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第29話 俺の幸せには、お前がいないと駄目だ①
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……何でだよ。
前世では、ざまぁ作品が流行っていたじゃないか! 白雪姫だって似たような話だろ?
悪い奴はざまぁされて地獄に落ちて、正しい者は救われ、幸せになる。
俺だって大好きなジャンルの話だった。
悪は滅び、善が栄えるような話は、老若男女問わず誰だって好きなはずだ。
なのに……なんで現実は、こうもスッキリしないんだよ。
自分を殺そうとした母を断罪して、なんでそれを罪だといって、ずっと引きずっているんだ!
白雪姫って、ハッピーエンドだろ?
結婚した白雪姫がその後、継子を虐めて処刑されなければならないって、どう考えてもおかしいだろ‼ なんでこんなに拗れてるんだよっ‼
「どうして……どうして俺に冷たくしたりビアンカを虐めて、わざわざ悪女を演じ、断罪されようとしたんだ」
ずっと引っかかっていたことを訊ねた。
ビアンカの一回目の人生のとき、憎しみがこもった聖法を受けたリュミエールは、死ぬ自由を得たはずなのに、何故最後まで悪女を演じ、えげつない方法で処刑された。
狭間の獣を祓うだけなら、自死を選べば良かったのに。
俺の問いかけに、リュミエールは僅かに口角を上げた。
「私が悪女として死ねば、あなた様やビアンカ姫がこれから先、私のことでお心を悩ませることがないからです。私に遠慮無く、次の伴侶を迎えることができますし、エデル王国も、邪纏いに取り憑かれた王女を嫁がせた責任を問われませんから」
「以前、側室を迎える話を了承していたのも、それを見越して、か?」
「はい。いずれ罪を犯す女が子を残せば、その子は不幸にしかなりません。罪人の母をもつ子の立場を経験するのは、私だけでよいのです。ビアンカ姫と私と、どちらかを選べと申し上げれば必ず、ビアンカ姫を選ぶと思っておりました」
リュミエールが理由を説明すればするほど、俺の心が抉られていく。
理由を説明されているはずなのに、頭の中が、どうして、という別の疑問で一杯になっていく。
彼女が、悪女として処刑されることを選んだ理由は、残された俺たちの今後を考えてのことだった。
もし俺とビアンカが真実を知った状態で、リュミエールが狭間の獣とともに命を失えば、彼女を救えなかった後悔を、俺たちはずっと抱えながら生き続けるだろう。
俺なんて、次の妻を迎える気力さえなくなるはずだ。ビアンカだって、義母を救えなかったショックを引きずるだろう。
でも、リュミエールが悪女として処刑されたのなら、罪人だからと死んで当然だと割り切れる。ビアンカ一回目の人生の俺は、リュミエールが処刑された後、跡継ぎが作れないほどずっと引きずっていたようだが、少なくともビアンカは大丈夫だった。
俺たちのその後まで考えて、リュミエールは最期の瞬間まで、悪女であろうとした。
それが、狭間の獣の支配から解放された彼女が、処刑を選んだ理由――
「私は、陛下とビアンカ姫が幸せであれば、それで良いのです。幸せな気持ちを初めて私に与えてくださったお二人の未来を守れるのならば、それで……」
そう口にするリュミエールの表情は変わらないが、声色は誇らしげだった。
だが、
「……んだよ、それ」
俺の唇から洩れ出たのは、自分でも聞いたことのない程の低い声。
気付けば俯き、両手を強く握っていた。怒りで煮え立つ心と連動するように、握った拳が小刻みに震える。
彼女は優しい。
とても、とても優しいと思う。
だけど……彼女の言い分は、あまりにも勝手だ。
あまりに、も――
「何で、お前が語る幸せの中に、いつもお前自身がいないんだ‼ 俺とビアンカが幸せだったらいい⁉ 【わたしがかんがえた、いちばんの結末】ってやつを、一方的に俺たちに押しつけるな‼ 俺たちの気持ちを無視して、勝手に一人で話を進めるな‼」
俺の叫びに、リュミエールの肩が僅かに震えた。先ほどまであった誇らしげな様子は消え、代わりに強い困惑が伝わってくる。
そうだ。困惑しろ。
正しいと信じて疑わなかった結末を否定されたことで、自分の感覚がおかしいことを実感しろ!
俺は、リュミエールの方へ一歩近付いた。
「お前が、俺やビアンカの幸せを願っていることは知ってる。そこの邪纏いの鏡を使って俺たちの姿を盗み見するほど、俺たちのことが滅茶苦茶好きなのもな!」
「え、ちょ、ちょっと待ってください! あ、あのっ、それはどういう……」
リュミエールが、瞬きの数を滅茶苦茶多くしながら、俺に問う。俺が答えるまでの短い時間に、何回「え? ええ?」という言葉が出たか分からない。
だが彼女の混乱などお構いなしに、俺は怒りを込めて答える。
さらにパニックになるだろうが、知らん。
「邪纏いの鏡を脅して、お前が鏡と話す時の様子を監視していた」
「脅し……え? 私の様子を、かん、し……? え、あ……」
「俺のキメ顔を、鏡に永久保存させていたのも知ってる」
「ひっ……」
「あと、お前は鏡と話していると思っていただろうが、途中から俺が鏡に成り代わって話していた!」
「え? へ、陛下と、話し……を……?」
「ちなみに、お前に【世界で一番美しく、そしてお優しいのは王妃様、あなたです】と言ったのは、鏡じゃなくて俺だ!」
「……………………」
あ、さっきまで慌てに慌てまくっていたリュミエールの表情が、まるでスイッチが切れたかのように、突然氷結状態になってしまった。
これ、許容範囲を超えてしまってフリーズしている状態だわ。俺が彼女に綺麗だと言った時と、同じことが起こってるわ。
すっかり固まってしまったリュミエールに向かって手を伸ばし、彼女の背中に両手を回した。細い身体が傾き、俺の胸の中へすっぽりと収まった。
「俺の幸せには、お前がいないと駄目だ、リュミエール」
フリーズしていた彼女の青い瞳に生気が戻り、胸の中で首を横に振る。
「そんなことありません。私がいなくとも、陛下は幸せになれます」
「絶対になれない。たとえ狭間の獣の件を知らず、お前が悪女として断罪されても、俺は生きる屍となって一生独身を貫き、ビアンカをロクデモない相手と結婚させてしまう失態を犯す」
「そ、聡明な陛下に限って、そんなことは……」
「いや、そうなる。絶対だ。それだけ、お前の存在は俺の中で大きいんだ。その後の人生を左右してしまうほど」
だってビアンカの一回目の人生の俺が、そうだったんだからな。
間違いない。
そうなる自信しか無い。
確信している。
「お前が、過去に苦しんでいることは分かった。母親の件は、気の毒だったとしか言いようがない。だが、お前は何一つ悪くない」
「そ、そんなことはありません! 私が……私が、母の話に合わせれば、母は死ななかった。狭間の獣が私に取り憑くこともなかった! 陛下やビアンカ姫に危険が及ぶことも、なかったのです! 全て私が――」
「もうこれ以上、罪悪感から逃れるために、自分で自分を傷つけるな」
「違います! これは私が受けるべき報い……」
「報いでも母親の呪いでもない。お前が望み、お前がしていることだ。だから、止めようと思えば止められる」
俺は、彼女の艶やかな水色の髪を、ゆっくり撫でた。ビアンカにするように、ゆっくりと優しく、撫で続けた。
彼女は、ただ黙って俺にされるがままだった。その姿がまるで、幼子のように思えた。
殺されかけただけでなく、罪人として母親が処刑された幼いリュミエールの心に、誰も寄り添ってやらなかったのかよ。
こんなの、PTSDもんだろ!
