49 / 73
第35話 神などいない
しおりを挟む
とりあえず、大神官の爺さんが土下座して謝ったのを見届けると、俺は、大神殿の見学を終えたリュミエールたちと合流した。
その後は、ビアンカが城にいるときと同じように、親子三人、水入らずの時間を過ごした。
時間はあっという間に過ぎていき、クウォルト大森林出発を前日に控えた大神殿滞在三日目の朝食後、そのときがついにやって来た……
俺は今、大神殿内にある大聖堂にいる。
目の前には、顔を隠したファナードの女神像。
女神像を見ていると、何度も決意を固めたというのに、このままチート能力を使って狭間の獣を祓っていいのか不安になる。
こいつは一体、俺に何をさせたかったのだろうか。未だに分からない。
何を、思い出して欲しかったのかも――
胸の奥が何故か苦しい。
あのクソ女神が笑いを含みつつも、でもって、心の奥底にある本心が表にでないよう堪えるように震えていた声を思い出すと、心が酷く揺さぶられる。
……俺も、狭間の獣の邪祓いを前にして、緊張しているんだろうか。
だから、意味も無く不安になるのだろうか。
しっかりしろ、俺!
それに今は、そんなことに思考を取られている場合じゃない!
気を取り直し、自分の服装を見える範囲で再確認する。
今、俺は正装をしている。とはいえ、城の行事などで身につけるような、なんかジャラジャラをいっぱい付けた軍服っぽい服ではない。
白いジャケットとベストという、正装ではあるがシンプルな装いだ。
前世の世界でいうと、フロックコートという、ジャケットが長いタイプのタキシードみたいな服だ。
なんで服に興味がない俺がそんなことを知っているかというと、前世で会社の上司の結婚式に出席するさい、レンタル衣装店のおばちゃんが今後のためにって教えてくれたのを、何となく覚えていたからだ。
まあ、その今後とやらがくることはなかったけどな!
心の中で涙をのんでいると、大聖堂の扉の向こうが騒がしくなってきた。
いよいよか。
俺は女神像に背中を向けると、扉の方へ向かう。俺が足を止めるとほぼ同時に、大聖堂の扉が開いた。
目の前には、リュミエールがいた。
だが、ただのリュミエールではない。
真っ白いドレスと、頭にレースのベールをつけた、リュミエールだ。
期間限定リュミエール花嫁ver.だ。
ランクとしては、SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS級だ。激レアだ。
もしソシャゲにいれば、俺は間違いなく毎月の給料をつぎ込んで、ガチャりまくっていただろう。
そしてクレジットカードの請求額に目を剥き、不正利用されたんか⁉ となりつつも、全て心当たりのある請求で解せぬとなるだろう。
そして、リュミエール花嫁ver.を引いたことをSNSで自慢し、引けなかった奴等からのヘイトを集めて絡まれ、ちょっと炎上するところまで視えたな、今の一瞬で。
俺の装いがシンプルなかわりに、リュミエールのドレスには、これでもかというくらい、フリルをあしらっている。腰回りから足にかけて大きく膨らみ、何重もの艶やかな布地が重なって層を作っている。
ちなみに俺の希望で、肩や首周りまでドレスで覆われているデザインだ。彼女の肌を人前で見せるものか、という俺の意思表明である。
煌びやかなアクセサリーを身につけているが、彼女の美しさの引き立て役にしかなっていない。
どれだけピカピカに磨かれた宝飾品も、複雑にカットされた宝石も、澄んだ青い瞳の輝きには到底及ばない。
ちなみに俺が平然としていられるのは、彼女の支度をコッソリ見て、事前に慣らしていたからに他ならない。
でなければ、彼女の美しさという精神攻撃を受けた俺は、大ダメージを食らっていただろう。そしてよろけながら逃げた先で倒れ、【やばい むり】というダイイングメッセージを血文字で残した状態で発見され、エクペリオン王国一の怪死事件として、後世に語り継がれることとなっただろう。
いや、今でも十分、やばい、むり、なんだが、根性で耐えている。
リュミエールは、非常に困惑した表情を浮かべていた。
だが俺と目が合った瞬間、彼女は口元を手で押さえ、ぐらっと体勢を崩した。
「リュミエール⁉」
慌ててドレスに包まれた身体を支え、俺の方にもたれるように引き寄せる。
彼女の後ろに控えていた二名の女性神官に、心配ないと目線で伝えると、抱きしめたリュミエールの顔を覗き込んだ。
そこには――全てをやりきって、ものすんごい満足した表情を浮かべて目を閉じる、リュミエールの姿があった。何故か合掌のポーズをしている。
この状態ももの凄くおかしいのだが、それ以上に、このままだと彼女の存在がサラサラと崩れてしまいそうな危うさを感じるのは、俺だけだろうか。
「おい、大丈夫か? リュミエール。一体何があった?」
俺はリュミエールの頬を軽く叩いた。
青い瞳がカッと見開かれたかと思うと、彼女の細い肩が大きく上下した。俯いて自分の胸に手を当てながら、リュミエールは荒い呼吸の合間に言葉を入れる。
「はぁっ、はぁっ……あ、あの……ここに入った瞬間、この世のものとは思えない神々しい存在によって目を潰されたかと思ったら、意識が一瞬にして持って行かれて――恐らくあれは男神――」
そう言って俺の顔を見上げた瞬間、リュミエールの身体から力が抜けた。
また何故か合掌のポーズをとり、今度は譫言のように、
「神が……神が降臨……なされ……」
とブツブツ呟いている。
もしかして……正装した俺をみて、倒れた?
