語るに乏しい僕の祖父

藤崎 柚葉

文字の大きさ
上 下
19 / 31
世界線α・被験者「藤城廣之」の受難

第十九話 背中に委ねられた選択

しおりを挟む
 僕と山近の長い会話で店内の雰囲気がガラリと変わり、来たばっかりの時は蒸し暑く感じていた店内は肌寒くなっていた。僕はその冷気に悪い意味で背中を押され、つい弱音を吐いてしまう。
「大切な人をまもるって言っても……。自分のすぐそばに洗脳手段がたくさんあるんだ。ここにいる僕らだけが洗脳社会に気付いたって意味がない。ひとりひとりが真実を見極めるのは難しいよ」
 正しいとされる情報が、いかに普段の生活から意図的に植え付けられてきたのか。地獄の抜け道は極めて狭い。それに加えて、みんなで脱出しようとしても、抜け道の後ろから火の手が迫ってくる。僕らが必死に考えて足を動かしても、連中は追い打ちをかけるように火を放つ。それは校則や政策など、一般人が破れないルールの追加だったり、小さな集団ではどうにもならない経済や国際情勢の悪化だったりするかもしれない。
 放たれた火に巻き込まれた被害者は、僕もよく知る人物たちばかりだ。亡くなった祖父や祖母、僕との思い出を消された委員長まで。僕の両親と姉は間違った記憶と常識を刷り込まれてしまった。言い方は悪いけど、頭に火傷を負っているようなものだろうか。まるで生存を賭けたテストで合否の焼印を押されたみたいだ。それなら、平行世界に次々と飛ばされている僕はどっちなんだろう。僕自身、まさかこんな形で思考停止だったツケを払う事になるなんて思いもしなかった。
 暗い気持ちになり、僕の背中は丸くなっていた。そんな僕を見かねてか、皆川さんが重い沈黙をすんなりと破る。
「藤城くん。みんなに今の君の背中を見せてあげればいいよ」
「えっ? 僕の背中ですか?」
「そうそう」
 どういう意味だろうか。皆川さんは軽いノリで笑っている。いや、それよりもさっきまでの空気は何だったんだ。悩みを笑い飛ばされた僕は集中力が切れてしまい、理由わけがわからず呆気にとられていた。けれど、皆川さんの態度が変わった理由をすぐに知る。
「お待たせ。切るのに手間取ってしまったよ」
 マスターは恥ずかしそうにそう言うと、カウンターテーブルに大きな皿を置いた。皿には食べやすい大きさに切り分けられたサンドイッチがある。
「お! ついに例のアレがお出ましだ!」
「例のアレ? 何ですか?」
 声を弾ませてはしゃぐ皆川さんに対して、山近の冷静な疑問が投げかけられる。質問に答えたのはマスターだった。
「昨日、常連の社長さんから自家製の生ハムを頂いたんだ。これがとても美味しくてね。すっかり倫也くんのお気に入りさ」
「そうそう! ちょっぴり濃い目の塩味が酒のつまみに最高でさ! 塩で肉の旨味がギュッと詰まっていて、かすかな脂気との組合せが堪らないんだ」
「これは精製された塩じゃなくて、自然塩を使っているからね。ミネラルが豊富で肉の旨みが凝縮されているんだ」
 さっきまで普段より頭を使っていたせいか、ふたりの話を聞くだけで僕の口から涎が垂れそうだ。今や僕の視線は目の前のサンドイッチだけに集中している。今すぐ食べたい。
「藤城くんと山近くんにもぜひ食べてほしいんだ。今日、ここでしか食べられないよ」
 皆川さんがいたずらっぽく笑う。
 僕を明かりの灯る方へ導き、前を向く力をくれるのは山近だけじゃない。僕の縁はこの場所で強く結ばれた。人の温かさに触れた嬉しさで想いが込み上げる。僕はその想いと共に唾を飲み込んだ。
「藤城くん。君に選択の余地はないよ」
 反応がない僕を気にしたのか、山近が僕に耳打ちをする。続けて皆川さんが表情を緩めながら僕に言葉を掛けた。
「マスターのご厚意だ。せっかく用意してもらったんだし、嫌いな食材じゃなかったら遠慮せずに食べてごらん」
「はい。いただきます」
 僕は大きな白い皿の一角にあるふかふかの食パンを優しく掴み、口を大きく広げてサンドイッチを頬張った。途端に食パンの甘さを感じて、頭が食べ物でいっぱいになる。何度か噛むと、今度は生ハムの脂気としょっぱさが舌の上で弾けた。
「うまっ!」
 思わず敬語を忘れて小さく叫ぶと、皆川さんとマスターは声を出して笑っていた。
 手元のサンドイッチをよく見たら、何かがパンの中に塗られている。このコクと香りはバターだろうか。二つの具材をとても良くまとめていて、シンプルながらも最高の食べ物だ。
「藤城くんが食べたのは、生ハムとバターのサンドイッチだね。こっちは生ハムとチーズで、山近くんが食べているのは生ハムとポテトサラダだよ」
「食べごたえがあって美味しいです」
「良かった。ふたりとも大絶賛じゃないか」
 マスターも皆川さんも、僕たちの感想を聞いて嬉しそうだ。
 マスターがサンドイッチの説明をしている間にも、僕は黙々とサンドイッチを食べていた。サンドイッチだけでも魅力的なのに、他にもカレー粉をまぶしたチキンスティックや、秋田県ではポピュラーな山菜である「みずの実」の醤油一夜漬けや、野菜がたっぷりのキッシュオムレツがあり、迷うほど料理の種類が豊富だ。ここまで用意してくれるなんて、かえってマスターには申し訳ない。
 僕はふたりに感謝を伝えた。
「マスター、皆川さん。今日のために準備をしてくださって、ありがとうございます。この生ハムをみんなと食べられて嬉しいです」
「そうかい。藤城くんが元気になってくれて良かったよ」
 マスターが目を細めて笑う。皆川さんは僕に満足げな顔を見せるだけで何も言わなかった。僕はみずの実を箸で一口分つまみ、口に入れた。シャキッとする歯ごたえと、トロッという食感に出汁の旨味が効いた醤油がよく合う。変なクセがなくて箸が止まらない。ああ、でも他のサンドイッチもたくさん食べたいな。
「本当にどれも美味しいです。特に生ハムは最高ですね」
「そうだろう? まだたくさん余っているから、切ったのをそのまま出そうか」
