【R18】妖精の城はどこですか?〜ノームにかけられた呪いを解くためいろんな女体を頂きながら旅をします〜

ゆず

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第4夫人

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 真ん中の男が去ると、奴隷達は年長の方の男に指示され、それぞれ引き取りに来た使用人に連れて行かれた。体格のいい者は警備、見目のよい男女はおそらく家族や側近達の世話係にでもなるのだろう。まぁ確かに賃金も貰えるなら奴隷ではなく使用人、喜んでいる人もいるのかもしれない。だが俺はこんなところに捕まってるわけにはいかないんだ…

「お前は旦那様の第4夫人のお付きになる。粗相のないようにな」

 年長の男に言われ、びっくりする。

「夫人は先日東の国からおいでになった。同郷の者がいれば安心なさるだろうとの旦那様のお心遣いだ。夫人がお国からお連れになった者もいるにはいるが、一人は年寄りのばあや、あとは二人しかいないからな」

 第4夫人…お付きって…

 俺がポカンとしていると、40前後の女性が来て俺をジロリと眺め、ついてくるように言う。とりあえずは仕方ない、でも隙を見て絶対逃げ出してやる…俺は女性の後ろをついて行った。

 広大な屋敷の奥に進むと頑丈そうな扉があった。女性は首に下げていた鍵を取り出し開ける。中は回廊で繋がったいくつかの建物があり、俺はそのうちの一つに連れていかれる。それから小部屋で服を着替えさせられた。シンプルだがしっかりした布地の襟なし袖なしのシャツにゆったりした長いズボン。細部は違うが女性も似たような服を着ているから、これが制服なんだろう。女性はズボンではなくシャツと同じ布地の長いタイトなスカートを履いていた。
 髪も整えられ、俺は更に別の部屋に連れていかれる。

 白い大きな扉。女性はノックして扉を開けた。

 薄いカーテンの向こうに人の気配がする。俺はひざまづくよう指示され、女性は立ったまま頭を下げて言う。

「新しいお世話係を連れて参りました。ユーリといいます。東の国の者ですので、お話相手になるかと」  

 カーテンの向こうから年配の女性が出てきてお辞儀をして言う。

「お心遣い感謝致します。奥方様もお喜びでございます」

 俺を連れてきた女も一礼し、俺を残して出て行った。

 女が出ていくと、カーテンの中から呼ばれた。俺はちょっと緊張してカーテンをあげる。するとそこにはフィラがいた。体の線の出る薄い透ける生地のドレスを着て、むき出しの腕や首には美しい金細工の装飾品がたくさんつけられている。驚くが、慌ててひざまづいて誤魔化した。よかった…あの船は沈まずちゃんと着いたんだな。人魚から逃げ出したので、約束が守られなかったかとちょっと心配していたのだ。フィラは堅い声で

「顔を上げて」

 と言い、年配の女性も俺を促す。

 もうどうにでもなれ…

 俺は顔を上げてまっすぐフィラを見た。

「ユーリ…」

 掠れた声でフィラが言う。俺は出来るだけ表情を消し、沈黙する。

「ユーリあなた…無事で…」

 ばあやらしき女が訝しげに見る。それはそうだろう、「お嬢様」が、自分の知らない者に知り合いのように話しかけるのだから。だがフィラはふと我に返って俺を見回し、

「女の子…?」

 と首を傾げる。困惑した様子がかわいいが、俺はあの時フィラをレイプしたんだしーフィラもよがっていたがー何より今俺は女体なので、

「はい、女でございますが…?」

 そんなことを聞かれて驚いていますが、失礼だから顔には出しませんよ…という風を装って言ってみた。それが伝わったのか、フィラは顔を赤くして

「イヤだ…そうよね、ごめんなさい、あなたにとってもよく似た人に会ったことがあるものだから…名前も同じで…でも、でもその人は確かに男性だったわ…」

 言いながらますます赤くなる。何かを思い出したんだろう。俺はシャツの前ボタンを外してぐいと豊満な胸を出した。胸元にはペンダントがある。

「そうですか…名前も同じとは不思議ですね。でも私は間違いなく女です」

 すると年配の女も笑いながら

「そうですよお嬢様…いえ、奥方様。いくら東の者だからと言って、男が奥方様の部屋付きになるなんて有り得ません。そもそもここには旦那様以外の殿方は入ることはできないじゃありませんか」

「そうよ…そうよね。ごめんなさい、私ったら…」

「いえ…でも、その方が男というのは確かなのですが?男装した女性ということも…」

 俺は少しからかってやろうと思って言ってみた。

「!いえ!!あの!その方は確かに男性なのよ…あの、それは確かにそうなの」

 案の定フィラは真っ赤になる。何を思い出しているのやら。

 もういいだろうとばあやが俺を促し、仕事の説明を始めたが、仕事といっても特にない。食事は料理人が作ったものが運ばれてくるし、フィラは別室で旦那と摂る場合もある。掃除も別の下女がやる。俺達は奥方様の身支度や風呂の手伝い、話し相手、庭に散歩に行く時のお供、それから細々とした外部とのやりとりが主な仕事だった。因みにばあやのことはマリーさん、俺を連れてきた女性のことはメイド長と呼べと言われた。それから、国から連れてきたという二人のメイドを紹介された。イリアとケイト、赤毛のイリアは20歳くらいだからフィラと同じくらい、ケイトは明るい茶色の髪で、こちらは俺と同じ15.6というところ。二人は俺の話を聞きたそうだったが、奥方様の今日の夕食は旦那と一緒とのことで、そろそろ準備にかからねばならない。ばあやーマリーさんーは下女に言いつけ風呂の支度をさせた。
 
 別棟に奥方用の大きな風呂があるらしいが、今日は部屋に付いている浴室に入る。湯が張られ、イリアとケイトがフィラの服を脱がす。見覚えのある美しい体が現れ、つい股間が疼いたが、今俺のそこには何もない…。風呂の世話はイリアとケイトがやるらしい。俺はマリーさんに言われ、外した装飾品やドレスを片付ける。

 支度を終えたフィラは美しかった。異国風に化粧した顔、艶のある肌、体の線の出るなまめかしい衣装。装飾品はふんだんに付けられており、動くたびシャラシャラと音がする。俺は思わず見惚れてしまった。

 メイド長が迎えに来て、マリーさんをお供にフィラが出かけた後、イリアとケイトが早速話しかけてくる。

「ねぇねぇ、どの辺から来たの?」

「女の子一人、どうしてこの国に?」

 適当に答えていると、下女が夕飯を持ってきてくれた。香辛料の匂いがぷんとして、俺の腹がぐうと鳴る。そういえば腹が減っていた…三人で笑って、気楽な食事が始まった。

「お夕食のお供は名誉なことみたいだけど、私はここで気楽に食べるのがいいわ」

「そうよね…お供と言っても、私達は食べられないしね」

「そうよ。もっともその後の付き添いも大変だけど…」

 イリアが言い、ケイトが顔を赤くする。なんだろうと思っていると、イリアが俺に

「旦那様は、夜はお夕食を共にした妻の部屋に来る習慣なのよ。だから今夜はこちらにいらっしゃるわ。私達、旦那様のおもてなしと、あとお二人が寛いでいる間、控えていなくちゃいけないのよ」

 寛いでる…控える…それでなんで赤くなるんだろう…考えていると、イリアがゴホンと咳払いをして教えてくれる。

「要するに、ベットの脇でじっとしてるのよ」

 えーーーー…

「それでお水なんかの希望があればお持ちしたり、終わった後のフィラ様のお世話をしたりするの。マリーさんはお夕飯のお供の後はやっぱり疲れるのか、ご自分のお部屋で休まれるから、こっちの付き添いは主に私達の係ね。旦那様は朝まではいらっしゃらないから、お帰りになれば私達も寝られるわ。で、次の日はちょっと寝坊してもいいことになってるの」

 へぇ…いろんな習慣があるもんだなぁ…俺が感心していると、ケイトが泣きそうな声で

「私…私、ちゃんとできるかなぁ…後始末とか…よくわからないんだもの…」

 どうやら今日は付き添いはケイトの当番らしい。

「大丈夫よ。体を拭いて差し上げるだけ。私がやってあげたいけど、今日は月のものがちょっとつらいのよ」

「あの…よかったら私、やりましょうか?」

 思わず俺は口に出していた。二人は驚いていたが、イリアは俺を少なくともケイトよりは経験豊富だと判断したんだろう、それがいいかもねと言ってくれた。ケイトはホッとした顔をしている。60のオヤジと20の女の子のセックスの付き添いなんて、見るからに処女のケイトには荷が重そうだし、旦那が変な性癖持ちだったらトラウマだ。そう、俺は人助けのために…!決して変態的な興味がある訳ではない!!

 食事を済ませると三人で寝室の準備の仕上げをする。居間とはドアで繋がっていて、広く豪華な部屋だ。粗相がないかチェックをし、香を焚く。しばらくすると下女が来て、旦那様と奥方様がお戻りですと先触れに来た。俺達はひざまづいて迎える。

 部屋に入ってきたうすらハゲの旦那は俺を満足げにチラリと見ると、カウチに座って酒を言いつけた。フィラも俯いて横に座っている。イリアが二人に酌をするが、旦那は早々に立ち上がり、フィラの手を取った。

「さぁ奥方様、そろそろ休もうか」

 いよいよだ…赤くなったフィラは素直に立ち上がり、二人は寝室に消えた。
 
 付き添いは、10分ほどしてから部屋に入り、ドアの前に座っていればいいらしい。天蓋付きのベットのカーテンは下ろされているので、二人が「寛いでいるところ」は直接は見えない。俺はわざと半開きにしてあったドアをそっと開け、静かに閉めた。
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