異世界転生しすぎたコイツと初めての俺のアルファレードぐだぐだ冒険記

トウジョウトシキ

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最初の村

遥かなる白米を求めて。

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食後。
「俺、気づいてしまった」
「何を?」
「白米、めっちゃ食いたい」
「そうだな。醤油とか味噌とか食べると米欲しいよな」
「でも……高いんだよなぁ」

俺の住んでいるフォーリス王国の主食は基本的に麦だ。
米もなくはないんだけれど、ちょっと高級な輸入食品って感じで、どんぶりに盛れるような値段ではない。
ただ、醤油という革命が起こってしまった以上、白米の道は避けられない。
「でもなー、米、うちの畑じゃ育たないんだよな」
「買えば?」
「うち貧乏なの!」
「じゃ、醤油売れば」
「え?」
「醤油といわずさ、味噌だってチーズだってヨーグルトだって、作って売ればいい。そしたら金になるぜ」
「え、食品衛生基準法とか大丈夫なの? この商品はチート能力で作りました! みたいな表示いらない?」
「ばれないって」
「いや、突然農家が黒い液体とか売りだしたらおかしいだろ!! 警吏さん来ちゃうよ!!」
「気にし過ぎだと思うけどな」
「……やめとく。食べた人がお腹とか壊したらダメだし、このチート能力で作ったもんは俺とユウキだけで食べよう」
「ま、レンがそう言うならいいけど」

でもお金かぁ。お金欲しいなぁ。
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