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探し物
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「あーーー地玉がねぇーー!?」
地玉は礼が管理する宝玉の事。
礼は朝から部屋を散らかし、地玉を探していた。朝、起きたらいつも横に置いてある地玉が無かったのだ
ヤバい…あれがないと閻魔のヤツに𠮟られる…くっそ、幽離が無くしましたとか言い訳すっかな…いや、それとも加治木でいいか?
「朝からうるさいですね、礼」
「おう、竜嬉。事件だ、冬至でも呼んでくれ!」
礼は、片手を上げて笑っていた
部屋のドアの前であきれ顔をし、礼を見ていた。
「それが物を頼む態度ですか…加治木や幽離の真面目な態度を、一回勉強してきて欲しいですね…」
「無理に決まっているだろ~俺は今忙しいから~」
「どうせ、地玉を無くしたとかいうのでしょう…」
「あっ、いや~そうとも言えるなぁ~」
流石竜嬉…嘘が言えねぇ…
「とりあえず、裁判の時間ですから行ってきなさい!」
「げっ、もうそんな時間かっ!」
礼は部屋を散らかしたまま、裁判室まで走って出て行った。途中で階段から人が落ちる音がした…
「全く…問題児が二人…とりあえず散らかし放題の部屋を何とかしましょう…」
竜嬉は物体を浮遊させ、次々と散らかった物を整頓させていく。さっきまでのゴミ部屋が綺麗な部屋になった
裁判、礼が担当の時は適当に流す事が多い。今日は天国行きの者を、間違って地獄方面行きにするミスが目立つ。そのため閻魔に途中交代、閻魔は機嫌が悪く礼を睨んでいた。礼は休みをもらい地玉を探す事にした
「あーねぇー。竜嬉、俺の地玉どこやった?」
「その事より、今日の裁判は酷かったですよ。悪人を、私の担当のコースへ向かわせ無かった事は良しとして」
「それでいいのかよ…って軽く流さないでくれよ~」
「全く…昨日剣山に行きませんでしたっけ?」
あっ…そういえばそんな気がする…確かに閻魔の命令で…
「確か地獄に行ったような、ははっ…あっ!」
礼はやっと思い出した。自分が地玉を剣山に置いてきた事を。
「全く、呆れてものも言えません…」
「あっ、そうだった!うっし、後の時間は休みだから天界へ…」
「行かせません!」
竜嬉は走り去ろうとする礼を、ドアの前で襟首を掴む。礼は苦しそうに止まった
「それよりも、また霊華が逃げたので探してきて下さい!」
「わーった、だから鬼のような形相はこぇーよ、竜嬉…」
本当にここには、問題児が二人ですね…
地玉は礼が管理する宝玉の事。
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「朝からうるさいですね、礼」
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礼は、片手を上げて笑っていた
部屋のドアの前であきれ顔をし、礼を見ていた。
「それが物を頼む態度ですか…加治木や幽離の真面目な態度を、一回勉強してきて欲しいですね…」
「無理に決まっているだろ~俺は今忙しいから~」
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流石竜嬉…嘘が言えねぇ…
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あっ…そういえばそんな気がする…確かに閻魔の命令で…
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