45 / 73
第33話 幸せの形①
しおりを挟む
夫婦仲が冷え切っていたと思われていた俺たちが、突然仲良くしだしたことで、城内は一時騒然となった。
まあ仲良くなった次の日、全ての予定を半日ずらすという失態を犯したのだから、仕方もないだろう。
とはいえ、リュミエールは相変わらず氷結顔で、皆の前では表情筋一つ動かさないし、俺と二人きりでも、スンッとした態度をとる。
長年染みついた習慣は、中々変えられないようだ。
ま、そいつを崩すのが、最高に楽しいんだけどな‼
一時は何故か知らんが、俺が前妻を恋しく思い、リュミエールに重ねているほど疲弊しているのでは? という噂が上がったが、ビアンカまでもがリュミエールとの関わり合いを積極的にもつようになったこと、ビアンカを憎んでいると噂されていたリュミエールが穏やかに接していることから、三人の関係に変化があったのだと、ようやく皆の認知が変わってきたのが最近。
まあそれでも、
「陛下! あの女に何を誑かされたのですか⁉」
などと言って、仕事中に乗り込んでくる愚か者もいたが、こちらが時間をかけて懇切丁寧に説明してやったら納得してくれたようで、最後は泣きながら土下座をして謝罪してくれた。
その後、側室のことや、リュミエールへのあたりが強いなと思ってたので、どしたん、話聞こうか? と優しーーーーーーーーく相談に乗ってあげたら、叔父は、とある貴族と懇意にしていたらしく、その貴族の娘を俺の側室にしようと計画していたのだと素直に話してくれた。
とりあえず、残った髪の毛をむしりながら丁重にお断りしたので、二度とこんな俺の意にそぐわないことは考えないと思う。
やはり対話は大切だ。
叔父の事情も分かったし、その上で俺の希望も伝えられたし。
平和的に物事を解決するには、対話はやはり欠かせないな!
ヨシ!
それからは、平和な日々が続いている。
俺が鏡を壊してから、もう二ヶ月ほどが経過しただろうか。
ビアンカは城にはいない。
リュミエールと和解してから数日後、再び大神殿に行き、聖女修行に励んでいるのだ。
聖法の使い方や、邪祓いの際、七人の妖精聖騎士たちとどう連携していくかなどを中心に、毎日修行に励んでいると、時折届く手紙に書いてあった。
きっと、過酷な修行を積んでいるのだろう。
しかしビアンカの手紙には、そんな辛さをおくびにも出さず、出来なかったことができるようになった喜び、邪祓いに対する手ごたえなど、ポジティブな内容が書き綴られていた。手紙の最後に書かれた、
”お義母様は必ず救います!”
というビアンカの決意を見た俺とリュミエールは泣いた。
ビアンカの健気さと気遣い、優しさ、そして、丸っこく書かれたまだつたない文字の可愛さに、【白雪姫を愛《め》でたおす会】会員の俺たちは泣き、手紙の前で祈りを捧げた。
娘への愛情が信仰に代わりそうになりつつも、穏やかな時間が過ぎていった。
世界を滅ぼす邪纏い【狭間の獣】の存在など忘れてしまいそうになるほどの、穏やかな時間が――
そして今、俺たちは、庭園のチェリック通りにやってきている。
「すっかり、散ってしまいましたね」
「ああ、そうだな」
リュミエールの残念そうな呟きに、俺は頷いて答えた。
二ヶ月前はまだ満開だったチェリックだが、さすがにもう花は散っていて、青々とした緑の葉っぱが覆い茂っている。
チェリックの花が散ったあと掃除をしたのだろう。
ピンク色の絨毯だった地面も、茶色い土に戻っていた。ここ数日、晴れた日が続いていたし、流石にもう地面がぬかるんで歩きにくいということはないだろう。
でも、
「リュミエール、手を」
彼女に向かって手を差し伸べる。
初めて二人でこの道を歩いたあのときと、同じように――
リュミエールは、俺の手を少し見つめたのち、
「……ありがとうございます」
恥じらいながらも、そっと手を重ね――俺がその手を握ると、嬉しそうにはにかんだ。どれだけ身体を重ねても、ふとしたときに見せる恥じらいの表情は、無垢な少女のように初々しく見えて、その都度、心に甘美な痺れがまわる。
くっそ……自慢したい。
俺の嫁が、滅茶苦茶可愛すぎて辛いって、匿名でメッチャ発信したい‼
この世界が、まだそこまで付いてきていないことを残念に思いつつ、俺たちは手を繋ぎながら、緑のトンネルを歩き始めた。
茂った葉っぱが日差しを遮り、心地の良い風が吹き抜けていくから、とても気持ちが良い。
チェリックの木々を見ている、と見せかけて、繋いだ手の温もりに、めっちゃ意識を集中させていると、
「レオン様、ちょっとお待ちください」
リュミエールが足を止めた。
ドレスの隠しポケットをゴソゴソしたかと思うと何かを取り出し、俺に手渡してきた。
白い紙に包まれた中にあったのは、花びらを一枚一枚丁寧に広げて乾燥させた、チェリックの花だった。
「押し花、か?」
「はい。以前、あなた様から頂いたチェリックで作りました」
以前俺があげたって……もしかして、あれか?
リュミエールの髪の毛についていたチェリックの花弁を、俺がとったアレか?
それを彼女が密かに持って帰っていて、ポチに、
”感動のあまり、永久に保存できないか、方法を模索中です。もし何か良い案があれば教えてくださいね?”
って、めっちゃ不穏なことを言ってたアレか?
良かった。
邪法で永久保存することは諦め、人間が出来る可能な保存方法を選んでくれたんだな。
「……結局、押し花にしたのか」
「そのご反応は……も、もしかして……見て、おられた、のですか……?」
「少しだけだ。永久保存できないか、邪纏いの鏡に聞いていたくらいで……」
「見てます! 全部、ご覧になってるではありませんか! もうっ……い、一体いつから鏡に成り代わられていたのですか……」
そう言いながら、リュミエールは頬を赤くする。
だが彼女の質問にはあえて答えず、押し花を返しながら笑いかけた。
「そんなにチェリックの花が名残惜しいなら、年中チェリックの花が楽しめる、暖かな地方の土地を買おうか? 別荘でも建てて、休みの時に過ごすのもアリだな」
素晴らしい思いつきだと思ったが、リュミエールは大きく目を見開くと、慌てて首を横に振った。
「い、いえ! そこまでしていただくわけには……私はただ……」
「ただ、どうした? 何か他に希望があるなら、良い機会だから言え? 土地に限らず、宝飾品でもドレスでも、世界の半分でも」
「せ、世界っ⁉」
「冗談だ」
とは言いつつ、ちょっと頭の中でシミュレーションしてる自分がいる。
多分俺、好きな人が出来ると権力持っちゃ駄目なタイプだ。好きな人のために何でもしちゃって、最終的に自国滅ぼしそう。
そんな俺の不安を余所に、リュミエールは口ごもりながら、繋いだ手に力をこめた。
俺を愛おしそうに見つめる瞳の中に、僅かに寂しさの陰が見える。
「来年も……また同じように、チェリックの花の中を歩きたいです。そのときは、ビアンカも一緒に……」
浮かれていた気持ちが、一気に冷めた。
――来年。
何も知らなければ、特別な意味を持たない単語。
絶対にそのときが来るのだと、当然なのだと、疑うことすらしない、当たり前の感覚。
だけど全てを知った今の俺たちにとって、たどり着けるか分からない――場所。
狭間の獣を祓う方法はある。
チート能力もある。
なのに、何だ。
この得体の知れない不安は。
ファナードの女神は、チート能力で狭間の獣を祓うだけでは駄目だと言った。きっとそれが、俺が全てを知っても世界を救えなかった要因なのだろう。
なら、ビアンカの一回目の人生は?
あのとき、リュミエールは処刑されることで、獣を祓ったはずだ。
なのに、どうして世界はまだやり直し続けている?
