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第19話 戦闘 その1
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教師として学園に入り込み決起した泉田は、教室の檀上、椅子に座って身を休めていた。
泉田の前には、生徒たちが一か所に集められ、固まって座っている。クラスの生徒たちには、夕食用として菓子パンとベッドボトルの水を配った。彼らがトイレに行くときは監視のスレイブをつけ、一人では行動させていない。
サーヤも、彼女を探しにいった明莉と高月も、戻ってこない。さらに言えば、最初に出ていった神楽は逃げたのだろうか。結界で学園外には出られないので、震えながらどこかに隠れているのかもしれない。
神楽には申し訳ないな……とは思う。生徒を無意味に殺すなとスレイブたちには銘じているので、神楽が暴れだす等のことがなければ、無事のはずだが……。
あまり状況はよくない。泉田は立ちあがって生徒達の様子を確認しにゆく。具合の悪い生徒がいないかどうか。体調を崩している者がいないかどうか。あるいは何か問題を起こしそうな生徒がいないかどうか。逃げ出したり暴れ出したりする様子がないかどうか。
泉田は学園の教師として、温厚で誠実に振舞ってきた。そうするように上から命令されていたし、加えて学園の生徒たちに接しているうちに愛着も沸いてきたからだ。
でも事態が開始された後、明らかに疲弊して衰弱している生徒たちからは、泉田に対する恐怖しか感じない。
床に丸まっている生徒たちを見ながら、心の中で「悪いな」と声をかける。と、一人の生徒と目が合って、自然と見つめてしまった。月島澪だった。
「月島。体調は大丈夫か? 心身に負担がかかってるはずだ」
語りかけると、小さな声が返ってきた。恐怖で震える音の中に、泉田への非難が混じっていた。
「なんで……こんなこと……するんです、か。暴力……じゃなくて、普通に主張すれば……」
「そうだな。お前の言う通りだな」
「なら……なんで……」
「どうしようもなかったんだ。俺の一存ではどうしようもない。俺は逆らうことができない、駒の一つでしかないからな」
「…………」
月島は無言で顔を伏せた。その月島を見つめたあと、窓から外を眺めた。夜。月明りに蒼く暗く空が染まっている。
「本当にどうしようもなかった。どうしようもなかったとわかった。そしてこれからもどうしようもない」
昔を思い出して誰にともなくつぶやく。
「申し訳ない……沙夜……」
泉田は、殺された幼い娘に謝ってから、「月島」と呼ぶ。
「なん……ですか……」
月島が不安そうに顔を上げた。泉田はスマホを取り出す。
「データを送る。内閣審議官の認証だ。この事変が終わって政府部隊に保護されたのち、しばらくは監視下に置かれるだろうが、この認証があれば比較的スムーズに解放されるだろう。便宜を図ってもらえるはずだ」
「それって……」
「何も言わずデータを受け取って、黙って保護されてくれ。お前の為でもある」
「先……生……」
「久しぶりに先生と呼んでくれたな」
「…………」
泉田はデータを送り、再び空を見上げる。あと数時間で日が昇り、政府に通牒を突き付けたタイムリミットの二十四時間が立つ。
この間、政府からの返答はなく、学園の周囲からは警官とマスコミが消え失せてゴアテク配下の即応部隊に変わっている。
この決起に加わったナイトメアは七人しかいない。残りの三十人ほどは、魅了で操っているスレイブに過ぎない。
政府の部隊が生徒の犠牲承知で突入してくれば、泉田たちに勝ち目はない。生徒たちが大勢死ぬだろうが、明莉を中心とした決起部隊は問答無用で射殺されるだろう。
それを避ける為の方策は、事前に用意してある。明莉は納得しないだろうが。
「すまんな」
泉田は再び誰にともなく、いや、明莉やサーヤや月島や沙夜たち全てに向けて謝った。
◇◇◇◇◇◇
日が昇った。
泉田は、生徒達に変わりなく、政府の動きもまだないことを確認する。と、何か乾いた音、銃声のようなものが聞こえた……気がした。
なんだ? ゴアテクの即応部隊が動いたのか? いや、彼らは学園の外にいて発砲音はここまでは聞こえないはずで、さらに言えばまだその段階ではない。気のせいか。思っているうちに、続けて何発も響いてくる。銃声には違いない。
泉田は教室の生徒たちに「お前たちはここを動くな」と命じてから教室を出る。廊下を進み、階下に降りて……いた! サーヤだった。そのサーヤがあろうことか、廊下から教室に向けて、ショットガンを撃ちまくっているところだったのだ。
銃撃された教室から阿鼻叫喚の声が響いている。混乱の渦に叩き込まれて、犠牲者も出ているのだろう。
「サーヤっ! 何をしてるっ!」
泉田が叫ぶと、サーヤはこちらに気づいた様子で銃撃を一旦停止する。
「スレイブの排除」
サーヤは泉田に告げてから、再び教室に向けて銃撃を始める。弾丸は教室内のスレイブに命中して、どんどん倒れてゆく。
「何をやっているっ! サーヤっ! やめろっ!」
泉田は再び廊下の先にいるサーヤに叫ぶが、サーヤが動きをやめる素振りはない。泉田の存在に構わず、並んでいる教室内に向けて銃弾を次々に打ち込んでゆく。躊躇は微塵も見られない。
泉田は舌打ちをして駆け出した。人間にはない、超人的な速度でサーヤに肉薄する。サーヤの直近にまで瞬時に達し、泉田がその腕をつかもうとする――と同時にサーヤは泉田にショットガンを向けてきた。
「くっ!」
短く呻くと同時に、銃が火を噴いた。泉田はそれを、身体を傾けて避けた。人間には不可能な動体視力でサーヤの動きを見切り、弾丸は顔の横を掠めて背後の壁に着弾して破裂する。
「なにを考えている、サーヤっ!」
泉田は、サーヤを拘束しようと腕を伸ばす。
「さあて、なんでしょうか、ねっ!」
サーヤは背後に跳んでからしゃがみ、今度は外れないようにと泉田の胴の真ん中を狙ってくる。
バンッ。
音がして、サーヤのショットガンが火を噴いたが、泉田はなんとか床に転がってサーヤの一撃を避けた。
「やめろっ! お前と闘わなくてはならなくなる!」
「そうなの? 私を殺せる?」
「殺さないっ! だが、やめさせはするっ!」
サーヤが次々に銃を発射し、泉田は左右に反復してそれをよけ、サーヤに肉薄しようとする。だが、サーヤはとんとんっと背後に跳びながら、身体を掴ませない。
「センセ。動きが鈍いよ。私や明莉を亡くなった娘みたいに思ってるのは知ってる。けどっ!」
ナイトメア特有の早い動きでサーヤが後退しながら銃を撃ち、泉田はそれを避けながらサーヤを無力化する隙を探る。
仲間のサーヤとは戦ったことはないが、ナイトメア同士の殺し合いは多く経験している。
娘が殺されてからエデンに入り、汚れ仕事を多くこなしてきた。だがその対象の全ては大人であり、子供、それも少女を相手にしてきたことは一度もない。泥にまみれているうちに最初に持っていた希望も消え失せ諦観してしまったが、自分の心の中の最後の一線は踏み越えないようにと活動してきたのだ。
だが、容赦なく泉田に向けて完全に泉田を殺すつもりで銃を放ってくる、少女のサーヤ。殺すか殺されるかという辛い闘いに突入しかけているのだが、サーヤを殺すという選択肢は元からない。
予想される政府部隊との戦闘は回避する手はずは整えてある。たが同志であるサーヤとの意図しない殺し合いになるというのは、今まで多くの仲間割れや裏切り、だまし討ちを見てきた泉田ですら不意打ちに近い。
サーヤの直近から、撃たれる前にその銃身を蹴り飛ばしたが、サーヤはくるりと一回転してから再び銃口を向けてきた。そして、バンッ、バンッと放たれる、銃撃。泉田はそれをかわしながら、体勢を整える。
思ってもみなかった、望まない殺せない戦闘に突入して、泉田はサーヤの銃と自分の身体に集中しながらも己の困惑を隠せない。
泉田の前には、生徒たちが一か所に集められ、固まって座っている。クラスの生徒たちには、夕食用として菓子パンとベッドボトルの水を配った。彼らがトイレに行くときは監視のスレイブをつけ、一人では行動させていない。
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あまり状況はよくない。泉田は立ちあがって生徒達の様子を確認しにゆく。具合の悪い生徒がいないかどうか。体調を崩している者がいないかどうか。あるいは何か問題を起こしそうな生徒がいないかどうか。逃げ出したり暴れ出したりする様子がないかどうか。
泉田は学園の教師として、温厚で誠実に振舞ってきた。そうするように上から命令されていたし、加えて学園の生徒たちに接しているうちに愛着も沸いてきたからだ。
でも事態が開始された後、明らかに疲弊して衰弱している生徒たちからは、泉田に対する恐怖しか感じない。
床に丸まっている生徒たちを見ながら、心の中で「悪いな」と声をかける。と、一人の生徒と目が合って、自然と見つめてしまった。月島澪だった。
「月島。体調は大丈夫か? 心身に負担がかかってるはずだ」
語りかけると、小さな声が返ってきた。恐怖で震える音の中に、泉田への非難が混じっていた。
「なんで……こんなこと……するんです、か。暴力……じゃなくて、普通に主張すれば……」
「そうだな。お前の言う通りだな」
「なら……なんで……」
「どうしようもなかったんだ。俺の一存ではどうしようもない。俺は逆らうことができない、駒の一つでしかないからな」
「…………」
月島は無言で顔を伏せた。その月島を見つめたあと、窓から外を眺めた。夜。月明りに蒼く暗く空が染まっている。
「本当にどうしようもなかった。どうしようもなかったとわかった。そしてこれからもどうしようもない」
昔を思い出して誰にともなくつぶやく。
「申し訳ない……沙夜……」
泉田は、殺された幼い娘に謝ってから、「月島」と呼ぶ。
「なん……ですか……」
月島が不安そうに顔を上げた。泉田はスマホを取り出す。
「データを送る。内閣審議官の認証だ。この事変が終わって政府部隊に保護されたのち、しばらくは監視下に置かれるだろうが、この認証があれば比較的スムーズに解放されるだろう。便宜を図ってもらえるはずだ」
「それって……」
「何も言わずデータを受け取って、黙って保護されてくれ。お前の為でもある」
「先……生……」
「久しぶりに先生と呼んでくれたな」
「…………」
泉田はデータを送り、再び空を見上げる。あと数時間で日が昇り、政府に通牒を突き付けたタイムリミットの二十四時間が立つ。
この間、政府からの返答はなく、学園の周囲からは警官とマスコミが消え失せてゴアテク配下の即応部隊に変わっている。
この決起に加わったナイトメアは七人しかいない。残りの三十人ほどは、魅了で操っているスレイブに過ぎない。
政府の部隊が生徒の犠牲承知で突入してくれば、泉田たちに勝ち目はない。生徒たちが大勢死ぬだろうが、明莉を中心とした決起部隊は問答無用で射殺されるだろう。
それを避ける為の方策は、事前に用意してある。明莉は納得しないだろうが。
「すまんな」
泉田は再び誰にともなく、いや、明莉やサーヤや月島や沙夜たち全てに向けて謝った。
◇◇◇◇◇◇
日が昇った。
泉田は、生徒達に変わりなく、政府の動きもまだないことを確認する。と、何か乾いた音、銃声のようなものが聞こえた……気がした。
なんだ? ゴアテクの即応部隊が動いたのか? いや、彼らは学園の外にいて発砲音はここまでは聞こえないはずで、さらに言えばまだその段階ではない。気のせいか。思っているうちに、続けて何発も響いてくる。銃声には違いない。
泉田は教室の生徒たちに「お前たちはここを動くな」と命じてから教室を出る。廊下を進み、階下に降りて……いた! サーヤだった。そのサーヤがあろうことか、廊下から教室に向けて、ショットガンを撃ちまくっているところだったのだ。
銃撃された教室から阿鼻叫喚の声が響いている。混乱の渦に叩き込まれて、犠牲者も出ているのだろう。
「サーヤっ! 何をしてるっ!」
泉田が叫ぶと、サーヤはこちらに気づいた様子で銃撃を一旦停止する。
「スレイブの排除」
サーヤは泉田に告げてから、再び教室に向けて銃撃を始める。弾丸は教室内のスレイブに命中して、どんどん倒れてゆく。
「何をやっているっ! サーヤっ! やめろっ!」
泉田は再び廊下の先にいるサーヤに叫ぶが、サーヤが動きをやめる素振りはない。泉田の存在に構わず、並んでいる教室内に向けて銃弾を次々に打ち込んでゆく。躊躇は微塵も見られない。
泉田は舌打ちをして駆け出した。人間にはない、超人的な速度でサーヤに肉薄する。サーヤの直近にまで瞬時に達し、泉田がその腕をつかもうとする――と同時にサーヤは泉田にショットガンを向けてきた。
「くっ!」
短く呻くと同時に、銃が火を噴いた。泉田はそれを、身体を傾けて避けた。人間には不可能な動体視力でサーヤの動きを見切り、弾丸は顔の横を掠めて背後の壁に着弾して破裂する。
「なにを考えている、サーヤっ!」
泉田は、サーヤを拘束しようと腕を伸ばす。
「さあて、なんでしょうか、ねっ!」
サーヤは背後に跳んでからしゃがみ、今度は外れないようにと泉田の胴の真ん中を狙ってくる。
バンッ。
音がして、サーヤのショットガンが火を噴いたが、泉田はなんとか床に転がってサーヤの一撃を避けた。
「やめろっ! お前と闘わなくてはならなくなる!」
「そうなの? 私を殺せる?」
「殺さないっ! だが、やめさせはするっ!」
サーヤが次々に銃を発射し、泉田は左右に反復してそれをよけ、サーヤに肉薄しようとする。だが、サーヤはとんとんっと背後に跳びながら、身体を掴ませない。
「センセ。動きが鈍いよ。私や明莉を亡くなった娘みたいに思ってるのは知ってる。けどっ!」
ナイトメア特有の早い動きでサーヤが後退しながら銃を撃ち、泉田はそれを避けながらサーヤを無力化する隙を探る。
仲間のサーヤとは戦ったことはないが、ナイトメア同士の殺し合いは多く経験している。
娘が殺されてからエデンに入り、汚れ仕事を多くこなしてきた。だがその対象の全ては大人であり、子供、それも少女を相手にしてきたことは一度もない。泥にまみれているうちに最初に持っていた希望も消え失せ諦観してしまったが、自分の心の中の最後の一線は踏み越えないようにと活動してきたのだ。
だが、容赦なく泉田に向けて完全に泉田を殺すつもりで銃を放ってくる、少女のサーヤ。殺すか殺されるかという辛い闘いに突入しかけているのだが、サーヤを殺すという選択肢は元からない。
予想される政府部隊との戦闘は回避する手はずは整えてある。たが同志であるサーヤとの意図しない殺し合いになるというのは、今まで多くの仲間割れや裏切り、だまし討ちを見てきた泉田ですら不意打ちに近い。
サーヤの直近から、撃たれる前にその銃身を蹴り飛ばしたが、サーヤはくるりと一回転してから再び銃口を向けてきた。そして、バンッ、バンッと放たれる、銃撃。泉田はそれをかわしながら、体勢を整える。
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