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日常の検索あれこれ⑥ 「お隣さん 何者」
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「お母さん 秘密」
『あなたの母親は家族に内緒でよく友達と焼き肉等のお高いランチを食べに行っています。』
「お父さん 秘密」
『あなたの父親はほじった鼻くそをほとんどの割合で食べています。』
「親友 秘密」
『本人も気付いていないことですが、あなたの親友はあなたが小学5年生の時に貸したゲームを借りパクしています。』
「隣のクラスの英語の先生 秘密」
『あなたの隣のクラスで英語を教えている教師は1人暮らしのマンションで隣人に嫌がらせをしています。特に理由は無く、半分は娯楽で半分はストレス解消のために唾やガムをドアノブへ吐いたり、ゴミを郵便受けに入れたり、ネットの共同回線をわざと重くしたり……。』
何も検索したくないときに気分で行う検索シリーズに他人の秘密をアバウトに検索してみるというものがある。姉の秘密を検索した時と違って別に脅したり弱みを握ったりしたい訳ではなくて、ちょっと笑ったりちょっとした驚きが欲しいから。
黒いパソコンもその気持ちを汲んでくれているのか本当に知られたくないであろうことは結果として表示しなかった。
僕も親しい人だけを検索するようにしていた。絶対と決めている訳ではないけれど、秘密を知った時に悪用しようと魔が差したり、関係が悪化するようなことが起こってほしくないから。
でも今日はそんなルールを破って隣のクラスの英語の先生という全然近くない人を対象にした。理由は学校の先生の中で1番可愛いと思うからだ。大体の男子はまだ20代中盤で若い世界史の先生のほうが好きだと言うけれど、通な僕は愛嬌のある彼女のほうが好きだった。まだ彼女も20代だし。
理由になっていないけれど、それが理由だ。可愛いと思っているけれど、授業を受けたことも無いから気になった。遠い存在もそれはそれで検索がしやすかった。
しかし、どんなものが出るかと思っていたらとんでもないものが出た。全くそうは見えないのにまさか人に嫌がらせをしているなんて。事実なはずだけど文だけでは信じられない事実。人当たりが良くて誰にでも見せる笑顔は嘘だったというのか。
ただ、彼女のそんな性格の悪い一面を知ってちょっと興奮したのも事実である。
「お隣さん 何者」
『あなたの家の隣に住んでいる主人は他の惑星から来た生命体、いわゆる宇宙人です。彼が地球に来た理由は地球を母国の管理下に置くためです。』
僕の家の左隣に住むお隣さんはちょっと変な人だ。子供の頃からずっと変な人だと思っていた。だから、黒いパソコンでも時々お隣さんについての検索を行ってきた。
そして、この前の検索でお隣さんの年齢を検索した時にやっぱり普通の人じゃないことが確定した。
黒いパソコンはお隣さんが67歳だと言ったけれど、僕の目からはどう見ても40歳手前くらいだからだ――。
意を決して、真実に迫るとそこには見てはいけないものがあっ
『あなたの母親は家族に内緒でよく友達と焼き肉等のお高いランチを食べに行っています。』
「お父さん 秘密」
『あなたの父親はほじった鼻くそをほとんどの割合で食べています。』
「親友 秘密」
『本人も気付いていないことですが、あなたの親友はあなたが小学5年生の時に貸したゲームを借りパクしています。』
「隣のクラスの英語の先生 秘密」
『あなたの隣のクラスで英語を教えている教師は1人暮らしのマンションで隣人に嫌がらせをしています。特に理由は無く、半分は娯楽で半分はストレス解消のために唾やガムをドアノブへ吐いたり、ゴミを郵便受けに入れたり、ネットの共同回線をわざと重くしたり……。』
何も検索したくないときに気分で行う検索シリーズに他人の秘密をアバウトに検索してみるというものがある。姉の秘密を検索した時と違って別に脅したり弱みを握ったりしたい訳ではなくて、ちょっと笑ったりちょっとした驚きが欲しいから。
黒いパソコンもその気持ちを汲んでくれているのか本当に知られたくないであろうことは結果として表示しなかった。
僕も親しい人だけを検索するようにしていた。絶対と決めている訳ではないけれど、秘密を知った時に悪用しようと魔が差したり、関係が悪化するようなことが起こってほしくないから。
でも今日はそんなルールを破って隣のクラスの英語の先生という全然近くない人を対象にした。理由は学校の先生の中で1番可愛いと思うからだ。大体の男子はまだ20代中盤で若い世界史の先生のほうが好きだと言うけれど、通な僕は愛嬌のある彼女のほうが好きだった。まだ彼女も20代だし。
理由になっていないけれど、それが理由だ。可愛いと思っているけれど、授業を受けたことも無いから気になった。遠い存在もそれはそれで検索がしやすかった。
しかし、どんなものが出るかと思っていたらとんでもないものが出た。全くそうは見えないのにまさか人に嫌がらせをしているなんて。事実なはずだけど文だけでは信じられない事実。人当たりが良くて誰にでも見せる笑顔は嘘だったというのか。
ただ、彼女のそんな性格の悪い一面を知ってちょっと興奮したのも事実である。
「お隣さん 何者」
『あなたの家の隣に住んでいる主人は他の惑星から来た生命体、いわゆる宇宙人です。彼が地球に来た理由は地球を母国の管理下に置くためです。』
僕の家の左隣に住むお隣さんはちょっと変な人だ。子供の頃からずっと変な人だと思っていた。だから、黒いパソコンでも時々お隣さんについての検索を行ってきた。
そして、この前の検索でお隣さんの年齢を検索した時にやっぱり普通の人じゃないことが確定した。
黒いパソコンはお隣さんが67歳だと言ったけれど、僕の目からはどう見ても40歳手前くらいだからだ――。
意を決して、真実に迫るとそこには見てはいけないものがあっ
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