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番外編3 「検索 履歴」
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73日目 「お隣さん 何やってた」 …
72日目 「昔見たAV 巨乳の奴」 …
71日目 「軽音楽部 部員一覧」 …
…………………………………………………………
63日目 「化学の参考書 おすすめ」 …
62日目 「ち〇この長さ 全国平均」 …
61日目 「折原さん カラオケ」 …
…………………………………………………………
55日目 「お父さん 秘密」 …
54日目 「折原さん 彼氏」 …
53日目 「折原さん カラオケ」 …
…………………………………………………………
…………………………………………………………
35日目 「黒いマウス 機能」 …
34日目 「お隣さん 年齢」 …
33日目 「競馬 勝つ馬」 …
…………………………………………………………
…………………………………………………………
23日目 「ピラミッド 建造法」 …
22日目 「仕返し 方法」 …
21日目 「僕が買ったプリン 在り処」 …
…………………………………………………………
15日目 「ドラゴン 実在」 …
…………………………………………………………
…………………………………………………………
…………………………………………………………
7日目 「検索 デメリット」 …
6日目 「幸せ 今すぐ」 …
…………………………………………………………
4日目 「僕のことを異性として好きな人 一覧」 …
3日目 「親友の弁当 今日」 …
2日目 『検索 無限』 …
1日目 「このパソコン 何」 …
――――――――――――――――――――
黒いパソコンにタダで検索履歴を見る機能は無い。
けれど、1日1回の検索を利用すれば、自分が黒いパソコンを手に入れてから今までの履歴は全て見ることができた。
見てもどうなるということはないけれど、特に検索することも無かった日に僕はそれを眺めてみた。昔のアルバムを見る感覚で、あの時こういうことがあっただとか、あれは失敗だったなとかって懐かしんでみた。
夢のアイテムを使って普通のパソコンでは絶対に検索できないことを調べた経験は、どれも鮮明に覚えている。当たり前だ。僕にだけ許されている特別な経験。忘れるはずがない。
特に最初の頃の検索はそうだ。黒いパソコンが突然部屋に現れてから数日のことはその時の部屋の状態だとか、自分の感情や感覚まで。あの時はとにかく驚いた。それと共に胸が熱くなるような感覚……。
黒いパソコンで僕が最初に行った検索は「このパソコン 何」というものだった。思わず声に出た言葉を黒いパソコンが認識して、そこでこれがどういう物かを知ったのだ。
そして、確かその時の時間は23時55分くらいのことだ。
詳しい時間を知っていた訳ではない。でもそれが確かなのは僕が最初の検索を行ってすぐに2回目の検索を行えたことで分かる。日付が変わって、あの夜に僕は2回連続で検索したのだ――。
「検索 無限」
そのワードはこれである。
願い事を叶えてもらえるが、回数に制限があるという状態はよく耳にすることである。物語でもよくあるし、友達同士や家族で「1つだけ願いが叶うなら何を願う?」とかって雑談したりもする。
そういう時にもし可能ならば1番望ましい選択は、「1つ目の願いで叶える願いの回数を無限にする」ということだ。小学生が考えるようなことではあるが、そりゃできるならばそれが正解。
僕も黒いパソコンが現れてその性能を知った時に、この方法が頭に浮かんだ。
どうせ嘘だろうと、本当に1日1回しかできないのかなんて思いながら深く考えずに、何でも検索できるならじゃあとりあえず無限に検索できる回数を教えろやと検索をした。
その結果はこうだった。
「100日後に分かります。」
ふざけていると思った。こんな短い文で、しかも答えになってない。やっぱり誰かのイタズラなんだと思考が動いた。
でも逆に、そんな雑なところに信憑性も感じた……。
それから1日検索できなかったので、2日眠れぬ夜を過ごして……3日目に真偽を確かめたっけ……。
100日後はそろそろ近くなっている。一体どういう答えを僕に見せてくれるのか、無限に検索できるようになるかどうなのか……楽しみではある。
72日目 「昔見たAV 巨乳の奴」 …
71日目 「軽音楽部 部員一覧」 …
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63日目 「化学の参考書 おすすめ」 …
62日目 「ち〇この長さ 全国平均」 …
61日目 「折原さん カラオケ」 …
…………………………………………………………
55日目 「お父さん 秘密」 …
54日目 「折原さん 彼氏」 …
53日目 「折原さん カラオケ」 …
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35日目 「黒いマウス 機能」 …
34日目 「お隣さん 年齢」 …
33日目 「競馬 勝つ馬」 …
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23日目 「ピラミッド 建造法」 …
22日目 「仕返し 方法」 …
21日目 「僕が買ったプリン 在り処」 …
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15日目 「ドラゴン 実在」 …
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7日目 「検索 デメリット」 …
6日目 「幸せ 今すぐ」 …
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4日目 「僕のことを異性として好きな人 一覧」 …
3日目 「親友の弁当 今日」 …
2日目 『検索 無限』 …
1日目 「このパソコン 何」 …
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黒いパソコンにタダで検索履歴を見る機能は無い。
けれど、1日1回の検索を利用すれば、自分が黒いパソコンを手に入れてから今までの履歴は全て見ることができた。
見てもどうなるということはないけれど、特に検索することも無かった日に僕はそれを眺めてみた。昔のアルバムを見る感覚で、あの時こういうことがあっただとか、あれは失敗だったなとかって懐かしんでみた。
夢のアイテムを使って普通のパソコンでは絶対に検索できないことを調べた経験は、どれも鮮明に覚えている。当たり前だ。僕にだけ許されている特別な経験。忘れるはずがない。
特に最初の頃の検索はそうだ。黒いパソコンが突然部屋に現れてから数日のことはその時の部屋の状態だとか、自分の感情や感覚まで。あの時はとにかく驚いた。それと共に胸が熱くなるような感覚……。
黒いパソコンで僕が最初に行った検索は「このパソコン 何」というものだった。思わず声に出た言葉を黒いパソコンが認識して、そこでこれがどういう物かを知ったのだ。
そして、確かその時の時間は23時55分くらいのことだ。
詳しい時間を知っていた訳ではない。でもそれが確かなのは僕が最初の検索を行ってすぐに2回目の検索を行えたことで分かる。日付が変わって、あの夜に僕は2回連続で検索したのだ――。
「検索 無限」
そのワードはこれである。
願い事を叶えてもらえるが、回数に制限があるという状態はよく耳にすることである。物語でもよくあるし、友達同士や家族で「1つだけ願いが叶うなら何を願う?」とかって雑談したりもする。
そういう時にもし可能ならば1番望ましい選択は、「1つ目の願いで叶える願いの回数を無限にする」ということだ。小学生が考えるようなことではあるが、そりゃできるならばそれが正解。
僕も黒いパソコンが現れてその性能を知った時に、この方法が頭に浮かんだ。
どうせ嘘だろうと、本当に1日1回しかできないのかなんて思いながら深く考えずに、何でも検索できるならじゃあとりあえず無限に検索できる回数を教えろやと検索をした。
その結果はこうだった。
「100日後に分かります。」
ふざけていると思った。こんな短い文で、しかも答えになってない。やっぱり誰かのイタズラなんだと思考が動いた。
でも逆に、そんな雑なところに信憑性も感じた……。
それから1日検索できなかったので、2日眠れぬ夜を過ごして……3日目に真偽を確かめたっけ……。
100日後はそろそろ近くなっている。一体どういう答えを僕に見せてくれるのか、無限に検索できるようになるかどうなのか……楽しみではある。
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