【R18版】大魔女の遺言 ~いがみ合うライバル商会の一人息子と、子作りしなければ出られない部屋に閉じ込められました~

めぐめぐ

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第9話 初夜④

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「ああ、サラサ……気持ち良さそうだな。指と舌、どちらが良かった?」

「レ……イっ……い、一緒は……一緒はだめ……あっ、ああっ!」

「つまり、どっちも良かったんだな? サラサは欲張りだな」

「ち、ちがうっ……や、あぁあああっ!」

 蕾に強く吸い付かれ、サラサの上半身が仰け反った。

 途切れることのない快楽の連続に、何も考えられなくなる。

 レイが彼女の汗ばんだ谷間に顔を埋め、肌に舌を這わせた。舌からもたらされる柔らかな刺激は途絶えたが、代わりに指先で同時に、はしたなく硬く尖った頂きを攻められる。

 ただただ両胸を卑猥な方法で嬲られながら、淫らに喘ぎ続けることしかできない。快楽の本流に流され、痺れるような秘所の疼きを感じながら、出口の見えない悦楽に身を任せるしかなかった。
 
 肌に吸い付いていた彼の舌が、ゆっくりと移動を始めた。

 わざと唾液の線を残しながら、胸の谷間、鳩尾、腹へと落ちていく。薄い桃色から卑猥な赤へと色を変えた蕾を弄んでいた指が離れ、彼女の腿に触れた。

 喉から溢れる艶声によって呼吸の自由を奪われていたサラサは、唾液のいやらしい跡が残る胸の頂きを上下させながら、ぐったりと脱力する。

 しかしレイの手が彼女の腿を持ち上げ、膝を立てさせた。彼のいる角度からだと、寝衣の中が丸見えだと気づき、慌てて両腿を閉じる。

「だめっ、中が見えちゃうから!」

「何を今更……さっき何をされるか分かってるって言ってただろ? 本当に分かってるなら……どうするのが正解かも分かってるよな?」

 サラサは口ごもった。
 分かっているが、実際されるとなると反射的に拒んでしまう。もちろんレイが嫌というわけでなく、未知なる行為に対する不安と恥ずかしさからくるものだ。

 彼にも分かっているのだろう。ニヤリと口元を歪めると、意地の悪い声色を響かせる。

「なら、俺が手を貸さなくてもできるな?」

「……え?」

「自分で足を開いて、中を俺に見せて」

「ええええっ⁉︎」

 赤い瞳が大きく見開かれる。それと同時に、自分がすべきあられもない姿を想像し、身体中の血液が沸騰しそうなほど熱く煮えたった。

 しかし、ぞくりとした感覚に子宮が沸き立ったのも事実。

 理性と本能がぶつかり合う。

「サラサ」

 獣欲を孕んだ瞳で見つめられ、命令されるように低く名を呼ばれ、理性は呆気なく本能に屈した。彼に、自分の痴態を見られるかと思うと、グラグラと煮立った欲望を抑えられない。

(私の中に……こんなはしたない気持ちが潜んでいたなんて……)

 でも、こんな気持ちを抱くのは、目の前の彼に対してだけ――

 ぎゅっと瞳を閉じて羞恥心を抑えこむと、寝衣を押さえる手の力を緩めた。躊躇いが含むゆっくりとした動きで手をどけ、両足を拳一つ分だけ開く。

「こ、これで……いい?」

 全身が燃えているかと思うほど熱い。自身が発する熱に炙られているように、額にじっとりとした汗がにじむ。
 たったこれだけの動作だが、サラサにとっての精一杯。

 しかし、

「スカートで隠れて見えないんだけど?」

 笑いを含んだ声色で言われ、頭の芯が羞恥で焼ききれそうになった。
 精一杯を超えた精一杯を求められ、赤い瞳が潤む。

 何をすべきかは、分かっていた。

 溜まった唾液を飲み込み、もうどうにでもなれ、と言わんばかりに唇を硬く結ぶと、ゆっくりとスカートをたくし上げた。寝衣の布が上がり、膝を超えて太腿の上で止まる。
 長いスカートを恥ずかしそうに手繰り寄せる彼女の動作を、表情を、情欲塗れた視線が追う。

 頭を持ち上げると、先程まで布で覆われていたはずの太腿の肌が見えた。その向こうには、サラサの大切な部分を覗きこむように茶色い髪が揺れている。

 興奮を押さえ込んだようなレイの言葉が、彼女の羞恥心をさらに加速させる。

「すっげ……もうぐっしょりだな」

「そ、そんなこと、ないわっ!」

「何言ってるんだよ。肌が透けるほど、下着に大きな染みを作っておいて、よく言うな?」

「ち、違うの……これは――」

「……頑張ったご褒美をやらないとな」

 彼の指が秘裂を下から上へとなぞった。

 布から滲み出す愛液を指先に纏わせながら、指で引っかかった尖りをぐいっと押し込むと、サラサの喉が仰け反った。
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