 マスターは僕の言葉にゆっくりとしたテンポで言葉を返すと、生ハムを取りに行くべく機嫌よく奥に引っ込んだ。それを見計らって皆川さんがやっと口を開く。
「藤城くん。生ハムはじっくり塩漬けして乾燥させたお肉だ。でも実は、長く熟成させるほど美味しくなるというものではないんだよ」
「そうなんですか?」
「ああ。熟成期間が長すぎるとクセが出てくるし、短いと肉の味が目立ってしまう。それに日本では塩漬けが熟成という認識だったのに対し、ヨーロッパでの熟成は熟成庫での乾燥の事を言うんだ。 だから大事なのは、現象や概念を自分がどう認識して、それを誰にどんな形で届けたいか考える事さ」
 途中から店内の音楽が気にならなくなるくらい、僕は皆川さんの話に聞き入っていた。それは皆川さんが話をまとめたところで声のトーンを変えたからだ。僕は皆川さんが、僕にこの局面を切り抜けるための知恵を授けてくれるような気がした。それが正解かのように、皆川さんはサンドイッチを食べる手を止めて話を続けた。
「土地柄に合う製法がいくつも生ハムにあるように、君が描ける未来だって何通りもある。君が概念や知識をもって、この世界を観測する分析官になったところで、脳は熟成されっぱなしでいずれ腐ってしまう。それは本来の自分を狭い場所に固く閉じ込める行為だ。深い眠りから覚めて、そこから抜け出す方法はただ一つ。今この場所で、自分が『いかに在るか』を追求する事さ」
 この世界で何をするかではなく、自分がどう在るべきか。皆川さんはそう語る。
「全ての現実は今ここにある。この仮想空間にあるのは、過去や未来じゃない。連続した『今』があるだけだ。この世界を観測してどのように認識するのか、それは君だけができる事だ。君は俺とは考えが違うからね。だとすると、この世界を動かせるのも藤城くんしかいない。君の人生が、君の視点でのみ語られる物語であるなら、最初から君が世界の中心だったんだよ」
 青天の霹靂だった。
 世界は誰かが作り出した概念で成り立っている。概念は人の生死の数以上に存在し、常に動いていて、時代と共に変化するものだ。だから僕らは変わり続けるこの世界に対して思考を停止してはいけない。それを理解しても、僕にはその先がぼんやりとしか見えなかった。
 現実世界が仮想空間で、プログラムの書き換えが可能なら、僕らはその事実を単に知らなかっただけだ。つまり、僕らみんながそれぞれの物語の創作者であり、主人公だった。そうなると、僕の思考と行動が変われば、周りの世界もつられて変わる事になる。皆川さんが言いたいのはそういう事なのだろう。
「みんなに背中を見せるって、そう言う事でしたか……」
「うん。伝わったみたいだね」
 皆川さんは僕の反応に安心したように穏やかな表情を見せてくれた。
 僕が変化を恐れていた「世界」というものは、ただの概念に過ぎない。生かすも殺すも自分次第だ。どうやら僕はまだ、とある思想の集合体である観念に強く縛られていたらしい。
 僕の人生は一つの物語だ。大きな宇宙に広がる星のように、壮大な歴史がある。みんなに僕の物語を知ってほしい。そして、僕より先に歪な世界のことわりに触れ、その存在を訴えても理解されなかった祖父の想いに寄り添ってほしい。どうか一目でいいから、自分の身を燃やす星の輝きに目を向けてくれないだろうか。僕たちは遠く離れた場所にいる地球の仲間を思いやり、必死に危険を知らせている。誰かを救いたいという想いをエゴだと言われてしまえばそれまでだ。
 僕は他人を変えるのは容易ではないと知ってしまった。だからそこはもう期待しない。代わりに願うのは、他の物語がハッピーエンドで終わる事だ。僕の生き様がその手がかりになれるのならば、少しは祖父や祖母の心が報われるだろうか。 
 ──僕はこれからも「僕」で在り続けよう。
 夜空を眺める感覚でいいから、誰かに僕の後ろ姿を見ていてもらおう。この物語の結末はまだ決まったわけじゃないんだ。僕には強力な味方もいる事だし、俄然やる気が出てきたぞ。
「皆川さん。僕、背中で語れる漢になります!」
「うん。その意気だ! 期待しているよ」
「なんか違う方向に行ってる気がするなあ……」
 僕は張り切って拳を前に突き出した。僕が背中に皆川さんの張り手を食らうと、山近には体育会系のノリだと勘違いされたらしい。山近は口をもぐもぐ動かしながら首を捻っていた。
「おや、盛り上がっているね」
 陰でこっそり僕らのやり取りを見ていたマスターと目が合い、僕と皆川さんは意味もなく声を出して笑った。そうだ。どうせなら僕は楽しい未来を引き寄せたい。前を向く力は悲しみや怒りだけじゃないんだ。
「それで、藤城くんはどちらの道に進みたい? このまま世界の本質に迫るか、平行世界への移動を止めるのか。君は今、何を望む?」
 笑いが収まると、皆川さんがカウンターテーブルに肘をついて僕を試すような質問をしてきた。
 誰のために、何を望むか。僕は胸の中で自分に問いかける。
「僕はこの現実を真正面から受け止めます。でも、悲惨な現状に飲み込まれません。幸せはすぐ目の前にあるって気付けましたから」
 概念との向き合い方がなんとなくわかった気がする。対立や盲信は本当に大切なものから人の目をくらます手段だ。相手の考えに否定から入らなければ、調和から生まれる平和がある。そこに自分にとって大切なものが変わらずに存在すると思いたい。
「藤城くんも急に大人びてきたね。これからも成長が著しい君から目が離せないな」
 僕は皆川さんの感想を聞きながら箸でペラペラの生ハムをつまんだ。半透明な赤身を見ていると、ぐにぐにと弾力のある食感と、抜群の塩加減に合った肉の味を思い出す。僕は無意識で頬を緩ませ、口に生ハムを入れた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

