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第10話 初夜⑤
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「ひゃっ、ああ、ぅっ!」
「さっきもここ、擦られて気持ち良さそうだっだもんな。ほら……いっぱい触ってやるよ」
服の上から互いを擦り合わせた時と同じ、いや、それ以上の快楽が脳天を突き抜けた。
彼の指は、下着の上から円を描くように動き続ける。一本の指が二本、三本と増えるたびに、触れられる範囲が広がり、与えられる刺激が増した。
秘部が熱くてたまらない。
下腹部に溜まった淫らな熱が、愛液となって蜜穴から零れ出すのを止められない。
その証拠に、彼の手が掻き回すたびに粘着質な水音が響いた。卑猥な音が、更なる昂ぶりを呼び起こし、新たな蜜を垂れ流す。
溢れた愛液が、下着の色をさらに暗く染めていく。
男を求め身体が沸き立つ。
原始的な欲求に理性が屈服させられる。
喉が乾けば水を飲むように、眠くなれば寝るように、目の前の男から与えられる快楽を甘受したいと身体が強く求めている。
「あっ、あっ……きもち……いい……レイ……」
快楽の熱に浮かされたサラサの唇から、本音が零れた。
もっと気持ち良くなりたいと、両腿で彼の手を押しつけるように挟んでしまう。女である部分が求めるがまま、花芯を弄る動きに合わせて腰が揺れた。
「サラサ、可愛いな、ほんと……堪らない」
耳の奥が蕩け落ちそうな甘い声でレイは囁くと、性急な手つきで自身の上半身の服を脱ぎ捨てた。
見た目以上に厚く鍛えられた身体を見て、脈拍が急激に加速する。
初めて出会った時の少年の面影など、もうどこにもない。ここにあるのは、自分の女である部分を惑わせ、狂わせ、求めてやまない男の身体だ。
見ているだけなのに、秘所が疼いて苦しくなる。
彼の唇が、指が、欲しくて欲しくて堪らなくなる。
心の奥底で蠢く黒い欲が、呟く。
――ハヤク ゼンブ 奪ッテ。
彼女の劣情に呼応するように、レイの動きが荒々しくなった。
今まで押しとどめていた欲に限界が来ているのか、動作に余裕がない。
濡れたショーツに、彼の手がかかった。
愛液が糸を引きながら、下にずらされていく。
大切な部分を覆っていたものが無くなり、湿った熱がこもる茂みに空気の冷たさが届いた。どれだけ彼の愛撫によって濡れたのか、嫌と言うほど伝えて来る。
白い両腿が、グイッと大きく開かれた。ぱっくりと割れる赤く膨れた花弁の奥まで見えるように、太い両指が割る。
荒く乱れた男の吐息が掛かり、彼がどれほど近距離で自分の恥ずかしい部分を見ているのかが伝わってくる。
身を清めているとはいえ不浄な部分だ。
興奮で満ちた心が、芽生えた羞恥心によって欠片の理性を取り戻す。
「そ、そんなに近くで見ないで……恥ずかしい……」
「恥ずかしがるなよ。こんなに濡らしておいて……今さらだろ?」
「だって、ぁっ……ん、汚い……から――」
彼の指が、愛液で濡れる表面を滑り、続きの言葉を奪う。
今まで感じたことのない柔らかくも卑猥な刺激が、彼女の身体を強張らせた。一瞬息が止まったかと思うと、両目を見開き、狂ったような嬌声が喉の奥から迸る。
「あっあああっ! やぁっ、そこは……んくっ、ぁああああっ‼」
身体の痙攣が止められない。
くちゅっと唾液の鳴る音に続き、敏感な尖りがぬるっとした生温かさに包まれながら何かに吸い付かれた。
この感覚を、嫌と言うほど知っていた。
先ほどまで散々胸を弄んでいた舌が、サラサの秘所を這いまわっている。触れられ、すっかり膨れて敏感になった花芯を唇で吸い付き、弄んでいるのだ。
服の上からでも気持ち良くなってしまうほど、弱い部分だ。
(それを舌で直接……だなんて、こんなの――)
頭の中が真っ白になる。
意味のある言葉が出ない。
それどころか、呼吸すらままならない。
身体の自由を奪われたかのように甘く喘がされ、舌の動きに合わせて身体を震わせながら激しく乱れる。
「あっ、あっぅっ……レイ……だ、め……」
辛うじて紡いだ静止の言葉も、夢中で貪りつく彼の耳には届いていない。代わりに聞こえて来たのは、クチュクチュ鳴る粘着質な音と、
「はぁはぁ……これが……サラサの……んっ……」
呼吸をするために唇を離した間に発せられる、欲に浮かされた言葉だけだ。
一番良い反応をする場所を見つけられ、執拗に攻められた。キュウキュウと下腹部の奥が締まり、熱い蜜が溢れ出すのが嫌と言うほど分かる。
それは絶え間なく零れ落ち、彼の舌ですくい上げられていく。
「ひぃっ、ああっ!」
蜜穴から、太い何かがナカを割って侵入してきた。
「さっきもここ、擦られて気持ち良さそうだっだもんな。ほら……いっぱい触ってやるよ」
服の上から互いを擦り合わせた時と同じ、いや、それ以上の快楽が脳天を突き抜けた。
彼の指は、下着の上から円を描くように動き続ける。一本の指が二本、三本と増えるたびに、触れられる範囲が広がり、与えられる刺激が増した。
秘部が熱くてたまらない。
下腹部に溜まった淫らな熱が、愛液となって蜜穴から零れ出すのを止められない。
その証拠に、彼の手が掻き回すたびに粘着質な水音が響いた。卑猥な音が、更なる昂ぶりを呼び起こし、新たな蜜を垂れ流す。
溢れた愛液が、下着の色をさらに暗く染めていく。
男を求め身体が沸き立つ。
原始的な欲求に理性が屈服させられる。
喉が乾けば水を飲むように、眠くなれば寝るように、目の前の男から与えられる快楽を甘受したいと身体が強く求めている。
「あっ、あっ……きもち……いい……レイ……」
快楽の熱に浮かされたサラサの唇から、本音が零れた。
もっと気持ち良くなりたいと、両腿で彼の手を押しつけるように挟んでしまう。女である部分が求めるがまま、花芯を弄る動きに合わせて腰が揺れた。
「サラサ、可愛いな、ほんと……堪らない」
耳の奥が蕩け落ちそうな甘い声でレイは囁くと、性急な手つきで自身の上半身の服を脱ぎ捨てた。
見た目以上に厚く鍛えられた身体を見て、脈拍が急激に加速する。
初めて出会った時の少年の面影など、もうどこにもない。ここにあるのは、自分の女である部分を惑わせ、狂わせ、求めてやまない男の身体だ。
見ているだけなのに、秘所が疼いて苦しくなる。
彼の唇が、指が、欲しくて欲しくて堪らなくなる。
心の奥底で蠢く黒い欲が、呟く。
――ハヤク ゼンブ 奪ッテ。
彼女の劣情に呼応するように、レイの動きが荒々しくなった。
今まで押しとどめていた欲に限界が来ているのか、動作に余裕がない。
濡れたショーツに、彼の手がかかった。
愛液が糸を引きながら、下にずらされていく。
大切な部分を覆っていたものが無くなり、湿った熱がこもる茂みに空気の冷たさが届いた。どれだけ彼の愛撫によって濡れたのか、嫌と言うほど伝えて来る。
白い両腿が、グイッと大きく開かれた。ぱっくりと割れる赤く膨れた花弁の奥まで見えるように、太い両指が割る。
荒く乱れた男の吐息が掛かり、彼がどれほど近距離で自分の恥ずかしい部分を見ているのかが伝わってくる。
身を清めているとはいえ不浄な部分だ。
興奮で満ちた心が、芽生えた羞恥心によって欠片の理性を取り戻す。
「そ、そんなに近くで見ないで……恥ずかしい……」
「恥ずかしがるなよ。こんなに濡らしておいて……今さらだろ?」
「だって、ぁっ……ん、汚い……から――」
彼の指が、愛液で濡れる表面を滑り、続きの言葉を奪う。
今まで感じたことのない柔らかくも卑猥な刺激が、彼女の身体を強張らせた。一瞬息が止まったかと思うと、両目を見開き、狂ったような嬌声が喉の奥から迸る。
「あっあああっ! やぁっ、そこは……んくっ、ぁああああっ‼」
身体の痙攣が止められない。
くちゅっと唾液の鳴る音に続き、敏感な尖りがぬるっとした生温かさに包まれながら何かに吸い付かれた。
この感覚を、嫌と言うほど知っていた。
先ほどまで散々胸を弄んでいた舌が、サラサの秘所を這いまわっている。触れられ、すっかり膨れて敏感になった花芯を唇で吸い付き、弄んでいるのだ。
服の上からでも気持ち良くなってしまうほど、弱い部分だ。
(それを舌で直接……だなんて、こんなの――)
頭の中が真っ白になる。
意味のある言葉が出ない。
それどころか、呼吸すらままならない。
身体の自由を奪われたかのように甘く喘がされ、舌の動きに合わせて身体を震わせながら激しく乱れる。
「あっ、あっぅっ……レイ……だ、め……」
辛うじて紡いだ静止の言葉も、夢中で貪りつく彼の耳には届いていない。代わりに聞こえて来たのは、クチュクチュ鳴る粘着質な音と、
「はぁはぁ……これが……サラサの……んっ……」
呼吸をするために唇を離した間に発せられる、欲に浮かされた言葉だけだ。
一番良い反応をする場所を見つけられ、執拗に攻められた。キュウキュウと下腹部の奥が締まり、熱い蜜が溢れ出すのが嫌と言うほど分かる。
それは絶え間なく零れ落ち、彼の舌ですくい上げられていく。
「ひぃっ、ああっ!」
蜜穴から、太い何かがナカを割って侵入してきた。
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