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第25話 諦観
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コーティングの木目床が広がる体育館に、僕らは土足で入り込んでいる。他に人は見当たらない……あたりまえといえば、あったりまえなんだけど。明莉はその中心にまでゆっくりと歩いてゆき、動きを止めてふぅと深いため息つく。
「困った……わね」
さして困っていないというか、困ったというより諦めているという声音で、明莉がつぶやいた。
「時間を置かずして、政府の部隊が突入してくるわ。優也はどこか安全な場所に隠れていなさい」
明莉の声音は、まるで自分の死地がここだといわんばかりだ。
「巻き込んでごめんなさい。生きてるうちに謝っておくわ」
「そんなこと……」
僕は否定したが、明莉はかぶりを振った。
「いえ。こんなことなら最初から、小さい頃初めて出会った時から優也のことを無視しておけばよかったって後悔してる。寂しくて弱かった私が、あの時もう少し強くて先が見えていたら……」
「そんなことないよ!」
僕は夢中で否定した。
「僕は明莉と出会えてよかったって思ってる! あのとき明莉を見て、明莉と親しくなりたいって心の底から思ったんだ! 理屈じゃない! だから、僕は後悔なんてしてないし、明莉にも後悔って言って欲しくない!」
「ありがと」
明莉は、僕を見て優しく柔らかく笑ってくれた。
「でも……。ちょっと今の状況はどうしようもない」
「それは……」
「決起したことに後悔はないけど……」
「うん……」
「詰み、かしら」
明莉が、ぽつりと結論づけた、その瞬間――
「そうだ。詰みだ!」
体育館に男の声が響いて、僕はびくっと震えた。驚きながら声の方向、体育館出入り口を見ると、制服姿の男子生徒が一人、ポケットに片手を突っ込んで立っていた。
「そうだ。詰みだ!」
その男子生徒、僕らのクラスの神楽蒼樹君は、もう一度繰り返した。そして、不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと近づいてくる。
「神楽蒼樹……」
明莉が神楽君に身体を向け、警戒する態勢をとる。
「たしか、クラスから一人で出ていったわね。思い出したわ。どこかに隠れていたんじゃ……」
その明莉の問いかけに、神楽君は恐るべきことを返してきた。
「お前の仲間だった小宮サーヤは死んだ! ボロ雑巾の様に!」
え? っと、何を言われたのか僕にはすぐには分からなかったけど、隣の明莉が息を飲む音が聞こえた。一拍置いて、その明莉が続ける。
「あなたが……殺したの?」
明莉の声は鋭く険しい。神楽君を貫くような音だ。
「私が直接手を下したわけではないが……。用済みになったから、処分したというだけのことだ」
「…………」
明莉は、その言葉に、神楽君をにらみつける。
「そして今度は山名明莉、お前の番だ。泣いて許してくださいと乞えば、命だけは助けてやってもよいが……。どうする?」
邪悪な笑みを浮かべながら、神楽君はほんとうにゆっくりとなんだけど、僕らに近づいてくる。不敵で不惑で不遜で不埒。これが……あの、クラスでいつも静かに本を読んでいた神楽蒼樹君? かと思えるほどの豹変ぶりだ。
高みから僕らを見下ろし、これから狩る獲物を味わう様な笑みで、その狩りが楽しみで仕方がないという狂喜の表情で、僕らを見つめてくる。
「あなたは政府の犬なの? あるいは、エデンの関係者で裏切者?」
明莉の問いに、神楽君は楽しそうに笑った。
「さて、どちらだろうか。まあどちらにしても、大差はない」
「そうね。あなたが私の敵だということには変わりない」
その明莉の言葉ではっと気づく。この神楽蒼樹……は、敵なのだ。明莉の、そして明莉の味方をすると決めた僕の、敵なのだ。
「明莉。このセカイをどう思う?」
「どうって?」
明莉は、いまさら意味が解らないという調子。
「祝福されないナイトメアのお前。そして、今では祝福される側に回った俺。結末は見えていると思わないか?」
「確かに私はこのセカイに祝福されてはいない。けど、それは私が悪いんじゃなくてセカイが間違ってるだけ」
「違うな」
神楽は、ふっと笑った。
「単にお前自体が悪で愚かで間違っているだけだ」
「とんだ思い上がりだと言っていい? 支配する者たちが、摂理だ祝福だと自分たちのエゴを押し付けているだけ」
明莉がにらみつけている神楽は、胸元からアーミーナイフを取り出す。太く鋭く、人を容易く殺傷できる形をしている。神楽は、その取り出したナイフを玩具の様にジャッグルさせながら通牒してくる。
「もう一度言うが、泣いて乞う気はないか?」
「冗談」
明莉もアーミーナイフを取り出して、神楽に向けて構える。続けて『ストレングセン』と、何か呪文の様な文言を唱えると、明莉の身体がぱあっと光った。
神楽はそれを見て嬉しそうに微笑んだ。
「身体強化の異能力……か。そうだ。それでこそ……だがっ!」
神楽は言い放つと同時に跳んだ。一足で数メートルの距離を詰め、瞬きの間に明莉の懐に入り込んでくる。そのまま明莉の胸に向けてナイフを一刺し。明莉は身体を傾けて避けた。
「お前は、ナイフの一突き程度では死なないナイトメアだ。だからこそ、嬲りがいがある!」
さらに二度三度と、神楽がナイフでひゅんひゅんと突いてくる。明莉が、それを自分のアーミーナイフで受け、あるいはかわす。キンッ、キンッ、という金属が打ち合う音が響く。
明莉が背後に跳んだ。距離をとって態勢を立て直そうというのだろう。その明莉を神楽が追撃する。間隔を開けないで、明莉に肉薄する。
「明莉っ! 俺にひれ伏せっ! お前がこの状況から生き残るには、俺に屈服する以外に方法はない!」
「死ぬ方がマシ」
神楽と明莉が、互いにナイフを振り、打ち合う。二人とも、人間には有り得ない速さだ。素人目の僕にさえ、訓練した格闘家というレベルを超えて、超人の捌きに見える。
「俺が初めてお前を見たのは、ナイトゴーンツの尖兵としてこの学園に転入してきてからだった」
「ナイト……ゴーンツ?」
明莉が怪訝だという声を発するが、神楽は構わずナイフを振りながら続けてくる。
「学園で尊敬と憧れを一身に浴びていたお前が……夜の街で血塗れのナイフを持って立っているのを見た時、俺の中の景色がかわった」
「私を……つけていたのね」
明莉は、神楽が横から振るってきたナイフを、自分の頬の横で止めた。明莉の顔脇でぎりぎりと刃同士が音を立てる。
「その姿は衝撃だった。学園の優等生が実はエデンのナイトメアだという事前情報はあったのだが……」
「…………」
明莉と神楽が視線と言葉をクロスさせる。
「お前が本当に祝福されないナイトメアだとわかって……。人を殺した余韻が収まらず震えているお前を見て……。この女を俺の前に這いつくばせれば、俺は俺が支配する側の人間だという自我を確立できるとそのとき確信したのだ」
「それはそれはご立派な事で……」
明莉が、顔に迫っていた神楽のナイフをぎりぎりと筋力で押し戻す。
「その情念は膨れ上がり、俺の中の根源的な欲求になった」
明莉が、神楽の腹に足裏を叩きつけた。神楽ははじけ飛ぶが、バク転をしてすっと着地。ダメージを追っているようには見えない。
「それからは、お前の事を忘れたことはただの一度もない。俺は、自らの能力を高め、政府の上層部とエデンの内部両方に手を伸ばし……そしてお前の決起を待った!」
再び神楽が、明莉に突進する。
「学園上層部を掌握し、サーヤを駒にし、お前たちが事を起こすのを待った。お前の動きやお前がエデン情報部に送ったメッセージは全て把握している。全てはお前を屈従させる為に、だ!」
神楽が圧し、明莉が受ける。その攻防が数分続いてまた二人とも距離をとる。互いに相手の出方を伺っている様子。と、神楽が不意に唱えた。
『インビジブル』
「困った……わね」
さして困っていないというか、困ったというより諦めているという声音で、明莉がつぶやいた。
「時間を置かずして、政府の部隊が突入してくるわ。優也はどこか安全な場所に隠れていなさい」
明莉の声音は、まるで自分の死地がここだといわんばかりだ。
「巻き込んでごめんなさい。生きてるうちに謝っておくわ」
「そんなこと……」
僕は否定したが、明莉はかぶりを振った。
「いえ。こんなことなら最初から、小さい頃初めて出会った時から優也のことを無視しておけばよかったって後悔してる。寂しくて弱かった私が、あの時もう少し強くて先が見えていたら……」
「そんなことないよ!」
僕は夢中で否定した。
「僕は明莉と出会えてよかったって思ってる! あのとき明莉を見て、明莉と親しくなりたいって心の底から思ったんだ! 理屈じゃない! だから、僕は後悔なんてしてないし、明莉にも後悔って言って欲しくない!」
「ありがと」
明莉は、僕を見て優しく柔らかく笑ってくれた。
「でも……。ちょっと今の状況はどうしようもない」
「それは……」
「決起したことに後悔はないけど……」
「うん……」
「詰み、かしら」
明莉が、ぽつりと結論づけた、その瞬間――
「そうだ。詰みだ!」
体育館に男の声が響いて、僕はびくっと震えた。驚きながら声の方向、体育館出入り口を見ると、制服姿の男子生徒が一人、ポケットに片手を突っ込んで立っていた。
「そうだ。詰みだ!」
その男子生徒、僕らのクラスの神楽蒼樹君は、もう一度繰り返した。そして、不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと近づいてくる。
「神楽蒼樹……」
明莉が神楽君に身体を向け、警戒する態勢をとる。
「たしか、クラスから一人で出ていったわね。思い出したわ。どこかに隠れていたんじゃ……」
その明莉の問いかけに、神楽君は恐るべきことを返してきた。
「お前の仲間だった小宮サーヤは死んだ! ボロ雑巾の様に!」
え? っと、何を言われたのか僕にはすぐには分からなかったけど、隣の明莉が息を飲む音が聞こえた。一拍置いて、その明莉が続ける。
「あなたが……殺したの?」
明莉の声は鋭く険しい。神楽君を貫くような音だ。
「私が直接手を下したわけではないが……。用済みになったから、処分したというだけのことだ」
「…………」
明莉は、その言葉に、神楽君をにらみつける。
「そして今度は山名明莉、お前の番だ。泣いて許してくださいと乞えば、命だけは助けてやってもよいが……。どうする?」
邪悪な笑みを浮かべながら、神楽君はほんとうにゆっくりとなんだけど、僕らに近づいてくる。不敵で不惑で不遜で不埒。これが……あの、クラスでいつも静かに本を読んでいた神楽蒼樹君? かと思えるほどの豹変ぶりだ。
高みから僕らを見下ろし、これから狩る獲物を味わう様な笑みで、その狩りが楽しみで仕方がないという狂喜の表情で、僕らを見つめてくる。
「あなたは政府の犬なの? あるいは、エデンの関係者で裏切者?」
明莉の問いに、神楽君は楽しそうに笑った。
「さて、どちらだろうか。まあどちらにしても、大差はない」
「そうね。あなたが私の敵だということには変わりない」
その明莉の言葉ではっと気づく。この神楽蒼樹……は、敵なのだ。明莉の、そして明莉の味方をすると決めた僕の、敵なのだ。
「明莉。このセカイをどう思う?」
「どうって?」
明莉は、いまさら意味が解らないという調子。
「祝福されないナイトメアのお前。そして、今では祝福される側に回った俺。結末は見えていると思わないか?」
「確かに私はこのセカイに祝福されてはいない。けど、それは私が悪いんじゃなくてセカイが間違ってるだけ」
「違うな」
神楽は、ふっと笑った。
「単にお前自体が悪で愚かで間違っているだけだ」
「とんだ思い上がりだと言っていい? 支配する者たちが、摂理だ祝福だと自分たちのエゴを押し付けているだけ」
明莉がにらみつけている神楽は、胸元からアーミーナイフを取り出す。太く鋭く、人を容易く殺傷できる形をしている。神楽は、その取り出したナイフを玩具の様にジャッグルさせながら通牒してくる。
「もう一度言うが、泣いて乞う気はないか?」
「冗談」
明莉もアーミーナイフを取り出して、神楽に向けて構える。続けて『ストレングセン』と、何か呪文の様な文言を唱えると、明莉の身体がぱあっと光った。
神楽はそれを見て嬉しそうに微笑んだ。
「身体強化の異能力……か。そうだ。それでこそ……だがっ!」
神楽は言い放つと同時に跳んだ。一足で数メートルの距離を詰め、瞬きの間に明莉の懐に入り込んでくる。そのまま明莉の胸に向けてナイフを一刺し。明莉は身体を傾けて避けた。
「お前は、ナイフの一突き程度では死なないナイトメアだ。だからこそ、嬲りがいがある!」
さらに二度三度と、神楽がナイフでひゅんひゅんと突いてくる。明莉が、それを自分のアーミーナイフで受け、あるいはかわす。キンッ、キンッ、という金属が打ち合う音が響く。
明莉が背後に跳んだ。距離をとって態勢を立て直そうというのだろう。その明莉を神楽が追撃する。間隔を開けないで、明莉に肉薄する。
「明莉っ! 俺にひれ伏せっ! お前がこの状況から生き残るには、俺に屈服する以外に方法はない!」
「死ぬ方がマシ」
神楽と明莉が、互いにナイフを振り、打ち合う。二人とも、人間には有り得ない速さだ。素人目の僕にさえ、訓練した格闘家というレベルを超えて、超人の捌きに見える。
「俺が初めてお前を見たのは、ナイトゴーンツの尖兵としてこの学園に転入してきてからだった」
「ナイト……ゴーンツ?」
明莉が怪訝だという声を発するが、神楽は構わずナイフを振りながら続けてくる。
「学園で尊敬と憧れを一身に浴びていたお前が……夜の街で血塗れのナイフを持って立っているのを見た時、俺の中の景色がかわった」
「私を……つけていたのね」
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「…………」
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「それはそれはご立派な事で……」
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明莉が、神楽の腹に足裏を叩きつけた。神楽ははじけ飛ぶが、バク転をしてすっと着地。ダメージを追っているようには見えない。
「それからは、お前の事を忘れたことはただの一度もない。俺は、自らの能力を高め、政府の上層部とエデンの内部両方に手を伸ばし……そしてお前の決起を待った!」
再び神楽が、明莉に突進する。
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神楽が圧し、明莉が受ける。その攻防が数分続いてまた二人とも距離をとる。互いに相手の出方を伺っている様子。と、神楽が不意に唱えた。
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