年下の地球人に脅されています

KUMANOMORI(くまのもり)
SF
 鵲盧杞(かささぎ ろき)は中学生の息子を育てるシングルマザーの宇宙人だ。  盧杞は、息子の玄有(けんゆう)を普通の地球人として育てなければいけないと思っている。  ある日、盧杞は後輩の社員・谷牧奨馬から、見覚えのないセクハラを訴えられる。  セクハラの件を不問にするかわりに、「自分と付き合って欲しい」という谷牧だったが、盧杞は元夫以外の地球人に興味がない。  さらに、盧杞は旅立ちの時期が近づいていて・・・    シュール系宇宙人ノベル。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

西涼女侠伝

水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超  舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。  役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。  家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。  ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。  荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。  主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。  三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)  涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

ひとりぼっちの世界、たった二人だけの星

鈴木りんご
SF
 人類が滅びた後の荒廃した世界を旅する青年シンと記憶喪失の少女ナリア。  二人の旅が終わるとき、この星の真実は明かされる。

独裁者・武田信玄

いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます! 平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。 『事実は小説よりも奇なり』 この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに…… 歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。 過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。 【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い 【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形 【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人 【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある 【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。 (前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

パラダイス・ロスト

真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。 ※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。

ARIA(アリア)

残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……

処理中です...