【R18】妖精の城はどこですか?〜ノームにかけられた呪いを解くためいろんな女体を頂きながら旅をします〜

ゆず

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 ニックと別れ、俺とアリアは港に向かう。俺はもちろん海は初めてだ。ワクワクしながら先を急ぐ。
 港に向かう人はさすがに多いようで、道中はだんだん賑やかになる。馬車や荷馬車で向かう人、手押し車を引く人、馬やロバに乗る人、それからもちろん徒歩で向かう人…と、身なりも人種も様々な人達が同じ場所を目指している。

 俺はもちろん徒歩で向かう。途中、荷馬車に乗っていかないかと親切な人が声をかけてくれるが、呪いが心配なので丁重に断った。女にしか効かないと思っていたが、もしかしたら男にも作用するのかもしれない。俺はオークやニックのことをふまえ、改めて気を引き締めていくことにしたのだ。

 途中何日か野宿をし、やっと着いた港は賑やかで、空気が独特の匂いだった。これが潮の香りか…俺は胸いっぱいに吸い込んだ。

 新鮮な魚や貝、見たことのない海産物、珍しい外国の品物、入れ墨をした海の男、そして陽気な海辺の人々。俺ははしゃいで港町を見て回った。

 そうだ、船の予約もしなくては。波止場に行き、西の都セイラムに行く船で、個室が空いているものを探した。個室なんて贅沢だが、こんな体で雑魚寝なんてとんでもない。相部屋も無理だ。個室をとり、セイラムに着くまで閉じこもって過ごすのだ。逃げ場のない船の中で何かあったらと思うと考えただけで恐ろしい。

 幸い2日後の船が取れたので、今度は宿を探す。出港は早朝だから、今夜と明日乗り切れば大丈夫だ。俺はウロウロと歩き回った。波止場の人が宿も紹介してくれるようだが、黒猫亭のことがあるから俺も疑い深くなる。自分の目で見て探そうと良さそうな宿をのぞいて回る。

 結局台所からいい匂いのする宿屋に決めた。だってそうだろ、飯のうまいまずいは大事なんだから…。今日は屋根裏しか空いてないがいいかというのを承諾し、俺はウミネコ亭という宿屋に落ち着いた。またネコか…俺は苦笑し、出発までなるべく外に出ないでおこうと小さなベットに横になった。初めての港町を見て回りたいのは山々だが、それは呪いが解けてからでいい。きっと帰りもここを通るだろう。

 俺は部屋でアリアと話しながら、疲れた体を休めた。

 思った通り夕飯は美味しかった。さまざまな海の幸を煮込んだ具沢山のスープに魚のソテー、茹でた貝…どれも珍しくておいしくて、叔父さん達にも食べさせたくなった。隅っこの席でそそくさと食べ終え、屋根裏に戻る。内側からしっかり鍵をかけて、その日は安心して眠った。
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