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しおりを挟む「おお、そこのお方、どうです、武器はいりませんか?」
それでもう一度よく見たんです。 するとあなたどうでしょう、
武器屋と掲げられた店の前から、器用に指を鳴らしてセールストーク。
ウインドウショッピングのようにいくつか店を巡ったあと・・。
画面はさも主人公が町の中央に立ち360度を見渡すように、左右にスクロールする。最初は何らかの仕組まれていたAIプログラムが動き出したのかと思った。
呼び込みをかけるほど商売熱心な者は―――他の国でも中々見ない・・・
[七つの大陸からの仕入れ、楽に商売しようというのは、怪しからん料見]
坩堝の中でさまざまな試薬を試してみる・・。
(ちなみに貴族や豪商向けのものは店頭に並ばない・・)
[彼等が欲しいのは“意匠”であるからだ・・]
もっと言えば、武器屋で大金を支払えば性能のいい武器・防具を購入できる、
というのは、虫がいい話だ。指折りの鍛冶屋と直接交渉するしかない。
またどうしても本当に探している場合は、同業者を拉致してきて、解説をさせるのがいい。ブランドにおける『値段の高いもの』はいい、
(物の値段じゃなくて、問題なのはもうけの額・・)
[双生児ではないのだから、発明と生産は別のものである]
>>>また知識に鑑識眼がついている例はごく稀である。
[飛蝗を追いかけていた時の智慧]
でもこの武器屋の主人、喉をひくつかせて、笑い自体を隠すように、
、、、 、、、
フヒッとオホッの中間ぐらいの奇妙な声で、咽喉を蠕動させ笑う。
蝙蝠の鳴き声が方向測定の役目でも果たしている感じの昆虫的な笑い。
>>>愛煙家なのかも知れない。
思いがけず佇みつくしおている好奇の念を抱いた少なからぬ人びとに思いもうけぬ不審。黄金の卵を産む鵞鳥―――。
吹き抜けの二階、非売品の値打ち物、鑑識と選択に自信。
【バスタードソード/Bastard Sword[分類:武具]】
[、刃幅およそ三センチ程度の両刃剣。一三〇センチ、二七〇〇グラム]
―――片手でも両手でも使える「片手半剣」という分類。
【アイスソード/Ice Sword[分類:武具]】
[吹雪の剣でもこおりのつるぎでもない、見た目は氷の剣]
―――炎系モンスターに約二倍近い攻撃力を与える・・。
pickup...pickup...
>>>消しゴムの消しあとの乱れた使用中の海図。
つぶさ
眼球のうごきを詳に見せて、あらわな男性的な腕の毛―――。
いささか子供らしい試みの――沼のなかをのぞきこんだ・・。
なんだか粉挽き車が頭の中でぐるぐる回っているような気がする。
ちょっとした印象が無限に都合よく誇張されていった傾きがある、
ローマのボルゲーゼ公園の大理石の胸像・・。
[武器屋店主]
(品揃えはいいですよ・・・お姫様・・・)
//“多彩で好感度な武具屋のショーウィンドーを見る一同”
【scene《スケイルメイル、ハデスの兜》】
壁とつくりつけの飾り棚には、有名な冒険者のサインがある・・。
美しい葡萄の――陶器性・・・・・・とでも言おうか。
空想は常に死骸の上を踏み越え踏み越え進行しうる能力を持っている・・。
なんだか、狒々を想起させ、極彩色の小鳥、カメレオン、蛙・・。
、、、、 、、、、、、
大きな鋲でしっかりととめなくてはいけない。
外装の表情は固定され動かないのが基本。
けいるい コカコーラ
何の係累もない自分には、商売というのは可口可楽みたいなものだ。
アンチマジック
反魔法障壁・・蛇と聞くとすぐに悚毛をふるって逃げ腰になる臆病さ。
つまらない人間の底知れない傲慢さといえるものですら、マストは昇る。
頭腦を朽蝕腐爛し盡くせり―――。
藤の如く、立派な花を誇り天高くのびても、
松とか欅とかに依りかからなくては花を咲かせることが出来ない。
[シード・リャシアット]
(武器は・・モンスターを殺す道具・・)
//“モンスターには人間の感情がないから殺すことができる”
【scene《武器屋の軽薄さを羨ましく思う》】
情報の需要者であり提供者、
ノン・リーサル・ウェポン
いわば彼自体が非致死性兵器―――。
フラッシュ・デック
平甲板型―――。
シードは黒い鉄色の蟹になりながら―――思う・・。
それは経験を積んだ、どのような善も悪も承知している男の眼・・。
一瞬視界がブラックアウトし、画面が切り替わるように光景が変化する。
―――ストップ、スタン・バイ、アヘッド・・。
ロングソード
大長剣にせよ、『消耗品』である。
刃こぼれが積み重なっていけば、いつかは折れる。
(逆に新しい剣は、あるいは本来の剣そのものには、
『命中率』や『精神昂揚』や『受け流し』の効果を持っている―――)
・・・これは防具、楯や鎧、手甲なども同じである。
[ダメージを防具が吸収する代わりに耐久度を減らし、
いつか罅、亀裂―――不用品・・]
炎や溶岩、氷、爆発、落下の衝撃・・。
強靭無比の枠を超えている『伝説級の剣』ならば、
それ自体が持っている魔力なり聖なる力で自己再生するだろうし、
