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試験後

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試験無事に終わった!まあそりゃそうだよね。試験内容は四則計算と簡単な漢字のみ。前世でも学んだし、家でも教えてくれたしね。多分満点でしょ。Sクラスでありますように!

家に着いた!ちなみに移動は馬車でした。最初はワクワクしたけれど乗り心地悪くて最悪な気分だわ。

「ただいま」

「おかえり!どうだった?試験は?」

「え、ぼちぼちかな。」

お母様がすぐに出迎えてくれた。ソワソワしすぎてずっとここにいたっぽい。

「良かった。ユーリは初めて外に出たからものすごく心配してたのよ。」

「そんなに?」

「ええ。それにユーリは人見知りだから人がいすぎて倒れるんじゃないかと思っていたわ。」

「いや、さすがに倒れはしないよ。」

失礼な。

「まあ、無事に帰ってきて良かったわ。お父様にも報告してきなさい。」

「うん、分かった」

そうそう、やっとお母様とは結構話せるようになった。11年かけて!でも、まだ自分から話しかけるなんて絶対無理。それはティファニーだけ。

お父様の執務室でも似たような会話をした後、

「そうだ、試験前に話しかけてきた子いただろう?」

「え?それを何故お父様が…」

「いや、多分ユーリにはこのままでは友達が出来ないと思ってな。私の知り合いに同級生の女の子がいるのを思い出したのだ。それでその子にはユーリに話しかけるようにお願いをして、学園長には席も隣にしてもらったのだ。その女の子の性格も良さそうだったしな。」

そんなことしてくれてたの!?確かに優しそうだし、いい子ぽかった。

「確か名前はソフィアだったよな?ソフィアとは部屋も隣にしてもらうし、クラスも一緒だ。恐らく2人ともSクラスだろう。」

へー。ソフィアも頭いいんだ。ここまでしてくれるなんてお父様なんて優しいんだ…

「まあ、私はこれ以上は干渉しない。ソフィアとも仲良くしてもしなくてもいい。学園生活を楽しんで欲しいだけだからな。」

「ありがとう、お父様!」

お父様への評価爆上がりだわ。これで何とか学園生活は楽しめるかな?
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