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攻め視点~過去~

4話 溶けていく境界線

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それからというもの、暇さえあえば逢瀬を重ね何度も何度も、お互いを触れ合った。君を知っていく度に、君に触れる度に、心に喜びが満ちていく。誰も知らない、俺しか知らない君をもっと、もっと知りたい。触れたい。君のすべてを知りたくて仕方なかった。

大学に上がり、もはやお互いの身体の細かい位置を知り尽くした頃。触れ合うだけでは物足りなくなっていた。そしてその時はついに訪れた。

「ん………くすぐ、ったい……」

胸の飾りに舌を這わしていると、感触に身をよじる君がとても愛おしい。まだ性的な反応が未熟なそこは、豆粒のように小さいものの、しばらく刺激を与えていると固くなって主張していく手応えを確かに感じていた。最初はくすぐったいと言っていたけれど、少しずつ、その声は艶やかになっていき、性感を覚えてきているようだった。その証拠に、舌で捏ねる度に声を押し殺すように震えている。

「んっ……ふ……ぁ……」

そんな君の反応を伺いつつ、空いている手で反対側の飾りにも指を這わすと身体が跳ねた。

「あッ……や、やだ」

嫌という言葉とは裏腹に君は胸への刺激に感じ入っているようで腰が揺れているし、口では嫌だと言いながらも俺の手の動きに合わせて押し付けるような動きをしているのだから本当に可愛くて仕方がない。

「腰揺れてるよ」
「だ……って、身体が……」

そう言いながらも君は無意識なのかもじもじと腰を揺らしている。きっと自分では気付いてないんだろうな、と思うと余計に可愛らしく思えた。
もっと乱れさせたい、もっと俺の手で気持ちよくなってもらいたい。そんな欲求が次から次へと溢れて仕方ない。
普通なら性的な役割で触れる事の少ないそこが、俺の手で性感のひとつに変わっていくと思うとこれ以上にないほど興奮してしまう。
執拗に胸への刺激を続けながら、反対の手で脇腹から腰へ掌で優しくなぞっていくとビクビクと身体が跳ねるのがわかった。

「はぁ……んッ!ふ……ぅ」

それでも声は押し殺すように我慢していて、とてもいじらしい。そうやって君が我慢している姿を見ていると意地悪な気持ちになっていたずら心が芽生えてくるのはどうにも抑えられない。
焦らすように臍の周りを指でくるくると撫でていると、君のもどかしそうな様子が手に取るように伝わってきた。

「ぁ……もぅ、意地悪……しないでよ」

もどかしそうに身を捩りながら見上げてくる君が可愛くて仕方ない。焦らされた分感度が増しているようで、今触れられたらきっと気持ちいいんだろうなという期待が伺える表情がとてもいやらしくて興奮する。
その期待に応えるように軽く君自身に触れると身体を跳ねさせて悦んだようだった。そのままぐりぐりと押したり、指先で優しく捏ねるような刺激を与え続けながら胸への愛撫も欠かさない。胸の突起も性器であると体に教える為に。
どんどん溢れてくる先走りを全体に生き渡せるように塗り込むように竿を上下に扱いていくと、くちゅくちゅと嫌らしい音が響いていく。その音が大きく、いやらしくなっていく度に君自身はビクビクと震わせ質量を増していく。

「ひぅッ!……あぁ、んッ!」

ひと際強く腰がビクついてきた具合から先端をグリグリと手で集中して刺激してやり、乳首も強く吸いつくと、腰を軽く突き上げぴゅるっと白濁を滴らせた。
荒い息を吐きながら、しばらく腰をビクつかせている君をいたわるように優しく自身をゆるゆると手を動かしつつ、こめかみにキスをして頭を撫でてあげた。

「………気持ち良かった?」
「あ、……ぅ……ん……」

顔を真っ赤にして消え入りそうな声で返事する姿が可愛くてたまらない。これだけで大分疲れた様子だから、終わってあげたいけど。今日はもっと、進みたかった。
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