世界を滅ぼす存在を祓ったんだろ?
正直、このまま狭間の獣の邪祓いを進めていいのか迷っている。
何かが、まだあるような気がしてならない。
俺が見落としている、何かが……
”思い出して――”
女神の最後の言葉が、耳の奥に蘇り、消えていった。
まあ仲良くなった次の日、全ての予定を半日ずらすという失態を犯したのだから、仕方もないだろう。
とはいえ、リュミエールは相変わらず氷結顔で、皆の前では表情筋一つ動かさないし、俺と二人きりでも、スンッとした態度をとる。
長年染みついた習慣は、中々変えられないようだ。
ま、そいつを崩すのが、最高に楽しいんだけどな‼
一時は何故か知らんが、俺が前妻を恋しく思い、リュミエールに重ねているほど疲弊しているのでは? という噂が上がったが、ビアンカまでもがリュミエールとの関わり合いを積極的にもつようになったこと、ビアンカを憎んでいると噂されていたリュミエールが穏やかに接していることから、三人の関係に変化があったのだと、ようやく皆の認知が変わってきたのが最近。
まあそれでも、
「陛下! あの女に何を誑かされたのですか⁉」
などと言って、仕事中に乗り込んでくる愚か者もいたが、こちらが時間をかけて懇切丁寧に説明してやったら納得してくれたようで、最後は泣きながら土下座をして謝罪してくれた。
その後、側室のことや、リュミエールへのあたりが強いなと思ってたので、どしたん、話聞こうか? と優しーーーーーーーーく相談に乗ってあげたら、叔父は、とある貴族と懇意にしていたらしく、その貴族の娘を俺の側室にしようと計画していたのだと素直に話してくれた。
とりあえず、残った髪の毛をむしりながら丁重にお断りしたので、二度とこんな俺の意にそぐわないことは考えないと思う。
やはり対話は大切だ。
叔父の事情も分かったし、その上で俺の希望も伝えられたし。
平和的に物事を解決するには、対話はやはり欠かせないな!
ヨシ!
それからは、平和な日々が続いている。
俺が鏡を壊してから、もう二ヶ月ほどが経過しただろうか。
ビアンカは城にはいない。
リュミエールと和解してから数日後、再び大神殿に行き、聖女修行に励んでいるのだ。
聖法の使い方や、邪祓いの際、七人の妖精聖騎士たちとどう連携していくかなどを中心に、毎日修行に励んでいると、時折届く手紙に書いてあった。
きっと、過酷な修行を積んでいるのだろう。
しかしビアンカの手紙には、そんな辛さをおくびにも出さず、出来なかったことができるようになった喜び、邪祓いに対する手ごたえなど、ポジティブな内容が書き綴られていた。手紙の最後に書かれた、
”お義母様は必ず救います!”
というビアンカの決意を見た俺とリュミエールは泣いた。
ビアンカの健気さと気遣い、優しさ、そして、丸っこく書かれたまだつたない文字の可愛さに、【白雪姫を愛《め》でたおす会】会員の俺たちは泣き、手紙の前で祈りを捧げた。
娘への愛情が信仰に代わりそうになりつつも、穏やかな時間が過ぎていった。
世界を滅ぼす邪纏い【狭間の獣】の存在など忘れてしまいそうになるほどの、穏やかな時間が――
そして今、俺たちは、庭園のチェリック通りにやってきている。
「すっかり、散ってしまいましたね」
「ああ、そうだな」
リュミエールの残念そうな呟きに、俺は頷いて答えた。
二ヶ月前はまだ満開だったチェリックだが、さすがにもう花は散っていて、青々とした緑の葉っぱが覆い茂っている。
チェリックの花が散ったあと掃除をしたのだろう。
ピンク色の絨毯だった地面も、茶色い土に戻っていた。ここ数日、晴れた日が続いていたし、流石にもう地面がぬかるんで歩きにくいということはないだろう。
でも、
「リュミエール、手を」
彼女に向かって手を差し伸べる。
初めて二人でこの道を歩いたあのときと、同じように――
リュミエールは、俺の手を少し見つめたのち、
「……ありがとうございます」
恥じらいながらも、そっと手を重ね――俺がその手を握ると、嬉しそうにはにかんだ。どれだけ身体を重ねても、ふとしたときに見せる恥じらいの表情は、無垢な少女のように初々しく見えて、その都度、心に甘美な痺れがまわる。
くっそ……自慢したい。
俺の嫁が、滅茶苦茶可愛すぎて辛いって、匿名でメッチャ発信したい‼
この世界が、まだそこまで付いてきていないことを残念に思いつつ、俺たちは手を繋ぎながら、緑のトンネルを歩き始めた。
茂った葉っぱが日差しを遮り、心地の良い風が吹き抜けていくから、とても気持ちが良い。
チェリックの木々を見ている、と見せかけて、繋いだ手の温もりに、めっちゃ意識を集中させていると、
「レオン様、ちょっとお待ちください」
リュミエールが足を止めた。
ドレスの隠しポケットをゴソゴソしたかと思うと何かを取り出し、俺に手渡してきた。
白い紙に包まれた中にあったのは、花びらを一枚一枚丁寧に広げて乾燥させた、チェリックの花だった。
「押し花、か?」
「はい。以前、あなた様から頂いたチェリックで作りました」
以前俺があげたって……もしかして、あれか?
リュミエールの髪の毛についていたチェリックの花弁を、俺がとったアレか?
それを彼女が密かに持って帰っていて、ポチに、
”感動のあまり、永久に保存できないか、方法を模索中です。もし何か良い案があれば教えてくださいね?”
って、めっちゃ不穏なことを言ってたアレか?
良かった。
邪法で永久保存することは諦め、人間が出来る可能な保存方法を選んでくれたんだな。
「……結局、押し花にしたのか」
「そのご反応は……も、もしかして……見て、おられた、のですか……?」
「少しだけだ。永久保存できないか、邪纏いの鏡に聞いていたくらいで……」
「見てます! 全部、ご覧になってるではありませんか! もうっ……い、一体いつから鏡に成り代わられていたのですか……」
そう言いながら、リュミエールは頬を赤くする。
だが彼女の質問にはあえて答えず、押し花を返しながら笑いかけた。
「そんなにチェリックの花が名残惜しいなら、年中チェリックの花が楽しめる、暖かな地方の土地を買おうか? 別荘でも建てて、休みの時に過ごすのもアリだな」
素晴らしい思いつきだと思ったが、リュミエールは大きく目を見開くと、慌てて首を横に振った。
「い、いえ! そこまでしていただくわけには……私はただ……」
「ただ、どうした? 何か他に希望があるなら、良い機会だから言え? 土地に限らず、宝飾品でもドレスでも、世界の半分でも」
「せ、世界っ⁉」
「冗談だ」
とは言いつつ、ちょっと頭の中でシミュレーションしてる自分がいる。
多分俺、好きな人が出来ると権力持っちゃ駄目なタイプだ。好きな人のために何でもしちゃって、最終的に自国滅ぼしそう。
そんな俺の不安を余所に、リュミエールは口ごもりながら、繋いだ手に力をこめた。
俺を愛おしそうに見つめる瞳の中に、僅かに寂しさの陰が見える。
「来年も……また同じように、チェリックの花の中を歩きたいです。そのときは、ビアンカも一緒に……」
浮かれていた気持ちが、一気に冷めた。
――来年。
何も知らなければ、特別な意味を持たない単語。
絶対にそのときが来るのだと、当然なのだと、疑うことすらしない、当たり前の感覚。
だけど全てを知った今の俺たちにとって、たどり着けるか分からない――場所。
狭間の獣を祓う方法はある。
チート能力もある。
なのに、何だ。
この得体の知れない不安は。
ファナードの女神は、チート能力で狭間の獣を祓うだけでは駄目だと言った。きっとそれが、俺が全てを知っても世界を救えなかった要因なのだろう。
なら、ビアンカの一回目の人生は?
