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初心者冒険者と他1名編
枕投げに火力を求めるな。
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「あれ、レン君。今日はルディックさんは一緒じゃないのかい」
「はい、今日はこいつと二人で」
「……すごい顔のいい子連れてきたね。早く部屋に入りな。仕事帰りのお姉さま方が通ったら大変だぞ」
ということで、いつもの宿にチェックイン。
「うわー、安宿! 初めての冒険感がある!」
「うるせーな。ここ安いし、マスターが良くしてくれるんだよ」
「ベッド硬ー。ワラに虫湧いてない?」
「布団めくるな! 見ないほうが幸せな奴だぞ!」
「金ないなって感じがしていいな!」
「うるせえ、うちは貧乏なんだよ!!」
荷物を置いて、分厚いマントやら重いリュックやらを置いたら、足が軽い。
「足が勝手に上がる」
「新鮮?」
「いや、農作業で重いもの背負うの慣れてるから……でも、旅って感じがあって新鮮かも」
「俺も! 楽しみだなぁ、安宿の夜」
「はは、枕投げとかする? 怒られるけど」
「枕……投げ?」
「ベタ過ぎた?」
「お、俺、まだお前を殺したくない」
「何を想像してるんだよ」
「俺の投げた枕でお前がバラバラになって……この旅が終わりになって……」
「怖すぎるよ」
「経験値も、全然入らなくて、徒労感だけが残って、レンは、もういなくて」
「別の部屋で寝ていい?」
「はい、今日はこいつと二人で」
「……すごい顔のいい子連れてきたね。早く部屋に入りな。仕事帰りのお姉さま方が通ったら大変だぞ」
ということで、いつもの宿にチェックイン。
「うわー、安宿! 初めての冒険感がある!」
「うるせーな。ここ安いし、マスターが良くしてくれるんだよ」
「ベッド硬ー。ワラに虫湧いてない?」
「布団めくるな! 見ないほうが幸せな奴だぞ!」
「金ないなって感じがしていいな!」
「うるせえ、うちは貧乏なんだよ!!」
荷物を置いて、分厚いマントやら重いリュックやらを置いたら、足が軽い。
「足が勝手に上がる」
「新鮮?」
「いや、農作業で重いもの背負うの慣れてるから……でも、旅って感じがあって新鮮かも」
「俺も! 楽しみだなぁ、安宿の夜」
「はは、枕投げとかする? 怒られるけど」
「枕……投げ?」
「ベタ過ぎた?」
「お、俺、まだお前を殺したくない」
「何を想像してるんだよ」
「俺の投げた枕でお前がバラバラになって……この旅が終わりになって……」
「怖すぎるよ」
「経験値も、全然入らなくて、徒労感だけが残って、レンは、もういなくて」
「別の部屋で寝ていい?」
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