譫言のようにブツブツ言ってる神って、俺のことか⁉
もう心残りはありません、と言わんばかりに、満足そうな表情を浮かべながら目を閉じているリュミエールの頬をもう一度軽く叩くと、先ほどと同じように、青い瞳がカッと見開かれた。
荒い呼吸を繰り返し、また俺を見ようと目線を上げ……ようとしたところで、彼女の視界を手で塞ぐ。
俺を見る度に倒れられちゃ、何も進まん。
「俺の声が聞こえるか、リュミエール?」
「はい。この手は……レオン様、ですよね?」
「ああ、そうだ。そして、ここにいるのは俺だけだ」
「え? 男神が降臨なされたのでは……」
「神などいない。とりあえず手を離すが、ゆっくりだ。ゆっくり目を慣らし――って、いきなり目を開けるな、また倒れるぞ! そう、そう……目をほそーく開けて、少しずつ俺の姿が見えるように……そうそう、動揺するな。何度も言うが、ここに神はいない」
何なんだ、これ。
身体を慣らしていくって……冬場のお風呂かな?
神はいない……目は潰れない……と何度も呟きながら、リュミエールはゆっくりと目を開け、こちらを見た。俺の姿に少しずつ慣らしながら目を開けたため、先ほどのように倒れることはなかったが、代わりに、こちらを見つめたままポーッとしている。かと思えば、眉間に皺を寄せながら双眸を閉じ、瞳を開くと同時にいつもの氷結顔に戻った。
「……大変失礼いたしました。先ほどの御方は、あなた様だったのですね。私が想像する男神など足下にも及ばぬ神々しさに、魂が召されるところでした」
いや、召されてただろ、一瞬。
相変わらずな妻の奇行に、苦笑いを浮かべるしかない。
正気を取り戻したリュミエールは、改めて俺の方を見つめながら、首を傾げた。
「それで、これは一体どういうことでしょうか。このドレスや、あなたの神のようなお姿――いえ、正装姿、まるで……」
「そうだ。ささやかだが、結婚式を挙げようと思ってな」
俺の言葉に、リュミエールは瞳を見開いた。
三年前に結婚はしたが、前妻セラフィーナが病死だったことや、新しい母親を迎えるビアンカのことも考え、両国で話し合った結果、結婚式は挙げないことにしたのだ。
だが、セラフィーナが亡くなったのはもう十年前だし、ビアンカとリュミエールの関係だって良好だ。
なのでビアンカと話し合い、リュミエールには内緒で結婚式を挙げる計画を立てていたのである。
この話は城の者たちにもしていたため、休暇先が大神殿であっても疑問に思われなかったのだ。
ちなみに今回は来客もない、親子三人だけの式だ。
国を挙げての式は、邪纏いの件が解決してからすればいい。
こんなん、なんぼあってもいいですからねぇ。
「で、でも、ビアンカもレオン様も、ただでさえ邪祓いのために大変な思いをされているのに、こんなことまでしていただいて……ご負担ではありませんでしたか? 邪祓いが終わってからでも……」
「……それだと、フラグが立ってしまうからなぁ」
「え? 何か仰いましたか?」
「……こういう大変なときこそ、楽しいことや喜ばしいことをすべきだと言ったんだ」
彼女が聞こえていないことをいいことに、俺は適当に誤魔化した。
まあ、言えるわけないだろ。
俺、この戦いが終わったら結婚するんだ発言は、お約束の死亡フラグだと。
縁起が悪すぎる。
俺は小さく笑いながら、腕を出した。リュミエールは恥ずかしそうに俯きながらも、そっと腕を絡めた。世話役の女性神官から白いブーケを受け取ると、俺と足並みを揃えながら、ゆっくりと前に進んでいく。
ファナードの女神像の前にある、祭壇の方へ――
その後は、ビアンカが城にいるときと同じように、親子三人、水入らずの時間を過ごした。
時間はあっという間に過ぎていき、クウォルト大森林出発を前日に控えた大神殿滞在三日目の朝食後、そのときがついにやって来た……
俺は今、大神殿内にある大聖堂にいる。
目の前には、顔を隠したファナードの女神像。
女神像を見ていると、何度も決意を固めたというのに、このままチート能力を使って狭間の獣を祓っていいのか不安になる。
こいつは一体、俺に何をさせたかったのだろうか。未だに分からない。
何を、思い出して欲しかったのかも――
胸の奥が何故か苦しい。
あのクソ女神が笑いを含みつつも、でもって、心の奥底にある本心が表にでないよう堪えるように震えていた声を思い出すと、心が酷く揺さぶられる。
……俺も、狭間の獣の邪祓いを前にして、緊張しているんだろうか。
だから、意味も無く不安になるのだろうか。
しっかりしろ、俺!
