39 / 42
№39 邪竜人④ ユウとジーンの逃走劇とその末路
しおりを挟む
邪竜人が立ちふさがるエリスを置き去りにして、ジーンを追っている頃。
ユウを肩に担いだジーンは、城の二階の破壊されたテラスから城の内部に侵入していた。
そして巨大な怪物ヴェディンゴと化したガマが、先ほどエリスを追って通ったために、ガマの重みで二階の床が落ち、一階の通路とつながってしまっていて、もはや通路ともいえない崩れた二階の通路や内壁などの瓦礫が散乱している通路の中を、城の出口を目指して走っていた。
だがガマのせいで通路が破壊されていて、道がわからなくなっていたジーンは、とりあえず城の出口や謁見の間などと繋がっている城の中央にある円形の中央ホールを目指していた。
そして今ジーンは、もはや破壊されつくして原形をとどめていない。中央ホールに向かって延びていると思われる通路の中にいた。
「はぁっはぁっここまでくればっ城の中央ホールまで……もう少しだ」
ジーンがユウを肩に担いで走っていたために、肩を上下させて荒い息をついていた。
「思ったより身体にがたがきてやがる」
それもしかたないのかもしれない。ここにたどり着くまでにジーンは、ユウと戦いネクロの力を使って巨人オデイロンを甦らせ、その後竜に邪竜人と、立て続けに大物と剣を交えてきたのだ。疲れていないほうがおかしいのだった。
そのためさすがに限界だったジーンは、その場で立ち止まると、肩に担いでいたユウを自分の前に下ろして自分に寄りかからせた後、比較的無事な壁に背を預けて、ほんの少しの間だけ身体を休めようと一瞬だけ気をぬいた瞬間、ジーンは背中に重戦車並みの巨大な物体が衝突したような衝撃を覚えた。
「がはっ!?」
ジーンは背中に物凄い衝撃を受けながら、くぐもった声を上げると、とっさに自分の身体に寄り掛からせていたユウを両手で胸の中に抱え込むと、両足を踏ん張って背中に受けた衝撃を殺そうとするが、その程度ではジーンの背中を押す衝撃が収まらずに、ジーンはユウを胸に抱いたまま身体ごと前方にある崩れかけの壁に突っ込んで、崩れかけの壁を幾つも破壊しながら吹き飛んで行ったのだった。
そしてようやくジーンの身体が停止したのは、ユウを抱えながら何枚もの内壁をぶち破って、城の中央ホールの壁に穴を開けて転がり出たあとだった。
一階と二階をぶち抜いて、吹き抜けとなっている中央ホールの一、二階の大きな窓には、聖職者や天使をモチーフとした絢爛豪華なステンドグラスがはめ込まれている。
そして、床には通路と違って、高価な大理石が敷き詰めらていた。
そんな中央ホールに転がり出たジーンが、何とか顔を上げて穴の開いたほうを見つめると、自分の身体をまるで掘削機のように使って、通路からホールまでの壁に穴を開けたのち、自分が通るのに邪魔な壁を拳や足。邪竜剣で破壊しながら、こちらへと向かってくる邪竜人の姿があった。
「こいつがここに来たってことは、こいつの足止めをしようとした姉貴はやられちまったってことかよっ」
ユウを胸に抱えながら、中央ホールの大理石の床に倒れていたジーンが、苦虫を噛み潰したような顔をして、胸に抱えていたユウをその場に寝かせると、鞘から剣を引き抜いて、引き抜いた剣を杖代わりにして立ち上がった。
中央ホールに現れた邪竜人が、ジーンによって大理石の床に寝かされているユウと、立ち上がったジーンを視界に捕らえると、災厄を撒き散らすと言われる咆哮を上げる。
「グルガァァァアアァアッッ!!」
すると、城の内壁に埋め込まれていた骸たちが、不死者となって一斉に甦り始めたのだった。
「な!? 咆哮を上げただけで不死者が甦るのかよ!? んなもん反則じゃねぇのかよ!?」
邪竜人の行ったあまりの反則行為じみた行いに、ジーンが怒声を張り上げる。
どうやらこの様子からして、この邪竜人もエリスとの戦いで取るに足らない小物とて、放置しておけば道に転がる石ころとなって、自分の足元をすくう可能性があることに気付き、当初のようにユウだけを狙うのではなく。自分の邪魔をする可能性のあるジーンをも、排除するつもりのようだった。
邪竜人は世界に災厄を撒き散らすと言われる咆哮を上げると共に、間髪いれず巨大な黒き大剣である邪竜剣を振りかぶりながら、ジーンに襲いかかっていった。
邪竜人に飛び掛られたジーンは何とか剣を構えるも、今までの蓄積による疲労と、先ほど自らの身体で強制的に壁を破壊させられたダメージとで、もはや剣を構えるだけで精一杯だった。
そのため何とか邪竜人による邪竜剣の一撃は受けたものの、あっさりと弾き飛ばされてしまっていた。
これでユウを護るものも、邪竜人の行く手を阻むものもこの場にはいない。それを知ってか知らずか、邪竜人は剣を持っていない左腕で、床に突っ伏しているユウの首元を持ち上げると、そのまま何のためらいもなくユウの喉を握りつぶした。
「…………!?」
喉を握り潰されたユウが声にならない悲鳴を上げた。
そして邪竜人は助けを呼べないように、ユウの喉を潰したあと。右手に持っていた邪竜剣を振りかぶって、大上段からユウの頭頂部ごと心臓を狙って勢いよく振り下ろしてきた。
だがそれは、まるで本物の鷹のように、獲物を捕らえる瞬間まで一切の気配を絶ち、大理石の床すれすれを自らのドール。大鷹であるシルファリオンで滑空しながら、ユウの相棒を使って、疾風が過ぎ去るようにユウの首を掴んでいる邪竜人の手首を斬り落とし、猛禽類が地面すれすれで獲物を掻っ攫うようにして、邪竜人の束縛から自由となったユウの身体を掻っ攫っていったエリスによって、事なきを得たのであった。
その後エリスはジーンをその場に残して、シルファリオンの背に乗ったまま中央ホールのステンドグラスを突き破って、城の上空へと舞い上がった。
「ユウといったか? お前の相棒の様子はどうだ?」
エリスが邪竜人から掻っ攫ったユウをシルファリオンの背に寝かせながら、ユウの相棒である剣に問いかける。
「幸いなことに喉を潰されとるだけじゃ。むしろ心配なのは最初に喰らったほうの一撃じゃな」
「こいつの力は我々とは比較にならないほど強い。いずれ回復するだろう」
「時間さえあればじゃがな。これほどの手傷。久しく負っとらんからの。動けるようになるまで少なくとも数時間。いや、ここまでひどい傷じゃと数日といったところか? なんにしても、全回復するまでかなりの時間が必要じゃな。問題はそれだけの時間を、やっこさんが待ってくれるかどうか。といったところじゃな」
「わかっている。このまま空から逃げ続けたのち、奥深い森の中にでも身を隠せば時間のほうは何とかなるだろう」
「じゃな。じゃがいいのか?」
「なにがだ?」
「お前さんの妹のジーンとか言うのを、あそこにあのまま置き去りにして?」
剣がジーンを残してきた城の中央ホールの方に視線を向けて、エリスに問いかける。
「ジーンの奴ならば問題ない。あの城から脱出するぐらいの器量は持ち合わせている。とにかく今の私たちにできることは、この場から一刻も早く逃げおおせ、安全な場所に身を隠すことぐらいだ。幸いなことにここは空の上だ。いかに奴とて空の上までは追ってきまい」
「それならばいいがの」
剣が心配げに呟く。
「なに、このまま私のドール、シルファリオンで空を行けば、問題なく逃げ切れるだろう」
エリスが冷静に状況を分析して答える。
だが、エリスのその読みは、すぐに打ち砕かれることとなった。