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「どうして……どうして俺に冷たくしたりビアンカを虐めて、わざわざ悪女を演じ、断罪されようとしたんだ」
ずっと引っかかっていたことを訊ねた。
ビアンカの一回目の人生のとき、憎しみがこもった聖法を受けたリュミエールは、死ぬ自由を得たはずなのに、何故最後まで悪女を演じ、えげつない方法で処刑された。
狭間の獣を祓うだけなら、自死を選べば良かったのに。
俺の問いかけに、リュミエールは僅かに口角を上げた。
「私が悪女として死ねば、あなた様やビアンカ姫がこれから先、私のことでお心を悩ませることがないからです。私に遠慮無く、次の伴侶を迎えることができますし、エデル王国も、邪纏いに取り憑かれた王女を嫁がせた責任を問われませんから」
「以前、側室を迎える話を了承していたのも、それを見越して、か?」
「はい。いずれ罪を犯す女が子を残せば、その子は不幸にしかなりません。罪人の母をもつ子の立場を経験するのは、私だけでよいのです。ビアンカ姫と私と、どちらかを選べと申し上げれば必ず、ビアンカ姫を選ぶと思っておりました」
リュミエールが理由を説明すればするほど、俺の心が抉られていく。
理由を説明されているはずなのに、頭の中が、どうして、という別の疑問で一杯になっていく。
彼女が、悪女として処刑されることを選んだ理由は、残された俺たちの今後を考えてのことだった。
もし俺とビアンカが真実を知った状態で、リュミエールが狭間の獣とともに命を失えば、彼女を救えなかった後悔を、俺たちはずっと抱えながら生き続けるだろう。
俺なんて、次の妻を迎える気力さえなくなるはずだ。ビアンカだって、義母を救えなかったショックを引きずるだろう。
でも、リュミエールが悪女として処刑されたのなら、罪人だからと死んで当然だと割り切れる。ビアンカ一回目の人生の俺は、リュミエールが処刑された後、跡継ぎが作れないほどずっと引きずっていたようだが、少なくともビアンカは大丈夫だった。
俺たちのその後まで考えて、リュミエールは最期の瞬間まで、悪女であろうとした。
それが、狭間の獣の支配から解放された彼女が、処刑を選んだ理由――
「私は、陛下とビアンカ姫が幸せであれば、それで良いのです。幸せな気持ちを初めて私に与えてくださったお二人の未来を守れるのならば、それで……」
そう口にするリュミエールの表情は変わらないが、声色は誇らしげだった。
だが、
「……んだよ、それ」
俺の唇から洩れ出たのは、自分でも聞いたことのない程の低い声。
気付けば俯き、両手を強く握っていた。怒りで煮え立つ心と連動するように、握った拳が小刻みに震える。
彼女は優しい。
とても、とても優しいと思う。
だけど……彼女の言い分は、あまりにも勝手だ。
あまりに、も――
「何で、お前が語る幸せの中に、いつもお前自身がいないんだ‼ 俺とビアンカが幸せだったらいい⁉ 【わたしがかんがえた、いちばんの結末】ってやつを、一方的に俺たちに押しつけるな‼ 俺たちの気持ちを無視して、勝手に一人で話を進めるな‼」
俺の叫びに、リュミエールの肩が僅かに震えた。先ほどまであった誇らしげな様子は消え、代わりに強い困惑が伝わってくる。
そうだ。困惑しろ。
正しいと信じて疑わなかった結末を否定されたことで、自分の感覚がおかしいことを実感しろ!
俺は、リュミエールの方へ一歩近付いた。
「お前が、俺やビアンカの幸せを願っていることは知ってる。そこの邪纏いの鏡を使って俺たちの姿を盗み見するほど、俺たちのことが滅茶苦茶好きなのもな!」
「え、ちょ、ちょっと待ってください! あ、あのっ、それはどういう……」
リュミエールが、瞬きの数を滅茶苦茶多くしながら、俺に問う。俺が答えるまでの短い時間に、何回「え? ええ?」という言葉が出たか分からない。
だが彼女の混乱などお構いなしに、俺は怒りを込めて答える。
さらにパニックになるだろうが、知らん。
「邪纏いの鏡を脅して、お前が鏡と話す時の様子を監視していた」
「脅し……え? 私の様子を、かん、し……? え、あ……」
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「ひっ……」
「あと、お前は鏡と話していると思っていただろうが、途中から俺が鏡に成り代わって話していた!」
「え? へ、陛下と、話し……を……?」
「ちなみに、お前に【世界で一番美しく、そしてお優しいのは王妃様、あなたです】と言ったのは、鏡じゃなくて俺だ!」
「……………………」
あ、さっきまで慌てに慌てまくっていたリュミエールの表情が、まるでスイッチが切れたかのように、突然氷結状態になってしまった。
これ、許容範囲を超えてしまってフリーズしている状態だわ。俺が彼女に綺麗だと言った時と、同じことが起こってるわ。
すっかり固まってしまったリュミエールに向かって手を伸ばし、彼女の背中に両手を回した。細い身体が傾き、俺の胸の中へすっぽりと収まった。
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フリーズしていた彼女の青い瞳に生気が戻り、胸の中で首を横に振る。
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間違いない。
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「もうこれ以上、罪悪感から逃れるために、自分で自分を傷つけるな」
「違います! これは私が受けるべき報い……」
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俺は、彼女の艶やかな水色の髪を、ゆっくり撫でた。ビアンカにするように、ゆっくりと優しく、撫で続けた。
彼女は、ただ黙って俺にされるがままだった。その姿がまるで、幼子のように思えた。
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