そもそもまず、傷一つつける方が難し―――い・・
(もちろん、折れたら、鍛冶屋に依頼するしかないが・・)
なお余談だが、こういう“装備品”の中には『呪われたアイテム』が存在し、
場合によっては「行動が制限」されることがある・・。
デビューしたばかりの若い芸能人が、時たま個性的で傑作な発言をするみたいに・・。
1、装備すると外せなくなる
2、ダメージを受ける
3、腕などの可動範囲の制限
・・・・消耗性の白日夢。
、、、 、、、、
店の中には冒険者や、ギルド系が詰めかけている。
自分と彼等との間には決定的な溝がある。
彼等は好きこのんでモンスターを殺す道具を手に入れる。
(エベレストの頂上や北極点でも、街の広場でも、図書館でも、オヤジ・・)
泳ぐというよりは浮かんでいる―――あざらし・・。
あたかも焼かれた夏の鳩が噴水という口の中へ飛び込みたがるように、
スケイルメイル
【鱗の鎧】が欲しいな、とシードは思った。
金属や皮、木などで作られたうろこ状の板片を、
布鎧や皮鎧の上に縫い付けたものだ。
たたかい
>>>大きな謝肉祭の前にせめてそれぐらいは・・。
タイミング良く、ソリアが言う。
、、、、、、、、、、、
クリアーな音声は四方へ。
(バ ッ キ ン ガ ム 宮 殿からト ラ フ ァ ル ガ ー 広 場 に通じる道みたいに、)
平素でも周囲から浮き上がる風貌が非常に美しく見えてくるセリフ。
それは非常にお姫様らしい屈託のない提案だった―――。
「もし欲しいものがあったら、
助けてくれたお礼にプレゼントするわ。」
でもシードにとってはそうではなかった。
眼のさきがぽっとなってものの形もはっきりと見えないほどだった。
一瞬眉間に皺が寄る。
肩がバーベルのように引き締まる・・。
声にならない言葉はこう言っている―――口惜しい、とね。
それは危機的地点の手前の最後の危険地帯・・。
一瞬ソリアは自分の身体の何処かに孔があいたような気がする。
光学的な存在の胸・・。
ブレイクボールで、不規則な時を何とかしたい・・。
(背景コントローラは背景要素に追加操作を実行する――。)
彼は勇者、曖昧な罪滅ぼしのための“魔王撃退”ではない。
「施しは受けない主義です。」
ソリアは、シードを怒らせたことに気付いた。
それでヒステリックな痛々しい優柔不断に陥る。
(センリツ――)
でも何者をもその存在する事実は許さなければならない。
そうしたものの必然に生れてゆくことを根絶することはできない。
(私は別にそんなつもりでは・・)と 言 お う と し た 。
――ゆらめいているもの・・・。
天真爛漫な無邪気さに、いくらかの大人びた様子が加わる・・。
動きがカクカクして、何だが出来の悪いゴーレムみたいだ・・。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
活字はバラバラになり無意味なモザイクになる。
花びら――蚊・・風船、空を飛ぶもの、浮かぶもの、砕けた鏡・・。
しかし、ピグがぱたぱた飛んできてフォローを入れる。
[ピグ・スカンジナビア]
(ご主人様は・・容赦ないからな・・)
//“肋骨が浮き上がっているソリアに救いの手を差し伸べるピグ”
【scene《シードとの付き合い方》】
「怒るなよ、ソリア。ご主人様は、
ソリアがどうこう言ってるんじゃないよ。
あれはご主人様の電流式有刺鉄線デスマッチリングみたいなものでさ、
いわゆる一つのカスタム・メイド・ライフル、
何かを購入するという業を背負わなければ、ニルヴァーナできない、
と言ってる。」
調子の悪い風車の羽根・・。
リアルタイム信号処理機能――。
蜜蜂は・・百合の花の奥にもぐりこんでゆく・・。
上下していた顔が眼線の真ん中に来る・・。
「涅槃の境地・・。」とソリアが訳す。
自分の中から、つぎつぎと、しかし一つ一つが長い熟慮と準備の果てに、
―――スナイパーは違う、反動を吸収できるように膝を曲げる、
強い手で持ち上げられたような気がする・・
シードの無礼を恕せる、破壊的な眼差し。
―――銃弾が飛んできたら口がからからに乾く・・。
心の中に燃えるような、高揚された熱情をかんじた。
(今に見ろ、くるしめたもの、軽蔑したもの、低めたもの・・。)
“人間の中”に眠っている、[空中を「浮遊する感覚」]・・。
―――迫りくる嵐の前の温度計・・。
「―――そ。ご主人様は、自分に厳しいの。
過まちを矯す機会。地位や名誉やお金に、否定的で、
いまみたいな善意も受け取らない。
ご主人様のそれは穴があいたところに、骨と皮膚を慎重に、
移植したみたいなもの。強さの証みたいなものなんだ。
ご主人様のことで気を悪くしたら、あたしが謝るよ。勘弁な。
でもそれはソリアとご主人様の考え方の違い、
ソリアは心が広くて優しい、育ちがいい証拠だと思う、
けど、知らなくちゃいけないよ、世界は広く、
海にネッシー現る、フラッシュ・バングさ、
お礼で物を受け取るシチュエーションは絶対に望まない。」
―――それはソリアへの忠告、
古典的なリクエストをしよう・・。
「まあ、ここだけの話、
買ってプレゼントするのはソリア自身でやらなくちゃ・・。
それ買います、いや、いりません、となるだろ。
サプライズ感盛り上げて、な。」
片眼を閉じてウィンクしてくる。
ピグちゃん、ありがとう・・。
「失礼したわ。」
シードにそう言うと、顎をしゃくる、別にいいです、と。
上の空なのか一歩ごとに重くなる足取り・・名誉挽回しなくちゃ・・。
と、ピグがソリアの肩に不器用にぶつかる。
猫の耳のような奇妙な構造を持っている、妖精のやわらかさ・・。
「だから、夜這いかけてやってくれよな。」
と小声でニヒヒと笑った。それ、違う気がするけど・・。
飛行場の滑走路を思わせるほど広く平坦な路面。
気球が上がっている・・。
シードは、武器屋に入らず道具屋に入る。
道具屋で購入する。
―――長い指が取っ手に巻きつく・・。
ドアを開け暖簾をくぐると、不思議なアイテムが棚に整理されて置かれている。
[魔石鑑定、旅の必需品を揃えるのも道具屋]
(魔法道具もある。白の牙、赤の牙。)
「でも、この道具屋も世界でも有数の店よ。」と、ソリア。
「それはよかった。」
それに何と言っても、安そうだ・・。
ポピュラーなところではHPを回復してくれる、『薬草』
しかし『競合店がいない品ぞろえの店』という意味のようだ。
物資調達と物資売却・・。
―――段差状の棚に置かれたアンティークの魔導具。
壁際は干した毒消し草。健康食品の瓶詰や美容関連の軟膏クリーム。生薬の材料。
バックパック マジックカーペット
背嚢・・・魔法の絨毯―――
ケーリュケイオンをモチーフにしたアクセサリー。
[魔除けの効果のお香][ロープ各種][松明、ランタン用の油]
>>>オーブや祭壇、タロットカードに、時計・・。
「これはすごい品ぞろえだ。」とシード。
「男の人は玩具を見るとこれだものね。」とソリア。
二千匹のスズメバチが騒いでいるような心臓。
「男はみんなそうですよ。」
パピルス紙とか羊皮紙。テント/寝袋/毛布
・・・万屋とか、何でも屋、というのが近い印象かも知れない。
夜会服用の白のフォーマル・シャツもあった。
いびつな剣や、フォークのような槍―――。
伝説の錬金術のアイテム、『蛆のわいた肉』も・・。
―――アイテムはそれが属している社会の質に影響され・・る・・。
(定期市・・マーケット―――。)
こういう時に浮かぶ【雑貨屋】という雑音抑圧機・・。
ただ、武器屋が現実的彩色と影の縞が軽快に辷るのに反して、
(でもそれは麻痺的なやさしさの作用とは言えないか・・)
いささか、非現実的である。
(栄養ドリンクという青みどろ色の変な液体も売られている。)
>>>ちなみに“ポーション”もある。
[飲みすぎると下痢になる][壜に過剰な摂取は健康を損ないますの警告文]
[コルク栓のある硝子の小瓶][「官能的な淫慾」とピグが言う]
(ポーションは飲むと壜が残るが、
ポーションを地面に叩きつけて割ると何故か壜が消えてしまう、
これは不思議なポーション話の一つである・・)
***ポーションは偶像礼拝的だと言われ、思考放棄という言われ方をされる。
シードは色々なものを手に取って眺めている。
コレクションアイテム・・。
ソリアはそれを少し離れた所から一緒に眺めている。
、、、、、、、、、、、、、
ブラッドムーンや隕石の落下・・・。
(―――ピグに言われた通り、シードの欲しそうなものを買うつもりで。)
、、、、、、
面白いところでは、
『青い鳥の剥製』や『美しい兎の剥製』
『ケイタイデンワ』という折り畳み式の機械が売られている。
(博物館で恐竜を見たような表情をするシード、)
―――異世界の商品だろうか、
スペース・ガン
『宇宙銃』という設定のおかしなものまで、取り扱っている。
[道具屋の主人]
(さてと・・そろそろ行くかね・・・)
//“アドバイスはせず眺めてもらうのが信条”
【scene《道具屋商売はまず見てもらうところから》】
のそのそとやってくる、好々爺といった風情の主人。
毒気がなく、痩せ形―――眼鏡をかけている・・。
「金はないが、世界中駆けずり回って面白い物を見つけ、
変なものを売るのが楽しい。一貫してるんだ、馬鹿だからね。
愛好家はそれが気に入って、うちにいつも面白いものを置いてってくれる。」
、、、、
信用商売のようだ。
シードはお金持ちではないので、コイン入れを取り出し、中を覗く・・。
げんなりして、首を振った。その後、かすかな笑みが口許に浮かんだ。
――と、情報回線が、(射程位置を、)現在位置の、「適正」に調節する。
(ウーン、品ぞろえはいいし、今後役立ちそうなものを選ぼう・・)
(どこかで、料理人として雇ってもらうか――。)
働いたら負けだと思う、というニートではない。
そんなことを考える・・。
と、主人が眼を瞠る。
「お客様、それはエルフではありませんか?」
「そうですが?」
―――単刀直入、算盤はじきながら、
うちにはこんなお金はありませんが、うちの客ならこれぐらい出す、
何と、シュタイン純金貨三百枚。
ベケベンベン!・・・
「どうです売りませんか、越後屋?」
「売りましょう、お代官様。」
わなわなと怒りに震える小さな昆虫エロネス氏!
―――マシンガンを散発的に放っているシルエット・・。
シヴァの熱光線―――ジークフリートの不死性・・。
「ご主人様、冗談でもヒドイデスヒドイデス、
ヒドラだバハムートだ、コノコノコノコノ!」
その一触毎、一擦過毎に、やわらかいもののありたけをこめる・・。
、、、、、、、、、、、、
シードの頭をぽかぽか殴る―――蚊である。
・・・エクソシストの聖水。
「・・・・・・大丈夫、お前はいざという時のための、
秘密兵器だ。隠し財宝だ。国家戦略特別区域法施行令!
お前は政令指定都市だ。そしてお前はジパングだ!」
*国家戦略特別区域法施行令も、政令国家都市も関係ありません!
イヴがアダムの肋骨から生まれたように、
時間の糸を―――、歳月や万象の秩序を認める。
停止した宙空のハムスター!!!
「って売るつもりじゃないかよ、ご主人様の馬鹿!」
ソリアは笑った。
と、店の主人が眼を瞠る。
「オヤ、お姫様の知り合いですか、じゃあ、お安くしときますぜ。」
「おお、それはありがたい。」
、、、、、、、、、、、、、、
最終的に二つほど候補を選んだ。
【スカウター/Scouter[分類:魔道具]】
[スカウターを使用した状態で対象のモンスターを見つめるとステータスが出てきます。]
―――だが“特殊能力”や“攻撃方法”が出てくるわけではない。
【魔物図鑑/Monster Heart[分類:書物]】
[現在発見されている数百種の魔物の名前や姿かたちを知ることができます。]
―――学問的グッズであって、必要か不必要かで言えば後者だろう・・。
店主はシードが金がないのを承知しているらしく、
(彼は人物観察のプロである、)
[敵モンスターを知るために必要なものと分析]
価格の半分にしてくれるとまで言ってくれたが、
なにぶん、金がない。平和で牧歌的な桃源郷の様相―――している・・。
ジリ貧である。貧乏主人公である。ボンビーである。野宿生活確定野郎である。
(でも、旅をするならお金を持っているよりも、持っていない方が気が楽だ。)
「主人、これと。」
理想の中の空想上のファンクション・・。
――シーンだ・・シーンだ!・・・・シーンだ!
お金の代わりに、ピグを差し出す。
ピグ、ニコーッと笑って、わなわな・・ワナワナ―――変顔。
海の真ん中に、フリスビーが浮かんでいてその上に載っているような顔。
スターバックス式横文字注文方法さながらの、
小声・・早口―――15秒、30秒、60秒・・。
・・・顔が細長くのびて、ボルゾイ・・いや、狐―――。
キルケーの動物化魔法!!!
「もう怒った、冗談でもやりすぎだよ、ネタのしすぎだよ!
ご主人様のソーセージを噛む!」
「本気で死ぬ覚悟できたら―――来い・・。」
、、、、、、、、、、、、、
道具屋の主人が教えてくれる。
「どこかに武器やアイテムの強化をしてくれる店があるそうですよ。」
だからその『スカウター』もレベルアップできる、
『魔物図鑑』も、追加料金はかかるが、
地域ごとの[「欲しい情報」だけくれるサービス]もある。
>>>ジャンク屋、というらしい。
形而上的な感興が・・色絵具の、パレットのように盛り上がる・・・
「そんな店があるのか。」
―――いい情報だ。
[耳よりの情報]を【入手】しました。
[スカウター]を【購入】しました。
[魔物図鑑]を【購入】しました。
かれこれ三十分以上、長居してしまった。
店主もそうだが、道具屋自体が男心をくすぐってきたからかも知れない。
道具屋から出てシードがソリアに言う。
「そういえば、第一王女様はいつまで傍におられるつもりですか?」
今更だったが、もう傍にいるいわれがまったくない。
何だか、道具屋に入った時は仲間にでもなったような親近感があったが。
時計の秒針の進む際の規則正しい小刻みな音一瞬の秒針の闇に隠れている幾何学模様。
(――製造番号、・・・無意味な数字がさらに無意味な数字を産む)
円柱状又は多角柱状に見えるその圧縮―――。
・・・黒塗りの静かな椅子、覚えていない言葉の記憶・・・
「何を言っているのですか、城まで案内しようとしているのです。」
ムキになって言うソリア。すごい剣幕でこちらを睨んでくる。
でもソリア自身そう言いながら驚いている、自分が声を荒げるなんて、と。
、、、、、、、、、、、、
素直な願望はいつもわかってもらいたいと口にする。
―――眉をちょっと下げ、口をへの字に結び、しょんぼりした、
恥ずかしそうな、困っているような表情・・
「そうだっけ?」とピグが言った。
大体それはそう言っているだけで、心はまったくそうではないのですが、
リクライニング・シートが勝手に倒れていくような・・・・・・、
―――しかしそう言えば多くの人が、そうだと・・・・・・思う種類の、
Is this response okay? からかい・・。
、、、、
ふんふん、と鼻息荒くなる・・。
ホワイ・ヘルプミイ――脳内スクリーン、
ぎごちない姿勢や動作が、克明に浮かびあがる。
(シンチレータはX線や ガンマ線などの放射線が当たると、
そのエネルギーを吸収して眼に見える光を発するみたいに、)
「さては、この女、ご主人様の電動ドリルが・・、
いやまさか、冷感性の衛生器具を―――。」
「それはやめろ。」とシードが言った。
「お礼を受け取れないなら、旅の疲れぐらい癒してもらうのが、
王国の礼儀というものです。」
空へと――空へと・・吸い込まれる・・・。
ソリアの苦しい言い訳、口から出た出任せだったが、ピグが、
「海老とか卵とか出てくる?」
どこでこんな表情を見ただろう―――。
小さい従妹・・。
麦の穂のような、羽根の、さやさやという微かな響き・・。
たまらないやさしい気持ちにさせ―――る・・。
海老や卵が好きらしい。
地上の生活をあたかも天上に向って囁くところの、絶えざる倦まない永久な報告者。時代錯誤的な、文明と野蛮とでもいうような感じを起させる。
「そうよ。」
そして、突然不幸を嘆く、ピグ氏。
>>>いま彼女は地面に膝をつき、泣き声をあげる。
(おそろしく・・茶番だ―――茶番だ・・)
真昼間なのに、なぜか暗闇の中でライトがあたる不思議なシーンの完成・・。
(もしかして八十年代アニメーションの・・)
もう一か月以上草食わされてた、と言った。
あら、とソリアが言う。
、、 、、、、、、、、、、、、 、、、、、、、、、、、、、、、
昨日、クッキーと蜂蜜舐めてたし、お酒も飲んでたようにも見えたが。
―――物忘れですか?
―――シャーラップ!
「ともあれ、ご主人様ここはひとつ、そのエロスな謀略に。」
「何がエロスだ。というか、俺をどれだけ貧乏な設定に。」
「でも、どちらにせよ、外へ出ようにも通行証明書が必要です。
私が一緒でなければ、あのセキュリティーは抜けられません。」
力ずくで抜けようと思えば出来るだろうが・・。
「そうですね、ここは一つ甘えさせてもらいましょう。」
でも、本当は、もう少し傍にいたい、
・・・率直に微笑みながら覗き込んだあと、心安そうな横顔、
空間構成を理解できるようにするための右から左に移動している登場人物・・
対角線構図の動きのような、手。
できるなら話をしたいと思っていた。
・・・『牛の眼』のようなやさしい眼―――それは“ある日”の・・[指定された「場所」]
でも、シードは自分からどうしても、
そういうことが出来なかったのだ。
花の断面・・。
(――このONがOFFになる時、悠揚として渡りゆく幻想的な絵模様の世界)
吊橋、飛び込み台、横断歩道、地雷、不発弾、高圧電流・・。
ひいやりと流れて来たのは、狼狽や無秩序や妄想以上の狂気・・。
ほし いもの にきづ きながら・・。
、、、、、、、、、、、、、、、
何しろシードはもう、彼女が百年前のパーティーの仲間であった、
みっ とも ない な・・
『白魔法使い』であることに気付いていたからである・・。
*
―――ここは空想の教室です、
生徒は二人、スーパーデフォルメされたソリアちゃんとピグちゃんです。
そして彼女たちの前には、シード先生がいます。
「ちなみに、世界には紙幣というのは存在しません。」
「知ってる、一万円札にすかし画像、超細密画線超細密画線画像、
凹版印刷、マイクロ文字、特殊発光インキがあるようなもの。」
と、ソリアちゃん。
授業中に突然こんなことを早口で言うのは、博学ではなく、嫌がらせです。
ソリアちゃんは才媛なので、余計な薀蓄をこねくりまわします。
・・・でもシード先生は、それだけではありませんよ、と言います。
「いまではホログラム、すき入れバーパターン、潜像模様、
パールインキ、マイクロ文字、特殊発光インキ、深凹版印刷、
識別マークもありますよ。」
「シード先生え!」
と、ピグちゃんが言いました。ニコニコしていました。
「ぶっちゃけ意味わからないから!」
シード先生、デコピンします。
余計な無駄口は先生は絶対に許しませんぞ攻撃いいいっつ!
ヴィトゲンシュタイン的暴力の実態!
エクレラージュ
―――照明。・・・菱形、楕円、螺旋形・・合理――。
「・・・先生ごめん、だから授業して。」
「一説によると『紙はよく燃えるから』という意見もあり、
―――貨幣工場がモンスターに襲われて以後、
『貨幣の価値が暴落したから』という歴史的認識もあります。」
「どっちなんだよ。」と、ピグちゃん。
暴言です。
わかるよ―――ピグ・・君、
おどけて笑った君を忘れない・・。
暴言にはすぐシード先生のデコピンがお見舞いされます。
それは論理のマジック・パラドックス、ツェノンの逆理。
ピグちゃんにソリアちゃんが、歴史は穴だらけよ、と言います。
「日経新聞の記者が株買えないようなものよ。」とソリアちゃん。
「そうですね株式は美人コンテスト、
隣の人がどう思っているかで決まっちゃうマーケットなのですね。」
そしてピグちゃんが関係のないことを言います。
「ジェローム・ケルビエルとかいうフランス人の、
730億ドル(8兆2,490億円)の借金!」
でもともあれ、
“数”というアドバンテージの錆びた線路が崩れたという経緯のあと、
新しい[紙幣や貨幣の「雛形」]がこの世界に流通することはなかった。
「先生え!」とピグちゃん。
「どうしました?」とシード先生。
「どうしてファンタジーには国債とかが出てきませんか?」
「面倒だからです。」とマジ顔で言うシード先生。
たとえば、誰がバローの中立命題の話をされてファンタジーできますか?
マネーの循環路を構築できない? 彗星みたいに煙に巻くつもりだ?
バーロー、その通りです。
公債を資産と見做す人々によって消費が刺激される効果を、
借用するならば、それをファンタジーの富効果と言えるでしょう、バーロー。
、、、、、、、、、、、、、、、、、
シード先生の暴言はまだまだ続きます。
「たとえば日本太郎君は年間四百五十万円しかお金を稼いでいないのに、
一年間に九百二十万円も使ってしまいます。どう思いますか?」
―――羽交い絞めへのベッドイン、
ヒィヒィ・・フウフウ―――ハァハァ・・。
「貧乏神すごい、どうしてそうなった。」
「そうです、そこが日本太郎君のすごいところです。」
フォローをする気一切なしのシード先生。
「ここで覚えておきたいのは、コロンブスのこと、
彼は航海に出たかったけどお金がなかった、
そこでお金を出してもらう。」
「・・・期待ですね。」と才媛ソリア君。
宇宙人は望遠鏡を覗き込んで溺れた・・。
期待、自由、それは―――遠くへ行くための言葉・・。
「そうです、基本的にファンタジーはハイリスクハイリターン、
ベンチャー企業です。」
「・・・え、だから何。」
とピグちゃんは早弁を始めようとして、
シード先生にチョーク投げられています。
夫の死亡後、妻がひとりで生活をするために必要な生活費は、
現在の生活費の五割が目安って本当か攻撃いいイイイぃぃぃ!
(*お願いだからシード先生も、関係ないことはやめてください。)
、、、、、 、、、、 、、、、
ともあれ、世界はシュタインとアビアルとエスキスの名のつく、
金貨と銀貨と銅貨という法貨で取引されている。世界共通である。
[債務の返済は原則、それらが使用される。]
(通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律に、
貨幣の種類は、シュタイン、エスキス、アビアルの、
三種類にし、通貨の額面価格の単位として明記されている。)
***貨幣の素材、品位、量目及び形式は、法令で定められている。
、、、、、、、、、、、
この世界に生きている者なら、
貨幣で、その模様の認識が困難なもの又は著しく量目が減少したものは、無効とする、というのを感覚で知っている。
たとえば『浮世絵マネー』と
『クレジットカードマネー』というのがあれば、
前者は流動的な付加価値であり、
後者は社会的信用であることがわかるわけです。
「ボタンを外さずにチョッキを裏返すみたいなもの。」とピグちゃん。
《ニュヨークタイムズ》という言葉が好きさ、
・・・そうですね、
・・・そうですね、
「そうですね、次余計なことを言ったら、
洗濯バサミ頭につけますよ。」
なお、シュタインは世界的に有名な金ぴか城の国王の名前で、
アビアルは世界最初の経済学者といわれている人物の名前で、
エスキスは、有名な冒険家の名前から。
「先生えっ!」
と学校のクラスで一番教科書を忘れる度合いの高いピグちゃんが言う。
教科書を忘れるとシード先生にデコピンされるので、よく忘れます。
「ギリシャ危機はどうして起きましたか?」
出た! ストーリー無視!
「・・一言でいえば、リーマンショックです。
が、ギリシャの財政不安は今に始まった話ではありません。
公務員の人件費問題や贈収賄、ガナバンスの欠如などから、
構造的に赤字に陥り易かったのです。」
気を付けてファンタジー世界の高利貸!
「なるほどなあ。」
絶対に何もわかっていない、何もわかろうとしていない女の子の感嘆。
あるいは短絡的な発想は身を滅ぼすシュビドゥバ・・。
「ピグ君、とりあえず廊下にバケツ持って立っていなさい。」
「はい。」
シード先生は、しかしサディスト侯爵なので、
廊下と言いながらお約束の放置プレイをせず、
開いたドア付近に立たせてちゃんとバケツを持って立っているかを確認します。
―――重いかい、可哀想だ、でも持ってろ、
本当はこんなことをしたくないんだよ、手が痛いかい、かよわい生徒よ、
でも持ってろ、―――ピグ氏を洗脳するシード先生!
彼の辞書に放置プレイというのはありません。
ピグちゃんは、先生が大好きなのでとても嬉しそうです。
これにジェラスウィイーを感じられたソリアちゃんは、すぐさま行動するフーリンカザン!
「先生!」
「はい、ソリア君。」
見つめ合う二人。
―――無駄に見つめ合う二人、
やっぱり見つめ合う二人・・
(いいから話進めろよ、と誰かが言っています・・)
「ベーシックインカムはどう思いますか?」
こいつら、授業をする気がはたからねえ!
「そうですね、ソリア君、ベーシックインカムとは、
資本主義と共産主義を組み合わせた考えです。
働けば働いた分だけ財産を増やせる点では資本主義と同じです。
一方で税金が高額に設定されています。
そうして集められたお金が全国民に定期的に再配分されるという仕組み。
支給される額は最低限の生活を行えるとされる額面で、
一切の所得がなくても一応の生活が可能です。
日本で例えるなら所得税の割合が今よりも増え、
全国民に毎月年金が支給されるようなものですね。」
腹背側視索前野に存在するGABA作動精神系、
ニコニコしながらソリアちゃんは肯く。
「・・・私も廊下に立っていいですか。」
廊下に行きたがる女たち!
それは男尊女卑の時代を超越した風潮と言えるだろう!
「もうごめんなさい、授業したいからピグ君、
教室に戻って。」
またシュタインには“純〇貨”アビアル“正〇貨”とつけるのが慣習です。
これは『重さが違うこと』からの由来だが、
これをつけるか否かで、身元が知れると言われています。
意思伝達のためのペーパーナイフ!
(多くの人は通貨として見ているので、そんな呼び方をしません。)
なお、エスキスだけは特別な通貨であり、時代年順が現在に近い、
よって赤や青や緑がつく。
それはすべての金貨や銀貨や銅貨に特殊な塗料がついているからです。
才媛ソリアちゃんが言いました。
「でもやはり円相場をファンタジーの貨幣の参考に、
置き換えるのは無理だという問題です。」
「馬鹿だなあ。」とピグちゃんが言いました。
シロエナガという雪だるまみたいな鳥は可愛い!
一見反論するのかと思われるでしょう、違います・・。
「ロマンじゃないか。」
きらきらした眼です、絶対に何も考えていません。
スタイリッシュ、グラマー、グラビア、肉感的女優、オーケー。
シード先生とソリアちゃん、遠い眼をしながら、話を続けます。
一続きの画面としてのショット。
「そこで重要なのは、たくさんの要素があって成立している、
という人の流れ―――ですね。」
重要なのは“これがこうである”という『錯覚』こそが、
【お金】であるべきだから―――。
「まあ、設定はともかく・・」とシード先生。
「シード先生、設定という不穏当な言葉はちょっと・・」とソリアちゃん。
シード先生、静かに溜息をつかれた。心底どうでもよさそうだ。
「ソリア君、まとめよう。」
〇シュタイン純金貨1000枚はドラゴンを殺した値段。
―――シュタイン純金貨はとても価値があるもの。
〇金貨は高級と名のつくものすべてに対応するお金
―――つまりシードは一枚も持っていない。
―――高級ねぎであろうが、金貨は必要です。
〇日用品は銀貨で主に処理される。
〇銅貨はソフトクリームを買う時に払うもの。
>>>1アルパカ、2アルパカ、3アルパカ、
(君はまだファンタジーのふぁの音階さえ鳴らしていない!)
いま、とてもアヤシゲな話が始まっています。
「シュタイン純金貨が高額なのはどうしてですか?」
「大量のお金を運ぶのが面倒だからという話があります」
他にもギルドの高額モンスター問題、城や、高額商品を買うために、
[認識させる][憶えこませる][観察させる]
持ち運びしやすいように、という理由があります。
「シード先生は一枚も持ってないのがわかりました。」
「・・・・・・そうだな。」
いま、シード先生が授業をする意欲がなくなってきたので、
シード先生にがんばれ、と言ってあげよう。ちょっとぐらいやる気出します。
なお、一般的な飲食店で食事の代金は、
“アビアル正銀貨1枚程度”と言われており、
一か月の平均的な給料は【シュタイン純金貨2枚程度】と言われています。
余談だが、デート平均額は、シュタイン正銀貨2枚ほどなのだとか・・。
―――いま、パンチが消えた、
・・・何だ、これは幽霊か、
違う、違アアアアウ・・これが、幻の変化球―――。
「どういう職業か明確に説明してくれないと困ります。」とピグ氏。
絶対に困らないけれど、先生を困らせるのも好きなピグ氏。
シード先生がピグちゃんに近寄って耳元で囁きました。
ソリアちゃんは遠い眼をしています。
「次言ったら吊るすぞ。」
、、、、、、、
不思議なことに、
それ以降、ピグ氏は何も言わなくなりました。
「石鹸は銅貨ですか?」とピグちゃん。
「銅貨です。」とシード先生。
「銀貨だと石鹸いくつ買えますか。」
シード先生、遠い眼をしながら、ロープを出しました。
、、、、、 、、、、、、、、、、、、、
そうすると、まったく不思議なことですが、
ピグ氏はその問題について綺麗さっぱり忘れてしまいました。
バキよみすぎてると頭まで筋肉になったらどうしようか、とおもう。
思想もアクセサリーみたいなものだから、付けたり外したりできる!
ただこういう金貨銀貨銅貨が使えない土地は存在し、
そこでは、いまでも普通に物々交換がされている。
(価格の変動というのを嫌う人も存在するのだ、
そんなのはヤクザだ、と思う昔気質の人もいます。)
遠い眼をしていたソリアちゃんが言いました。
「エスキス緑銅貨の使い方がわからない。」
ピグちゃんが、机に近寄って、おはじきの要領で教えます。
って、おはじきじゃねえ!
ドメスティックバイオレーンス!
(でも出塁率は高いが、その他の理由で評価や年俸が高くない選手・・)
「簡単に言えば、これは市場のお金と言えるでしょう。」とシード先生。
「武器屋で使うことはないけど道具屋では使う。」とピグちゃん。
『ベースマネー』と『マネーストック』というのは一つの国の中で起こる考えですが、忘れましょう―――もちろん物々交換の価値を決定しているのは、
、、、、、、、、、
大国の物の買い占めです。
(前述した、貨幣工場がモンスターに襲われたという例や、
贋金が流通したという事例もあるが。)
(関税優遇や、免税もしくは減税のせいだというのは間違いであるが、
それでも国家の采配を批判する人もいる)
セイレーンの迷信から出発した船首像・・。
―――善処します、遺憾に想う、というセリフのせいかも知れないが。
『独占禁止法』や、『大量買い付け禁止』というお触書もあるのだが、
独占はしていないけれど独占はしているというオトナ語もあり、
また大量買い付けは禁止だけれどそれなら、
その織物職人を配下にしよう*需要と供給の関係の成立
なんだったら工場を作ってしまおうという、
有名な将軍の鳴かぬならのホトトギス語もある。
ところで、
ああ、ところで・・。
またよくRPGなどで、
大量のゴールドやギルなど所持して歩いている例がありますね、
ほほほ、と鵞鳥のように喉の奥で笑うくせ。
時間の経過が含まれた、ミスリード、ミスキャスト。
カラオケルームやゲームセンターが開いてるところへ行こう、と思う。
今日の夕食は、ステーキ。それともハンバーグ?
、、、、、、、、、、、、
どうやって持ち運びしているんだろうという疑問があるでしょう、
(突然遠い眼をしながら、場面説明に徹する、シード氏)
というかお前等さっきから遠い眼しかしていないじゃないか、
と誰かが言っています。
・・・・・・まあ、なに、それも別段不思議なことではありますまい、
ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン。
あれはオトナすることによってオトナできてしまいます。
(無遠慮な幾分蔑みを含んだ視線!)
基本的に『軽い』のです。
金貨が軽いわけない、何を仰いますやら、
―――ゲームや漫画の[「お金」が重い]わけがない。
相撲力士が重い、ダンベルが重い、
でもゲームの中の相撲力士が重いですか、ダンベルが重いですか、
鬱アニメが重い、はたしてどうかな、そうかな、何を言っているのかな!
ね、常識的に考えて、あれは『軽い』のです。
(世界にはコドモがいなくなって久しいことですが、)
さもなければ、『四次元ポケット』のようなものがあるのです。持ち運び簡単です。あるいはもうそのために“魔法”があると言っても過言ではない!
お金が『きんとんうん』のようなものでやってくるという場面を想像してください、
ベニヤな富士のこれでもか!
友達? とも――ダ・・・チ・・・。
あら不思議、オトナできてしまうわけなのです、ハイ。
他にも、モンスターはどうしてお金を持っているのか、
(ゲームの常識の根底を揺さぶる、それは言っちゃいけない語)
・・・これもオトナすることによってオトナできてしまいます。
モンスターは実はお金収集家、すなわち実業家です。
―――米国金融市場が日本に与える影響!
・・・もののあわれ、うつろうもの。
「資本主義投下の流れがこんなところにもあるのですね。」
「共同体というのは税金を取ることが必要なのですね!」
*ヤクザのみかじめ料 *血税
本当の意味で骨までしゃぶりつくすぞ語、あるいは、毒喰らわば皿まで語!
「社会的位置を客観的に分析することは重要なことです!」
リアクション芸人よりも大袈裟だった・・ロボット!
シード教授はかく語りき!
*
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