それに今は、そんなことに思考を取られている場合じゃない!
気を取り直し、自分の服装を見える範囲で再確認する。
今、俺は正装をしている。とはいえ、城の行事などで身につけるような、なんかジャラジャラをいっぱい付けた軍服っぽい服ではない。
白いジャケットとベストという、正装ではあるがシンプルな装いだ。
前世の世界でいうと、フロックコートという、ジャケットが長いタイプのタキシードみたいな服だ。
なんで服に興味がない俺がそんなことを知っているかというと、前世で会社の上司の結婚式に出席するさい、レンタル衣装店のおばちゃんが今後のためにって教えてくれたのを、何となく覚えていたからだ。
まあ、その今後とやらがくることはなかったけどな!
心の中で涙をのんでいると、大聖堂の扉の向こうが騒がしくなってきた。
いよいよか。
俺は女神像に背中を向けると、扉の方へ向かう。俺が足を止めるとほぼ同時に、大聖堂の扉が開いた。
目の前には、リュミエールがいた。
だが、ただのリュミエールではない。
真っ白いドレスと、頭にレースのベールをつけた、リュミエールだ。
期間限定リュミエール花嫁ver.だ。
ランクとしては、SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS級だ。激レアだ。
もしソシャゲにいれば、俺は間違いなく毎月の給料をつぎ込んで、ガチャりまくっていただろう。
そしてクレジットカードの請求額に目を剥き、不正利用されたんか⁉ となりつつも、全て心当たりのある請求で解せぬとなるだろう。
そして、リュミエール花嫁ver.を引いたことをSNSで自慢し、引けなかった奴等からのヘイトを集めて絡まれ、ちょっと炎上するところまで視えたな、今の一瞬で。
俺の装いがシンプルなかわりに、リュミエールのドレスには、これでもかというくらい、フリルをあしらっている。腰回りから足にかけて大きく膨らみ、何重もの艶やかな布地が重なって層を作っている。
ちなみに俺の希望で、肩や首周りまでドレスで覆われているデザインだ。彼女の肌を人前で見せるものか、という俺の意思表明である。
煌びやかなアクセサリーを身につけているが、彼女の美しさの引き立て役にしかなっていない。
どれだけピカピカに磨かれた宝飾品も、複雑にカットされた宝石も、澄んだ青い瞳の輝きには到底及ばない。
ちなみに俺が平然としていられるのは、彼女の支度をコッソリ見て、事前に慣らしていたからに他ならない。
でなければ、彼女の美しさという精神攻撃を受けた俺は、大ダメージを食らっていただろう。そしてよろけながら逃げた先で倒れ、【やばい むり】というダイイングメッセージを血文字で残した状態で発見され、エクペリオン王国一の怪死事件として、後世に語り継がれることとなっただろう。
いや、今でも十分、やばい、むり、なんだが、根性で耐えている。
リュミエールは、非常に困惑した表情を浮かべていた。
だが俺と目が合った瞬間、彼女は口元を手で押さえ、ぐらっと体勢を崩した。
「リュミエール⁉」
慌ててドレスに包まれた身体を支え、俺の方にもたれるように引き寄せる。
彼女の後ろに控えていた二名の女性神官に、心配ないと目線で伝えると、抱きしめたリュミエールの顔を覗き込んだ。
そこには――全てをやりきって、ものすんごい満足した表情を浮かべて目を閉じる、リュミエールの姿があった。何故か合掌のポーズをしている。
この状態ももの凄くおかしいのだが、それ以上に、このままだと彼女の存在がサラサラと崩れてしまいそうな危うさを感じるのは、俺だけだろうか。
「おい、大丈夫か? リュミエール。一体何があった?」
俺はリュミエールの頬を軽く叩いた。
青い瞳がカッと見開かれたかと思うと、彼女の細い肩が大きく上下した。俯いて自分の胸に手を当てながら、リュミエールは荒い呼吸の合間に言葉を入れる。
「はぁっ、はぁっ……あ、あの……ここに入った瞬間、この世のものとは思えない神々しい存在によって目を潰されたかと思ったら、意識が一瞬にして持って行かれて――恐らくあれは男神――」
そう言って俺の顔を見上げた瞬間、リュミエールの身体から力が抜けた。
また何故か合掌のポーズをとり、今度は譫言のように、
「神が……神が降臨……なされ……」
とブツブツ呟いている。
もしかして……正装した俺をみて、倒れた?
譫言のようにブツブツ言ってる神って、俺のことか⁉
もう心残りはありません、と言わんばかりに、満足そうな表情を浮かべながら目を閉じているリュミエールの頬をもう一度軽く叩くと、先ほどと同じように、青い瞳がカッと見開かれた。
荒い呼吸を繰り返し、また俺を見ようと目線を上げ……ようとしたところで、彼女の視界を手で塞ぐ。
俺を見る度に倒れられちゃ、何も進まん。
「俺の声が聞こえるか、リュミエール?」
「はい。この手は……レオン様、ですよね?」
「ああ、そうだ。そして、ここにいるのは俺だけだ」
「え? 男神が降臨なされたのでは……」
「神などいない。とりあえず手を離すが、ゆっくりだ。ゆっくり目を慣らし――って、いきなり目を開けるな、また倒れるぞ! そう、そう……目をほそーく開けて、少しずつ俺の姿が見えるように……そうそう、動揺するな。何度も言うが、ここに神はいない」
何なんだ、これ。
身体を慣らしていくって……冬場のお風呂かな?
神はいない……目は潰れない……と何度も呟きながら、リュミエールはゆっくりと目を開け、こちらを見た。俺の姿に少しずつ慣らしながら目を開けたため、先ほどのように倒れることはなかったが、代わりに、こちらを見つめたままポーッとしている。かと思えば、眉間に皺を寄せながら双眸を閉じ、瞳を開くと同時にいつもの氷結顔に戻った。
「……大変失礼いたしました。先ほどの御方は、あなた様だったのですね。私が想像する男神など足下にも及ばぬ神々しさに、魂が召されるところでした」
いや、召されてただろ、一瞬。
相変わらずな妻の奇行に、苦笑いを浮かべるしかない。
正気を取り戻したリュミエールは、改めて俺の方を見つめながら、首を傾げた。
「それで、これは一体どういうことでしょうか。このドレスや、あなたの神のようなお姿――いえ、正装姿、まるで……」
「そうだ。ささやかだが、結婚式を挙げようと思ってな」
俺の言葉に、リュミエールは瞳を見開いた。
三年前に結婚はしたが、前妻セラフィーナが病死だったことや、新しい母親を迎えるビアンカのことも考え、両国で話し合った結果、結婚式は挙げないことにしたのだ。
だが、セラフィーナが亡くなったのはもう十年前だし、ビアンカとリュミエールの関係だって良好だ。
なのでビアンカと話し合い、リュミエールには内緒で結婚式を挙げる計画を立てていたのである。
この話は城の者たちにもしていたため、休暇先が大神殿であっても疑問に思われなかったのだ。
ちなみに今回は来客もない、親子三人だけの式だ。
国を挙げての式は、邪纏いの件が解決してからすればいい。
こんなん、なんぼあってもいいですからねぇ。
「で、でも、ビアンカもレオン様も、ただでさえ邪祓いのために大変な思いをされているのに、こんなことまでしていただいて……ご負担ではありませんでしたか? 邪祓いが終わってからでも……」
「……それだと、フラグが立ってしまうからなぁ」
「え? 何か仰いましたか?」
「……こういう大変なときこそ、楽しいことや喜ばしいことをすべきだと言ったんだ」
彼女が聞こえていないことをいいことに、俺は適当に誤魔化した。
まあ、言えるわけないだろ。
俺、この戦いが終わったら結婚するんだ発言は、お約束の死亡フラグだと。
縁起が悪すぎる。
俺は小さく笑いながら、腕を出した。リュミエールは恥ずかしそうに俯きながらも、そっと腕を絡めた。世話役の女性神官から白いブーケを受け取ると、俺と足並みを揃えながら、ゆっくりと前に進んでいく。
ファナードの女神像の前にある、祭壇の方へ――
31
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる