15 / 16
第3章・生きるということ
14話 最高の人生
しおりを挟む
俺の名前はレグルス。
父親は大企業の社長をやっている。
俺自身もその会社に勤めていて、それなりの地位を持っている。
だが1つ言っておこう、役職に関しては俺の実力だ。
決して親の七光りではない。
頭脳明晰、眉目秀麗、金があって、権力もある。
欲しいものが手に入らなかったことなんて無い。
そんなわけで、俺は最高の人生を送っている。
いや、送っていたと言った方が正しいかもしれない。
「レグルスさん!私達と一緒にお昼食べに行きませんか?」
そう言いながら3人の女性社員が近づいて来た。
またか、と思いながら俺は素早く柔らかい笑顔を作る。
「ごめんね。昼に社長に来るように言われててさ。空いてたら皆とお昼行きたかったんだけど…。」
「え~。そうなんですか?残念です…。また今度来ますね。」
女性社員達は残念そうな顔をしてそれぞれの部署に帰っていった。
出来れば今度も来て欲しくないんだけどね…。
心の中でそう言ったときに、後ろから声が聞こえてきて振り向く。
「何で断ったんだよ。行ってくれば良かったじゃん。どうせ社長からの呼び出しなんてないんだろ?」
こいつはカイトス。
俺とこいつは同期で腐れ縁だ。
「いいだろ?別に。うるさいの嫌いなんだよね。」
「かー、腹立つなぁ。さっきのあの子達に聞かせてあげたいよ。モテる男は違いますね~。」
「どういう意味だよそれ!」
「さっ、おれも昼食食べに行かないとな。」
そう言いながら手をヒラヒラさせて出て行ってしまった。
「あっ、おい!」
あいつといると腹が立つ事もあるが、基本的には気楽で楽しい。
「俺も行くか…。」
そうして俺は昼食を食べるため、街へ出掛けるのだった。
父親は大企業の社長をやっている。
俺自身もその会社に勤めていて、それなりの地位を持っている。
だが1つ言っておこう、役職に関しては俺の実力だ。
決して親の七光りではない。
頭脳明晰、眉目秀麗、金があって、権力もある。
欲しいものが手に入らなかったことなんて無い。
そんなわけで、俺は最高の人生を送っている。
いや、送っていたと言った方が正しいかもしれない。
「レグルスさん!私達と一緒にお昼食べに行きませんか?」
そう言いながら3人の女性社員が近づいて来た。
またか、と思いながら俺は素早く柔らかい笑顔を作る。
「ごめんね。昼に社長に来るように言われててさ。空いてたら皆とお昼行きたかったんだけど…。」
「え~。そうなんですか?残念です…。また今度来ますね。」
女性社員達は残念そうな顔をしてそれぞれの部署に帰っていった。
出来れば今度も来て欲しくないんだけどね…。
心の中でそう言ったときに、後ろから声が聞こえてきて振り向く。
「何で断ったんだよ。行ってくれば良かったじゃん。どうせ社長からの呼び出しなんてないんだろ?」
こいつはカイトス。
俺とこいつは同期で腐れ縁だ。
「いいだろ?別に。うるさいの嫌いなんだよね。」
「かー、腹立つなぁ。さっきのあの子達に聞かせてあげたいよ。モテる男は違いますね~。」
「どういう意味だよそれ!」
「さっ、おれも昼食食べに行かないとな。」
そう言いながら手をヒラヒラさせて出て行ってしまった。
「あっ、おい!」
あいつといると腹が立つ事もあるが、基本的には気楽で楽しい。
「俺も行くか…。」
そうして俺は昼食を食べるため、街へ出掛けるのだった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる