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第14話 王妃からの誘い
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鏡面が紫一色になった。
アリシアが、ポチの本体に紫の布をかけたらしい。
つまりこれで会話終了ということだ。
俺は息を吐き出すと、焦点の定まらない景色を瞳に映しながら、背もたれに体重を預けた。天井をジッと見つめる俺に、ポチが話しかけてくる。
『ご主人様、上手くやりましたね! これで王妃様との時間を作ることができ、お二人の仲を縮めることができそうじゃないですか!』
「あ、ああ……」
『もう少しすれば、王妃様がこちらにお越しになるでしょうね。準備はしておかなくてもよろしいのですか?』
「あ、ああ……うん……」
『……ご主人様? どうかなさったのですか? 表情がどこか虚ろですけど……』
俺は、漫画だったらギギギッと効果音が入りそうなぎこちない動きで、手鏡に向き直った。縋り付くような情けない声が唇から洩れる。
「……今から来るとか、ど、どうしよう……二人で散歩する心の準備が、何一つできてないんだが……」
『……はっ? いや、ご主人様の提案ですよね、それ……』
「いや、そうなんだが……まさか今すぐ実行するとは思わなかったんだ。やっと他に人がいる前で挨拶や会話が出来るようになったのに突然二人っきりとか……某ゲームで調子にのって橋を渡って隣の大陸に行ったら、急に敵が強くなってボッコボコにされるようなもんだ……ちゃんとレベルを踏んで挑まないと詰んでしまう。俺はな……ちゃんと適正レベルまで上げて、その街にある最高の武器防具を揃えないと、先に進まないタイプなんだよ……」
『いやいやいやいや! ただの散歩ですよ? 一緒に歩くだけじゃないですか! なにをそんなに臆することがあるんですか! 別に告白しろとか、口づけしろとかそんなことをしなければならないわけじゃ――』
「はぁぁぁぁあああああああ⁉ お、おおおお、お、おおお、おまっ……王妃とキスしろってどういうことだぁぁぁぁ⁉」
『言ってませんし、あなた様にそんな難易度の高そうな交流を求めてませんから! 急に理解力が低下するの止めてください! それに恋愛経験なさそうな反応されてますけど、ご主人様、一応前王妃様であるセラフィーナ様とは御子まで作られてますよね?』
「はぁぁあああああああああああああああ⁉ 王妃と今すぐ子ども作れってか⁉ 一姫二太郎ってかぁぁぁ⁉ ビアンカも滅茶苦茶可愛いが、次に生まれてくる王子もきっと滅茶苦茶可愛いだろうなぁぁぁ⁉」
『あなた様の明るい家族計画は分かりましたから、知力が突然バグるの、ほんっと止めて貰えます⁉ こっちもどう対応していいのか困るんですけど!』
ちょっ……こいつ、どさくさに紛れて俺のこと、馬鹿って言ったな⁉
壊――
コンコンッ
ドアがノックされる音が聞こえた瞬間、俺は喉元まで出かかっていた言葉を飲み込んだ。
このタイミングのノック音。
まさか……という思いと、違ってくれ……という祈りが、俺の頭の中で交差する。
「……誰だ」
「私でございます、陛下」
俺の祈りは届かなかったかぁ……
それにしても、来るの早すぎない?
彼女の寝室とここまで、そこそこ距離があると思うんだが?
とりあえず、このまま何も答えないわけにはいかない。
吐き出した息が震えないように喉と鳩尾に力をこめると、俺はドアの向こうにいるアリシアに声をかけた。
「入れ」
いざ言葉を口にすると、全くブレることのない真っ直ぐな声が出るのだから、不思議としか言いようがない。
心臓は破裂するかと思うぐらい、バクバク音を立てているというのに。
失礼しますという断りとともに、ドアが開いた。アリシアと一緒に中に入ろうとした侍女を視線で制すると、察しの良い侍女は一つ頭を下げて退室していった。
部屋に残ったのは、俺とアリシアだけ。
……一体どうしてくれよう、この空気を。
「どうした?」
用件は分かっているが一応訊ねる。
アリシアは全く表情を変えず、相変わらずの冷たい視線をこちらに向けながら、表情筋をピクリともさせずに話し出した。
「陛下。以前、チェリックの花が見頃だとお話しいたしましたが、よろしければ、今から私と二人で見に行かれませんか?」
そう言いつつ、彼女の視線が一瞬だけ、机の上に大量に積み上げられた本や書類に向けられた。俺の仕事が溜まっているのを確認したのだろう。
来てしまったものは、仕方が無い。
今回は、アリシアのフットワークの軽さを甘く見ていた俺に責任がある。
……腹をくくろう。
必殺。
どうにでもなあああああーーーーーーーーーーれ‼
「分かった、行こう」
俺は、散らばっていた書類をまとめると、立ち上がった。ついでに、うーんと伸びをして全身の緊張をほぐすついでにアリシアを見ると、彼女は微動だにせず、その場に立ち尽くしていた。
感情が読めないいつもの無表情ではあるのだが、青い瞳を縁取る睫毛が、風が発生しそうな勢いでバッサバッサ動いている。
もしかして……驚いてる?
「王妃、どうした? チェリックの花を見に行くんだろ?」
「そうなのですが、今、お忙しいのでは? 散歩なされる時間など、ないのでは……」
「なにを言っているんだ? 散歩に行こうと誘ったのは、お前だろ?」
僅かに笑いを含んだ声で答えると、アリシアは口を閉ざしてしまった。
読める……読めるぞ!
これは完全に予想外の展開だと……鏡の野郎、言ってることと違うじゃねーか! と思っている彼女の気持ちが!
まさかアリシアも、こんなにもあっさり俺が承諾するとは思わなかったのだろう。
それに断られる前提だったから【二人で】と言っているし。
彼女も俺と二人で散歩に出ることに、戸惑っているようだ。
間違いなく、ポチへの信頼と好感度が下がっているはず。
最後の一押しとばかりに、俺は声色に少し威圧感を込めた。
「それともお前は、散歩して話す時間すらないほど、俺が仕事に追い詰められているとでも思っているのか?」
瞳を細め、立ち尽くしたままのアリシアを見つめると、彼女は表情一つ変えることなく、毅然とした表情で俺の視線を真っ直ぐ受け止めた。
さっきまで読めていたアリシアの困惑は、消えていた。
お前も腹を括った、か……
「とんでもございません」
「では行こう」
「はい」
俺が部屋を出ると、俺との距離を数歩開けながら、アリシアが黙って付いてきた。
不仲と噂されいる国王夫婦が廊下を歩く光景に、皆が立ち止まって礼をしつつも、驚きを隠せない様子だったが……安心してくれ。
一番驚いているのは俺だ。
ちなみに、二番目に驚いているのはアリシアだ。
流れに任せてこんなことになったけど……どうしたらいい?
低レベルなのに、次の大陸の橋を越えちゃったんですけど!
アリシアが、ポチの本体に紫の布をかけたらしい。
つまりこれで会話終了ということだ。
俺は息を吐き出すと、焦点の定まらない景色を瞳に映しながら、背もたれに体重を預けた。天井をジッと見つめる俺に、ポチが話しかけてくる。
『ご主人様、上手くやりましたね! これで王妃様との時間を作ることができ、お二人の仲を縮めることができそうじゃないですか!』
「あ、ああ……」
『もう少しすれば、王妃様がこちらにお越しになるでしょうね。準備はしておかなくてもよろしいのですか?』
「あ、ああ……うん……」
『……ご主人様? どうかなさったのですか? 表情がどこか虚ろですけど……』
俺は、漫画だったらギギギッと効果音が入りそうなぎこちない動きで、手鏡に向き直った。縋り付くような情けない声が唇から洩れる。
「……今から来るとか、ど、どうしよう……二人で散歩する心の準備が、何一つできてないんだが……」
『……はっ? いや、ご主人様の提案ですよね、それ……』
「いや、そうなんだが……まさか今すぐ実行するとは思わなかったんだ。やっと他に人がいる前で挨拶や会話が出来るようになったのに突然二人っきりとか……某ゲームで調子にのって橋を渡って隣の大陸に行ったら、急に敵が強くなってボッコボコにされるようなもんだ……ちゃんとレベルを踏んで挑まないと詰んでしまう。俺はな……ちゃんと適正レベルまで上げて、その街にある最高の武器防具を揃えないと、先に進まないタイプなんだよ……」
『いやいやいやいや! ただの散歩ですよ? 一緒に歩くだけじゃないですか! なにをそんなに臆することがあるんですか! 別に告白しろとか、口づけしろとかそんなことをしなければならないわけじゃ――』
「はぁぁぁぁあああああああ⁉ お、おおおお、お、おおお、おまっ……王妃とキスしろってどういうことだぁぁぁぁ⁉」
『言ってませんし、あなた様にそんな難易度の高そうな交流を求めてませんから! 急に理解力が低下するの止めてください! それに恋愛経験なさそうな反応されてますけど、ご主人様、一応前王妃様であるセラフィーナ様とは御子まで作られてますよね?』
「はぁぁあああああああああああああああ⁉ 王妃と今すぐ子ども作れってか⁉ 一姫二太郎ってかぁぁぁ⁉ ビアンカも滅茶苦茶可愛いが、次に生まれてくる王子もきっと滅茶苦茶可愛いだろうなぁぁぁ⁉」
『あなた様の明るい家族計画は分かりましたから、知力が突然バグるの、ほんっと止めて貰えます⁉ こっちもどう対応していいのか困るんですけど!』
ちょっ……こいつ、どさくさに紛れて俺のこと、馬鹿って言ったな⁉
壊――
コンコンッ
ドアがノックされる音が聞こえた瞬間、俺は喉元まで出かかっていた言葉を飲み込んだ。
このタイミングのノック音。
まさか……という思いと、違ってくれ……という祈りが、俺の頭の中で交差する。
「……誰だ」
「私でございます、陛下」
俺の祈りは届かなかったかぁ……
それにしても、来るの早すぎない?
彼女の寝室とここまで、そこそこ距離があると思うんだが?
とりあえず、このまま何も答えないわけにはいかない。
吐き出した息が震えないように喉と鳩尾に力をこめると、俺はドアの向こうにいるアリシアに声をかけた。
「入れ」
いざ言葉を口にすると、全くブレることのない真っ直ぐな声が出るのだから、不思議としか言いようがない。
心臓は破裂するかと思うぐらい、バクバク音を立てているというのに。
失礼しますという断りとともに、ドアが開いた。アリシアと一緒に中に入ろうとした侍女を視線で制すると、察しの良い侍女は一つ頭を下げて退室していった。
部屋に残ったのは、俺とアリシアだけ。
……一体どうしてくれよう、この空気を。
「どうした?」
用件は分かっているが一応訊ねる。
アリシアは全く表情を変えず、相変わらずの冷たい視線をこちらに向けながら、表情筋をピクリともさせずに話し出した。
「陛下。以前、チェリックの花が見頃だとお話しいたしましたが、よろしければ、今から私と二人で見に行かれませんか?」
そう言いつつ、彼女の視線が一瞬だけ、机の上に大量に積み上げられた本や書類に向けられた。俺の仕事が溜まっているのを確認したのだろう。
来てしまったものは、仕方が無い。
今回は、アリシアのフットワークの軽さを甘く見ていた俺に責任がある。
……腹をくくろう。
必殺。
どうにでもなあああああーーーーーーーーーーれ‼
「分かった、行こう」
俺は、散らばっていた書類をまとめると、立ち上がった。ついでに、うーんと伸びをして全身の緊張をほぐすついでにアリシアを見ると、彼女は微動だにせず、その場に立ち尽くしていた。
感情が読めないいつもの無表情ではあるのだが、青い瞳を縁取る睫毛が、風が発生しそうな勢いでバッサバッサ動いている。
もしかして……驚いてる?
「王妃、どうした? チェリックの花を見に行くんだろ?」
「そうなのですが、今、お忙しいのでは? 散歩なされる時間など、ないのでは……」
「なにを言っているんだ? 散歩に行こうと誘ったのは、お前だろ?」
僅かに笑いを含んだ声で答えると、アリシアは口を閉ざしてしまった。
読める……読めるぞ!
これは完全に予想外の展開だと……鏡の野郎、言ってることと違うじゃねーか! と思っている彼女の気持ちが!
まさかアリシアも、こんなにもあっさり俺が承諾するとは思わなかったのだろう。
それに断られる前提だったから【二人で】と言っているし。
彼女も俺と二人で散歩に出ることに、戸惑っているようだ。
間違いなく、ポチへの信頼と好感度が下がっているはず。
最後の一押しとばかりに、俺は声色に少し威圧感を込めた。
「それともお前は、散歩して話す時間すらないほど、俺が仕事に追い詰められているとでも思っているのか?」
瞳を細め、立ち尽くしたままのアリシアを見つめると、彼女は表情一つ変えることなく、毅然とした表情で俺の視線を真っ直ぐ受け止めた。
さっきまで読めていたアリシアの困惑は、消えていた。
お前も腹を括った、か……
「とんでもございません」
「では行こう」
「はい」
俺が部屋を出ると、俺との距離を数歩開けながら、アリシアが黙って付いてきた。
不仲と噂されいる国王夫婦が廊下を歩く光景に、皆が立ち止まって礼をしつつも、驚きを隠せない様子だったが……安心してくれ。
一番驚いているのは俺だ。
ちなみに、二番目に驚いているのはアリシアだ。
流れに任せてこんなことになったけど……どうしたらいい?
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