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市場♡
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張り切って出発した俺とアリア。とは言え全く当てのない旅だ。アリアに妖精の国のことを聞いても要領を得ない。そりゃそうか、何しろアリアは10年間迷子なのだ。
人間界に遊びに来たら、強風に攫われ飛ばされて、方向もわからないのに飛び回ってはまた風に攫われ…そうやってアリアはユーリの村に流れ着いたのだ。
まぁわからないものは仕方がない。俺はまず近くの市場を目指した。荷馬車に乗れば30分ほどの町にある市場。叔父と、薬草や野菜を売りにきたことがあるので多少は勝手がわかるし、あちこちから商人が集まる市場で何か情報が得られるかもしれない。俺はてくてく歩いて、昼前には市場に着いた。
賑やかな市場。まずは腹ごしらえをしようと馴染みの食堂を覗いた。顔見知りの女の子が迎えてくれる。
「あらユーリ、いらっしゃい!今日市場に来るの知らなかったわ」
「今日は商売に来たんじゃないんだ。とりあえず何か食べさせてくれる…あ、テイクアウトで」
俺と同じ年頃の女の子。名前はアスナ。茶色い髪と大きな目のかわいい子だ。この食堂の看板娘。正直俺はアスナに淡い好意を寄せていたが、だからこそ今近づくのはまずい。こう見えて俺は紳士なのだ。呪いの威力がどんなものかはわからないが、爺さんノームは人との距離に気をつけろと言っていた。食堂は狭くはないが、用心するに越したことはないだろう。
「商売じゃない?どうしたの?」
アスナが近寄ってきたので、まずいと俺は後退りしたが、昼時のこと、評判の食堂は目の回るような忙しさだ。ひっきりなしに客に呼ばれ、アスナは俺に構う余裕はない。
「後で寄ってね!」
にっこり手を振るアスナ。大きくはないが形よく盛り上がった胸に細い腰。スカートから覗く足首はキュッと締まっている。いかんいかん、俺はアスナに曖昧に頷くと、おかみさんーアスナの母親ーから食べ物を受け取り、そそくさと食堂を後にした。
食堂の外にはベンチがあり、俺はそこで昼飯にする。ハムを挟んだサンドイッチに果物。飲み物はエール。麦とホップを加工した、ビールより軽い飲み物だ。
「隣、いいかね」
俺があらかた食べ終わった頃、中年の男がやってきた。同じような食べ物の包みを持っている。どうぞと頷き、端に寄って場所をあける。男は早速サンドイッチにかぶりついた。それを見るともなく見ながら、俺はなんとなく聞いてみた。
「あの…妖精の国ってどこにあるんですかねぇ…」
直球だが、ここらではノームや妖精、人外のものは普通に信じられている。実際見た奴は少ないだろうが…。急にそんなことを聞かれて、男は驚いた様子だったが、うーんと真面目に考えてくれる。
「妖精の国…残念ながら行ったことはないな」
ですよね…
「だが話は聞いたことがあるよ。夕日の向こうにあるとかなんとか…」
なんと!勇気を出して聞いてみてよかった。ものすごく曖昧だが、夕日の向こうなら、とりあえず西に向かえばいいんじゃないか?俺は俄然やる気が出た。よし、とりあえず西に向かおう。俺は男に礼を言って立ち上がる。その時食堂からアスナが出てきた。
「ユーリ!よかった会えて…なんだかいつもと違ったから」
客の途切れた時に急いで出てきてくれたのだろう、店を気にしながら走ってくる。まずいと思うが、正直嬉しい。
「あの、もう帰っちゃう?もし大丈夫だったら、後で来てくれない…?」
アスナがこんなことを言うのは珍しい。
「あの…なんだかユーリ、旅に出る人みたいな格好してるから…」
なるほど確かに俺はいつものサンダルではなく丈夫なブーツ、洗いざらしのシャツの上には短いマントを羽織って背中には大きめのリュックを背負っていた。
まずいとは思うが、これから一年アスナに会えないと思うと心が揺れる。それに後からアスナが俺が旅に出たこと、最後に会っていながら何も言わずに行ったことを知った時どう思うか…。
…距離をとれば大丈夫だろう。俺はあっさり陥落し、夕方また来ることを約束してしまった。
アスナが嬉しそうに去った後、アリアが
「大丈夫なの…?その…」
と心配そうに言う。俺は無理に明るく、
「大丈夫だよ!近づきすぎないようにするし、待ってる間、市場で妖精の国についてもっと知ってる人を探せるし…」
アリアはそれ以上なにも言わず、俺の肩にとまった。
市場ではこれといった収穫もなく、俺はがっかりしてノロノロと食堂に戻った。外のベンチに座り、市場で買ったドライフルーツを食べながらアスナを待つ。ほどなくして、アスナが出てきた。俺を見て、嬉しそうに駆けてくる。
かわいいなぁ…
一年会えないのかと、俺の胸はチクリと痛んだ。
アスナは俺の隣に座り、食堂から持ってきた飲み物や食べ物を取り出す。
「やっぱり旅に出るんでしょ…?さっき来たユーリの村の人が言ってた。いつ帰ってくるの…?」
アスナは潤んだ目で俺を見る。俺はなんだかドキドキして何も言えない。
「あの、ユーリ…帰ってきたら…」
俺は思わずアスナを抱きしめてしまった。
「!!」
アスナは驚いただろうが、黙って俺に抱かれている。しばらくして、
「ユーリ…ここじゃ誰かに…」
俺はハッとして、アスナの手を握ると近くの納屋に駆け込んだ。
いやらしい気持ちはなかった。俺は呪いのことなんて忘れてたし、ただアスナを抱きしめたいだけだった。…なんて言っても言い訳か…納屋に入った途端、アスナは俺に抱きつき、唇を重ねてきた。俺も夢中でアスナの唇を吸った。それだけでよかったのに、アスナはそろそろと俺の手を自分の胸に導いた。それから俺のマントを脱がし、股間を撫でてくる。
「あぁ…」
そうなるともう止まらない。俺はアスナを藁の上に押し倒し、胸をはだけさせた。ぷるんと飛び出た丸く形のいい乳房。ピンクの乳首はツンとたち、恥ずかしげに震えている。俺はペロリとそれを舐め、後は夢中で舐めしゃぶった。
「あぁ…あん…」
アスナはかわいく喘ぎ、俺の頭を抱きしめてくれる。俺はスカートをまくり、下着に手を入れた。柔らかい産毛、割れ目に指を入れると、そこはもうぐっちょりと濡れていて、アスナはびくりと体を震わせた。優しくそこを撫で、アスナの中に指を入れた。
「ひぅん!」
アスナが腰を引くが、逃がさず俺はゆっくり指を出し入れする。ぐちょぐちょといやらしい音が響く。俺は乳首を吸いながら指を2本に増やした。
「あん…あん…あぁん…」
切ない声をあげて、たまらなげに腰を揺らすアスナ。俺の股間ははちきれそうだ。ボタンを外すと、腹につきそうなくらい勃ちあがったものがぶるんと出てきた。それをアスナの膣口に擦り付ける。ぬるぬるの愛液を亀頭にまとわせ、俺は一気にアスナの中に挿れた。
「ああああぁ…」
裸の胸をのけぞらせてアスナが喘ぐ。俺はアスナの太腿をしっかりと抱えてズンと深く突き刺した。熱くて柔らかくて狭いアスナの中は最高に気持ちがいい。俺はもう夢中で腰を振った。
「あん…あん…あぁん…っ」
ズンズンと奥を突き、最後にギリギリまでペニスを抜いてから思いっきり突き上げて、俺はアスナの中に射精した。
人間界に遊びに来たら、強風に攫われ飛ばされて、方向もわからないのに飛び回ってはまた風に攫われ…そうやってアリアはユーリの村に流れ着いたのだ。
まぁわからないものは仕方がない。俺はまず近くの市場を目指した。荷馬車に乗れば30分ほどの町にある市場。叔父と、薬草や野菜を売りにきたことがあるので多少は勝手がわかるし、あちこちから商人が集まる市場で何か情報が得られるかもしれない。俺はてくてく歩いて、昼前には市場に着いた。
賑やかな市場。まずは腹ごしらえをしようと馴染みの食堂を覗いた。顔見知りの女の子が迎えてくれる。
「あらユーリ、いらっしゃい!今日市場に来るの知らなかったわ」
「今日は商売に来たんじゃないんだ。とりあえず何か食べさせてくれる…あ、テイクアウトで」
俺と同じ年頃の女の子。名前はアスナ。茶色い髪と大きな目のかわいい子だ。この食堂の看板娘。正直俺はアスナに淡い好意を寄せていたが、だからこそ今近づくのはまずい。こう見えて俺は紳士なのだ。呪いの威力がどんなものかはわからないが、爺さんノームは人との距離に気をつけろと言っていた。食堂は狭くはないが、用心するに越したことはないだろう。
「商売じゃない?どうしたの?」
アスナが近寄ってきたので、まずいと俺は後退りしたが、昼時のこと、評判の食堂は目の回るような忙しさだ。ひっきりなしに客に呼ばれ、アスナは俺に構う余裕はない。
「後で寄ってね!」
にっこり手を振るアスナ。大きくはないが形よく盛り上がった胸に細い腰。スカートから覗く足首はキュッと締まっている。いかんいかん、俺はアスナに曖昧に頷くと、おかみさんーアスナの母親ーから食べ物を受け取り、そそくさと食堂を後にした。
食堂の外にはベンチがあり、俺はそこで昼飯にする。ハムを挟んだサンドイッチに果物。飲み物はエール。麦とホップを加工した、ビールより軽い飲み物だ。
「隣、いいかね」
俺があらかた食べ終わった頃、中年の男がやってきた。同じような食べ物の包みを持っている。どうぞと頷き、端に寄って場所をあける。男は早速サンドイッチにかぶりついた。それを見るともなく見ながら、俺はなんとなく聞いてみた。
「あの…妖精の国ってどこにあるんですかねぇ…」
直球だが、ここらではノームや妖精、人外のものは普通に信じられている。実際見た奴は少ないだろうが…。急にそんなことを聞かれて、男は驚いた様子だったが、うーんと真面目に考えてくれる。
「妖精の国…残念ながら行ったことはないな」
ですよね…
「だが話は聞いたことがあるよ。夕日の向こうにあるとかなんとか…」
なんと!勇気を出して聞いてみてよかった。ものすごく曖昧だが、夕日の向こうなら、とりあえず西に向かえばいいんじゃないか?俺は俄然やる気が出た。よし、とりあえず西に向かおう。俺は男に礼を言って立ち上がる。その時食堂からアスナが出てきた。
「ユーリ!よかった会えて…なんだかいつもと違ったから」
客の途切れた時に急いで出てきてくれたのだろう、店を気にしながら走ってくる。まずいと思うが、正直嬉しい。
「あの、もう帰っちゃう?もし大丈夫だったら、後で来てくれない…?」
アスナがこんなことを言うのは珍しい。
「あの…なんだかユーリ、旅に出る人みたいな格好してるから…」
なるほど確かに俺はいつものサンダルではなく丈夫なブーツ、洗いざらしのシャツの上には短いマントを羽織って背中には大きめのリュックを背負っていた。
まずいとは思うが、これから一年アスナに会えないと思うと心が揺れる。それに後からアスナが俺が旅に出たこと、最後に会っていながら何も言わずに行ったことを知った時どう思うか…。
…距離をとれば大丈夫だろう。俺はあっさり陥落し、夕方また来ることを約束してしまった。
アスナが嬉しそうに去った後、アリアが
「大丈夫なの…?その…」
と心配そうに言う。俺は無理に明るく、
「大丈夫だよ!近づきすぎないようにするし、待ってる間、市場で妖精の国についてもっと知ってる人を探せるし…」
アリアはそれ以上なにも言わず、俺の肩にとまった。
市場ではこれといった収穫もなく、俺はがっかりしてノロノロと食堂に戻った。外のベンチに座り、市場で買ったドライフルーツを食べながらアスナを待つ。ほどなくして、アスナが出てきた。俺を見て、嬉しそうに駆けてくる。
かわいいなぁ…
一年会えないのかと、俺の胸はチクリと痛んだ。
アスナは俺の隣に座り、食堂から持ってきた飲み物や食べ物を取り出す。
「やっぱり旅に出るんでしょ…?さっき来たユーリの村の人が言ってた。いつ帰ってくるの…?」
アスナは潤んだ目で俺を見る。俺はなんだかドキドキして何も言えない。
「あの、ユーリ…帰ってきたら…」
俺は思わずアスナを抱きしめてしまった。
「!!」
アスナは驚いただろうが、黙って俺に抱かれている。しばらくして、
「ユーリ…ここじゃ誰かに…」
俺はハッとして、アスナの手を握ると近くの納屋に駆け込んだ。
いやらしい気持ちはなかった。俺は呪いのことなんて忘れてたし、ただアスナを抱きしめたいだけだった。…なんて言っても言い訳か…納屋に入った途端、アスナは俺に抱きつき、唇を重ねてきた。俺も夢中でアスナの唇を吸った。それだけでよかったのに、アスナはそろそろと俺の手を自分の胸に導いた。それから俺のマントを脱がし、股間を撫でてくる。
「あぁ…」
そうなるともう止まらない。俺はアスナを藁の上に押し倒し、胸をはだけさせた。ぷるんと飛び出た丸く形のいい乳房。ピンクの乳首はツンとたち、恥ずかしげに震えている。俺はペロリとそれを舐め、後は夢中で舐めしゃぶった。
「あぁ…あん…」
アスナはかわいく喘ぎ、俺の頭を抱きしめてくれる。俺はスカートをまくり、下着に手を入れた。柔らかい産毛、割れ目に指を入れると、そこはもうぐっちょりと濡れていて、アスナはびくりと体を震わせた。優しくそこを撫で、アスナの中に指を入れた。
「ひぅん!」
アスナが腰を引くが、逃がさず俺はゆっくり指を出し入れする。ぐちょぐちょといやらしい音が響く。俺は乳首を吸いながら指を2本に増やした。
「あん…あん…あぁん…」
切ない声をあげて、たまらなげに腰を揺らすアスナ。俺の股間ははちきれそうだ。ボタンを外すと、腹につきそうなくらい勃ちあがったものがぶるんと出てきた。それをアスナの膣口に擦り付ける。ぬるぬるの愛液を亀頭にまとわせ、俺は一気にアスナの中に挿れた。
「ああああぁ…」
裸の胸をのけぞらせてアスナが喘ぐ。俺はアスナの太腿をしっかりと抱えてズンと深く突き刺した。熱くて柔らかくて狭いアスナの中は最高に気持ちがいい。俺はもう夢中で腰を振った。
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