なぜなら、念のために周囲を警戒していた剣が、追跡者に気付き警告の声を上げたからだ。
「お前さん上じゃ!」
剣の警告の声を聞いたエリスが上を見上げると、竜の両翼を広げた邪竜人が、遥か上空から自分たちを追跡する姿が目に入ってくる。
エリスは遥か上空から自分たちを追跡してくる邪竜人の姿を目にすると、半ば信じられないといった感じに驚きの声を上げた。
「な!?」
なぜなら、いつの間にか巨大な翼を背中に広げた邪竜人が、空を滑空してユウを連れて逃げるエリスのシルファリオンを追って来ていたからだった。
「そういえば奴の宿主は『竜』じゃったな」
さすがに剣も、焦ったように言う。
「しかし、あの竜の翼は、空を飛ぶようには……」
エリスが自分たちを追って、遥か上空を滑空している邪竜人を見つめて呟いた。
「進化したんじゃろ。竜の力を取り込んでの」
剣が苦虫を噛み潰したような声を上げた。
そうして剣とエリスの間で言葉が交わされている間にも、遥か上空からエリスたちを追跡してきた邪竜人は、追跡してきた獲物を捕らえるべく、遥か上空からエリスたちに狙いを定めると、竜巻が地上に降りるときのような豪風を伴って一気に下降すると共に、シルファリオンの背に地響きを立てて降り立ったのだった。
「くっまずいな」
当然いくら普通の鳥より巨大なシルファリオンといえど、遥か上空から竜巻の如き勢いで降り立った邪竜人の体重と脚力に耐えられるはずもなく、そのまま地面へと落下していったのだった。
ユウを肩に担いだジーンは、城の二階の破壊されたテラスから城の内部に侵入していた。
そして巨大な怪物ヴェディンゴと化したガマが、先ほどエリスを追って通ったために、ガマの重みで二階の床が落ち、一階の通路とつながってしまっていて、もはや通路ともいえない崩れた二階の通路や内壁などの瓦礫が散乱している通路の中を、城の出口を目指して走っていた。
だがガマのせいで通路が破壊されていて、道がわからなくなっていたジーンは、とりあえず城の出口や謁見の間などと繋がっている城の中央にある円形の中央ホールを目指していた。
そして今ジーンは、もはや破壊されつくして原形をとどめていない。中央ホールに向かって延びていると思われる通路の中にいた。
「はぁっはぁっここまでくればっ城の中央ホールまで……もう少しだ」
ジーンがユウを肩に担いで走っていたために、肩を上下させて荒い息をついていた。
「思ったより身体にがたがきてやがる」
それもしかたないのかもしれない。ここにたどり着くまでにジーンは、ユウと戦いネクロの力を使って巨人オデイロンを甦らせ、その後竜に邪竜人と、立て続けに大物と剣を交えてきたのだ。疲れていないほうがおかしいのだった。
そのためさすがに限界だったジーンは、その場で立ち止まると、肩に担いでいたユウを自分の前に下ろして自分に寄りかからせた後、比較的無事な壁に背を預けて、ほんの少しの間だけ身体を休めようと一瞬だけ気をぬいた瞬間、ジーンは背中に重戦車並みの巨大な物体が衝突したような衝撃を覚えた。
「がはっ!?」
ジーンは背中に物凄い衝撃を受けながら、くぐもった声を上げると、とっさに自分の身体に寄り掛からせていたユウを両手で胸の中に抱え込むと、両足を踏ん張って背中に受けた衝撃を殺そうとするが、その程度ではジーンの背中を押す衝撃が収まらずに、ジーンはユウを胸に抱いたまま身体ごと前方にある崩れかけの壁に突っ込んで、崩れかけの壁を幾つも破壊しながら吹き飛んで行ったのだった。
そしてようやくジーンの身体が停止したのは、ユウを抱えながら何枚もの内壁をぶち破って、城の中央ホールの壁に穴を開けて転がり出たあとだった。
一階と二階をぶち抜いて、吹き抜けとなっている中央ホールの一、二階の大きな窓には、聖職者や天使をモチーフとした絢爛豪華なステンドグラスがはめ込まれている。
そして、床には通路と違って、高価な大理石が敷き詰めらていた。
そんな中央ホールに転がり出たジーンが、何とか顔を上げて穴の開いたほうを見つめると、自分の身体をまるで掘削機のように使って、通路からホールまでの壁に穴を開けたのち、自分が通るのに邪魔な壁を拳や足。邪竜剣で破壊しながら、こちらへと向かってくる邪竜人の姿があった。
「こいつがここに来たってことは、こいつの足止めをしようとした姉貴はやられちまったってことかよっ」
ユウを胸に抱えながら、中央ホールの大理石の床に倒れていたジーンが、苦虫を噛み潰したような顔をして、胸に抱えていたユウをその場に寝かせると、鞘から剣を引き抜いて、引き抜いた剣を杖代わりにして立ち上がった。
中央ホールに現れた邪竜人が、ジーンによって大理石の床に寝かされているユウと、立ち上がったジーンを視界に捕らえると、災厄を撒き散らすと言われる咆哮を上げる。
「グルガァァァアアァアッッ!!」
すると、城の内壁に埋め込まれていた骸たちが、不死者となって一斉に甦り始めたのだった。
「な!? 咆哮を上げただけで不死者が甦るのかよ!? んなもん反則じゃねぇのかよ!?」
邪竜人の行ったあまりの反則行為じみた行いに、ジーンが怒声を張り上げる。
どうやらこの様子からして、この邪竜人もエリスとの戦いで取るに足らない小物とて、放置しておけば道に転がる石ころとなって、自分の足元をすくう可能性があることに気付き、当初のようにユウだけを狙うのではなく。自分の邪魔をする可能性のあるジーンをも、排除するつもりのようだった。
邪竜人は世界に災厄を撒き散らすと言われる咆哮を上げると共に、間髪いれず巨大な黒き大剣である邪竜剣を振りかぶりながら、ジーンに襲いかかっていった。
邪竜人に飛び掛られたジーンは何とか剣を構えるも、今までの蓄積による疲労と、先ほど自らの身体で強制的に壁を破壊させられたダメージとで、もはや剣を構えるだけで精一杯だった。
そのため何とか邪竜人による邪竜剣の一撃は受けたものの、あっさりと弾き飛ばされてしまっていた。
これでユウを護るものも、邪竜人の行く手を阻むものもこの場にはいない。それを知ってか知らずか、邪竜人は剣を持っていない左腕で、床に突っ伏しているユウの首元を持ち上げると、そのまま何のためらいもなくユウの喉を握りつぶした。
「…………!?」
喉を握り潰されたユウが声にならない悲鳴を上げた。
そして邪竜人は助けを呼べないように、ユウの喉を潰したあと。右手に持っていた邪竜剣を振りかぶって、大上段からユウの頭頂部ごと心臓を狙って勢いよく振り下ろしてきた。
だがそれは、まるで本物の鷹のように、獲物を捕らえる瞬間まで一切の気配を絶ち、大理石の床すれすれを自らのドール。大鷹であるシルファリオンで滑空しながら、ユウの相棒を使って、疾風が過ぎ去るようにユウの首を掴んでいる邪竜人の手首を斬り落とし、猛禽類が地面すれすれで獲物を掻っ攫うようにして、邪竜人の束縛から自由となったユウの身体を掻っ攫っていったエリスによって、事なきを得たのであった。
その後エリスはジーンをその場に残して、シルファリオンの背に乗ったまま中央ホールのステンドグラスを突き破って、城の上空へと舞い上がった。
「ユウといったか? お前の相棒の様子はどうだ?」
エリスが邪竜人から掻っ攫ったユウをシルファリオンの背に寝かせながら、ユウの相棒である剣に問いかける。
「幸いなことに喉を潰されとるだけじゃ。むしろ心配なのは最初に喰らったほうの一撃じゃな」
「こいつの力は我々とは比較にならないほど強い。いずれ回復するだろう」
「時間さえあればじゃがな。これほどの手傷。久しく負っとらんからの。動けるようになるまで少なくとも数時間。いや、ここまでひどい傷じゃと数日といったところか? なんにしても、全回復するまでかなりの時間が必要じゃな。問題はそれだけの時間を、やっこさんが待ってくれるかどうか。といったところじゃな」
「わかっている。このまま空から逃げ続けたのち、奥深い森の中にでも身を隠せば時間のほうは何とかなるだろう」
「じゃな。じゃがいいのか?」
「なにがだ?」
「お前さんの妹のジーンとか言うのを、あそこにあのまま置き去りにして?」
剣がジーンを残してきた城の中央ホールの方に視線を向けて、エリスに問いかける。
「ジーンの奴ならば問題ない。あの城から脱出するぐらいの器量は持ち合わせている。とにかく今の私たちにできることは、この場から一刻も早く逃げおおせ、安全な場所に身を隠すことぐらいだ。幸いなことにここは空の上だ。いかに奴とて空の上までは追ってきまい」
「それならばいいがの」
剣が心配げに呟く。
「なに、このまま私のドール、シルファリオンで空を行けば、問題なく逃げ切れるだろう」
エリスが冷静に状況を分析して答える。
だが、エリスのその読みは、すぐに打ち砕かれることとなった。
なぜなら、念のために周囲を警戒していた剣が、追跡者に気付き警告の声を上げたからだ。
「お前さん上じゃ!」
剣の警告の声を聞いたエリスが上を見上げると、竜の両翼を広げた邪竜人が、遥か上空から自分たちを追跡する姿が目に入ってくる。
エリスは遥か上空から自分たちを追跡してくる邪竜人の姿を目にすると、半ば信じられないといった感じに驚きの声を上げた。
「な!?」
なぜなら、いつの間にか巨大な翼を背中に広げた邪竜人が、空を滑空してユウを連れて逃げるエリスのシルファリオンを追って来ていたからだった。
「そういえば奴の宿主は『竜』じゃったな」
さすがに剣も、焦ったように言う。
「しかし、あの竜の翼は、空を飛ぶようには……」
エリスが自分たちを追って、遥か上空を滑空している邪竜人を見つめて呟いた。
「進化したんじゃろ。竜の力を取り込んでの」
剣が苦虫を噛み潰したような声を上げた。
そうして剣とエリスの間で言葉が交わされている間にも、遥か上空からエリスたちを追跡してきた邪竜人は、追跡してきた獲物を捕らえるべく、遥か上空からエリスたちに狙いを定めると、竜巻が地上に降りるときのような豪風を伴って一気に下降すると共に、シルファリオンの背に地響きを立てて降り立ったのだった。
「くっまずいな」
当然いくら普通の鳥より巨大なシルファリオンといえど、遥か上空から竜巻の如き勢いで降り立った邪竜人の体重と脚力に耐えられるはずもなく、そのまま地面へと落下していったのだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】私の小さな復讐~愛し合う幼馴染みを婚約させてあげましょう~
山葵
恋愛
突然、幼馴染みのハリーとシルビアが屋敷を訪ねて来た。
2人とは距離を取っていたから、こうして会うのは久し振りだ。
「先触れも無く、突然訪問してくるなんて、そんなに急用なの?」
相変わらずベッタリとくっ付きソファに座る2人を見ても早急な用事が有るとは思えない。
「キャロル。俺達、良い事を思い付いたんだよ!お前にも悪い話ではない事だ」
ハリーの思い付いた事で私に良かった事なんて合ったかしら?
もう悪い話にしか思えないけれど、取り合えずハリーの話を聞いてみる事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる