4 / 13
【睡姦】恋人の淫夢を見る話
1話
しおりを挟む
相手とは大学のキャンパスで出会った。
それまでお互いに本の虫で、人付き合いが苦手で遊びらしい遊びはしてこなかった共通点もあったお陰か、色々と盛り上がって友達になるのに時間はかからなかった。
口数は少ないけれどお互い一緒にいるだけで楽しかった。
そんな中、相手から恋人になって欲しいと打ち明けられて、何もわからないまま了承したはいいけど、それからしばらく経っても友達のような関係線で続いてしまっている。
勢いで同居を始めたはいいものの、お互い恋人としての距離感が掴めなかった。
いっそ親友としての関係性に戻るべきか、恋人して向き合うべき行動をすべきか。
このままでいいのだろうかと悩んでいる最中、その出来事は起き始めた。
*******
相手の夢を見るようになった。
登場する事自体は珍しい事じゃない。
よく二人で遊んだり喋っている日常的な夢はよく見る。
今までの夢と違うのは夢の中では視界がほとんどぼんやりしていてはっきりせず、身体の感覚ばかりなのだ。
肌と肌が触れ合う感覚とぬちゅぬちゅと粘液めいた音が聞こえる。
「あっ……ぁ……あ」
喘ぎ声にも似た何かが自分の口から漏れる。
それはどう聞いても自分の声では無いような気がする。まるで他人の声みたいだ。
そんな声を出したくないのに出てしまうのだ。嫌なのに止まってくれない。止められないし、そもそも自分は今何をされているのか?何をしているのか分からない。
ただひたすら快楽の海に沈んでいくようで息ができない。苦しいのにそれが気持ちいいのだ。
ふと胸の突起を摘ままれた。
「あ…ん……」
甘ったるい、自分のものとは思えない声が漏れながら、そこを弄られると頭が痺れ、もっと触ってほしくなる。
指先で押し潰されると腰の奥がじんわり熱くなってくる。そのままくりくりと転がされた。下半身に熱いものが溜まっていき切なくて辛い。
下肢のそれは臍につきそうなくらい反り返っていたようで、それをゆっくりと撫でられ、先端から先走りが溢れてきた。それを使って陰茎を擦られた。
「ああ……っ、やぁ……」
びくんっと跳ねて仰け反ってしまうほど強い快感が押し寄せてくる。
もっと強い刺激が欲しい。
そう思っていると今度は後ろの穴の方へ指が触れる、その感覚からそこが濡れそぼっているのがわかる。
片手で陰茎を優しく擦りながら、本来は濡れないはずの場所の奥へと指を進められる。
その異物感すら今は愛おしくて仕方がない。早く奥を突いて欲しいと思ってしまう。
「はあ……あっ…あ…」
前と後ろで同時に刺激され熱にうかされて腰が揺れているのがわかる。
後ろも弄っている場所が良いのか、脳がしびれるように気持ちいい。するともっと奥を満たしてほしい衝動が湧き上がってきて、気持ちいいはずなのに、もどかしい気持ちになる。
そんな気持ちになった瞬間、前後の刺激は止んだ。
すると突然圧迫感が後ろから押し進められていく。ずぶずぶとゆっくり侵入してくるそれは痛みを感じないわけではない。だけど、それ以上に満たされていくものが勝っていく。
やがて根元まで入りきるとゆるりと動き出す。中を掻き回され、肉壁が絡みついていく。抽挿を繰り返しながらもどんどん速くなっていき、パンッという乾いた音とともに最奥へと突き上げられる。
それと同時に目の前が真っ白になり、全身を駆け巡るような甘い痺れが走ると同時にその夢は終わった。
起きると何ごともなく、いつも通りの日常にそこにある。恋人にも変わりはない。
その夢は毎晩見るようになってしまった。
自分の欲求不満があんないあられもない夢になってしまっているのだろうかと、ふと一人で風呂に入ってる時に思い返して恥ずかしくなりいたたまれなくなる。
そろそろ本気で自分の気持ちと相手の気持ちを確かめ合わないといけないなと決意し、今夜寝る前までには切り出し方を考える事にした。
まさか淫夢を見てしまったから、とは口が裂けてもとても言えない。
それまでお互いに本の虫で、人付き合いが苦手で遊びらしい遊びはしてこなかった共通点もあったお陰か、色々と盛り上がって友達になるのに時間はかからなかった。
口数は少ないけれどお互い一緒にいるだけで楽しかった。
そんな中、相手から恋人になって欲しいと打ち明けられて、何もわからないまま了承したはいいけど、それからしばらく経っても友達のような関係線で続いてしまっている。
勢いで同居を始めたはいいものの、お互い恋人としての距離感が掴めなかった。
いっそ親友としての関係性に戻るべきか、恋人して向き合うべき行動をすべきか。
このままでいいのだろうかと悩んでいる最中、その出来事は起き始めた。
*******
相手の夢を見るようになった。
登場する事自体は珍しい事じゃない。
よく二人で遊んだり喋っている日常的な夢はよく見る。
今までの夢と違うのは夢の中では視界がほとんどぼんやりしていてはっきりせず、身体の感覚ばかりなのだ。
肌と肌が触れ合う感覚とぬちゅぬちゅと粘液めいた音が聞こえる。
「あっ……ぁ……あ」
喘ぎ声にも似た何かが自分の口から漏れる。
それはどう聞いても自分の声では無いような気がする。まるで他人の声みたいだ。
そんな声を出したくないのに出てしまうのだ。嫌なのに止まってくれない。止められないし、そもそも自分は今何をされているのか?何をしているのか分からない。
ただひたすら快楽の海に沈んでいくようで息ができない。苦しいのにそれが気持ちいいのだ。
ふと胸の突起を摘ままれた。
「あ…ん……」
甘ったるい、自分のものとは思えない声が漏れながら、そこを弄られると頭が痺れ、もっと触ってほしくなる。
指先で押し潰されると腰の奥がじんわり熱くなってくる。そのままくりくりと転がされた。下半身に熱いものが溜まっていき切なくて辛い。
下肢のそれは臍につきそうなくらい反り返っていたようで、それをゆっくりと撫でられ、先端から先走りが溢れてきた。それを使って陰茎を擦られた。
「ああ……っ、やぁ……」
びくんっと跳ねて仰け反ってしまうほど強い快感が押し寄せてくる。
もっと強い刺激が欲しい。
そう思っていると今度は後ろの穴の方へ指が触れる、その感覚からそこが濡れそぼっているのがわかる。
片手で陰茎を優しく擦りながら、本来は濡れないはずの場所の奥へと指を進められる。
その異物感すら今は愛おしくて仕方がない。早く奥を突いて欲しいと思ってしまう。
「はあ……あっ…あ…」
前と後ろで同時に刺激され熱にうかされて腰が揺れているのがわかる。
後ろも弄っている場所が良いのか、脳がしびれるように気持ちいい。するともっと奥を満たしてほしい衝動が湧き上がってきて、気持ちいいはずなのに、もどかしい気持ちになる。
そんな気持ちになった瞬間、前後の刺激は止んだ。
すると突然圧迫感が後ろから押し進められていく。ずぶずぶとゆっくり侵入してくるそれは痛みを感じないわけではない。だけど、それ以上に満たされていくものが勝っていく。
やがて根元まで入りきるとゆるりと動き出す。中を掻き回され、肉壁が絡みついていく。抽挿を繰り返しながらもどんどん速くなっていき、パンッという乾いた音とともに最奥へと突き上げられる。
それと同時に目の前が真っ白になり、全身を駆け巡るような甘い痺れが走ると同時にその夢は終わった。
起きると何ごともなく、いつも通りの日常にそこにある。恋人にも変わりはない。
その夢は毎晩見るようになってしまった。
自分の欲求不満があんないあられもない夢になってしまっているのだろうかと、ふと一人で風呂に入ってる時に思い返して恥ずかしくなりいたたまれなくなる。
そろそろ本気で自分の気持ちと相手の気持ちを確かめ合わないといけないなと決意し、今夜寝る前までには切り出し方を考える事にした。
まさか淫夢を見てしまったから、とは口が裂けてもとても言えない。
7
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる