指でかき混ぜられる音と、唾液まみれの舌で弄ばれる音が、サラサの心と身体を高みへと導いていく。
「い、やぁ……レイ……何か、くるのっ、ひっ、気持ちいいのが、きちゃうっ!」
「大丈夫だ、サラサ。ほら、そのまま一度イっとけ」
「あっ、ああっ、れ……いっ、あ、ああぁあああっ‼︎」
目の前の景色がチカチカと明減した。
同時に陰核と指で擦られているナカから与えられる快楽が、熱く昂ぶった何かへと変わって噴き出す。腰が浮き、指をこれでもかというほど締め上げた。
初めて達した彼女を、男としての自信に満ちた表情で見つめるレイ。だが劣情に塗れた視線に気づくことなく、サラサは押し寄せては引いていく絶頂の波に、身体を震わせながら耐えていた。
何が起こったのか、分からなかった。
「お前のイキ顔、最高に可愛いな」
ナカに入っていた指を引き抜くと、レイは空ろな瞳を宙に向けているサラサの額の汗をぬぐった。
イク、という意味が分からないが、恐らく性的な快楽の限界を身体が超えて感じることを指すのだろう、と己の身をもって理解する。
(彼と夫婦になったけど……身体を重ねるたびにあんな気持ち良さを与えられたら、私……おかしくなりそう……)
男女の交わりは気持ちの良いものだ、という世間一般のイメージの理由が分かった気がした。
(まるで、中毒性のある薬みたい)
温かくて、
幸せで、
一度知ってしまったら逃げられない。
甘美な薬――
「サラサ……悪いが……もうこっちも限界だ」
切なそうに震える声が響いた。
無理やり奪いたい欲を必死で押し留めるような声色に、冷静さを取り戻しかけていた身体が再び熱を帯びる。
そう。
まだ終わっていない。
今まで与えられた快楽は、彼を受け入れるための準備にすぎない。
レイにとっては、これからが本番なのだ。
サラサ自身にとっても。
「んっ……ごめんなさい」
暴走しそうな欲望を堪えながら、サラサの身体をゆっくりと解きほぐしてくれた罪悪感が、謝罪の言葉となった溢れた。
寄って皺になった眉の間を伸ばすように、グリグリと彼の指が押し付けられる。
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