あのとき、リュミエールは処刑されることで、獣を祓ったはずだ。
なのに、どうして世界はまだやり直し続けている?
世界を滅ぼす存在を祓ったんだろ?
正直、このまま狭間の獣の邪祓いを進めていいのか迷っている。
何かが、まだあるような気がしてならない。
俺が見落としている、何かが……
”思い出して――”
女神の最後の言葉が、耳の奥に蘇り、消えていった。
36
お気に入りに追加
194
あなたにおすすめの小説
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
転生した元悪役令嬢は地味な人生を望んでいる
花見 有
恋愛
前世、悪役令嬢だったカーラはその罪を償う為、処刑され人生を終えた。転生して中流貴族家の令嬢として生まれ変わったカーラは、今度は地味で穏やかな人生を過ごそうと思っているのに、そんなカーラの元に自国の王子、アーロンのお妃候補の話が来てしまった。
婚約者の姉を婚約者にしろと言われたので独立します!
ユウ
恋愛
辺境伯爵次男のユーリには婚約者がいた。
侯爵令嬢の次女アイリスは才女と謡われる努力家で可愛い幼馴染であり、幼少の頃に婚約する事が決まっていた。
そんなある日、長女の婚約話が破談となり、そこで婚約者の入れ替えを命じられてしまうのだったが、婚約お披露目の場で姉との婚約破棄宣言をして、実家からも勘当され国外追放の身となる。
「国外追放となってもアイリス以外は要りません」
国王両陛下がいる中で堂々と婚約破棄宣言をして、アイリスを抱き寄せる。
両家から勘当された二人はそのまま国外追放となりながらも二人は真実の愛を貫き駆け落ちした二人だったが、その背後には意外な人物がいた
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
『絶対に許さないわ』 嵌められた公爵令嬢は自らの力を使って陰湿に復讐を遂げる
黒木 鳴
ファンタジー
タイトルそのまんまです。殿下の婚約者だった公爵令嬢がありがち展開で冤罪での断罪を受けたところからお話しスタート。将来王族の一員となる者として清く正しく生きてきたのに悪役令嬢呼ばわりされ、復讐を決意して行動した結果悲劇の令嬢扱いされるお話し。
悪役令嬢の役割は終えました(別視点)
月椿
恋愛
この作品は「悪役令嬢の役割は終えました」のヴォルフ視点のお話になります。
本編を読んでない方にはネタバレになりますので、ご注意下さい。
母親が亡くなった日、ヴォルフは一人の騎士に保護された。
そこから、ヴォルフの日常は変わっていく。
これは保護してくれた人の背に憧れて騎士となったヴォルフと、悪役令嬢の役割を終えた彼女とのお話。
【完結】虐げられた令嬢の復讐劇 〜聖女より格上の妖精の愛し子で竜王様の番は私です~
大福金
ファンタジー
10歳の時、床掃除をしている時に水で足を滑らせ前世の記憶を思い出した。侯爵家令嬢ルチア
8さいの時、急に現れた義母に義姉。
あれやこれやと気がついたら部屋は義姉に取られ屋根裏に。
侯爵家の娘なのに、使用人扱い。
お母様が生きていた時に大事にしてくれた。使用人たちは皆、義母が辞めさせた。
義母が連れてきた使用人達は私を義母と一緒になってこき使い私を馬鹿にする……
このままじゃ先の人生詰んでる。
私には
前世では25歳まで生きてた記憶がある!
義母や義姉!これからは思い通りにさせないんだから!
義母達にスカッとざまぁしたり
冒険の旅に出たり
主人公が妖精の愛し子だったり。
竜王の番だったり。
色々な無自覚チート能力発揮します。
竜王様との溺愛は後半第二章からになります。
※完結まで執筆済みです。(*´꒳`*)10万字程度。
※後半イチャイチャ多めです♡
※R18描写♡が入るシーンはタイトルに★マークをいれています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる