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第40話 試の塔攻略⑮ ルミナ率いる勇者パーティとエルミナ率いる冥界の魔物と予期せぬ終焉
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その頃ルミナたちはとうとう試しの塔の最上階に到達しようとしていた。
「外観からしたらこの階辺りが最上階か?」
「そうね。けど、この塔の中が外から見た見た目どおりとは限らないわ」
「確かにな」
魔法文明が構築した塔というものは大抵がその外観と内面が伴わない。しかし幸いなことにこの試しの塔は、学生の学年末試験の場だけあって内面も外観通りのようだった。
ルミナたちが階段を登りきると、そこはだだっ広いホールになっていた。
そしてその先にはもはや更なる上へと続く階段は存在していなかった。
それを目にしたルミナが呟いた。
「ここが最上階ね」
「ええ、その通りよ」
女性のものと思われる声が響くと同時に、広いホールの中心付近に紫色の魔法の光が生まれ二つの魔法陣を描き出す。
「魔法陣?」
「そう、あなた達の相手をする子達よ」
そう声が響くと共に、魔法陣から全身が真っ黒でそのフォルムのみ狼に酷似した四肢を伴った見たこともない二体の魔物が姿を現した。
そして、それと共にその魔物を呼び出したであろう一人の長い青い髪をしたスタイル抜群の色香漂う美しい女性が現れる。
「あなたが、この塔の最後の相手ってわけね?」
「ええ、私の名はエルミナ、エルミナ・ヒル・クルーズよ、先生達に頼まれて今年度の新入生。つまり、あなた達の試験の相手をしているわ。わかりやすく言うならラスボスって奴ね」
二体のカナタの見知らぬ魔物を従えて立ちふさがるルミナたちと同じ制服を着た女子生徒。その制服に入った青い色線からしてどうやら三学年の学生のようだった。
「カナタ、油断しないで。あれは冥界の魔物よ」
「だろうな」
魔物から発せられる異界の空気。これほどの力の強い魔物を従えているなんて一体何者だ? そう思いながらカナタは油断なく自分たちの先輩に当たる女子生徒を見る。
「それから一つ勘違いしないで欲しいんだけど」
少しばかり呑気な口調で言ってくるエルミナの態度をよそに、油断なく応えるルミナ。
「なにを?」
「あなた達の相手は私ではなくあくまでこの子達よ。だから私への攻撃はご法度だからね? このことは先生達も了解しているわ」
「わかったわ」
「え~ル~ちゃん。あの人攻撃しちゃ駄目なの? ただの人間なら僕の一撃で終わりなのに。あ~あ早く帰ってご飯食べたかったのにな~」
とイルが落胆したように呟いた。
それを見てほくそ笑むエルミナ。彼女を見て正直助かったわ。とルミナは思っていた。
なぜならイルは彼女のことをただの人間だと思ってるようだけど私にはわかる。
あれほどの力を持った魔物を従えられる者がただの人間であるはずがないと言うことが。
下手をしたらここにいる魔物のどれよりも彼女は強い。
多分今ここにいるこの中で一番厄介な相手かもしれない。
そう思いながら視線だけカナタのほうに向けると、カナタも神妙な表情で頷いていた。
どうやらこの表情からして、彼女、エルミナが現状一番厄介な相手であるだろうという私の読みは間違っていないようだった。
「なら、そろそろ始めようかしら」
そのときホール中央に銀色の魔法円が描かれて光と共に何者かが現れる。
ここで更なる新手かと思ってルミナたちは警戒していたが、その予想は違っていた。
「双方ともに矛を収めなさい!」
銀色の魔法円の中から聞き覚えのある女性の声が響いてきた。
その後魔法円から出てきたのは、綺麗な銀髪を後ろ手にまとめ魔鏡と呼ばれる眼鏡をかけた女性と、自慢の長い金髪をかきあげているドゥルグだった。
「フィフス先生にドゥルグ?」
ルミナが魔法陣から出てきた見覚えのある二人の姿を見てそう声に出していた。
ほぼ同時に青い髪をしたエルミナも呟いていた。
「一定の印のつけた場所に転移できる簡易転移魔法ね」
「ええ、そうです。エルミナ・ヒル・クルーズ」
フィフスは冷静な口調で彼女の説明を肯定した。
「でもフィフス先生がどうしてこんなところに?」
ルミナの疑問はもっともだった。そして彼女と共にいるカナタやイルも顔に? マークを浮かべていることからして、二人もルミナと同じ疑問を抱いているようだった。
そして三人がフィフスの次の言葉を待っていると、それに応えたのはフィフスではなくエルミナだった。
「それを使ってここに来たということは、学園で何事か問題が起きたということですか? ティーチャーフィフス」
「ええ、実は、と言いたいところなのだけれど、今ここでその説明をしている時間がないのよ。みんな私と一緒に来てくれるかしら」
言うが早いかフィフスはだだっ広いホールのさらに奥へと向かい試しの塔の最上階の最奥へとたどり着くと、古代の魔法文字の一文字が描かれている壁に手を当てる。
するとなにかの仕掛けか、文字が光を発すると共に彼女が手を当てたすぐ傍の壁が裏返って石造りの門のようなものが現れる。
「フィフス先生、これは……」
「ええ、学園とこことを繋ぐ転移門です。これを通って皆さんには一旦学園へと帰っていただきます。いいですね」
言うが早いか。右手を前に出して門を起動させるための魔力を供給しながら転移門を開く。開かれた門の中にはフィフスの魔力を受けて起動した転移門が発するまばゆい光が溢れていた。
「さっ早く」
「はっはい。みんなっ行くわよ」
「行くって、ルミナ。今は学期末試験の真っ最中じゃないのかよ」
「そうだそうだ。僕はこのようなこと聞いていないぞ。ようやく苦労してこの塔の最上階にまでたどりついたというのに」
「あなたたちもいい加減鈍いわね。そこのお嬢さんだけはわかってるみたいだけど」
エルミナがルミナを一瞥しながら言う。
「ようするにこんな試験よりも優先すべき緊急事態が発生したってことよ」
「なるほどな」
「なんだ、そうだったのか。それならそうと早く言いたまえ」
そんなふうに鈍い二人を見てハァとため息をつきつつも、こんなことをしている場合でもないと思いルミナは、二人に声をかけて彼らの行動を促すことにした。
「二人とも、わかったんなら早く来なさい」
「ああ」
「うむ」
「というかあんたも来るの?」
「当たり前じゃないかね? この僕が行かずして誰が行くと」
「まぁいいけど。イル、行くわよ」
「うん」
ルミナたちの様子をはたから見ていて全員が納得したのを見て取ったフィフスが、転移門の機能を発動させるための機動スペルを口にして目的地を示す。
「学園へ」
その後すぐに門をくぐろうとしたのだが一旦足を止めて振り向くと、ここに留まるのが当然であるかのように、自分たちのほうを見て動こうとしない女子生徒エルミナに向かって声をかける。
「あなたもできれば来てくれると助かるのだけれど」
「私は遠慮しておきますわ。ティーチャーフィフス」
「そう、あなたがそう言うのなら仕方ないわね。ならばこの塔の事後処理のほうは任せてかまいませんか? エルミナ・ヒル・クルーズ」
「ええ、それぐらいなら」
「では任せました。では皆さん。行きましょう」
言うなりフィフスは石造りの転移門へと歩を進めた。
それに習いルミナ、イル、カナタ、ドゥルグの順番に彼らは転移門をくぐって行ったのだった。
「外観からしたらこの階辺りが最上階か?」
「そうね。けど、この塔の中が外から見た見た目どおりとは限らないわ」
「確かにな」
魔法文明が構築した塔というものは大抵がその外観と内面が伴わない。しかし幸いなことにこの試しの塔は、学生の学年末試験の場だけあって内面も外観通りのようだった。
ルミナたちが階段を登りきると、そこはだだっ広いホールになっていた。
そしてその先にはもはや更なる上へと続く階段は存在していなかった。
それを目にしたルミナが呟いた。
「ここが最上階ね」
「ええ、その通りよ」
女性のものと思われる声が響くと同時に、広いホールの中心付近に紫色の魔法の光が生まれ二つの魔法陣を描き出す。
「魔法陣?」
「そう、あなた達の相手をする子達よ」
そう声が響くと共に、魔法陣から全身が真っ黒でそのフォルムのみ狼に酷似した四肢を伴った見たこともない二体の魔物が姿を現した。
そして、それと共にその魔物を呼び出したであろう一人の長い青い髪をしたスタイル抜群の色香漂う美しい女性が現れる。
「あなたが、この塔の最後の相手ってわけね?」
「ええ、私の名はエルミナ、エルミナ・ヒル・クルーズよ、先生達に頼まれて今年度の新入生。つまり、あなた達の試験の相手をしているわ。わかりやすく言うならラスボスって奴ね」
二体のカナタの見知らぬ魔物を従えて立ちふさがるルミナたちと同じ制服を着た女子生徒。その制服に入った青い色線からしてどうやら三学年の学生のようだった。
「カナタ、油断しないで。あれは冥界の魔物よ」
「だろうな」
魔物から発せられる異界の空気。これほどの力の強い魔物を従えているなんて一体何者だ? そう思いながらカナタは油断なく自分たちの先輩に当たる女子生徒を見る。
「それから一つ勘違いしないで欲しいんだけど」
少しばかり呑気な口調で言ってくるエルミナの態度をよそに、油断なく応えるルミナ。
「なにを?」
「あなた達の相手は私ではなくあくまでこの子達よ。だから私への攻撃はご法度だからね? このことは先生達も了解しているわ」
「わかったわ」
「え~ル~ちゃん。あの人攻撃しちゃ駄目なの? ただの人間なら僕の一撃で終わりなのに。あ~あ早く帰ってご飯食べたかったのにな~」
とイルが落胆したように呟いた。
それを見てほくそ笑むエルミナ。彼女を見て正直助かったわ。とルミナは思っていた。
なぜならイルは彼女のことをただの人間だと思ってるようだけど私にはわかる。
あれほどの力を持った魔物を従えられる者がただの人間であるはずがないと言うことが。
下手をしたらここにいる魔物のどれよりも彼女は強い。
多分今ここにいるこの中で一番厄介な相手かもしれない。
そう思いながら視線だけカナタのほうに向けると、カナタも神妙な表情で頷いていた。
どうやらこの表情からして、彼女、エルミナが現状一番厄介な相手であるだろうという私の読みは間違っていないようだった。
「なら、そろそろ始めようかしら」
そのときホール中央に銀色の魔法円が描かれて光と共に何者かが現れる。
ここで更なる新手かと思ってルミナたちは警戒していたが、その予想は違っていた。
「双方ともに矛を収めなさい!」
銀色の魔法円の中から聞き覚えのある女性の声が響いてきた。
その後魔法円から出てきたのは、綺麗な銀髪を後ろ手にまとめ魔鏡と呼ばれる眼鏡をかけた女性と、自慢の長い金髪をかきあげているドゥルグだった。
「フィフス先生にドゥルグ?」
ルミナが魔法陣から出てきた見覚えのある二人の姿を見てそう声に出していた。
ほぼ同時に青い髪をしたエルミナも呟いていた。
「一定の印のつけた場所に転移できる簡易転移魔法ね」
「ええ、そうです。エルミナ・ヒル・クルーズ」
フィフスは冷静な口調で彼女の説明を肯定した。
「でもフィフス先生がどうしてこんなところに?」
ルミナの疑問はもっともだった。そして彼女と共にいるカナタやイルも顔に? マークを浮かべていることからして、二人もルミナと同じ疑問を抱いているようだった。
そして三人がフィフスの次の言葉を待っていると、それに応えたのはフィフスではなくエルミナだった。
「それを使ってここに来たということは、学園で何事か問題が起きたということですか? ティーチャーフィフス」
「ええ、実は、と言いたいところなのだけれど、今ここでその説明をしている時間がないのよ。みんな私と一緒に来てくれるかしら」
言うが早いかフィフスはだだっ広いホールのさらに奥へと向かい試しの塔の最上階の最奥へとたどり着くと、古代の魔法文字の一文字が描かれている壁に手を当てる。
するとなにかの仕掛けか、文字が光を発すると共に彼女が手を当てたすぐ傍の壁が裏返って石造りの門のようなものが現れる。
「フィフス先生、これは……」
「ええ、学園とこことを繋ぐ転移門です。これを通って皆さんには一旦学園へと帰っていただきます。いいですね」
言うが早いか。右手を前に出して門を起動させるための魔力を供給しながら転移門を開く。開かれた門の中にはフィフスの魔力を受けて起動した転移門が発するまばゆい光が溢れていた。
「さっ早く」
「はっはい。みんなっ行くわよ」
「行くって、ルミナ。今は学期末試験の真っ最中じゃないのかよ」
「そうだそうだ。僕はこのようなこと聞いていないぞ。ようやく苦労してこの塔の最上階にまでたどりついたというのに」
「あなたたちもいい加減鈍いわね。そこのお嬢さんだけはわかってるみたいだけど」
エルミナがルミナを一瞥しながら言う。
「ようするにこんな試験よりも優先すべき緊急事態が発生したってことよ」
「なるほどな」
「なんだ、そうだったのか。それならそうと早く言いたまえ」
そんなふうに鈍い二人を見てハァとため息をつきつつも、こんなことをしている場合でもないと思いルミナは、二人に声をかけて彼らの行動を促すことにした。
「二人とも、わかったんなら早く来なさい」
「ああ」
「うむ」
「というかあんたも来るの?」
「当たり前じゃないかね? この僕が行かずして誰が行くと」
「まぁいいけど。イル、行くわよ」
「うん」
ルミナたちの様子をはたから見ていて全員が納得したのを見て取ったフィフスが、転移門の機能を発動させるための機動スペルを口にして目的地を示す。
「学園へ」
その後すぐに門をくぐろうとしたのだが一旦足を止めて振り向くと、ここに留まるのが当然であるかのように、自分たちのほうを見て動こうとしない女子生徒エルミナに向かって声をかける。
「あなたもできれば来てくれると助かるのだけれど」
「私は遠慮しておきますわ。ティーチャーフィフス」
「そう、あなたがそう言うのなら仕方ないわね。ならばこの塔の事後処理のほうは任せてかまいませんか? エルミナ・ヒル・クルーズ」
「ええ、それぐらいなら」
「では任せました。では皆さん。行きましょう」
言うなりフィフスは石造りの転移門へと歩を進めた。
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